シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2012年07月20日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 子どものなかの霊性を適切に観察すれば、後の人生の歯の損失問題等に関係することがわかる。

 例えば、以前、述べた食餌療法に配慮して、ある食べ物は避け、ある食べ物を摂取する必要があると、自分で判断できる。自分にとって、ある食餌療法が必要であると判断できる。その食餌療法が、自分に良いと思うからである。

 ある食餌療法が、自分によいとは言え、自分で試しながら、その食餌療法に辿り着くのか、医師などに指示されて行うのかでは、大きな違いが生じる。

 唯物論的な思考では、本能的に自分で良い食餌療法を見つけ出し、自分のものにし、自分のイニシアティヴ(自由意志)を発揮した場合と、医師に指図してもらい、医師の指導の下で食餌療法を身につけた場合のどちらも同じような成果を得るように考えるだろう。

 しかし、この両者の最終的な結果ともいえる大きな違いは、次のように示される。

 「医師に指示され、従った食餌療法は、最初こそ効力を発揮するが、残念ながら、有害な要素ももち、そのような食餌療法をしない場合よりも、高齢になってから痴呆化しやすい、つまり老人性痴呆になりやすい。

 他方、自主的に、食餌療法することは、老齢に至るまで、勿論、他の要因も加わってくるが、精神の活発さを容易に持続する。」

 (暗示や催眠を用いて教育すると、将来、痴呆症になりやすい。新興宗教教団に入るのも晩年痴呆化しやすいといえる。)

 上記のような能動(主体)性と、非能動性への抵抗は、暗示などを用いた心理学療法の際では、全く損なわれてしまう。心理学療法の場合、自身の判断を放棄し、他者の指図に依存しきってしまうだけでなく、自分の意志の導出を、他者の判断に委ねてしまう。



 一般的に、人体組織のなかの運動や呼吸などの物質作用を生じさせる、他からの直接的な霊的作用ではなく、意識の有無に関わらず、能動的にイニシアティヴ(自由意志)をもって、本人から発せられる治癒的な働きは、人智学が指摘すべき重要事項である。

 当人が発する治癒的な働きが、非常に重要なのは、現代のような唯物論的な時代にあっては、この治癒的な働きに反することが多く、しかも、支配的な見解に汚染され、今日のありとあらゆる催眠や暗示的な傾向が、教育学にも取り入れられるというような、ゾッとするような現状を体験するからである。

 教育学のなかに、心理学的な傾向が利用されるのは恐るべきことである。睡眠の代わりに覚醒をもたらす人体組織の活動が、睡眠に対して、どのように作用するのか、というような疑問に答えられてはじめて、心理学的方向において、教育の効果がはっきりとわかってくる。

 (心理学的教育は、覚醒意識を眠らせることにつながり、晩年の痴呆症を誘発する。簡単にいえば、起きているか、寝ているかの区別がつかなくなる。公私混同も、これと似ている。)

 人間は眠りにつくと、表象(イメージ)のなかに、意志の活動には従わない運動をもたらし、その際、人間は外界に対して、いわば静止する代わりに、潜在(無)意識の体験は活発化する。オイリュトミー(シュタイナーの編み出したダンスや体操の一種)の場合は、この状態とは逆のことが起こる。

 オイリュトミーは、睡眠とは逆の覚醒をもたらし、日常の覚醒意識に対して、より強い覚醒をもたらす。睡眠中の夢のなかで見るような表象(イメージ)の飛躍(肥大)をなくし、自由意志を健全に養成し、四肢に送り込む。

 人体機構のなかの自由意志が、四肢のなかにまで送り込まれる。更に、例えば、オイリュトミーでの母音の運動から、下部組織と上部組織に与える作用が、どのように違うのか、逆に子音の運動が、下部組織と上部組織に、どのように異なった作用をするのか、についての研究を始めると、オイリュトミーのなかにも重要な治療的要素が探求できる。

オイリュトミー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%83%88%E3%83%9F%E3%83%BC

 『ルドルフ・シュタイナーの「治療オイリュトミー」(GA315)参照のこと。この講義の一年後の、医師を対象とした2度目の講義「人智学的観点からの治療」(GA313 1921年4月12日~18日)の期間中に行なわれた。』





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Last updated  2012年07月20日 16時47分16秒
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