シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2013年11月25日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 引き続き、心臓より下部で働く2つの相反した惑星の力を追求していくと、下腹部の器官と水星の状態を表わす液化した金属という意味の水銀との間に成立する関係に到達できる。

 (月、水星、金星の太陽内惑星と、火星、木星、土星の太陽外惑星の相反した力のこと。)

 これまで試みてきた探求法が、非常に合理的であることに納得するだろう。現在や将来の人類のためには、超感覚的な観察により発見できる事実を、外(物質)的で感覚的に知覚できる事実から証明する必要がある。

 自然のなかの鉱物、もしくは金属、また動物のなかの鉱物や金属、更には植物のなかの鉱物や金属などの各々の作用が、本質的に、人体に対して、どのように働くか、ということが、臨床的にも学術的にも追求されれば良い結果を生むだろう。

 上記のような研究を、惑星と鉱物との特定の関係から、はじめることができる。以前、受胎前の傾向(肉化、軟化症)に対して、誕生後の骨化、硬化症という反対の働きかけが行なわれている事実を述べた。

 この骨化、及び硬化症は、受胎前の傾向とは完全な反対像をもつ。骨化、硬化症を促進するには、人間に鉛を与えればよい。

 (軟化、軟化症の傾向は、負の座標で表現でき、骨化、硬化症の傾向は、正の座標で表現できる。)

 鉛を与える、といっても、例えば、動脈硬化の研究のために、鉛を実際に投与して、鉛中毒を引き起こしてしまっては元も子もない。重要なことは、人体に鉛を与えた場合の影響を、自然自らが起こす現象のなかに追求し、自然現象のなかの鉛の作用から、人体と鉛との間の内的親和性に辿り着くことである。

 鉛の過程と、人間の骨化や硬化症の過程との関係を、徹底的に研究すべきである。



 すると、頭部と腹部との対極の関係とでも呼べるような関係が生じる幼年期(7歳以降)の過程のなかに、錫の過程と同じ作用が発見できる。

 さて、幼年(7歳以降)期の水頭症への傾向が、後の年齢では、肺のほうへ押し進められることを以前説明した。実際に自然現象を改めて検証する必要もなく、数世紀来の医学文献の記述を、正しく読み統合すれば、肺炎と胸膜炎の付随症状全般に関係する過程と、鉄の過程との関係について、内的な親和性が発見できる。

 鉄と肺炎の関係を、更には、鉄と健常時の血液での通常の過程との関係にまで追求できる。血液のなかでの鉄の相互作用の際に起こる同じ過程を、肺炎に伴う症状全般にまで追求できる。

 鉄と血液の特別な関係から、水頭症とその反対の髄液減少症との相互作用が、肺にまで押し進められた際の相互作用のなかでの鉄の働きについての見解が獲得できる。

 以上のような関係は相互に影響し合っているので、相互に影響し合った作用の理解と、更には人間の外にあるものとの関係を通じて、薬による治癒にまで到達する可能性が見込める。

 人体を、2つの相反する惑星(天体)力の複合(融合)体のように見なすことを尊重するなら、観察者に一種の神通力(直観力)が生じるのは疑いない。この神通力(直観力)は、本質的には、どんな診断の際にも有用である。

 診断に重要となるのは、人体についての多くの作用を統合的に観ることだからである。いかなる診断にも、当人がどのように生きているのか、今までどのように生きてきたのか、更に、今後どのように生きていく見込みがあるのか、ということに目を向けなくてはならない。

 今後生きていく、といま述べたが、これは一体どういう意味なのか?

 現在の人間のなかには、既に、ある意味で、残りの人生において特に消費する器官が、萌芽の形で、いわゆる素養として存在している。

 更に、上記に述べた、鉛、錫、鉄の人体への作用や、金属という側面から発せられる作用との関係を探究するなら、鉛、錫、鉄の過程と、いわば対極的に相対するのが、銀、水銀、銅の作用で、その過程でもあるという事実にも辿り着く。

 (鉛が土星、錫が木星、鉄が火星、銀が月、水銀が水星、銅が金星である。)



 従って、例えば銅のなかにある力は、特定の形で、鉄のなかにある力に対抗し、反対の作用を及ぼす。鉄に対する反対の銅の作用から、例えば、鉄の力が強すぎるときに、その反対の銅の力を取り出して、用いることもできる。

 例えば、疾患が、人体内の鉄の力が明らかに強すぎる特定の症状だとわかれば、銅、もしくは銅に似た作用を植物から抽出し、後に見ていくように、この症状に対して、植物薬として適用できる。

 さて、以上のように、幾つかの方面にわたって見てきたが、聴講者に多くを要求しすぎたかもしれない。とはいえ、これまで述べてきた事実を正しく見ていくなら、そのような事実から、更にどのような研究を行っていくべきか、そして、そのような研究から、医学研究制度と医学制度全体の改革のために有効なものをいかに引き出すか、などが理解されることを期待したい。





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Last updated  2013年11月25日 12時21分59秒
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