シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2012年08月07日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 流感等に対しては、また別の、もっと複雑な事情も考慮しなくてはならない。人間の律動活動は、次のような状態にある。

 人体の個々の器官は、いずれも器官自体で、統一的にリズムを形成しながら、全体のリズムを絶え間なく継続するように形成し、そのリズムが呼吸のなかの粗雑な頭-胸間のリズムとして現れ、更には、睡眠と覚醒間のリズムにも影響されることで、これらのリズム全てが一緒になって、更に、律動組織全体のなかに、1つの統一的なリズムを形成している。

 (最近読んだ「ガイヤの法則」を体現している。)

 だから、上部の頭-胸リズムが弱くなることで、下部のリズムが相対的に強く働く場合も起こり得る。上部のリズムが弱くなりすぎ、正しい状態から逸脱する場合、下部のリズムにより、更に不規則にさせられる傾向を持つようになる。

 脾臓他の活動から発する下部のリズム(後に更に述べる)があまりに強く、上部に作用しすぎると、あらゆる合併症を伴い、上部に消化過程(プロセス)による肥大が引き起こされるような素質が作り出される。

 すると、またも、ある下等生物の生育環境に適した領域が作り出される。全体像として現れることは、上部機構のなかに、炎症的で、麻痺等を起こさせるような領域が侵入する。しかも、この上部機構のなかに器官の奇形化や新形成などの発端すらみられ、ジフテリア[Diphtherie]の病像が得られる。

ジフテリア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%95%E3%83%86%E3%83%AA%E3%82%A2

 これは、上から下へと起こるチフスの突破とは逆に、下から上への突破と呼べるもので、本質的に、前回述べた、リズムの不規則性によって引き起こされる。



 実際のところ、子どもは大人よりも遥かに「思考する」。奇妙に聞こえようとも、このことは事実である。

 ただ、子どもの思考は意識されず、人体のなかに入り込んでいき、人体組織の発達や形のなかに現われる。とりわけ、幼年期には、人体の形成力として、思考活動が用いられる割合が非常に多い。人体の形成力をあまり多く用いる必要がなくなると、人体が、形成力を抑制し、抑制された形成力は、記憶の為の基礎力となる。

 従って、記憶は、人体組織が形成力を用いることが少なくなってからはじめて現われる。記憶の基礎力は、器官的な成長力、形成力をつくりかえたもので、幼年期における人体組織の彫塑化(成長)のために特に多く用いられる。

 根本的に、全ては、メタモフォーゼ(変容)に基づいている。霊的なイメージとして現れてくる記憶等は、元々、物質のなかに引き込まれ、物質として作用していたものが、戻った現象にすぎない。従って、幼年期においては、安定した意識活動のために、下腹部で生じる形成過程(成長)に対して強い抑制(抵抗)力をもたなければならない、という事実も納得できるだろう。

 下腹部には特に、天の作用、つまり地球外的な力が現われる。そこで、地球外の、他の惑星に対する太陽の位置から生じる特殊な星位が、下腹部に反映した結果が、どうなるかを考えてみる。

 上部と下部との間の律動的活動に、ある安定がもたらされている大人の場合には、ほとんど意味を持たないが、子どもの場合、下腹部への宇宙の星位の反映に対して、強い抑制(抵抗)力が生じなければならない。

 つまり、子どもの場合、特に宇宙の星位により、下腹部が非常に強く刺激されるので、下腹部に対して、上部が強く抵抗(対抗)せざるを得なくなる。子どもの上部組織において、本質的に、それほど強く用いられるべきでない力が、不自然にも、あまりに強く用いられると、流行性脳脊髄膜炎[Meningitis cerebrospinalis epidemica]などが生じる。

髄膜炎
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%84%E8%86%9C%E7%82%8E

 従って、このような律動活動から、外にある自然から、力が、どのように人間に送り込まれるか、が洞察できる。直観力を駆使し、物質の背後にある霊力に対する洞察を獲得できれば、頚筋のこわばりなどの、髄膜炎の全体像を描くことができる。

 このような上部組織の緊張が、子どもに起こることで、脊髄膜や脳膜に炎症症状が発症することがあり、更に、その結果として、他の症状も誘発するような具合に進展することもある。



 以上のように、人智学から、明らかになる多くの事実関連から、非常に馬鹿げた星占い等の類が増加して欲しいなどとは全く思わないが、このような事実関連の由来については、充分に意識して欲しい。治療の際に、このような意識が不可欠であることが、いずれわかってくるだろう。

 例えば、ある天体とある天体の矩象(互いに90度の位置関係)により、あることが起こる、と言うような予言めいた占いは、全く重要ではない。確かに、場合によっては、人体のなかの、宇宙的な作用の診断のために役に立つこともあるが、重要なことは診断ではなく、治療にあるからである。

 まさに、これまで行ってきた霊的な観察から、次回以降は人間の外の自然のなかの物質、人体組織のなかに送り込まれてきた宇宙の天体の力に対して、抵抗力をもつ、いわゆる抵抗物質を霊的に観察することに進んでいきたい。





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Last updated  2012年08月07日 09時28分07秒
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