シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2013年08月21日
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カテゴリ: 軟弱日本を斬る!
 前回の続き

 ☆  ☆  ☆

 これは、それより他には現実(リアリテイ)が存在しないという意味ではありません。私はあなたがたの地球が形をなす以前から、意識として目覚めた状態にありました。

 この本を書く時や、ルバートとのコミュニケーションを図る大かたの時には、私の過去の人格すべての記憶を保持する貯蔵庫から、妥当と思われる人格的特徴を借用しています。私のようにもはや物質や時間に執心のない人格存在は、他にも大勢います。

 人間という存在の真の可能性に気づいておらず、みずからの限定された概念によって催眠状態に置かれているあなたがたゆえに、私たちのような在り方は不可解と映っていることでしょう。

 私は概ね教師といったところですが、もの書きであったことはありません。また、私はおよそ「あなたが知るところの世界を創造するのは、あなた自身にほかならない」という言伝を携えた人格存在といったところです。

 あなたがたは、この上なく素晴らしい「贈り物」を授かっているのです。それは、「 あなたがたはみずからの思いを外に向けて投影することで、物質(もの)や形あるものを創造できる 」ということです。

 その「贈り物」には責任が伴います。あなたがたの多くは、人生で運よく成功を収めた時には自分の手柄とする一方で、失敗については神仏や運命や社会のせいにしたがります。



 真実はこうです。 あなたがた一人一人が各自の物質的現実を創り上げます 。そして、地上で体験する繁栄も恐れも、あなたがた自身が「手に手をとりあって」創造するのです。みずからが創造者であることに気づくまで、あなたは創造することの責任を回避し続けるでしょう。

 だからといって、もはや世界規模の不幸な厄難を悪魔や悪霊のせいにすることはできないでしょう。あなたがたも充分に教養を積まれて、魔物や鬼が自分自身の心の投影であることは、薄々気づいておられるようです。

 しかしまだ、みずからにそなわった本来の創造力を建設的に使う術(すべ)を心得ているほど賢いというわけでもありません。

 読者の方々のほとんどは「筋肉硬直」という言葉をご存知だと思いますが、あなたがた人類はむしろ「 自我(エゴ)硬直 」、すなわち精神が柔軟性を失って硬直し、自己の直感的認識力に長けた部分は否定されるか、見分けもつかないほど歪められてしまった状態にあるのです。

 物質的現実に在るとき、私はいつもすがすがしい気持ちになります。こうしてルバートの協力のもとでこの書をしたためながら、私にはこの現実の比類なき魅力の真価を理解しようと決めたことが、やはり正しかったのだと思えてなりません。

セッション512……1970年1月27日(火曜日)午後9時2分

 動物のことを話題にしたので、またここで少し触れておきます。動物たちもある種の意識をもっているのですが、あなたがたの意識に比べると、自由になる部分がそれほど多くありません。

 ただし、人間の意識においてはある特質によってその潜在能力の実践がしばしば妨げられるのに対し、動物の意識では、その同じ特質が原因で潜在能力の実践に支障をきたすことはありません。

意識というのは、あらゆる次元の現実(リアリティ)を知覚する1つの手段です

 あなたがたの知るところの意識はその範囲がかなり限定され、特殊化しています。体の感覚器官の仕業で、あなたがたの知覚力の範囲は三次元世界に限られているのです。しかしまさにそうした感覚器官の性質ゆえに、三次元以外の等しく存在根拠の確かな次元(高次元)に対する知覚力を抑制することが可能になっているのです。

 (幽霊などがみえないということ。だから、動物にはみえる。)

 ですから大半の人が日常的な物質界での自己を自分自身だと見なしています。あなたがたはよもや体の一部だけを自分であると認め、残りの部分を見捨てたりはすまいと思いますが、みずからの一部にすぎない自我が自分という重責を全て引き受けていると思い込むことは、そうしているのと同じなのです。

 私がお話したいのは、あなたとは化学物質や自然要素の混合粉をまぶした骨や肉が無造作に投げ込まれた、ヒト型の動く袋などではないということ、そしてあなたの意識とは、化学物質の構成要素の相互作用のなかから火花のごとく形づくられた、単なる偶然の産物ではないということです。

 (このような意味で、脳科学も間違いである。)



 それどころか、あなたがたは無意識の深層レベルにおいて、並外れた慧眼(けいがん)、奇跡と見まがうほどの明瞭さ、そして肉体を成す個々の小さな細胞に備わった意識されることのない深い叡知をもって、 みずから知るところの肉体を自分自身で創造しているのです 。これは決して象徴としての話ではありません。

 あなたがたが知るところの意識は、そうした内なる活動に気づいていないため、いまここで、自分自身の内なる部分を確認できずにいます。あなたがたは、テレビを観たり料理をしたり仕事をしたりする自己の一部を、自分であると認識するほうを選んでいます。そしてその部分が、自分のしていることを把握していると思っています。

 しかし実際は、あなたがたの無意識、つまりその字面では意識が無いはずの部分のほうがはるかに聡明であり、あなたがたという物質的存在部分は、その洗練された役割機能に完全に依存しているのです。

 この部分こそ、目覚めであり、気づきであり、常に全てを見通すことのできる意識と呼ばれて然るべきなのです。

 過度に物質的現実に焦点を合わせるあまり、その部分からの声を聞くことができず、物質中心的な在り方に倣う自分自身がとてつもない思考の力から生じたことを理解していない存在たち――それはほかでもない、あなたがたのことなのです。

 私は、その字面のみでは意識が無である部分と見なされかねない無意識を、それが内なる活動を指揮することを踏まえた上で「内なる自己」と呼びます。内なる自己は体の感覚器官を通してでなく、それらとは別の、内なる伝達回路(チャンネル)を通して知覚された情報同士を、互いに関係づける働きをします。

 それは三次元を超えた現実(リアリティ)を感知できる、内なる知覚者と言うこともできます。内なる自己は、あなたがたが過去に存在したことの記憶の全てを保持しています。また、内なる自己は、実際は広大無辺である主観的次元をも見通しています。一切の客観的現実は、それら主観的次元から湧き出ているのです。

 あなたがたに必要な情報は、全てあなたがたの内なる伝達回路を通じて与えられます。そして、あなたがたが瞬く間にも、指をパチンと鳴らす間にも、この一文を読む間にも、想像を絶するほどの内なる活動が展開されているのです。

 あなたがたのこの内なる自己は、本来、遠隔透視能力やテレパシーの能力をもっています。ですから、意識的に情報やメッセージを受け取るかどうかにかかわらず、災禍の警告は実際にそれが起きる前に受け取ることができ、コミュニケーションは言葉が発せられるより早く交わされるのです。

 「外なる自己」と「内なる自己」は、共に機能しています。一方はあなたがたの知る世界での管理を可能にしてくれる部分であり、もう一方は繊細な内なる知覚力をもたらす部分であって、これなくして物質的存在はみずからを維持することができません。

 そこにはさらに、あなたがたの内なる自己と外なる自己の両方を創り出している、いっそう奥深い存在たる部分があります。それはあなたが、今ここに物質的存在として在るということを決定した部分です。

 これこそがあなたという存在の核であり、超自然的(サイキック)な種子であり、そこからあなたが生じたのです。なおかつその核は多次元的な人格存在であり、あなたはまさにその一部なのです。

 ☆  ☆  ☆

 次回に続く。





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Last updated  2013年08月21日 14時44分47秒
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