シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2012年10月04日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 前回は、気功から、改めてヨガのクンダリーニを紹介した。人体の構造を、気功やヨガから考えると、人体は、宇宙の構造の模造で、いわゆるフラクタルの相似形になっていて、究めて合理的であることに気づく。

 さて、下にあるクンダリーニは、上では何に相当するのか?

 という問いに対する回答は、恐らく松果腺というべきだろう。松果腺のことを、古代では、第3の目と呼び、神話などで出てくる一つ目とは、第3の目のことを意味し、第3の目こそが、4次元以上の高次の世界を覗くことができるといわれている。

 第1、第2の人間の両目は、物質界しかみれないから、第3の目を開くことを、覚りと呼び、心眼と呼んでいたようである。

 そこで、モーリス・ドリール著「療法の真義」によると、松果腺の底部は、脳砂が占有し、脳砂の振動により生命力が、魂から肉体へと、送られているという。松果腺の基部の周囲は脂肪質に覆われ、脂肪質が脳砂を圧迫すると、振動が弱まり、老化していくという。

 だから、松果腺の振動が、生命を形成しているという。この第3の目を開くことで、永遠の生命のしくみが理解できる。

 松果腺は、ヨガでは最上部のチャクラといわれているが、前回述べた気功の「小周天」の動力になっているようにみえる。モーリス・ドリールは、気功でいう「丹」の陰陽を調和統合した火のクンダリーニ蛇を、上部のエーテルエネルギーにより持ち上げる必要性を説いているからである。

 象徴図でいうなら、脊柱下部のクンダリーニは陰陽の調和統合の逆三角形を表し、脊柱上部の松果腺は、正三角形を表し、この2つの三角形を組み合わせると、ダビデで有名なカゴメ紋の六芒星が現れる。

六芒星
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AD%E8%8A%92%E6%98%9F

 だから、「上にある如く下にもある」し、「人は、(高次の)大宇宙に対する(低次の)小宇宙なのである。」

 オカルトの「万象を見通す目」とは、第3の目の松果腺のことであろう。松果腺を開発すること、つまりエーテルエネルギーの循環により、松果腺の振動を高めることが、下部にある逆三角形のクンダリーニを呼び起こし、気功でいう丹から小周天、ならびに、他の6つのチャクラを自由自在に操り、12の霊エネルギーセンターから、12の肉体エネルギーセンターへとエーテルエネルギーの循環を起こすことが、大周天の意識拡大となり、宇宙意識と融合することにつながるのだろう。

 カゴメ紋といえば、カゴメの歌が思い浮かぶ。カゴメの歌は、秘儀伝授に使われたのではないだろうか。

カゴメ カゴメ カゴのなかの鳥は いついつ でやる 

 夜明けの晩に 鶴と亀がすべった

 後ろの正面だあれ


 というものだが、恐らく以下の意味なのだろう。

 陽の正三角形と陰の逆三角形を統合した六芒星のなかの第3の目はいつ開発されるのか

 太陽と月や天と地との上下や左右が入れ替わり、合流したときに開発される。

 そのときは、あの世もこの世もなくなり、人間の背後にある大宇宙の意識と融合し、永遠の生命の秘密が現れる。

 このカゴメの歌を歌いながら、子どもは目隠しした子のまわりをまわるのだが、それは「〇に・(点)」を表し、中心の目隠しをした子は、第3の目を開発しようとしている秘儀参入の弟子であり、「・(点)」を表し、そのまわりをまわる子どもたちは、導師が7つのチャクラを駆使し、12の霊エネルギーセンターを巡らせ、大宇宙意識を融合し、松果腺を取り囲んでいる「〇」に相当する。

 すなわち、中心の弟子が、目隠しをしながら、まわりの大宇宙意識と融合できたなら、後ろ(あの世の高次意識)の正面(この世の低次意識)にいる意識(大宇宙意識のなかの一部である真の自己意識)を読み解くことができるという秘儀、つまり覚りの伝授が、民間の遊戯になったものなのではないか?

 このようなことを老子は、第25章で説いているので、例の如く、紹介する。



第二十五章 人は地に法り、地は天に法り、天は道に法り、道は自然に法る

原文
 有物混成、先天地生。寂兮寞兮、獨立不改、周行而不殆。可以爲天下母。吾不知其名、字之曰道。強爲之名曰大。大曰逝、逝曰遠、遠曰反。故道大、天大、地大、王亦大。域中有四大、而王居其一。人法地、地法天、天法道、道法自然。

書き下し文
 物有り混成し、天地に先んじて生ず。寂(せき)たり寞(ばく)たり、独立して改(かわ)らず、周行して殆(とど)まらず。以(も)って天下の母と為すべし。吾(わ)れその名を知らず、これに字(あざな)して道と曰(い)う。強(し)いてこれが名を為して大と曰う。大なれば曰(ここ)に逝(ゆ)く、逝けば曰に遠く、遠ければ曰に反(かえ)る。故に道は大、天も大、地も大、王もまた大なり。域中(いきちゅう)に四大(しだい)あり、而(しか)して王はその一に居る。人は地に法(のっと)り、地は天に法り、天は道に法り、道は自然に法る。

英訳文
 There is a mixed one that has been born before heaven and earth. It is silent, formless, independent, unchangeable, vast and unlimited. It is the mother of all things. I do not know its name, so I call it “the way” for convenience’ sake. Or “the great”, it can be called. “The great” is unlimited. So it can reach anywhere, then returns to the original place. “The way” is “the great”. Heaven’s nature is “the great”. Earth’s nature is “the great”. King’s nature is also “the great”. There are four “the greats” in the world. A king who rules the people must be “the great”. People follow earth. Earth follows heaven. Heaven follows “the way”. “The way” follows its nature.

現代語訳
 なにやら漠然と混じり合った物があって、それは天地より先に生まれ出た。音も無く静かで形も無く、何ものにも頼らず存在し何の変化も無く、どこまでも広がって行きとどまるところが無い。それは万物を生み出す母の様なものだ。私はそれを何と呼んで良いのか解らないので、仮に「道」と名づけた。あえて別の言い方をするなら「大」と呼べるだろう。「大」であればどこまでも広がって行く、どこまでも広がって行けば果てしなく遠くまで到達し、果てしなく遠くまで到達すればまた元の位置に帰ってくる。つまり「道」がこの「大」の性質を持つように、天も「大」であり、地も「大」であり、王もまた「大」である。この世界にはこれら四つの「大」が存在し、人を統べる王はその一つであらねばならないのだ。人は地を模範とし、地は天を模範とし、天は「道」を模範とし、「道」はそのありのままの姿のままでいる。

 Translated by へいはちろう

 (つづいて、「タオの法則」により紹介する。)

早朝、小鳥たちがさえずる

 朝が来たことを悦ぶ彼女たちは

 大自然が導く至福の中にいる

 我無く 邪心なく

 無心の光の中にいる


 私たちは、何を得たか、何があるか、何をしてもらったか、そうしたことが幸せだと思っている。しかし、老子の目からは、そもそもそうした観念そのものが、幸せを失った心の結果である。

 幸せを失った心であるがゆえに、そうした形ある結果をその代償として、追い求める。
だから、どんなに求めても、ゴールというものはない。求めているものの本質に気づくまでは、永遠に求め続ける。どんなに物があふれても、どんなに成功や権力を得ても、魂はどこかにむなしさを感じ続ける。

 地球のバランスを崩すほどに自然が破壊されたのも、権力と権力がぶつかり、国と国とがぶつかり続けるのも、すべては元来の悦びを忘れ去った結果である。

 小鳥たちがそうであるように、私たちには、必要なものは、はじめから与えられている。
それを忘れ、Getの心となる時、不安や、恐怖や、闘争が生まれる。
小鳥のように、快に生きる時、天の導きが始まるのである。

  ☆  ☆  ☆ 

 もし、左目と右目が自分のみたことだけを主張し、対立したらどうだろうか? 何もみえなくなってしまう。左右の目が協調することで、奥行きが生まれる。2つの目は、対立の目にもなるし、協調の目にもなる。

 だから、みんなで分かち合い、みんなで喜ぶのが本当の悦びであり、最高の悦びである。みんなで喜べば、喜びは宇宙全体を巡り、宇宙大の賛歌となる。己を喜ばせ、他者を喜ばせる心の幸福の目をもとう! 自然は、幸福の「〇に・(点)」の目からなっている。





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Last updated  2012年10月05日 11時07分46秒
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