シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2011年02月03日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 魂の雰囲気は、既にペルシア戦争直後の時代以来、古代ギリシアにおいては、本質的に、この「神々の妬み」の作用に満ちていた。そして、その後のマケドニアの時代では、「神々の妬み」が霊的な雰囲気となって地表面を覆っている、という事実を完全に意識して、全てが行われたが、神々と人間との誤解に抗って、勇敢に、大胆に行われた。

 そして、「神々の妬み」に満ちた雰囲気のなかに、世界に実現できる最大の愛を為せる神の行為が下降してきた。

 その神の最大の愛の行為に、古代世界の、いわゆるヘラス(ギリシアの古名)、マケドニア、古代アジア、北アフリカ、南ヨーロッパにおける「神々の妬み」の現れであった雲のイメージを付け加えたときにだけ、ゴルゴタの秘蹟を正しい光(叡智)のなかで洞察できる。

 この暗雲に満ちた雰囲気のなかに、奇しくも暖みを与え穏やかに光を放ちつつ、ゴルゴタの秘蹟を通じて流れ出る愛が入り込んでいく。

 当時、神々と人間との間に生じた事柄は、現代の人間が自由な時代においては、当時よりも下位の物質的な生活において生じざるを得なかった。キリストを一人の人間として描写できる。

 古代では、秘儀を考えるとき、当時の人間は、地上で次のように語った。

 「人間の認識、人間の叡智は、秘儀のなかに居場所を持っている。」

 人間が神々の下にあったとき、秘儀参入者は次のように語りあった。

「我々が秘儀のなかに参入していくと、我々は人間の供犠を見いだす、そして、この供犠を捧げる人間よって、神々(叡智)は理解される。」



 当時の人々は、ゴルゴダの秘蹟を、パレスティナとヒベルニアとの間の霊的な中継(テレパシー)から知った。物質的な中継(言い伝え)からではない。とはいえ、やはり、物質界における秘儀の本質は、次第に一層衰退していった。

 秘儀参入の外的な居場所、いわゆる神々と人間との出会いの場所(神殿)は、次第に、意味を失っていった。紀元後13、14世紀には、ほぼ完全に失われた。というのも、例えば、聖杯への道を求める人間は、霊的な道を歩む術を理解する必要があったからである。

 エフェソスの火災より前の古代には、神殿での秘儀参入という物質的方法で参入できたが、中世には霊的な方法で参入する必要があった。





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Last updated  2011年02月09日 10時05分33秒
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