シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2013年09月20日
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カテゴリ: 軟弱日本を斬る!
 前回の続き。ラムサの話を続ける。

 ☆  ☆  ☆

 虚飾なしで自分がどういうものなのか、貴方は知っているのだろうか?

 仮面なしの自分は? 強がりという鎧がなくなった自分はどうだろう? 存在の内面にある核では、貴方はまさに神そのものなのだ!

 人類最大の神秘である神は、貴方の内面以外の場所にあったことはない。貴方の目の奥に、衣服の下に、顔という幻影を超えたところに、不可視の神という思考の美徳が確かに存在しているのだ。

 貴方を貴方たらしめている人格=自己がそこにある。貴方の内にある神こそが、貴方に信を与え、そして創造する、というとてつもない力を与えてくれる崇高なる知性なのだ。それは、貴方の生命を無限の時間の彼方まで、永遠に維持してくれる素晴らしい生命の流れなのだ。

 貴方がいま棲んでいる身体は、貴方の同胞である神々の手になる素晴らしい創造物だ。それは、不可視の思考と感情の本質である貴方が、自分の手で、この地上界に創造した生命と触れ合い、それを体験するためにつくられたのである。

 人間と呼ばれる生き物は、表現の道筋において創造されたのだ。この地上の全ての創造物を最初につくった神々が、人間という化身のもつ五感を通じて、それらを体験し、理解することができるようにである。

 身体は、真の存在=自己を構成している。変容光でできた最も複雑で高度な電気系統を宿すためにつくられた。貴方の本当の姿は身体の大きさなどのあるものではない。実は、ほんの小さな光の点(粒子)なのだ! 



 神という本質である貴方は、肉体の存在ではない。形は丸く、燃え上がるような純粋なエネルギー(それは光の本質と言い換えることができる)が、創造的な人生の宝ともいうべき「感情」を体験するために、身体の中に生きている―それが貴方の姿だ。

 本当の貴方とは、貴方が棲み家とするものとは別の存在だ。貴方の本質とは、貴方が感じることなのである。貴方を知ることができるのは感情を通してであり、身体を通じてではない。

 貴方の真の姿とは、精神、魂であり、光と感情とが組み合わさったものだ。貴方の精神、この小さな光の点(粒子)は、貴方の身体の分子構造全てを取り巻いている。こうして、あなたの化身という固体を擁し、支えているのである。

 貴方の魂はその固体の内部、心臓の近くにある空洞に位置している。その場所は骨によって保護されていて、そこには電気エネルギーの他には何も存在していない。貴方の魂は、これまで貴方が抱いた思考全てを感情という形で記録し、蓄積している。

魂の内部に蓄積された、この独自の感情の集合体があるために、貴方は固有の自我、アイデンティティ、人格=自己を持っている。

 貴方が宿る身体は、魂を運ぶ単なる車であり、この物質界に生き、遊ぶことを可能にするために選ばれた、洗練された手段に過ぎない。にもかかわらず、この手段でしかないものを通して、貴方は自分の本質が自分の身体だという幻影にどっぷりと浸かってきた。

それは違う。神は形(かたち)というものを持たない。それは貴方も同じなのだ。

 貴方は一体誰が自分の人生をつくったと思っているのだろうか?

 自分以外の崇高なる知性、あるいは、なんらかの不可抗力が、貴方の人生を支配してきたと思うだろうか。それは決して知られざる真実ではない。

貴方がしてきたこと、貴方の人となり、それに貴方が体験してきた全ては、貴方自身にその責任がある。

 無数の雄大な星を創造する力がある貴方は、自分の人生のあらゆる瞬間、全ての状況を創造してきたのだ。どんな人間であるかは、自分で選んできているのだ。自分の容姿も自分で創造してきた。どういう生活をするかも、全ては自分で設計し、決めてきた。それこそが神なる人に与えられた課題であり、特権でもあるのだ。



 考えてみるとよい。貴方が身体全体で喜びを感じるような幸福を想い描くには、ほんの一瞬しか掛からないが、誰も友達になろう、としないような惨めな人間を、心の中で演じるのもやはり一瞬でできるが、すぐに哀しみと自分への憐憫の情を感じるだろう。それらは、ほんの一瞬の出来事なのだ!

 泣くのをやめて、大喜びで笑うのにも一瞬しかからない。ほんの一瞬の間に、貴方は審判を下すのをやめ、万物が持つ美を愛でられるのである。

 さて、一体誰がこういったことを全てやっているのだろうか。自分の内面にいろいろな感情をつくり出すような空想をしている間に、貴方のまわりは何か変わっただろうか? 変わってはいない。だが、貴方自身のほうは全てが変わってしまっているのだ!

 貴方は貴方が考える通り、全く考えた通りそのままの存在なのである。貴方が考えることは全て、貴方の人生で考えたそのままになるのだ。性交を空想すれば、性交がやってくるだろう。ある才能を思えば、それは既にそこにあるのだ!

 では、未来はどのように創造されるのだろうか。思考を通してである。

明日というものは全て、今日というこの日貴方が抱く思考によって設計されている。それが感情面でのどんな目的であろうと、貴方が抱く思考、空想などは身体の内部に、ある気持ちを生じさせ、それは魂の内部に記憶される。その気持ちが、今度は貴方の人生の様々な状況についての前例となる。

 つまり、その気持ちを前例として、魂に記録されているなかから、同じ感情をつくり出す状況、その気持ちにマッチするような状況に、貴方を引きつけていくのである。また、貴方が口にする言葉全ては、貴方の将来を創造する、ということも知るべきだ。


なぜなら、言葉とは、思考により生命を与えられた、魂の内にある感情を実現した音であるからだ。

 貴方は自分自身に起きること全ては偶然だと考えているだろうか。それは知るべき真実とは違う。この世界には、事故や偶然といったものはない。そして、他の人間の意志や策略の犠牲者などという人間もいない。

貴方に起きることは全て、考えること、感じることによって貴方の人生にもたらされているのだ!

 それは、「もしこうなったら」という仮定の形、あるいは恐れという意識を通して空想されたか、何かはこうなると誰か他の人間が言うのを、貴方が真実として受け容れてしまったものだ。あらゆるものは、思考と感情によって定められた意図的な行為として起きるのである。全てがそうなのだ!

 貴方が考えたこと、空想したこと、あるいは語ったことは全て、既に起こったか、これから起こるべく待機している。一体、どうやって全ては創造されると思うか?

それは思考を通してつくり出されるのだ!

 思考こそが真に生命を与えるものであり、けっして死ぬこともなく、破棄もできないものなのだ。貴方は思考を使って、自分自身に生命をもたらした!

思考こそが、神の精神と貴方をつなぐ絆であるからだ!

 時代を通じ、様々な存在が、この真実を皆に教えようとしてきた。謎かけを通して、歌を通して、そして書物を通して。だが、ほとんどの人間は、この真実に気づくことを拒んできた。自分の人生に対する責任という重荷が自分の肩にかかってくるのを望む者など、ほとんどいなかったからだ。

 だが実際には、貴方が考えること、あるいは、自分について、父なる存在について、また人生そのものについての貴方の価値観は全てその通りになる、というのが真実なのだ。最も卑しい醜悪なものから、かけがえのない美しさを讃えるものまでも、それは皆同じである。

 なぜなら、その違いを知るのは貴方だけだからだ。父なる存在は、生命しか知らない。だから貴方は自分の語るものを手にする。貴方は貴方の考える自分そのままなのだ。自分でこうと結論を下したものが、自分なのである。

 自分がレベルが低いと考えれば考えるほど、あなたは実際そうなっていく、自分に知性があることを認めてあげなければ、更に愚かになっていくことだろう。自分を美しい、と思わなければ、あなた卑しくなっていく。なぜなら、貴方が自分でそう定めたからなのだ。

貴方は一体何者なのか。その自分という存在の静寂の中に、考え、創造し、そして自分がなりたい、と望むものなら何にでもなっていける力を持つ神――それが貴方だ。

 (ヤタの鏡に刻まれた「エヘイエ アシェル エヘイエ」とは、「我は、我が考える〔望む〕ものになる」という意味になる。つまり、ヤタの鏡は、神の存在を解き明かす道具なのである。)

 なぜなら、この瞬間、貴方は自分が選んだそのままの姿なのであり、それを阻むものなど何もないからだ。貴方は全てに法則を与える者であり、自分の人生と、そこにある状況を創造する者である。貴方はまさに、全てを超える智慧を持った知性でありながら、この生、そしてその他の数多くの生で、このことに気づかずに生きてきたのである。

かつて貴方は花を創造できた。だが今、人間は皆は、自分のために何を創造しているというのか? 

 今の最高の創造物といえば、不幸であり、心配であり、憐憫の情であり、惨めさ、憎しみ、対立、自己の拒絶、それに老化、病気と死ではないか。


 自分に限界を設けてしまうような信念を容認することで、貴方が限界だらけの人生をつくり上げる。その信念が今度は自分の内部で不動の真実と化し、人生での現実となっていくのである。

かつて自由の風であった創造の神々。その貴方達が、大都会に隔離され、鍵をかけた扉の中に閉じこもって怯えながら生きる動物の群のごとき存在と化してしまった。

皆にあるのは、聳え立つ山々や素晴らしい風ではなく、壮大な建物と恐怖にかられた意識だ。どう考え、何を信じ、どういう風に行動して、どんな格好をすべきかまで規制する社会を貴方たちはつくり出してしまった。

皆は戦争とその噂を恐れる。病を恐れる。人に認められぬことを恐れる。そして、他の人間の目を見つめるのは震えてしまうほど怖いというのに、愛と呼ばれる親しみの情を渇望するのだ。

自分に起きる良いことには全て疑いのまなざしを向け、もう二度とそういうことはないと思ってしまう。成功と名声、そしてドルや円やルピーのために世間に出て争う。ああ、それもほんのわずかな喜びのために。

貴方がたは皆、自分自身の思考によって自分を絶望に追いこんだのだ。

 自分の思考によって自分を価値のない存在だと信じるようになったのだ。自分を失格だと思うようになったのだ。病にかかったのだ。それは死に至る病である。

 これらは全て貴方が自分でつくり出したものである。貴方の内には炎のような創造主がいる。1つの想念からいくらでも宇宙を創造し、天空の星に永遠の輝きをもたらすことができる力を持っているはずなのに、その創造主は、特定の信念、協議、流行や伝統などの枠の中に自分を押し込めてしまった。

 限定された思考によって限定される思考、それによって更に限定されてしまう思考、本当の意味で「生きる」ことを許さなかったのは、自分を信じようとしない貴方自身の疑念なのだ。

 ☆  ☆  ☆

 次回に続く。






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Last updated  2013年09月20日 13時34分36秒
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