シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2012年02月14日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 前回の議論は、人間の生体組織からの、人間の外の自然へのいわば一種のアプローチだった。そして、嗅覚、味覚という2つの感覚が働く場合に存在する相互作用を通じて、人間の生体組織が、人間の外の自然で起こっている経過と密接な関係を持つことがわかった。

 以上のように人間と外の自然との関係を探求する理由は、治療法と生体の組織化の過程(プロセス)が密接に関係している、ということが、人智学にとって、重要だからである。

 治療に際し、本質的に重要なことは、人間が、身体に供給する化学的、生理学的、物質的作用のいずれであれ、それを及ぼす経過のなかに、また、健康な状態の生体組織ならば遂行され、病気の状態では遂行できない経過のなかに、治療への要因(糸口)を見通すことである。

 つまり、外界で起こっている経過(プロセス)と、人間の生体組織のなかで起こっている経過(プロセス)とを一緒に考察できなくてはならない。

 さて、この外と内の両経過(プロセス)が最接近するのは、嗅覚や味覚という知覚が問題になるときである。他の感覚では、この外と内の両経過(プロセス)は互いに遠く隔たっている。例えば、視覚と消化では、外と内の両経過(プロセス)はかなり隔たっている。

 現在理解されている狭義の意味での消化は、口のなかで食物を噛む経過と、腸腺による加工との間で起こる経過である。この狭義の意味だけを、消化とみなしたい。一方、一見、消化と思われるような他の経過は、排出(空にすること[Entleerung])の機能の領域とみなしたい。

 外界への排泄[Ausscheidung]と呼ばれる排泄はもとより、栄養を摂取するための生体内での排出についても、排泄とみなす。従って、様々な腺による消化の経過とは全く反対側にある経過を排泄と呼びたい。

 さて、目の前にある外界の物体は、視覚に目を向けるなら、嗅覚の経過(プロセス)と味覚の経過(プロセス)から明らかとなる特質を、物体内部にいわば閉じこめ、表面だけを曝している。嗅覚の経過(プロセス)で知覚できるような、外の自然から取り出される特質が、物体内部に多く潜んでいる。

 視覚では、外界の自然の物質内部に、特質は閉じこめられて見えるわけで、物質の形態等の可視的特質を見ることで、視覚から、外界の形成原理の知覚を獲得する。嗅覚の経過(プロセス)では、物質の素材的特質として開示されている形成原理を獲得するわけである。



 以上のような形成原理の反対(対極)の経過(プロセス)は、他ならぬ消化の経過(プロセス)である。消化の経過(プロセス)は、いわば味覚時に開示される形成原理を自らのものにする。消化の経過(プロセス)は、味覚時に開示される形成原理を、人間の生体組織の内部に(上部組織に知らせずに)逆に隠すことになる。

 外の自然を、人間の無意識(潜在意識)のなかに記述せざるを得ないことの指摘は重要である。というのも、宇宙全体を構成する関係は、人間のなかにも存在しているからである。

 人間内部には、土星や木星等の天体も組み込まれているが、天体との帰属関係は、人間の生体組織の極めて深い場所に隠され、今日的な表現でいうなら、天体の力は、無意識下に眠り、多くの場合、生体組織の背後にある経過(プロセス)となっている。

 さて、この生体組織の背後にある経過を、ある種の方法で、再び開くことが可能な様々な霊的な器官(チャクラ)も、人間は持っている。この生体組織の背後にある経過を、ある形で再び開くことが可能な様々な霊的な器官は、地球の周囲を巡っている天体に関係づけられる。





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Last updated  2012年02月17日 11時45分20秒
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