シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2011年08月01日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 前回で、シュタイナーのギーターとパウロ書簡に関する講義は終わった。ギーターは、古代アトランティス時代の人間の魂の回復法、つまり、神々の宇宙進化計画に、いかに適合するか、の教えであったが、古代アトランティス時代は洪水により破局し、我々の新しいポストアトランティス時代がはじまった。

 新しいポストアトランティス時代の初期では、前時代の教義のおさらいとでもいうべき、教えの繰り返しが行われ、クリシュナのギーターとして残っているわけである。

 しかし、古い教えそのままでは、人間は、環境に適合できなくなり、益々、神々の進化計画から逸脱し、月紀の堕天使悪魔のように、人類も陥ってしまうために、キリスト自らが、クリシュナ、釈迦、ゾロアスターらがつくった聖杯イエスの肉体に降りてきて、人間の魂の調停者となったわけである。

 人間は、自然から学ばなければならない。自然の奥に潜む神々の叡智を獲得しなければならない。

 以上が、神々の人間に対する幸福のメッセージである。

 自然の叡智を、人間の魂に組み込めば、人間の魂は、神々の魂のように、躍動でき、天国の住人になる。そのために、人類は、何万回となく、輪廻転生を続けてきたのであり、これからも、続けなければならない。

 というわけで、続けて、シュタイナーの精神世界の講義を以前行ったが、改めて再度、要約したい。
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 この連続講義では、日常生活における通常の経験から、人間の最も崇高な関心事である神々との関係への橋を架けることと、そうすることで、毎日の生活と、人智学が人間の魂や精神のために与える叡智との間に新しい接点を見いだすことが目的となる。



 また、高次の世界から、現代社会に流れ込んでくる叡智により学ぶことが可能になった人智は、人類にとって不可欠で、もし、人智学と名づけられる、その叡智のメッセージが、現代になかったら、比較的短期間のうちに、人間は、人生のなかで、あらゆる自信や精神の平静さや、人生に必要な心の平和全てを失うことになるだろう。

 しかし同時に、この人智学のなかの精神の流れは、人間の思考、感情、知覚のなかの2つの異なった精神の流れを明確な衝突へともたらすこともよく知られている。思考と感情のなかの1つの流れとは、何世紀にもわたり準備され、現在までに人類を完全に捉えたか、もしくは近い将来に間違いなく捉えようとしている流れである。

 人智学徒は、以上の流れを、広義な意味で、唯物論的な観点と呼ぶが、この流れは、人智学と共にもたらされる流れのなかの精神的世界観、すなわち思考の方向性に対して戦いを挑む。近い将来、この2つの思考の方向性の間で生じる衝突は益々顕著になっていくだろう。

 その上、その戦いは、自分がいまどちらの方向性の思考と関わっているのかを知るのがしばしば困難な形で戦うことになる。というのも、例えば唯物論的な思考の傾向は、明らかにわかるような形で現われるわけではないからである。

 それは、様々な方法で仮装する。精神主義的な仮面を被った唯物論の流れが、沢山存在することになる。どこに唯物主義が潜んでいるのか、どこに真の精神の流れが認められるか、を知るのが非常に困難な状況になるだろう。

 私(シュタイナー)は最近行った2つの連続講義のなかで、以上の関連において、様々な例をあげ、正しい結論に至るのがいかに困難であるかを示そうとした。1つ目の連続講義の目的は、もし今日、世界に蔓延している思考や思想に身を委ねるなら、容易に人智学的な世界観の熱心な反対者になるということに対する警告にあった。

 つまり、「どのような形で、人智学の反対者になるか」、というプロセスを示した。そして、続く2つ目の連続講義において、「人智学が、どのように擁護され、実現されるか」、という主題に移った。

 様々な方面から明らかになっていく衝突を、全て明らかにできたとは、少しも思っていない。私の目的は、人智学的な世界観に対する驚くほど沢山の異論が、全く明白で正当な根拠をもって、唯物主義の流れの完全な引用である、という事実に対する警告にあった。

 現代には、人智学にひたすら全力で反対しかできない者がいる。同時に、その者たちは、現代の不真面目な人間に該当するわけでもない。その者たちは、正直であり、真実の熱心な探求者でもある。

 私(シュタイナー)は、ここで、人智学に反対して持ち出される根拠全てに対しておさらいしたいとは思わないが、ただ、現代の思考習慣そのものから、そのような根拠が導き出され、確立してゆくプロセスだけは示唆したい。

 現代では、人智学に徹底して反対することも完全に可能である。しかし、人智学に反対し、狙い撃ちにするために、様々な理屈を引っ張り出して来る者が現れるとき、次のような問いが生じる。



 例えば、ある者が、魂のなかの本来の基本的傾向から人智学を受け入れ、その後、現代科学が、唯物論的な根底から教えることができる全てを、そのある者が、身につけるようになったものと考察してみる。そのような人物は、急進的に人智学に反対し、反証するだろう。

 しかし人智学に反対するには、第一に、魂の中に、ある特別な立場を誘起しなければならない。すなわち、純粋に知的な立場をとらなければならない。後に述べる、これとは、ちょうど正反対の魂の状態について知れば、この意味がもっとはっきりとわかる。

 いまここでは、今日の科学の全ての成果に精通する人間が、その知性だけに自身を委ねるなら、その人間は、急進的に人智学に反対することになる、という簡単な記述だけに留めておく。今は、更に議論するのは控えて、この講義の主題に対し、新しい面からアプローチできるように、もう1つの思考の方向、精神の流れを取り上げてみる。





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Last updated  2011年08月03日 10時33分04秒
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