シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2013年02月20日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 さて、マチンの作用とは、逆の作用を探求する。下部組織へと継続した味覚過程、つまり食物の溶解活動が活性化せず、不活化し、溶解物が周囲に充分に行き渡らない場合を考えてみる。

 つまり、外界から摂取された食物が適切に溶解されずに、継続して起こる塩形成過程に組み込まれるには、あまりにも不活性な場合を考えてみる。このような場合と同様に、消化活動の最初期に、マチンを与えた場合、マチンの消化抑制の性質に基づき、消化抑制の作用が生じ、十分に溶解されないままの物質は、この消化抑制の作用に適合する。

 未消化の物質は、消化の出口まで辿り着けなければ、味覚の変容である消化活動と、血液形成(塩形成)活動との間にある障壁を乗り越えられないので、未消化の物質は、逆方向に経路を探すようになり、その場合、溶解作用を抑制するマチンとは逆の溶解作用を促進することで、克服できる治癒作用をみつけることができる。

 このような間違った消化の経路を探すようになった未消化の物質に対して、ニオイヒバ(〔植〕ヒノキ科クロベ属(Thuja)の植物)を用いれば、消化を促進し治癒効果を与えることができる。

ニオイヒバ
http://www.ponnitai.com/database/thuja/occidentalis.shtml

 このように、マチンとニオイヒバの両極的な対立は、人体のなかで展開されている。また、この両極性を、人体機構全体にわたって、常に見ていくことの必要性を示している。人体組織のなかの、この対立は、過小評価すべきでない重要な意味を持っている。

 特に人体の下部組織において生じる作用を、上部組織へと送り込む活動全ては、睡眠中に高められる。睡眠の特徴を述べるときは、慎重を要する。というのも、睡眠が最良の薬の1つであることは確かだが、個人が必要とする睡眠時間が適切な長さであるときのみ効力を発揮するからである。

 必要以上に長すぎる睡眠はかえって病気を引き起こす。睡眠が長すぎると、上記に示した、消化過程と、血液形成過程との間にある障壁が、穴だらけになり、消化の最初期の領域から、リンパや血液形成活動へと多くの物質が侵入し、人体は、いわばニオイヒバを投与した状況に曝される。



 けれども、この自らを病気にしようとする努力は、血液中の鉄によって完全に相殺される。鉄は何よりも人間にとって最重要な金属であり、人体内の、この病気への方向を相殺するように作用し、ある過程から別の過程へと過剰な形で起こる異常さを、正常化させる。

 今述べたことから、血液中の鉄不足による病気の発症を理解できるように、また、鉄を、人体内の血液中に充分に行き渡らせるように投与すれば、その都度生じる上部組織の毒化を抑制するため、生体組織を助け、下から上と生じてくる有害な経過を克服できる。人体にとって考慮すべき他の金属も、これまで見てきたような人間の様々な活動によって補われる。

 これまでの講義の内容から生じてくる事実を、以上のように、再度手短にまとめてみたい。再度、人間のリンパ、および血液形成活動を示唆する。この活動は、銅の鉱物化の過程で現われる働きの対極を成す。従って、この経過は銅と親和性をもっている。

 この銅と親和性をもつ経過は、下部組織の最上位に属するため、地上で見られる銅の形成力と対極的な親和性をもつことを、くまなく理解することが課題となる。というのも、下部組織に関係する経過全般は、地上の経過と関係しているからである。

 従って、銅の投与から、リンパ、および血液形成活動を正常にし、治癒作用を導くなら、次のような黄金律が重要である。つまり、銅を、人体内で希釈させず(消化させず)に、つまり地上の状態に近い形で、勿論、害になるほど多量に用いることなく、人体内に投与する処方である。

 (「銅は必須金属になっていて血液を造ったり、血管の壁を若々しく保つ働きがあります。」
日本銅センター; http://www.jcda.or.jp/qa/qa2.html )

 さて、リンパ及び血液形成の経過が、銅と親和性を持つのと同じように、外的な消化過程(プロセス)のいわば移行状態から、内的な血液形成やリンパ形成へと促進する働き全ては、肝臓や水銀と親和性をもつ。

 リンパ及び血液形成過程(プロセス)が、銅と親和性を持つように、この消化過程(プロセス)の移行状態は水銀と親和性をもつ。ただ、水銀の場合、水銀が球形で、調停能力を持つように、いわば両方の過程(プロセス)の相互作用に関わることに注意を払う必要がある。

 従って、二日酔いのアルコールのように、消化物が血液中に移行しすぎないように抑制する働きは、マチンの作用によって生み出され、それは逆に、ニオイヒバの作用により抑制され、水銀の作用によって調整される。



 つまり銅に親和性をもつ過程(プロセス)を通じて、下部組織から、上部組織に上昇する作用は、それとは対極に位置する鉄によって調整され、相殺される。

 銅の作用と、鉄の作用の対極性から、人間が鉄を必要とし、常に鉄の過程(プロセス)や、化学的に捉えれば、鉄が有り余るほど十分に必要であることがわかる。その他の金属全ては、人体のなかに、過程(作用)として既に存在している。

 人間はいわば7つの過程から成る金属なのである。鉄だけが、金属として存在し、その他の金属は、人体内では、過程(作用)として存在している。

 人体内の様々な器官において、リンパ及び血液形成活動と共作用する働きが、銅と親和性をもつように、肺から発し、喉頭へと外に向かって開いていく活動等々は、鉄と親和性を持つ。

 (銅は、別名、金星ともいわれ、鉄は火星ともいわれる。水銀は、水星。) 



 (錫は木星ともいわれる。)

 錫の形成過程(プロセス)は、脳の領域での、いわゆる消化過程(プロセス)で、脳を、魂で満たすことにより調整する。

 対照的に、神経繊維や、上部組織内に継続された様々な知覚器官と多く関わる働き全般は、鉛と親和性を持ち、汗の分泌、あるいは尿の分泌全般に対応する。

 (鉛は土星ともいわれる。7つの金属のうち、残りの銀と金はそれぞれ、銀は生殖器と関係し、月と呼ばれ、金は心臓と関係し、太陽と呼ばれ、7つの金属から、人体は、太陽系になっている。)

 以上のように、人間にくまなく光を当てることが重要であり、そして同時に、周囲の物質から、つまり人体とは対極の作用から、いかにして治癒作用を引き出すか、という示唆にもなる。





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Last updated  2013年02月20日 09時50分34秒
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