シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2011年08月02日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 実際、人間は、2つの側面から世界を見上げることができる。1つ目の側面は、例えば、素晴らしく美しい日の出を思う場合で、以下のような観点を見いだす。

 太陽が夜明けの黄金の中から、まるで誕生したかのように、視野に入ってくるのを眺め、太陽の輝きがどのように地上に広がるかを見るとき、1年のサイクルの中で、魔法のように地上に生命を芽生えさせる太陽の光の力と熱について思い、深い感情を持って、自らの魂のなかへと沈みこむ。

 また沈む太陽に心を奪われ、夜の闇へと黄昏が深まり、無数の星々が天上に輝く日没を思いながら、夜の星空への驚きをもって、瞑想の中に自分を沈める。

 以上のように自然を思うとき、人間の魂は、深い恩恵に満ちた概念へと上昇する。かつてゲーテが次のような言葉で美しく表現した想いに似た概念へと上昇する。

「我々が、驚嘆すべき星々の世界を見上げるとき、栄光と驚異に満ちた全宇宙の進化過程について考えるとき、結局、我々を取り巻く全宇宙の中に、我々の面前に広がる全ての栄光は、それを称賛する人間の魂の中に映し出されるときにだけ意味を持つ、という感情へと導かれる。」

 以上のゲーテの言葉を通じて、周囲を取り巻く大気(空気)が、自分の中に入ることにより、人間は自分という存在を形成し、構成するという想いに到達する。

 空気は、人間の中で辿るプロセスにより、人間という存在を作り上げるために、人間は、空気を呼吸できるようになる。

 つまり、人間は、この空気との結合過程や循環法則の産物であり、また、ある意味、人間は、人間の感覚世界を構成する全世界の産物であり、更に人間の視覚だけでなく、聴覚の音の世界や、その他の人間の開かれている感覚へと流れ込んでくる世界の産物である、という考えに到達する。

 以上の全感覚世界を、人間は、自らの内に包含する存在として、外界という外の感覚世界に向き合う、というような感情へと到達する。



「私の周りに広がる自然をもっと注意深く観察し、全感覚をもって知覚し、瞑想するなら、私は、外界のなかに見つけ出せる全てが、人間という驚くべき形態へと結晶化することで、外界全ての真の意義が、最良の形で人間として充足され、完結するのを見る。」

 そして、以上の事実を悟る段階にまで本当に到達したなら、その種の基本的な(霊)能力をもっていた古代ギリシアの詩人により、次のように表現された感情がやってくる。

「驚くべき多くのものが生きて動いている、しかし、その驚きの中で、一番の驚きは人間だ!」

 つまり、人間の中には、外界に現れた全てが、共存し、流れている。外界全ての一面性は、人間の中で多様性に変わる。

(宇宙全ての力が、例えば、天体の作用が、人間のなかで統合される。つまり、人間のなかには、土星の作用、太陽の作用、月の作用、火星の作用、水星の作用、木星の作用、金星の作用、その他の黄道十二宮の作用などがある。以上の事実から、天体の占術が発祥したのだろう。)

 感覚の世界について深く考えると、その真ん中に、人間が感覚を持った存在として立っているのがわかる。そして、人間の中には、世界の他の全ての事物が包含されている。何故なら、世界を正確に調べれば調べるほど、人間の中で、宇宙全ての1面が合流し、1つの全体へと統合されるのを詳しく知るようになるからである。

 その時、大いなる世界に向けて、宇宙の全てが人間の中で合流するのを見ながら、上述の感情を発達させるに従い、深い至福の感情を持つようになり、次のような想いが、自身を満たすようになる。

 すなわち、 「神に意志された人間」 という想いが生じる。

 神々の行為と目的が、全宇宙を創り上げ、長い間に全宇宙から合流し、神々が宇宙のまさに中心においた最も大切な仕事が人間であり、つまり人間の中で1つになれた影響と働きを、神々が注ぎだしたという事実を、人間は、本当に感じ取ることができる。

 以上の観点から、感覚の世界と人間との関係を深く思考するなら、次のような結論に達する。

「人間は神の意志によりつくられた。」

 また、続けて、



 世界のなかの多くの事物が、驚きと称賛を呼び起こす。そして、もし、世界の中に立つ人間を見るときに、この感情が呼び起こされなければ、それは、人間が、人間という驚くべき構造全てにおいて、人間自身を知らず、学ばなかったからにすぎない。」


 以上のような想いに身を委ねるなら、また次のような想いが、本当に心の中に生じる。

(声紋から個人を特定する音響学が発達してきている。人間の声の微妙な周波数を解析すると、年齢もわかるらしい。近い将来、天体との関係も明らかになるだろう。

 秘教学では、人間の成長と、天体の関係を記しているからで、人間は、月、金星、水星、太陽、火星、木星、土星と、7年×2周期で成長していくことが知られている。土星支配成長期を越えると、大体70歳で、中間期の35歳が、太陽支配成長期である。)

「人間が存在するために、神々や精神(霊)的な存在たちは、何という無数の驚くべき行いを遂行したことか!」

 以上が、人間が世界を考察する方法の1つである。





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Last updated  2011年08月03日 16時49分16秒
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