シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2013年04月26日
XML
カテゴリ: 軟弱日本を斬る!
 前回は、インパール作戦という牟田口を筆頭に、河辺、寺内といった国賊が、現場に近い補給の専門家の反対を無視し強行したせいで、大損害を蒙ったことを紹介した。

 冷静な判断力や厳格な責任体質があれば、牟田口、河辺、寺内らが無責任で無能であることは明白だが、靖国戦陣訓に、国民全体が洗脳されてしまっている当時の状況を考えれば、一般庶民には手の届かない領域の話で酷だったのかもしれないが、現代の自衛官が、それを教訓として生かせずに、弁護するのは、全く話が違ってくる。

 また日本の欠点ともいえる馴れ合い体質などの、お家事情を対外に持ち込む弊害がみてとれるが、戦国時代を研究すれば、本当の敵とは、実は身内に送り込まれた敵に通じるスパイ(トロイの木馬)であることが多いので、その教訓として、続けて、インパール作戦について抜粋紹介する。

 ☆  ☆  ☆

 ともあれ、日本軍は良く頑張りました。アラカン山系を突破して、インパールの街を、北、東、南の三方から包囲したのです。インパールは山間の盆地なので、陸上の連絡路は、北方のディマプールに延びる一本道しかありません。佐藤中将の第31師団は、この道を遮断し、コヒマ部落でイギリス軍を大いに苦しめました。コヒマの戦いは、イギリスで出版される戦史物で、必ず詳説されているそうです。それほどに、激しい戦いだったのでしょう。

 佐藤師団が、コヒマでイギリス軍を食い止めている間に、残りの2個師団が、補給切れになったインパールを占領する手はずでした。しかし、この計画は失敗に終りました。なぜか?

インパールが補給切れにならなかったからです。

 制空権を完全に掌握していたイギリス軍は、空から飛行機で補給物資をこの街にドシドシと送り込んだのです。 日本軍首脳部は、このような事態を、まったく想定していなかった というわけです。

先に補給切れに陥ったのは日本軍の方でした 。日本軍の大砲は、5月の段階で、一日に一門当たり3発の砲弾しか発射できなかったそうです。この時点で、作戦の失敗は明白になっていました。

 しかし、 牟田口はそれを認めようとはしませんでした 。インパール攻略に苦戦する2個師団を「軟弱」と決め付けて、師団長を2人ともクビにしてしまったのです。そして、神社(日本は、占領地域に神社を造りまくっていた)に立て篭もり、毎日、奇声を上げながら水垢離していたそうです。総司令官が神頼みでどうする!

 こうしている間に、前線の日本軍は、まさしくジャングルの草を食って生きている状態になってしまいました。彼らはもちろん、補給を送るように後方に督促したのですが、牟田口司令部は、「もうすぐ届く」などと嘘をつきまくっていました。実際には、何もしていなかったし、やりようも無かったのです。

 いつしか7月に入り、雨季が到来しました。この辺りのジャングルは、雨季になると疫病の巣と化すのです。骸骨のように痩せ衰えた日本兵は、次々に病に倒れていきました。

 コヒマの佐藤師団は、銃剣で戦車に渡り合うという苦境に陥っていました。補給は一向に行なわれず、このままでは全滅です。彼は、悲痛な決断を余儀なくされました。「抗命」です。彼は独断で、全部隊を撤退させてしまったのです。これは、日本陸軍発祥以来の大事件でした。

 牟田口は、これを理由にインパール作戦の中止を言い出しました。 部下が背いたから負けたのだ、という言い訳 が出来るからです。

 その間、河辺はどうしていたのか?

 牟田口の心境を考えると気の毒(戦場で見捨てられた兵士はもっと気の毒なことがわからないアホなのか?)なので、何も言い出せずに、優しく彼を見守っていたのです。友達としては立派(アホか? 自分も同罪なので、自己保身だろう)なのかもしれませんが、組織の長としては無責任ですね。

 日本陸軍は、機能的組織ではなく、単なる共同体と化していたのです。





 彼は、日本刀を引っさげて牟田口司令部に乗り込みました。「叩っ斬ってくれるわ!」という剣幕だったそうです。このときは、牟田口が逃げ回ったので、何事も無く済みました。佐藤は、軍法会議で死罪になることを覚悟していました。ただ、その裁判の壇上で、牟田口や河辺の「犯罪」を弾劾してやろうと準備していたそうです。

 しかし、軍法会議も裁判も行なわれませんでした。なぜか?

 佐藤中将は、「精神病」という事にされたのです。別に、佐藤を庇ったわけではありません。佐藤の責任を追及すると、牟田口や河辺をはじめ、みんなが責任を問われるでしょう?


それが厭だから、「事故」ということにして「無かったこと」にしちまったのです 。

最前線で倒れた兵士たちは、まさに「死に損」でした。

無責任な庇い合いの馴れ合い組織。現代の日本でも随所に見られる光景です。

インパールの悲劇を、決して無駄にしてはいけないと思います。二度と同じ過ちを繰り返してはならないのです。

我々は、歴史の悲劇を、より深刻に受け止める必要があるのです。

 ☆  ☆  ☆

 以上がインパール作戦の真相に近いものと思える。美談にしてしまっては、最前線で倒れた兵士たちが浮かばれないであろう。牟田口、河辺、寺内といった国賊は、やったことをみれば、英米のスパイといってもよいと思われる。

 何より稚拙なのは、「ジンギスカン作戦」という講談ばりの空理空論を実地訓練もせずに行ういい加減さにある。「日本人は、もともと農耕民族で草食動物なのだ。ジャングルの中で草を食えば、補給などいらぬのだ!」と平然と言い放つ牟田口のような誤った独善的な歴史観をもつ人物を重要なポストにつけてはいけないことがわかるが、それは現代の日本にも随所にみられるから恐ろしいことである。

 現状を見る限り、日本はいまだにインパール作戦失敗の教訓を生かせていない、といわざるをえない。

 さて、このインパール作戦の話を元に紹介したサイトの著者は、日本兵を過度に美化しているが、それは、日本軍部の上官が無能だった比較の上で、相対的に浮かび上がった結果論で、現代でも、諸外国に比べ、日本の高率な税金体系をみれば、一方で高級官僚の贅沢な待遇がありながら、他方で庶民が虐げられていることでわかる。

 その著者は、「軍の統制が効かなくなった敗残兵は暴徒と化し、略奪し女をゴウカンするのは世界史の常識である。」と書いているが、敗残兵は、自らの生命確保が優先で、とてもゴウカンなどできる余裕などなく、戦勝兵が、勝ち戦の余勢に乗じて、土地の女に対しゴウカンするのである。それは日本の戦国時代をみればよくわかる。

 だから、同じ日本兵でも、上官の方がゴウカンした傾向が高いものと思われる。いまの政治家の破廉恥さをみればわかる。つまり、日本の問題点は、馬鹿で無教養な人物が、縁故で上層部に居座ることにある!

 結局、インパール作戦の立案者(牟田口)には、制空権のことなど頭にはなかったことが、上述の話から、明らかなのだから、「もし、制空権があったら」などというのは、机上の空論もとより妄想論の何者でもない。  





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2013年04月26日 17時01分52秒
コメント(0) | コメントを書く
[軟弱日本を斬る!] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: