シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2014年03月12日
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カテゴリ: 軟弱日本を斬る!
 晴走雨読4834さまのブログに、シュタイナーの「神秘学概論」が載せられていたので、前回まで紹介した。次に、同じようにシュタイナーの「アカシャ年代記より」を続けて紹介する。

 やはりシュタイナーの本は、何度も繰り返し読んで、自分の言葉に置き換えてみることが重要に思われる。すると、自分の解釈の過去の未熟さを痛感してしまうので、それだけ成長していることでもある。

 ☆  ☆  ☆

知足自愛
http://blog.livedoor.jp/k12345kk-12345678910/archives/36252367.html

「アカシャ年代記より」

 人間は、ルシファーとよばれる半超人の存在(悪魔)たちの働きで、宇宙からの力を、人間の魂の内へ向け、頭脳を進化させ、そして、この内的な器官である頭脳を外なる感覚(物質)界のために使用するようになった。

 (外界を映し出す脳という鏡をつくった。しかし、脳が映し出すイメージは、宇宙「霊界」とはアベコベの世界である。だから、死後、肉体という脳を離れると、アベコベの霊界に人間の魂は帰っていく。霊界では、全てがアベコベなので、物質界での生活は通用しない。)

 魂の内面を、霊のイメージそのままに直接充たすことは、人間の能力の及ばぬことであった。人間は増殖力を、半超人の存在(悪魔)たちから、欲望という基本的意識として植えつけられた。もし半超人の存在たちの干渉がなかったら、人間は、次から次へと夢を見続ける一種の夢想状態を続けていただろう。



 それ以前の人間は、過去の体験から生じる一種の基本的な意識(後の潜在意識)から行動した。外の環境と、内なる高次の存在たちの制御下の間に立たされていた。今や、半超人の存在たちの介入により、人間は外界から感覚的に自分というイメージをつくりあげ、その(自己)意識に従って、行動するようになった。このようにして、人間の自己意識という覚醒意識が、この世に現れた。これが「善と悪」のはじまりである。

 その時点に至って、月が地球から分離した。

 (この月と地球の分離とは、潜在意識と覚醒意識の分離でもある。これ以上、人間を悪魔の影響下に置かないように月と地球を分離した。)

 (中略)

 このような影響力は、人間の形姿の変化と結びついて進行する。月と地球の分離により、人間の意識は、覚醒意識(陽)と潜在意識(陰)に分かれ、それぞれが司る二つの運動器官のうち、その半分を、人体の下半身として作り変え、主として新陳代謝と生殖活動の担い手とした。

 他の半身は上半身として作り変えられた。また他にも二つの運動器官は両手両足の前身になった。そして、それまでは新陳代謝活動による栄養摂取と生殖活動に用いられてきた下半身の器官が、上半身では、思考と言語のための器官(脳と咽頭)に作り変えられた。そして、人間は直立した。

 (中略)

 人間が直立した結果、人間の下半身全体が、今や高次の存在たちの手で霊的な陰陽の(カルマの)法則に見合うように整えられた。すなわち、これまで地球上で働いていた生産(増殖)力の大半が、月へと移ってしまったことで、高次の存在たちは、これまで人間の内部の意識(後の潜在意識)という精神の下で管理してきた生産(生殖)力を、男女という陰陽の意識の違いの両性の交合によって作り出さねばならなくなった。

 秘儀を受けた導師たちによって、月が、生殖力の象徴とされてきた意味が、この月と地球の分離という出来事から明らかになる。

 (中略)

 実際に、高貴な神々の力が生殖という分野で、規則的に組織的に働いているのである。



 下半身に次いで2番目にできた上半身の中に、人間は高次の存在たち(神々)が影響し得ないような能力を開発していた。この上半身を、今別の存在たち(悪魔)が支配するようになる。

 (中略)

 今、人間は、自己意識をもつことで、自らのなかに知性をもった。そこで、悪魔たちは、この知性を手に入れ、この知性を使って、地球の進化に働きかけようとする。悪魔たちが働きかける前、月の神々は、人間の全身に働きかけていたが、人間が自己意識をもって独立した後は、人間の下半身だけに働きかけている。

 しかし、上半身には今述べた低級の悪魔の存在たちが影響を及ぼす。このようにして人間は二重の指導を受けるようになった。下半身に関しては、月の神々の指導を受け、新たに形成された上半身の人格については「ルシファー」という名前で呼ばれる存在たちの指導を受ける。

 (中略)



 (このことから、人間のなかでも、悪いやつは自分でやらず、他者にやらせる奴であることがわかる。)

 かくして地上での活動には、2つの方向性が生じた。1つの方向は月の神々(ヤハウエ)から直接発せられ、はじめから進化の法則として定められた理解(調和)のための叡智獲得の方向である。

 (中略)

 しかし人間とかかわり合うルシファーのような悪魔たちは、人間が完全な覚醒意識の状態に達するのを通じて、人間から学び、自分たちも覚醒意識にまで至らねばならない。人間は、悪魔の指導の下で、自分という存在についてのカルマの法則を発見することを学びながら、人間自らもまた「神々のうちの1柱」足りえるような存在に進化していく必要がある。

 自然は、法則に従って予測できるが、意志は法則には決定されない。例えば、ある化学的法則に従って、酸素、水素、硫黄が、ある条件下で化合すれば、硫酸が生じるが、その法則を働かせる条件を用意するのは人間の意志である。

 未来の大きな事件、大きな運命もまた同様である。秘教学徒は、輪廻転生の法則に従って、事件や運命を予測できるが、輪廻転生の法則を働かせる条件は、人間の自由なる意志によってはじめて生み出される。

 秘教学者は、人間の自由なる意志を通してはじめて達成される出来事も予測できる。この予測が可能となる理由については、次の記述が1つの観念を与えてくれるだろう。

 ~自然科学による事実の予見と霊視認識による予見との本質的な区別を1つ明らかにする。自然科学は知性による洞察に基づくので、その予見も知性による、つまり判断、推理、推論などを頼りとする独自のいってみれば独りよがりの予見にすぎない。

 対照的に、霊視認識による予見は、高次の神々の顕現による直観や認識から直接生じる。つまり、この世を動かしている神々と一体になり、その真意からの予見である。だから、その際、神秘学徒は、独自の思考や推論や思弁などに基づく意識全てを、魂の奥底から沸き起こるイメージから厳密に遠ざけねばならない。

 例えば、今日の見霊者が魂の内で「観る」能力を発達させているなら、未来の人間の直観は、なんらかの肉体的な器官の形で現れるだろう。このような未来の肉体の形姿は、今日の見霊者が直観する現在の魂を反映した忠実な模像となるだろう。

 そして、地球自体が進化を遂げると共に、地球人の未来の肉体も今日とは全く異なる形で現れるだろう。そのような肉体の形姿は、今日の人間の霊魂の中で準備されている。

 例えば、今日の見霊者は、人間の肉体のまわりに光と色の雲のような、つまり「オーラ」を見るが、それは後になると、肉体の形姿に変化するだろう。それは今日のとは全く異なる種類の感覚器を生じさせ、未来の人間に新しい種類の知覚を可能にさせるだろう。

 ☆  ☆  ☆

 このように、シュタイナーは、宇宙をアベコベの鏡のように写し取った脳からなる偽の意識と、宇宙をそのまま忠実に写し取った霊魂の奥底にある本物の意識の違いを述べている。

 つまり、悪魔がもたらした科学的知識と、神々がもたらした叡智による愛の違いは、前者が、宇宙をアベコベにみた脳を通じての錯誤の認識であり、後者が、宇宙の神々と「霊的合一=神人合一」した本物の認識で、両者が相反することを述べている。

 要するに外見に囚われずに、中身をみるのが重要ということである。宇宙を動かしている神々の真意を探ることである。宇宙を動かしている神々の真意に通じて、自分をどう当てはめ表現するかであろう。





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Last updated  2014年03月12日 16時47分54秒
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