シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2012年05月15日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 最初に、特に3つの事実を順に取り上げて、唯物的な方向に偏っている現代の医学的思考を、もっと霊的な、いわゆる人智学的な方向へと導くように、これから述べていきたい。特に腫瘍の形成や、場合によっては、腫瘍の治癒さえも可能にする観察へと導きたい。

 更に、いわゆる精神病に対する真の合理的な理解や、前回述べた軟膏などを塗ったり、擦り込んだりするような外的な方法を適用するために、身につけておくべき治療上の知識などにも導きたい。

 通常の物理的な検査では、少なくとも人智学的な見解から方向性が与えられなければ、癌を頂点とする腫瘍形成全般にアプローチすることは望めない。今日(1920年)、精神医学が、かくも悲惨な状態なのは、外の自然のなかには、あらゆる場所に架け橋を見つけるのに、特に精神医学から、人間の意識内部へと橋を架け、病理学や治療学にも橋を架けることができていないためである。

 そのため、人智学的な考察を学ぶ必要性を感じるのは、病理学と治療学の両分野が一番早いのではないかと思うほどである。特に、その両分野では、人智学から明らかになる事実の考慮が不可欠である。

 人智学の著書の内容に注意を払うだけでも、上述した方向に向かって多くの事実が語られていることがわかる。すなわち、人間の生体組織に、エーテル体が完全に介入しているという事実に注意を払うことが不可欠である。

 人間の生体組織のなかへのエーテル体の活動を語るには、絶対に霊視が必要というわけではない。というのも、エーテル体の活動と、反対に位置づけられる非常に多くの経過(プロセス)から、エーテル体が特定の形で働いてなかったり、少なくとも正常に働いていない、という事実が見て取れるからである。

 従って、医学分野において正しい見解に達するには、炎症に関係する症状や、炎症を基盤として展開する症状と、腫瘍形成に関係する症状や、いわば腫瘍形成にはじまり生体組織を破壊する症状に、注視することが重要である。

 腫瘍形成の場合、腫瘍が生じた場合でも、正当な理想に基づく努力から、外科医のメスを必要としない治癒を、絶え間なく探求していくことが実際に正しい。ただ今日(1920年)の社会状況においては、同時に社会を変えていく必要があり、社会といっても、外(物質)的な意味ではなく、医学、特に予防医学が浸透していく状況へと変えていく必要があるが、現状では困難である。

 外科医のメスにより癌を完全に取り除ける場合もあるが、切除不可能な場合を補完することが重要である。今日(1920年)では、単に外科的方法以外に他の処置法がないという理由から、外科医のメスによる切除を支持する多くの人々が、他に有用な方法さえ講じられれば、他の方法へと転じることに疑いはない。



 この統一的な経過の特徴については、次のように良く説明できる。

 炎症の大小に関わらず、炎症の根底にあって潰瘍の形成にまで至った症状全般の場合、人智学的な探究から注視すべきことは、エーテル体全体の作用である。

潰瘍
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BD%B0%E7%98%8D

 そのため、推測すべき事項は、ある特定の方向に向かって不活発になったエーテル体の作用を、正常な方向に引き戻し、エーテル体全体が健全な意味で作用するようにすることである。健常なエーテル体の活動は、本質的に、生体組織のあらゆる方向に拡がってゆくが、この場合、エーテル体の活動が特定の方向に導かれている。

 結局、次のような結論にいたる。

 例えば、特定の器官に向かい不活発になっているエーテル体に対し、このエーテル体が全体としてまだ健常ならば、その特定の器官に向かう方向へと、いわば宇宙的な活動を展開していくように再び促すような反作用を見つける必要がある。このことについては後に述べていく。

 対照的に、腫瘍形成の場合は、炎症とは事情が異なる。腫瘍形成の場合、重要なのは、物質体のある経過が、エーテル体の活動に対して、直接敵対し、反抗するため、物質体のその部位では、エーテル体が活動しなくなる点にある。

 とはいえ、エーテル体は、多大な再生力をもち、通常、次のようなことが、人智学的な手段から観察できる。特定の領域で活動しているエーテル体に対する、物質体による妨害を取り除き、エーテル体の活動に対抗している障害を排除できれば、腫瘍形成という問題にも対処できる。

 従って、次のような結論にいたる。

「腫瘍の場合、エーテル体の活動に対抗している特定の部位での物質体の妨害的な活動を、いわば自然治癒の働きにより取り除くようにして、エーテル体が、その部位で再び作用できるようにすることが重要となる。」



 例えば、生体内での癌腫形成の場合、角質化が現れるが、角質化の傾向は、比較的表面に近い部位にできる癌腫にも、顕著ではないが見られる。

角質
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A7%92%E8%B3%AA

癌腫
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%8C%E8%85%AB



 従って、物質体とエーテル体の作用の両方を正しく探求すれば、結局、次のような両手で掴めるような見解、つまり、炎症[Entzuendungen]や潰瘍形成[Geschwuerbildungen]が、癌腫形成[Geschwulstbildungen]と完全な対極をなす、という見解にいたる。

 (私の仮説だが、アポトーシスという細胞死は、この細胞死は、別名「自殺死」といわれているが、エーテル体の関与による細胞死なのではないか、と思っている。逆に、ネクローシスという細胞死は、壊死ともいわれているが、エーテル体の関与のないものと思っている。

 癌治療には、癌化した細胞にアポトーシスを起こすことが必須となるが、アポトーシス誘導の遺伝子や蛋白質は様々に挙げられていて、代表的なものは、p53という細胞の周期を司る、いわば成長の時間を制御するものがある。

 p53は細胞のミトコンドリアに関係しているようで、ミトコンドリアが、エーテル体の担い手になっているのではないかと私は仮定している。細胞核の遺伝子とは別に、ミトコンドリアは独自の遺伝子をもつからである。

 イエルネの免疫ネットワークの数理モデルを用いて、アポトーシスを数理モデルでネットワーク化して、エーテル体を記述しようと考慮中だが、適当な数学と、記述プログラムがわかっていない。非常に陳腐で、漠然としたものなら、カオス工学のパイコネ変換で表記できる。炎症を過度な秩序の状態に、癌をカオスの状態として漠然と解析できる。

 アインシュタインにより否定されたエーテルだが、生命を考察する上では、エーテル体を肯定することが必然に思われる。

 余談だが、アインシュタインは、量子力学の確率論を、「神はサイコロを振り給わず」と自己都合で、神を持ち出し、否定しておきながら、神の働きでもあるエーテル体を否定している。この自己都合の優先は、新興宗教の教祖と似ている。アインシュタインの過ちを正すことがいま大切に思われる。)





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Last updated  2012年05月15日 11時57分33秒
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