シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2011年04月28日
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カテゴリ: 神秘体験空間


 復活の思想


 太古の時代に、秘儀に参入しようとする人は様々な段階の様々な行を修めた後、最後に「この上なく自由な人」、すなわち、頭に茨の冠を戴き、真紅の衣を纏い、身体の苦痛に耐えるクレストス(聖なる存在)(1)の前に連れ出された。

1)クレストス(Chrestos)は、ブラヴァツキーによれば、後アトランティス時代の太古より崇められてきた「聖なる存在」の名である。(高橋氏訳)

 このクレストス(聖なる存在)の姿を凝視する人は、魂から、真実の人間になる力が湧いてくるのを感じた。老いたクレストス(聖なる存在)の身体の主要部から血が滴り落ちるのを見た秘儀参入者は、無力感を退け、人間的な弱さを抑え、心の内部に発する精神の勝利感を高めることができた。

 上述のような苦痛を直視することは霊的存在の復活を意味している。苦悩を背負った人間の姿の前に立つ深い意味は、次の言葉に要約できる。

 「お前は、多くの楽しみを人生に感謝できよう。しかし、お前が霊的認識を獲得できたのは、お前の苦悩のお蔭である。お前が苦悩のあまり破滅することなく、自分を引き上げる力を持てた為である。」

 従って、古代の秘儀では、苦悩するクレストス(聖なる存在)の像が勝利するキリストの像に代わるようになった。キリストが高みより苦悩するクレストス(聖なる存在)を過去の姿として見下ろす。

 この勝利する霊的なキリストを魂の中に、特に意志の力の中に持つ可能性を再び見つけ出す必要がある。この事が現在、明るい未来を開拓するためにはどうしても必要である。

 単なる地上的な存在から、宇宙的な存在へと眼を向けることができなければ、上述した真なる復活の思想を理解することは不可能だろう。

 近代的な思考は宇宙を、死体のような存在に変えてしまった。宇宙の星々の進化の中に宇宙霊の意図がどのように働いているか、を考えない。



 上述のように、今日、復活の思想を心に甦えらせるべきである。それを1つの内面的な祝祭にし、自身のために、肉体に対する霊の勝利を祝うべきである。

 肉体に対する霊の勝利を祝うときにはじめて、キリストの本性に再びアプローチできる。





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Last updated  2011年04月28日 16時57分33秒
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