シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2011年05月21日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 人智学徒の努力につけ加える必要があるものがあれば、何であれ、最終的には与えられるだろう。人智学徒のイマジネーション(霊視)に必要でないものは消え去るだろう。もし、上記のようなイメージの中に浸るなら、実際、「土星」の霊(精神)的存在の活動が、人智学徒を、霊(精神)的存在へと導くだろう。

 もし、勇気や叡智に満ち溢れた存在を特徴づけるような試みを受け入れることができたなら、魂が頼るべきものは、理性により形成された概念とは、かけ離れた種類のイメージである、ということが分かるようになるだろう。

 知性的な概念が存在するようになったのは、宇宙の歴史からいえば、最近である。いずれにしろ、知性的な方法で「土星」にアプローチすべきではない。知性的に方向づけられた人たちとは異なる、素朴な超感覚的な能力から描出する人の心の中で、土星が展開する、ということの意味を理解すべきである。

 知性的な人の心の側面から、適切に土星を理解することは不可能である。そのような例を示すために、いま、アルバート・シュヴェーグラー(1819-57年)の「西洋哲学史」(シュトゥットガルト、1848年)を取りあげる。

 この本は、かつて学生たちの試験前の勉強に好まれたものだが、当時もはや、哲学から魂が取り除かれたことにより、その本は、なんの役にも立たない代物となっていたが、後の改訂版で、若干の改訂を受けてはいるが、初版の重要な内容は完全には失われていない。

 その本はヘーゲル哲学の観点から見た哲学の歴史書である。従って、シュヴェーグラーの「西洋哲学史」は、それが書かれた当時の哲学像を知るにはよい題材で、ヘーゲル哲学の優れた参考文献となる。

 今、その本のヤーコブ・ベーメに関する短い章を読むと、シュヴェーグラーのような知的な哲学者が、ヤーコブ・ベーメのような精神に直面するときには、全く無力であったことを知ることができる。幸いにも、彼はパラケルススを取りあげていないが、もし取りあげていたら、パラケルススについて相当に酷い文章を綴っていただろう。

 では、シュヴェーグラーがベーメについて何を綴っているか読んでみる。彼はベーメの心の中にある1つのイメージを見つけた。そのベーメの心の中のイメージは、宇宙の初期の「土星」のイメージではなく、地球紀に素朴な形で繰り返され、夜明けを迎えた「土星」のイメージだった。

 この「土星」のイメージは「地球」紀で繰り返されたものである。シュヴェーグラーがベーメの中で遭遇したものは、知性を通じては理解できない、言葉やイメージでしか記述できない精神(霊)だった。後の地球に繰り返した「土星」を把握するような純粋に知的な方法では、「土星」の認識に失敗するしかない。



 重要な点は、通常の知性を超え、自らの魂を向上させる、ということである。通常の知的な能力でもまだ、シュヴェーグラーの「西洋哲学史」のような優れた作品を作り出せるが、だからこそ、並はずれた知性が、ヤーコブ・ベーメのような精神と遭遇するときは、かえって逆に完全に立ち止まってしまう。

 以上、「土星」紀に関する考察の中で、「地球」が太古に体現した惑星状態の内的な側面に、(自らの魂から)参入してきた。「土星」紀を振り返ると、「意志霊(トローネ)」たちが自らを「調和霊(ケルビム)」に捧げることで、「時間」創造のイメージが生じたが、この後の講義でも、「土星」紀への参入により到達した概念に負けず劣らず印象深い概念に到達するために、「太陽」紀や「月」紀についても同じ参入を行っていく。

 「時間」とは犠牲から生じたもので、「時間霊」として生きる「時間」から成立しているが、「太陽」紀の間に、いかに、「土星」紀全てが変化していくのか、そして、「土星」から「太陽」、そして「月」へと進むとき、宇宙における他の力強いプロセスがいかに生じるのかを見ていく。





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Last updated  2011年05月21日 10時18分03秒
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