シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2014年02月04日
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カテゴリ: 軟弱日本を斬る!
 前回の続きだが、これまでの話を少しまとめたい。オカルトからわかることは、我々は自己意識を絶えず発展させていかなければならない、ということである。様々な自己意識が共生するということが肝要である。さて話を続ける。

サタン=アーリマン(改変)

 自我を次第に目覚めさせる使命を持つ地上の人間の進化に、二つの力が関与している。レムリア時代(月紀)以来、人間の内面のアストラル体のなかにルシファーの力が関与している。

 ルシファーの力は、人間の欲望、衝動、情念のなかに忍び込むことで、人間を攻撃する。この攻撃を通して、人間は二つの能力を獲得した。

 第一に、独立した自由の存在となる能力を得た。自分の思考、感情、意志に熱狂(熱中)する能力を得た。ルシファーの介入がなければ、人間は神霊の力に導かれるだけだった。

 しかし同時に、人間はルシファーの力によって、衝動や欲望や情念を通して悪に陥る羽目になった。ルシファーは、人間のアストラル体の舞台である内面を攻撃することで、地球上の存在に介入する。

 アストラル体のなかに組み込まれている自我も、ルシファーの力に浸透される。ルシファーとは、人間を物質性や感覚性のなかに埋没させる存在である。つまり、人間のなかの最良の自由と、最も危険な悪への可能性を、人間はルシファーの力に負っている。

 ルシファーの力が人間の構成要素全体のなかに介入したことで、ルシファーが人間に介入しなかったなら生じていなかったはずの力が人間の本性のなかに入り込んだ。もし人間がルシファーの影響下に置かれていなければ、人間は世界を今とは違った風に見ていただろう。

 そして、ルシファーの力に曝されるようになった後、更にもう1つの力に曝されなかったら、人間は世界をまた違った風に見ていただろう。



 (アーリマンは相手の気持ちなどを察することなく、相手に介入するような皮相面「表面のみ」に関わる。結果だけ重視する打算性など。)

 真実を知る神秘学は、いつの時代にも、ルシファーの力とアーリマンの力について語ってきた。神話で表現されている様々な民族の意識には、ルシファーとアーリマンの両者のような比較的明瞭な意識(自意識)が同レベルで常在したわけではない、ということは、非常に注目すべきことである。

 例えば、セム族の伝統から宗教的な見解が形成された旧約聖書などが書かれた時代には、この2つの力に由来する明瞭な意識はなかった(当時は、曖昧な夢のような意識だった)。旧約聖書に登場する蛇は、ルシファーに他ならない。この記述から、ルシファーが進化に関与したことで、明瞭な意識が現われたことがわかる。

 (聖書は、人間の精神の歴史を描いたもので、物質界を描いたものではない。)

 聖書と類縁関係にある伝統書などのなかに、この蛇(龍)の意識についての伝説が残っている。しかし、アーリマンの影響からくる意識については語られていない。神秘学が教授されてきた学院にだけ、アーリマンの影響からくる意識が認識されてきた。そのため、福音書の著者は、アーリマンの力も考慮に入れた。

 マルコ福音書には、荒野での誘惑(1章12-13)の話以外では、「デーモン」という悪魔について語られている。「デーモン」という言葉はギリシア語から採られた。しかし、アーリマンについて語られるときには、「サタン」という言葉が使われた。

 マルコ福音書、マタイ福音書に出てくる、この二つの言葉の重要な区別に注意を払っている人はどれくらいいるのか?

 顕教を語る人の大半は、そのような微妙な差異に気づきもしない。物質的な解釈の伝統のなかには、(霊視力を失ったので)このような区別が存在しない。(P172-P175)

 (端的にいえば、ルシファーは、自意識過剰な自己意識のことで、アーリマンは、その自意識過剰な基に生じる自己顕示欲や物欲や支配欲などをもつ自己意識のことである。キリスト意識は、この2つに均衡をもたらす中庸の自己意識のことになる。)

民族霊と自我の変容(改変)

 イギリスで議会政体がはじまったのは、世界史の舞台に意識魂の発達の兆しが現われたことを意味する。(P197)

万里の長城はアトランティスの思い出として築かれた(改変)

 アトランティスの文化を保管し、アトランティス後の時代にもたらした文化が、古代インド文化の他にもある。インド人はエーテル体に独自にアプローチし、エーテル体の特性から、エーテル体の力をもって偉大な文化と精神生活を創造した。

 (ヴェーダ哲学として残っている。ヨガが有名。ヨガはエーテル体の制御法である。釈迦などが生まれた背景。)

 もう1つアトランティス文化に由来する文化で、アトランティス後の時代に持ち込まれた文化がある。その文化はエーテル体の意識の別の面を形成した。それは中国(中華)文化である。

 エーテル体との関係に注目し、アトランティス文化が先に述べた「偉大な霊(大天使)」と直接的な関係を持っていることを知っていれば、中国文化の特徴がわかる。この文化は、宇宙の進化のかつての(古い)最高段階と直接的な関係を持っていた。

 この意識の相違からインド文化と中国文化が、アトランティス後の時代において衝突し、対立したことも理解できる。進化の可能性を持ったインド文化と、アトランティス時代にあった意識を繰り返し保持し、新しい意識を拒んで硬直した中国文化である。



 中国の石塀は、詩的-オカルト的な感じがする。今日の学問的な研究成果と比較すれば、いま述べたことが事実をいかに解明するかがわかる。

 アトランティス大陸を霊視で考察してみれば、アトランティス大陸は今日のアフリカやヨーロッパとアメリカの間の大西洋にあった。アトランティス大陸は暖流に囲まれていた。

 奇妙に思えるだろうが、霊視によると、暖流の流れは南から北へ、バフィン湾を通ってグリーンランドに向かって行き、グリーンランドを囲むように東に向かっていった。そして、シベリアやロシアがまだ海中にあった頃、暖流から次第に冷えていくその流れはウラル地方を下り、方向を変えて、東カルパティア山脈に触れ、今日のサハラ砂漠のほうに流れていった。

 そして、ビスケー湾でまた大西洋へと至った。このように一巡する流れだった。この流れの名残がメキシコ湾流である。

バフィン湾
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%B3%E6%B9%BE

東カルパティア山脈
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%91%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2%E5%B1%B1%E8%84%88

ビスケー湾
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%83%BC%E6%B9%BE

Golfstrom_Karte_2.gif

 古代ギリシア人の心の営みはもっぱら(過去の)思い出からなる。古代ギリシア人には、この暖流の流れが、アトランティス時代の思い出であるオケアノスのイメージとして現われてきた。古代ギリシア人の宇宙像はアトランティス時代からの思い出からなり、この宇宙像(太陽像)は、それほど間違ってはいない。

オーケアノス
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%82%A2%E3%83%8E%E3%82%B9

 スバールバル諸島を越えて下っていく(アトランティス大陸の)暖流は次第に冷えていく。この一巡する流れを中国人は、アトランティス時代から保持された文化のなかで、石塀で囲まれた万里の長城に形式的に再現した。

スバールバル諸島
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%AB%E8%AB%B8%E5%B3%B6

img_1784190_49538803_0.jpg

 アトランティス時代には、歴史というものはまだなかった。だから、中国文化も歴史ではわからない未知の性格を持っている。中国に、インド以前の、アトランティスに由来する文化が残っている。(P200-P201)

 ☆  ☆  ☆

 八切史観の日本史でいえば、日本人は古代中国文化(律令制度)を受け継いでいることから、アトランティス文明を受け継いでいることがわかる。古代中国文化とは、中華思想の皇帝文化で、ルシファーを頂点とする奴隷思想に近いものである。これは古い意識を受け付けないので、律令カースト制度を受け継ぐ現在の官僚制度の性質をよく現わしている。





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Last updated  2014年02月04日 11時48分18秒
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