シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2014年02月13日
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カテゴリ: 軟弱日本を斬る!
 ニセモノが氾濫横行するということは、逆に自分の眼でホンモノを判断する能力が高まるということである。

 ホンモノを判断できる能力を身に着けるために、シュタイナーの話を続ける。

 ☆  ☆  ☆

輪廻転生とカルマ

ミカエル(改変)

 ミカエルは、本質的に、霊宇宙のなかの何を担っているのか?

 を考えてみるとよい。

 ミカエルは、人間の知性でも把握できるが、霊能力からくる魂の霊性を頂点に導くことを担っている。ミカエルは知性を育成する霊ではないが、霊の存在を把握するための霊の理念や思考を与え、理念や思考そのままの形で、人類の理解を呼び起こす霊なのである。

 ミカエルは、人間が自由な意志から、霊界から啓示として与えられる霊の理念や思考を、人間自らの理念と概念により洞察することを期待している。



 ミカエルは龍(アーリマン)を足で踏みつけている。ミカエルは宇宙精神を代表して、アーリマン的な力を足で踏みにじり戦っている。他のどんな戦いよりもアーリマンに対するミカエルのこの戦いを肝に銘じるべきである。

 (龍とは、古くなった過去の自我のことで、集合自我のこと。例えば、全体主義からなる階級社会などの機械的で、物質的な理念や思考のことで、端的にいえば唯物論。)

 19世紀の70年代からミカエルは人間の心のなかで覚醒を喚起している。ミカエルの任務から学び、人間の心が20世紀に行なう事業を決定しなければならない。

 そして、20世紀という時代の流れのなかで、つまり暗黒時代が終わった後の最初の世紀において、人間は文明の墓場に立つか、もしくは心の中の知性と霊性を統合させ、その魂の舞台の上で、ミカエル意識のためにミカエルの戦いを成し遂げる時代のはじまりに立つか、のどちらかを選択しなければならない。(P217)

アーリマンが本を書く(改変)

 現代の印刷術の一種の代用技術が、古代の中国で高度に完成していた。ミカエルが天上を統治し、地上ではアーリマンが対抗的な支配をしていた当時、既に印刷術があったが、別段何も起こらなかった。

 その当時(人々には霊能力があったので)、アーリマンの影響はそれほど強くなかったからである。アーリマンは、まだミカエルを、(現代のような)知性による統治についての戦いに誘い込んで、消耗させることができなかった。それから、アレキサンダー大王時代に、アーリマンは再び誘惑を試みたが、やはり失敗した。

 (ヘロストラトスによるアルテミス神殿への放火事件)

 しかし、いまやアーリマン主義は近代の印刷技術のなかで大きな意味を持ってきた。著述はポピュラーなものになった。如何わしい悪意ある人物が、素晴らしく、輝かしい著述家になることができる。

 著述家という人物については、魂のなかの平常(道徳)心をもって理解する必要があるが、著述された内容は正当な意味から、その価値を評価しないといけない。「アーリマンが著述家として現われた」と、ミカエルの大天使の領域から警告がはじめになされた。

 ミカエルの意識を導く霊の教団のなかで、今日(1920年代)重要なことが起こっている。第一次世界大戦の勃発について警告されたように、人間がアーリマンに憑依されるだけでなく、アーリマン自身が人間の魂を通じて、地上に自らの存在を告知するために著述家として出現することが予言されている。



 アーリマン自身の領域では、アーリマンは必要とされるだけでなく、慈善力となっている。宇宙の多面的な事象のなかの特定の水準では慈善的な存在でも、他の水準では非常に有害なのである。

 (アーリマンの領域では、高度に進んだ科学技術などをもつので、その高度な科学技術を精神の未発達な人類に与えると、道徳心よりも利己心を優先し、科学技術で他者を犠牲にし、支配して、戦争などをして金銭を稼ぐなどの身「霊魂」の破滅を招く恐れがあるから。アーリマンは、現在ではグレイやレプタリアンというような悪の宇宙人としても記述されている。)

 アーリマンの作品の特徴を調べれば、その作品自体をどうこう言うこともできない。それどころか、その作品の特徴をあえて理解するなら、それをつくったアーリマンを賛美することも可能だが、少なくともアーリマンの悪しき性格を認識する必要がある。

 アーリマンは一人の人間を通して、心を震撼させるような恐ろしい悲劇的な性格を生じせしめた最初の存在(自我認識)でもある、とミカエルは教える。ニーチェの『反キリスト』、自叙伝『この人を見よ』、『力への意志』のなかの覚え書き等は、近代の著作のなかの輝かしい一章だが、そのような悪魔的な内容を含んでいる。

 アーリマンが、印刷術を通して、自分の支配下に入った著述家を使って、それらの本を書いた。アーリマンは既に著述家として現われ、仕事をはじめている。書物に書かれている内容全てを鵜呑みにすることなく、悪魔が書かせた記述の内容に注意する必要がある。



 (戦争を賛美、美化する本などである。)

 人間の書く本は、これからの人類の遥かな進化の歴史のなかで二つに分かれていくだろう。ミカエルにより企図された魂たちが、超感覚の(霊界の)学院で教えた内容を、可能なかぎり地上に広めてゆくように努力しなければならない。

 この認識を、人智学協会のなかで尊重し、これから受肉する人々に、二十世紀末までそのことを教えねばならない。今日、はじめてこれらの秘教の内容を経験する人々の多くが、再び輪廻転生して地上に下る。そのうちに、アーリマンによって書かれた書が数多く地上に現われる。

 人智学の課題の一つは、ミカエルの叡智を誠実に維持することである。それは心に勇気を持って、ミカエルの叡智に向かいあい、勇気にミカエルの叡智を流し込み、ミカエルの霊の剣をつくり、そのミカエルの霊の剣が地上の知性を貫くのを見ることである。

 こうすれば人智学者一人一人にミカエルの姿が現われる。人間の心のなかにミカエルが立ちあがる。ミカエルはアーリマン的な著作を足下に踏みつけるだろう。

 ドミニコ会時代には、ドミニコ会のスコラ学者が本を持って上位に立ち、アベラールやアヴィセンナなどの異教の叡智を記した本を足で踏みつけている絵がよく描かれ、スコラ学と異教との戦いがあった様々な場所に、このような絵が残っているが、このような外(物質)的な絵は必要ない。

ドミニコ会
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%9F%E3%83%8B%E3%82%B3%E4%BC%9A

アベラール
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%99%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AB

アヴィセンナ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%BC

 このような外(物質)的な絵でなく、そのようなミカエルのイメージを心に持たなければならない。この世界に入ってきて、地上で知性を霊的に把握するミカエルの意識について忠実であるには、著述家として働きかけてくるアーリマンの二十世紀全体を通じての輝かしい活動に注意しなければならない。

 (広告業界などは、まさにこのアーリマンの独壇場である。)

 アーリマンは独特な場で本を書き、アーリマンの弟子たちが育成されるだろう。今日既に意識下で魂が養成され、アーリマンの弟子たちはいち早く再受肉して、著述家として再びアーリマンの道具となることができるようになるだろう。

 アーリマンはあらゆる分野にわたって書くだろう。哲学、詩、演劇、叙事詩、医学、法学、社会学について書くだろう。あらゆる分野についてアーリマンは書くだろう。

 以上が、人類が二十世紀に迎える状況である。今日(1920年代)の若者は、アーリマンが著述家として現われてくる現実に遭遇するだろう。そのような若者こそ、あらゆる分野にわたる注意とミカエルの叡智への神聖な熱情が必要である。(P231-P235)

 ☆  ☆  ☆

 ミカエル意識を選ぶか、アーリマン意識を選ぶかは、貴方次第である。





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Last updated  2014年02月13日 14時32分39秒
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