シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2012年07月19日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 現代科学が少しばかり霊化され、いわゆる精神病といわれる疾患を、現代のような、心理学的な方法で治療しようとせずに、

 「精神病と呼ばれる疾患では、本質的に、どの器官が不調なのか」

 というような疑問を投げかける状況になってはじめて、精神病に対しての適切な処置ができるようになる。

 逆に、奇妙に思えるかもしれないが、精神病よりも、いわゆる肉体の病気の方が、霊魂の状態に目を向けることで、遥かに多くの手懸かりが得られる。

 精神病の場合、心理学に関する所見が、診断の助けになる以上の意味をもつことはない。人体組織の欠陥を探り出すためには、霊的な観察を通じて、霊魂上の所見を探求しなければならない。古代人は、この点について、術語上においても配慮していた。

 実際、古代人たちが、「ヒポコンデリー」(心気症、憂鬱症)という魂の状態を表す術語を用いて、「下腹部の強張り」といった現代の唯物論的に聞こえる症状の意味に結びつけたのには理由がある。

 古代人は、ヒポコンデリーが錯乱(意識障害)にまで至った場合でも、下腹部の症状のなかに、魂の状態を探求した。ただし勿論、いわゆる物質を、霊とみなせる状態にまで探求する必要があるのは言うまでもない。

 今日の唯物論が、カトリック的な苦役の(排他的で、教条主義的な)性質をもつ思考を受け継いでいることで、実際、途方もない損害を被っている。この苦役的思考から、人間は、自然を侮蔑し、自然の侮蔑を通じて、精神的な勝利を得ようとした。

 (自然を見下すことで、優越感に浸ろうとした。自然の背後の神々の働きを無視する。)



 ヒポコンデリーのような疾患の内部には、霊(精神)が作用しているから、内部の霊(精神)の作用を知る必要がある。人体組織のなかで作用する霊を、外界のなかで作用する霊と結びつけると、内の霊と外の霊が共作用(共鳴)する。だから、現代人は、自然を侮蔑することをやめるべきである。

 まさに、自然全体を再び霊化して眼前に思い描くことに到達しなければならない。というのも、現代は、唯物論の最盛期なのに、いわゆる精神病といわれる異常な状態にある人間に、心理学に類する術云々を用いて、ありとあらゆる催眠や暗示で働きかけようとする欲求が現われくるのは、何とも奇妙で、重大な医学的思考改革が必要に思われるからである。

 一見、物質とはおよそ、かけ離れているように見える心理学的な事柄が、唯物論の時代に登場してくることで、水銀、アンチモン、金、銀等の霊的性質に関する真の探求の可能性が逆に失われてしまう。本質は、物質の持つ霊的な性質についての探求の可能性が失われてしまったことにある。

 それ故に、多くの人は、精神分析において、心理学などを扱うのと同じように、霊自体を扱おうとし、霊自体を管理しようとする。だから、物質の霊的な特性についての健全な(霊的な)直観を再び広めなくてはならない。

 外界の物質のなかの霊性に対する信仰を保持し続けることが、19世紀を通じて、ホメオパシー(同症療法)という伝統医療のなかに再び浮かびあがってきたのは、少なからぬ1つの功績といえる。霊性に対する信仰が、再び、伝統医療のなかで、甦ってきたことは、非常に重要な出来事といえる。

 なぜなら、外的なアロパシー(逆症療法)的な医学では、残念ながら益々次第に、人間の外の自然のなかにある物質や、その外的な作用だけに関わるべきである、という信仰に向かっているからである。

 だから、ホメオパシー(同症療法)的な伝統医学を学べば、いわゆる肉体上の病気の診断の際には、魂の状態に注意を向け、逆に、魂に異常な状態が強く現われるときには、肉体的な損傷部位を探す、という方向性に通じていく。

 また、肉体上の病気の場合には、この病気に罹った人が、どのような気質なのか、という疑問が生じてこなければおかしい。

 例えば、病気に罹っている人が、ヒポコンデリー的な性質(憂鬱質)であるなら、(物質体優位の関係をもつので)、当人の下部組織に強く働きかけるように、希釈度の低い物質的な薬剤で処方するように導かれる。

シュタイナーの4つの気質
http://www2.u-netsurf.ne.jp/~kazumixx/steiner-19.htm



 (胆汁質は、自我が強く、多血質は、アストラル体が強いので、非物質的処置が必要となる。)

 魂の状態は、子どもの場合でも、既にある形で現われてくるが、粘液質への傾向を示さず、後の年齢になってはじめて現われる粘液質の本質的な萌芽が、たとえ控え目でも、ある程度明確に、子どものなかに見て取れなければ、統合失調症(デメンティア・プラエコクス)は簡単には発病しない。

 (粘液質は、エーテル体が強いので、エーテル体の養育期の7歳~14歳に教育がよくないと、後の人生にエーテル体の変異としての症状、例えば、統合失調症などが出る。逆に、粘液質でなければ、エーテル体はそれほど強くないので、エーテル体の変異は抑えられるから、統合失調症などがでない。)

 しかし、内的に能動性か、内的に受動性か、という区別は特に重要である。この区別を常に考慮すべきである。例えば、いわゆる心理学療法において、暗示などを用いて働きかければ、被験者を、別の人間(実験者)の影響下に置くことになり、被験者の能動性を阻んでしまう。

 そして、この能動性の阻害、人間の内的なイニシアティヴ(自由意志)を阻むことで、既にもう、当人の人生に重要な影響をもたらしてしまう。この事については次回以降に述べる。





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Last updated  2012年07月19日 09時38分06秒
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