シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2011年06月16日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 最高の師は弟子に次のように語った。

 「霊的原理を、外的な覆いから探し求め、進むがよい。サーンキヤ哲学の形態、すなわちグナの叡智に精通し、進むがよい。サットヴァ、ラジャス、タマスに関して最高の霊性から最も粗雑な物質までの観察を通じて進むがよい。

 理性に則り進み、不変な、一なる存在を確信するがよい。サーンキヤの叡智に通じれば、お前は思考を通じて、永遠へと到達するだろう。

 しかしまた、サーンキヤの叡智に通じる他に、お前は、魂の帰依から出発することもできる。その場合、お前はヨーガを通じて段階を追って進み、あらゆる形態の根底にある霊的原理へと突き進む。

 お前は二つの面から、永遠の存在に近づくことができる。宇宙(世界)を思考しながら観察するサーンキヤの叡智を通じて、あるいはまた、ヨーガを通じて、アプローチできる。

 両者はお前を、偉大なヴェーダの師たちが一なるアートマン-ブラフマンと名づけた存在へと導くだろう。外に生きると同時に魂の内にも生きている存在、一なる存在として宇宙の根底にある存在へと導く。

 お前は、永遠の存在に向かって突き進むことができる。サーンキヤ哲学を通じての思考と、ヨーガを通じての帰依を歩むことで可能となるだろう。」

 以上のように、人智学徒は太古の時代を霊視できる。当時はまだ、『血はまったく特製のジュースだ』という著作に示したように、血を通じて人間の本性に霊能力が結びついていた。しかし、人類は、進化に伴って徐々に、血に結びついた霊的原理から、血に結びつかない霊的原理へと前進して行った。

 しかし、種族や民族の血縁関係のなかで自然に獲得されてきた霊的原理との関係が完全に失われてはいないので、血縁関係から、もはや血縁関係が支配しない時代への移行に際し、新たな方法や新たな指針が与えられる必要性が生じた。



 人智学徒は、ギーターの内容が明らかな過去の時代を霊視できる。古代インドの人間の智慧と行為が、叡智の意味でまだ存在していた時代である。

 クル族出身の盲目の王ドリタラーシュトラのなかに、古い時代から新しい時代へと入り込んできた1つの境界線を認識できる。ドリタラーシュトラの御者との対話を霊視すると、彼は闘争側の一方に立ち、他方には、古い時代から新しい時代への過渡期にあるが故に、彼の血縁でありながら闘争状態にある者たち、つまりパーンドゥの息子たちが対峙している。

パーンドゥ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A5

 御者は、盲目の王に語る。ギーター(マハーバーラタ)に王が「盲目」と叙述されている理由は、充分に意味深い特徴的な表現である。というのは、この種族のなかでは、霊的原理(霊能力)が受け継がれず、物質性に染まっていたからである。

 この盲目の王に御者は語る。

 「あちらのパーンドゥの息子たちのところで、霊的原理として後世に伝わるべき叡智が生じていますが、その叡智を、こちらに移行していくべきです。」

 更に、闘争者たちの代表であるアルジュナが、偉大な人間の教師であるクリシュナから、何を教わったかを御者は語る。

 御者は次のように語る。

 「クリシュナが弟子のアルジュナを教導する方法は、サーンキヤや、ヨーガを用いて、人間の思考や魂の帰依を発達させ、かつての偉大な人類の師たちがヴェーダのなかに書き残した叡智へと上昇し、永遠性へと到達するものです。」

 血縁関係から抜け出した新たな時代における人類の偉大な師クリシュナを通じて、その哲学的かつ詩的な言葉のなかに、壮大な教えが語られる。



『血はまったく特製のジュースだ』
 (シュタイナーの人智学的医術その478を参照してください。
http://plaza.rakuten.co.jp/5dolphin/diary/201104060000/

人種・民族の混血



 転換期前の部族たちは閉鎖的に生きていた。同一の血族同士の間で結婚することが当然で、この習慣はどの人種、民族の中にも見られた。人類にとって決定的な転換とは、この原則が崩れ、別の血が別の血と混じり、同族婚が異族婚に移行した時点である。

 同族婚は家系の血を保持し、代々、部族、民族に流れてきた同じ血を個々の成員の中に伝える。異族婚による新しい血の混入は、これまでの種族の生活的原則を崩壊させる。どの民族の中にも、遅かれ早かれ、現れてくる異族婚による混血のはじまりこそ、理性もしくは外的知性の誕生を人類にもたらした。

 太古には一種の薄明るい見霊能力が存在し、そこから神話、伝説が生じ、そして、この見霊的意識は、丁度混血が現在の明るい意識を生んだように、同族の血を純粋に保つことによりはじめて可能であった。この事実は神秘学にとって計り難いくらい重要である。

 論理的思考が異族婚とともに発展したことは、今のところ奇異な主張とみなされるが、やがて科学的にも実証されるようになるだろう。その端緒は既に作られている。異族婚によって生じた混血は、それまでの見霊能力を失わせた代わりに、人類の意識を更に一段と高い進化段階へ引き上げた。」)





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Last updated  2011年06月16日 16時49分24秒
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