シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2013年11月25日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 これまで述べてきた象徴学では、宇宙の万物万有の存在が聖杯の象徴として明かされる。この真実を明かす第7の封印図について大まかに少し述べる。

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 神秘学者(オカルティスト)として、この世界の叡智を学ぶ者は、(何もないとされる)空間が物質界でいうところの空虚とは全く別ものであることを知っている。空間とは、万物万有の存在を結晶化させ、物質化させて出現させる源泉なのである。

 (言語を表現する媒体と考えるとよい。言語がエネルギーで、媒体が空間になる。だから、空間とはエネルギーの表現体である。)

 例えば、完全に水で満たされた透明なガラス製の立方体の器を考えてみる。さて、それから、その器の水に冷却流が浸透し、氷が様々な形で形成される様子を思い浮かべてみる。このようなイメージから、宇宙の創造の1つである空間の本質が理解できる。

 つまり、このような空間の内部へと神の創造の言葉が発せられ、万物が結晶化し生み出される。

 神の創造の言葉が内部に発せられた空間を、神秘学者(オカルティスト)は水のように透明な立方体により表現する。この空間内で様々な存在が発達していく。身近にある存在を、立方体のもつ3つの垂直な軸の、長さ、高さ、幅の3つの次元で示すことで、特徴づけることができる。

 さて、これらの外の自然界にある3つの次元に反対の次元を加えてみると、大体、次のようなことが思い浮かぶ。1人の人物がある方向に進むと、逆方向から別の人物がやってきて両者がぶつかることが想像できる。これと同様に、空間の各次元にも、反-次元が存在する。

 従って、本当は、全部で6つの次元を持つことになる。3つの(結晶化されない)反対軸は、正の軸と同時に、人間という存在の高度の構成要素の原初の萌芽を表わしている。空間から結晶化された物質体は、最も低次のものである。



 この最初の存在は、いわば反-次元の本性をもつが、後に何か別の存在になり、次第に自らを浄化していく-どれほど浄化されるかを、封印図のなかに見てきた-が、元は蛇によって象徴される低次の衝動から出発した。

 このような浄化の経過が、第7の封印図の、互いに向き合った二匹(正と負)の蛇のなかでの正次元と反次元の融合によって象徴されている。

 (3つの正の軸と3つの負の軸で合計6つの次元に、固体、液体、気体、エネルギーの4つの相を次元とすれば、合計10次元になり、超弦理論とも一致する。)

 人類は自らを浄化することで『宇宙の螺旋』と呼ばれる経過に従って上昇する。第7の封印図に示された浄化された蛇の体、つまり、この宇宙の螺旋は、深い意味をもっている。この象徴については、次のような例から1つの概念が獲得できる。

 現代の天文学はコペルニクスの2つの法則に基づいているが、第3の法則は無視され放置されてきた。コペルニクスの第3の法則とは、太陽もまた動いている、というものだった。太陽は、(宇宙の螺旋に沿って、)螺旋運動しながら前進していて、その結果、地球は太陽とともに全体としては複雑な曲線を描いて運動している。

 同じ事が、地球の回りを運動している月にもあてはまる。これらの運動は、初歩の天文学で受け入れられているものよりも遥かに複雑なのである。この封印図から、天体のなかで螺旋がどのような意味をもつのか、がわかる。

 (DNAも螺旋構造であるが、正と負の立方体が、螺旋運動をしながら融合し、7つの段階を経過し、進化していく。)

 天体は、将来の人間が一致するような姿を表現している。その時には、人間の創造力は浄化され、純化されているだろう。人間が浄化された蛇の体となり進化させていったものは、その時には、もはや下から上へとではなく、上から下へと作用するだろう。

 そのとき、人間のなかで変化した喉頭は、聖杯(グラール)と呼ばれる器になる。そして、この創造器官と結びつく器官も同様に浄化されているだろう。この器官は、宇宙の創造力の精髄(エキス)、大いなる宇宙の精髄となるだろう。

 第7の封印図では、精髄のなかの宇宙霊は、聖杯に向き合う鳩の図像で描かれている。鳩は、人間がいつか宇宙(コスモス)と一体化する時に、宇宙から働きかける霊化の受精作用の象徴なのである。この受精における創造力全体が、虹により示されている。この封印図が、全てを包括する聖杯の意味を封印している。

 この第7の封印図全体が、宇宙と人間の関係についての意味を、驚くべき形で、他の封印図の意味も総括しながら伝えている。従って、この封印図の周囲の縁に書かれた文字に、宇宙の秘密が示されている。この宇宙の秘密は、人間が原初に根源の(創造)力から生まれてきたことを示している。

E.D.N=[ex deo nascimur](神から生まれた) と表わす。

 (唯一の意識の神のなかで経てから、神から離れ、外で経ている。)

 (負から正への)開示のなかでは、また別の副次的なものが加わることを見てきた。それは、すなわち、生のための死である。人間は、この生命の死のなかに、再び物質の死を見つけるために、全生命の源泉のなかで、この物質的感覚の死を克服しなければならない。この全生命の源泉は、全宇宙進化の中心点なのである。

 というのも、完全な覚醒意識を獲得するためには(物質的な)死を見つけださねばならないからである。しかし、この死の意味を、救世主の秘密のなかに見つけ出すとき、死を克服できる。神から生まれたのと同様に、秘教的な叡智の意味で、キリストのなかで死ぬ、のである。 I.C.M[im Christo morimur](キリストのなかで死ぬ)

 そして、何かが開示される場ではどこでも、第3の存在により統一されるべき二元性が示されるので、人間は死を克服したとき、自らが、宇宙を貫く霊(鳩)と一体化するだろう。人間は復活し、再び霊のなかに生きる。 P.S.S.R=[per spiritum sanctum reviviscimus](聖霊として復活する)



 これが、神智学的薔薇十字での秘密である。これは、宗教と科学が宥和する時代を照らす光(叡智)となる。

 さて、以上のとおり、このような封印図には、宇宙全体が描かれ、しかも宇宙の進化が魔術師や秘儀参入者によって、この封印図に封入されたため、この封印図には強い力が内在している。これらの封印図から常に新しく、思想を蘇らせることができる。

 これらの封印図から、瞑想を通して無限の叡智を開くことができることを、改めて発見するだろう。これらの封印図は、宇宙の秘密から創られているので、人間の魂に強力な影響を及ぼす。いまここで述べているような、宇宙の聖なる神秘へと高めてくれるような内容が語られる部屋に、このような封印図を掲げるなら、その図に気づかなくても、その部屋を訪れた人を、高度に活性化させ、啓発させる影響を及ぼす。

 けれども、同時に、このような意味をもつからこそ、封印図が世俗化されることが嫌われる。奇妙に聞こえるかもしれないが、霊について何ら語らず、俗っぽい言葉のみが語られる部屋に、このような封印図を掛けると、逆に肉体を病気にするような影響を及ぼす。通俗的な表現だが、封印図があまりにも高貴なので、消化を損なうことになる。

 霊から生まれたものは、霊に相応しく、世俗化されてはならない。このことを封印図自身がそれ自身の影響により示している。霊的な記号は、霊的な事象が起こり、その影響を得る場にこそ相応しい。





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Last updated  2013年11月25日 13時44分00秒
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