シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2013年07月17日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 植物の花-果実の器官形成が、燐や人体の下腹部の器官形成と親和性をもつのに対して、植物の根の器官形成は、人体の胸部よりも上に配置される器官に対して特殊な親和性を持つ。

 しかし、単純に、外面的な図式に則って、人体を3つに大別するのではなく、例えば、最下層に属する消化機能でも、その本質は上層を目指していて、その機能は、頭部まで継続していることに注意すべきである。

 従って、思考に関係する本質的な物質が、脳の灰白質のなかに与えられている、という現代の見解は、全く馬鹿げたものである。

 この見解は間違いである。脳の灰白質は、本質的に、脳に栄養を与えるためにあり、脳に栄養を与えるための消化機能の出先機関(植民地)なのである。一方、脳の白質が、思考物質として大きな意味を持つ。

 (現代医学では、神経細胞は、灰白質にあり、白質は、神経線維の集合部位と考えられ、神経線維は、神経細胞の軸索なので、シュタイナーの見解をあてはめると、神経細胞は、栄養を与えるためで、軸索で、思考を伝達していることになる。

灰白質
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%B0%E7%99%BD%E8%B3%AA

神経線維
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%B9%8A%E7%B6%AD

 従って、脳の灰白質の解剖学的なイメージから、灰白質の機能としては、従来帰せられている思考物質というよりもむしろ人体全体の活動に関与する事実が発見できるだろう。だから、消化機能を語る際も、下腹部の機能だけでは語れないことがわかる。

 例えば、植物の根との親和性に注目するなら、人体上部だけでなく、他の部位にも言及することが肝要となる。

 また、植物の上方の、花を咲かせ、果実を結ばせる働きと、下方の、根を伸ばし根付かせる働きとの間を調停する、いわば通常の草などに現われる葉などの形成過程は、人体の循環障害や、更には上部と下部の間の律動的な調和に関係する胸部に対して、特別な影響を与える。

 以前、不可視な霊光を内面化する鉱物(燐)と、霊光を遠ざけ、放出する鉱物(塩)との両者の間にある鉱物(水銀)の過程を示したが、この水銀の調停の働きは、植物の葉の形成過程とも対比できる。

 鉱物との対比により、植物の各々の器官の発達度合いに応じて、人体との相互関係を確立するための合理的な手段を、植物から獲得できる。この合理的手段を、更にどのように個別化し、特殊化していくかは、後に見ていく。

 さて、これまで指摘してきたことをまとめると、植物、鉱物と、人間との間に、親密な相互関係が成立しているというものだった。近代では、更に、人間と動物との間の親近性や相互関係が、いわば非常に期待に満ちた治療薬を提供するかのように付け加えられてきた。

 とはいえ、血清療法の出現に際し、はじめは奇妙な方法で試行されたことを度外視しても、今日、一般的に行われている血清療法について、治療原理から、適用できるようになるべきである。実際、血清療法は、ベーリングにより、非常に奇妙な方法で、はじめて試行された。

エミール・ベーリング
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%AB%E3%83%95%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0

 血清療法の説明や、その周辺の知見ではなく、血清の実際の効用のみを述べたベーリングの発表論文を調べると、それが医学の革新に関わる話であるかのような印象を与えるが、その際に実施された基礎となった実験を詳しく調べていくと、けっして誇張ではないが、奇妙なことに、人体の血清療法に転用するために推定したイルカの臨床研究のなかの、「非常に多数」のイルカに、不都合なデータがあることが判明した。

 血清で処置した多数のイルカのうち、有望な成果を示したのは、ほんの一頭にすぎなかった。血清療法を大々的に宣伝するための、いわば太鼓を打ち鳴らし始めた時期の論文でさえ、たった1頭のイルカのデータによる偽装から、動物療法が生まれた、ということを、1つの事実として挙げておきたい。



 原則的に、何といっても、これまで見てきたように、人体に直接影響を与える過程は、外の自然の表面に直接現われるような過程ではなく、自然のなかの奥深い本質から取り出してこなければいけない過程である、ということを、最後に挙げておきたい。

 さて、人間は、ある意味、自ら外に出した過程、すなわち、燐の過程、塩の過程、水銀の過程、花-種子の過程、根の過程、葉の過程などと親和性を持つ。

 そして、人間は、これらの過程全てを、実際に、逆転させながら、生きる。

 また、人間の外の自然のなかに現れている、以上の過程を、人間は止揚し、反対の過程に逆転させる傾向をもつことから、親和性が生じている。

 動物に対しては、上記の植物とは同じではない。というのは、動物は、これらの過程を、途中まで経過させているからである。人間は、動物とは、植物のように逆向きに置かれているわけではない。






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Last updated  2013年07月17日 09時23分31秒
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