シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2012年03月13日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 本質的なことは、医学研究を実り豊かにできる方法を発見する試みを行うことにある。さもないと、あまりに分別しすぎて個別的な専門性のなかに全体像を見失うようになる。個別性が持つ意味は、結局、相対的なものにすぎない。

 しかし、人間と外の自然との関係を、方法論的に探求することこそが、人間一人一人を、自然のなかに観察できるようにする準備に適している。

 従って、今回は、その前置きとして、ある医療分野において、画期的な方法となる可能性のある2,3の事柄を述べていく。その探求の途上で有用な方法を見つけることもできる。

 また、人智学的探究から、以前シュタイン博士(☆1)の講義で提示された意味を検証することもできる。一度、人智学的探求の分野に入って行くと、将来的展開に対して、幾つかの方向付けがもたらされる。そこで、今回は、人智学的探求の上で、注目に値する例を指摘したい。

 さしあたり、しばらくは植物(を用いた)療法の探求にむかう。

 例えば、アニス[Anisum Vulgare]の通常の、人間の生体組織への作用は良く知られている。

アニス
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%82%B9

 アニスの最も特色ある作用というのは、分泌(排泄)促進[absonderungsfoerdernd]、すなわち、利尿、乳汁分泌、更に発汗の促進などである。この作用が何に関係するのかを考察する。



 通常、血液中の鉄分により形成される経過が、鉄分の不足のために、血液から形成されず、血液より下位の領域に止められていた経過が、アニスのなかの鉄の作用により改善することがわかる。

 ある植物は実際、生体の外の表面と内の心臓との中間に、非常に強く作用を及ぼすので、このような植物の作用が、様々な領域にまで及ぶことを良く研究できる。更には、このような植物から、薬学として、合理的に薬を見つけるためのライトモティーフ(教科書)が獲得できる。

 例えば、上記のような正真正銘の自然の教師とでも呼べる植物の、チコリ[Cichorium intybus]を観察する。

チコリ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%B3%E3%83%AA%E3%83%BC

 チコリを手がかりに植物薬をみつければ、人間の生体組織に関する、あらゆる経過の改善が研究できる。チコリからわかることは、チコリは、消化不良[Verdauungsschwaeche]を克服する薬、つまり外界に向かって開いている器官を通じて現われてくる疾患を克服する薬となるだけでなく、血液に必須の経過(プロセス)、例えば、血液の液性に停滞が生じないように血液に作用する。

 (血が固まる、つまり血栓を生じさせないような作用のことなのだろう。現在では、ヘパリンが有名である。

ヘパリン
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%91%E3%83%AA%E3%83%B3 )

 チコリの治癒作用は、末端の経過(プロセス)にまで及ぶので非常に重要である。状況によっては、頭部にまで、特に喉や胸の器官の肺にまで作用を発現させることもある。チコリは、末端の経過にまで強く作用するので、チコリの作用の研究は大変に意味深い。



 「では、チコリの消化不良に対する治癒作用は何によるのか?」

 これは、チコリのなかの味覚として現れる苦味成分[Extrakutivstoff]の強い作用によることがわかる。この苦味成分は、植物の強力な物質的性質を含み、生体内では、まだ加工(希釈)されていない、外界にあるときの外観に類似した強い親和性をもっている。

 生体は、外界の物質的素材を、初めはあまり加工(希釈)せずに、胃の領域に取り込んだ後で、加工し、腸を通じて、根本的に改造され、血中に現われ、そして末端部の骨組織や神経組織や、筋肉組織において、最も改造された状態で現われる、ということをはっきりと理解すべきである。

 この苦味成分は、生体内ではまだ加工されていない外の物質と非常に強い親和性をもっている。

 チコリはまた、アルカリ塩やカリウムも含んでいる。このアルカリ塩やカリウムのなかに、血液に作用する要素を探究する必要がある。そうすれば、チコリのなかで、どのように作用が分離しているか、ということも同時にわかる。



 従って、チコリとは、結局、次のような結論に達する。

 「チコリの苦味成分は、アルカリ塩とカリウムと珪酸の3つからなる。だから、人間の生体組織の3つの構成要素の血液、神経、筋肉全てに対して作用を与える。」

 上記の事実は、自然自体が目の前で行なう、いわば(人体)実験であり、人為的に行う(解剖等の)実験よりも、遙かに意義深いものである。なぜなら、実験により、自然に対して問いかけをする人間よりも、自然の意図は遙かに豊かだからである。

 (人為的な実験は、部分的で、特定の一部しか現れないが、自然現象は、全般的で、全体構造を現している。自然の実験者は、自然法則で、神様自身であるから、自然の進む方向性が隠れている。)





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Last updated  2012年03月14日 08時39分49秒
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