シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2014年02月20日
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カテゴリ: 軟弱日本を斬る!
 私が最初に知ったシュタイナーの本は、確か「色と形と音の瞑想」だった。眼から鱗の内容だったので、忽ちシュタイナーの話に夢中になった思い出がある。なんだかいままで勉強してきたこと全てが幼稚っぽく、馬鹿らしく感じた。

 それ以来、霊界についての本、有名どころでスウェデンボルグから、グルジェフ(途中で挫折)などを色々読んできたが、やはりシュタイナーの本が一番わかりやすく書いてあるように思われる。ただし、シュタイナーの本だけ読むのもダメに思う。

 シュタイナーの本はよく人種差別的であるという批判がある。私が読んだ限りはそのようにはみえないが、ドイツ語の原本ではないので、なんともいえないが、どの内容の部分がそのようにみえるのか、批判者の主張に耳を傾ける意味でも、他の本も読むべきである。

 しかし、他の本を読むことでかえって、シュタイナーの語る内容を熟知すれば、そもそも人間の霊魂に発達以外の区別はできないので、霊魂が受肉する肉体の種類をもって、差別することなど理論的にも不可能であることがわかるはずである。

 あえて人間に関して、霊的な差別があるとするなら、西洋での輪廻転生を脱した霊魂の呼び名のことで、マイスター「輪廻の教師」、アデプト「輪廻の導師」、アヴァターラ「輪廻しない不死の存在」のことだろうか。

 しかし、これらの霊魂の存在は、人間に生まれ変わることはほとんどないというから、差別に関わる機会がないわけで、輪廻転生上で生じる差別は、そのまま幻想であることになる。

 つまり、早い話、霊的に同じ水準に達しないと、その存在自体を認識できないので、霊的には差別しようがないのである。だから、逆にいえば、差別とは幻想で、幻想である外見を伴ってはじめてできるわけで、差別すること自体、幻想に囚われていることになる。

 ある意味、マスクをしている霊魂を、マスクの形から判断していることで、全くの間違いだから、差別は幻想なので、相手にしないことである。

 だから結局、差別する者は間違ったことをしているので、正しいことには到達できずに、差別する者は、その差別をもって、差別されるということである。



 というわけで、その原点に返って、シュタイナーの話を続ける。

 ☆  ☆  ☆

色と形と音の瞑想

ヨーロッパの白人(改変)

 アジア人(黄色人)が中脳を主に活用するのに比べて、ヨーロッパ人(白人)は前脳を主に活用する。後脳を主に活用するアフリカ人(黒人)は、特に意志を促進する。

 中脳を主に活用する者は、感情の営みを豊かにする。感情の働きは、主に胸部に場を占める。

 ヨーロッパ人は、主に頭に場を占める思考を促進するため、あまり感情的にならず、人体をほとんど実感しない(頭でっかちで実感に乏しい)。ヨーロッパ人が頭を実感するのは、頭痛がするときや病気になったときだけである。それ以外は、頭というものをほとんど感じない。

 (このためか、肩凝りという概念がないようである。)

 そのため、ヨーロッパ人は外界ばかりに関心が向き、容易に唯物論者になる。アフリカ人(黒色人種)は唯物論者にはほとんどならない。アフリカ人は、霊魂にとどまりがちで、精神性を重視する。アフリカ人は、内向きの意識を発展させる。

 アジア人も唯物論者になりにくい。アジア人は、感情の働きにとどまり、情緒を重視する。アジア人は、ヨーロッパ人のように外(物質)的な生活を気にかけないので、



 と心の底で思っている。(P41-P42)

アメリカ人(改変)

 白人は、外界に関心があるので、「白人はどこにでも行ける。アメリカ大陸にも行ける」と主張する。例えば、アメリカ大陸に住んでいる白人は全てヨーロッパから移住してきた人々である。白人がアメリカ大陸に来たわけである。

 ヨーロッパ大陸では、前脳を主に活用し、思考を促進させる人間がつくられる。アメリカに来ると、事情が異なり、後脳を活用するようになる。

 ヨーロッパでは、白人は主に前脳を活用していたが、アメリカ大陸では、後脳を活用しないと定住できず、やがて壊滅する。アメリカ大陸に行くと、頭のなかで前脳と後脳の戦いが生じるからである。



 しかし同時に、白人のアメリカ大陸移民者に独特の性質が生じる。ヨーロッパ人は思想家になると、思考そのものを物質化(実証)しようとする(夢想家になりやすい)。思想家にならなくても、確かに熟考することはあるが、そういう場合はそれほど思考を物質化しようとはしない。しかし、ヨーロッパ人がアメリカに行くとすぐに、前よりもじっくり考えなくなる。

 ヨーロッパ人の本を読むと、いつも証明がなされている。証明から全く抜け出せていない。四百ページものの本を全部読んでも証明しか書かれていないこともある。小説でも、常に証明がなされている。四百ページものの本全部が証明で埋め尽くされているのに、最終的には、大抵何1つ満足に証明されてはいない。

 アメリカ人はこのような馬鹿げた思想書は書かない。アメリカ人の本を読むと、様々な主張がなされている。その主張は潜在意識の近くの覚醒意識から繰り返しなされる。そもそも動物も証明しない。ライオンは、他の動物を食べる際に、その正当性を証明せずに、ただ食べる。

 ヨーロッパ人が何かを行なうには、まず、その正当性を証明する。証明しなくては満足できない。ヨーロッパ人は証明し、アメリカ人は主張する。これが、ヨーロッパ人とアメリカ人の大きな違いである。

 しかし、アメリカ人が主張することは嘘というわけではない。だから、アメリカ人は全身全霊で主張する。この特性が、アメリカ人がヨーロッパ人に勝っている点である。アメリカ人は一方では、滅亡していくインディアンを間近にみて、インディアンが滅亡しはじめると賢くなるのをみて、ヨーロッパ人はアメリカ大陸に来ると、賢くなって、無駄な証明をやめる。

 証明を欲求するのは、精神に進化をもたらす特性ではない。いつも証明してからはじめると、朝にやるべきことができずに、証明を繰り返し、夜眠ることもできなくなる。アメリカ人は、そんな馬鹿なことはしない。アメリカ人は証明する練習・訓練をしないので、それをしないだけ、アメリカはドイツに勝る。

 太陽は常に光と熱を地上に送っているが、いま(1920年代)、春分点は魚座にある。それ以前は、春分点は牡羊座にあった。後に、春分点は水瓶座へと移る。そのとき、本当のアメリカ文明が成立するだろう。それまでは、次々と文明がアメリカに向かっていくだろう。

 今日すでに、アメリカ人が強大になり、ヨーロッパ人がだんだん非力になっているのがみうけられる。ヨーロッパ人は自分たちの土地(の特性)をもはや理解しない。いま(1923年)のヨーロッパは平和ではない。全文明がアメリカへと向かい、ゆっくり歩みながら、春分点が水瓶座に入ると、アメリカ文化が特別強くなるように、日光が地上へと降り注ぐようになる。その前触れが、今日既に見られる。

 ヨーロッパでは、人智学が発達できる。人智学を、精神(霊魂)から発展させねばならない。人種の特徴、つまり物質性に基づく発展では、もはや手遅れである。精神(霊魂)から人智学を発展させねばならない。ヨーロッパでは、精神(霊魂)よりも人種に拘る人々が、ヨーロッパを不幸に突き落とす。

 今日(1923年)まだアメリカ人は、そのような必要はない。まだ人種の特徴に支えられているので、アメリカでは、同じものが全く別の形で現われている。感性を研ぎ澄まして、アメリカの本を読み、国会演説を聞くと、アメリカで起こっていることがわかる。

 「全く不思議なことだが、ヨーロッパでは、精神(霊魂)から人智学が形成されているが、アメリカでは人智学の模造品が作られている」

 ということがわかる。その模造品は、すべて唯物論になる。アメリカ文化はヨーロッパの人智学に似た秘教学(神智学)をもっているが、ただアメリカでは、その模造品で、まだ生命力(オリジナリティ)をもたない。ヨーロッパでは、精神(霊魂)の働きによって人智学を活性化できる。アメリカでは、人智学を(潜在意識近くの)覚醒意識から取り出す。

 このアメリカの模造品が(潜在意識=霊性を獲得し)自ら語りはじめるときが、いつかやってくる。そうなったら、ヨーロッパの人智学によく似たことを語るだろう。だから、「ヨーロッパでは、霊視から人智学が形成される。アメリカ人は人智学を、自然科学からつくる」ことになる。だから、私(シュタイナー)は人智学を説明する際に、「ヨーロッパのは、正真正銘の人智学ですが、アメリカのは紛い物で、人智学のパクリです。」と言う。

 狂信者は、精神(霊魂)の活動を通してではなく、熱狂的に人智学を盲信するので、人智学の狂信者は、アメリカ主義を痛烈に批判する。人間が猿を罵倒するのは、猿が人間に似ているからである。非常に滑稽である。

 ヨーロッパで精神(霊)的に達成された秘儀参入法と、アメリカで自然科学的な方法で達成された知識習得法とでは、北極と南極のような大きな差異がある。

 アメリカの自然科学の本は、ヨーロッパの自然科学の本とは全く別物である。アメリカの自然科学の本も、自然法則としての霊を語るが、霊を粗雑な波動(固有波)の物質現象にしている。だから、近代の心霊主義はアメリカで発生した。

 では、一体、心霊主義とは何なのか?

 霊をまるで雲のような(多粒子の理想気体の)現象として語ることである。全てが雲のように現われてほしい、と思っている。だから、心霊主義はアメリカ製であり、心霊主義は唯物論的な方法で、霊(自然法則)を研究する。

 アメリカでは、精神(霊)性への途上で、唯物論が猛威を振るっている。ヨーロッパ人は唯物論者になると、思考停止し、霊性をもった人間(アダム)が死ぬ。だから、ヨーロッパの精神を失ったアメリカ人は新たに生まれた唯物論の申し子である。子どもは本質的には最初、皆、唯物論者となる。そして、唯物論でない霊性へと成長していく。

 アメリカのいまは未熟で極端な唯物論は、太陽が水瓶座から昇るとき、精神性へと成長していくだろう。

 このようなことから、ヨーロッパ人がどのような課題を持っているかが明らかになる。アメリカ人を敵対視し、罵るのがヨーロッパ人の課題ではなく、ヨーロッパ人は、最善の霊魂から構成された文明を、全世界に築かなくてはならない。

 アメリカ(唯物論)的なヨーロッパ人であるウィルソン大統領に一杯食わされたバーデンの王子のように物事を考えると、必ず失敗する。ウィルソンは生粋のアメリカ人ではなく、彼の理論(民族自決主義)は本質的に全てヨーロッパ(ロスチャイルド=バチカン=ルシファー)から受け取ったものである。そのため、彼は不毛な理論を作った。

 (シュタイナーは、ウィルソンは悪魔だと述べている。)

 ホンモノのアメリカ主義が、霊視的な方法で真実を発見するヨーロッパ主義と、いつか結びつくだろう。霊視的な方法で研究すると、どのように物質界で行動すべきかがわかるようになる。(P46-P52)

 ☆  ☆  ☆

 以上で「色と形と音の瞑想」の紹介は終わる。次に民族の話を続けたい。





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Last updated  2014年02月21日 14時38分28秒
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