シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2014年08月06日
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カテゴリ: 神秘体験空間


 とにもかくにも、主知主義の唯物論が行き詰まっている証拠とはいえるだろう。

 ダマスゴミの宣伝のような便利な細胞があるとするのなら、そもそもなぜ人体がガンや、病気になるのか、ダマスゴミのいうような便利な機能を使って、トカゲの尻尾のように、手足をなくしても直ぐに再生されないのか、疑問がかえって深まるばかりである。

 人智学を深く学んだら、スタップ細胞のようなことは、物質界ではあり得ないことは一目瞭然である。というのは、病気とは、より完全な人体や魂をつくりあげるために必要な経過であり、ガンが、人体のより完全な免疫の調節機能や均衡作用や、恒常性を獲得するために必要な経過であることを理解しているからである。

 つまり、人智学の見解では、人間の再生力は、一つの人生のなかにではなく、カルマの法則として、次の転生に現われることがわかっている。その代わり、トカゲの尻尾のような再生力は、人間では、脳の機能としての思考力として現れていることもわかっている。

 だから、もし手足を失うような目にあったら、その再生は、次の転生で行われるという。つまり、手足の有難みを感じて、次の転生では、より強靭な手足をもって生まれてくるという。

 このことをカルマ論で考えると、手足を失うことは、手足を分離したことにもなるので、陽が陰に反転すると、その手足が戻ってくることになる。しかも、弱かったものが、陰が陽に転じることで、強くなるのだから、失ったこと自体は悲しいが、代わりに強い手足が戻ってくることで、喜びが倍増することにもなる。

 よりよい未来を手に入れるには、これまでの過去や執着心を捨て去らないといけない。

 だからといって失ったものが戻ってくることをあてにしてはならないが、手足の代わりに思考力で手足を補うこともできる。



 人智学では、思考力、つまり再生力については主にエーテル体の働きと解き明かしている。エーテル体の流れに澱みがあったり、弱いと、その部分に腫瘍ができる。細胞はただ人体のその状態や条件に従って棲息しているだけである。だから、どんな細胞もガン化する可能性をもつし、逆に周囲と協調し、再生する可能性もある。ただ適材適所が守られているかどうかである。

 エーテル体は記録媒体と考えると理解しやすい。記録、つまり体験を書き込んでいるのはアストラル体である。神秘学では、エーテル体は五芒星、アストラル体は六芒星で表現される。エーテル体とアストラル体のバランスが重要で、アストラル体に問題が起こると炎症性の疾患を生じやすくなる。

 さて、このような重要なことを理解するために、シュタイナーのカルマの話を続ける。

 ★     ★     ★

「地球のカルマ」について

 「地球のカルマ」とは、人間や動物や植物が鉱物を外へと分離した行為からなる。だから、鉱物は再び、人間や動物や植物の内へと戻らなければならない。 (P24)

 というような事実を理解するには、シュタイナーの宇宙進化論の基本を理解しておく必要がある。この宇宙進化論は理解しにくいが、いま少し説明しておく。

 人智学では、現在の地球の進化段階を、地球紀と呼ぶが、これは土星紀、太陽紀、月紀の後に生じた。地球を生命体としてイメージすると、「土星」、「太陽」、「月」、そして「地球」というような転生をくり返しながら進化していることになる。

 とりあえず、この「土星」、「太陽」、「月」は、現在の「土星」、「太陽」、「月」ではなく、「地球」の前世の名前で理解するとよい。例えば、現在の「土星」は、いずれ「太陽」になり、「月」になり、「地球」になるはずである。

 また、通常のダーウインの進化論では、最後に人間が登場したことになるが、シュタイナーの宇宙進化論では、最初の土星紀には人間だけが存在していた事実を理解しておく必要がある。しかし、厳密にいうと当時の人間は、現在の人間とは違い、人間よりも上の進化段階の権天使となっているという。 

 人智学では、「人間は周囲にあるもの全てと一体である」と教える。この教えは、人間はかつて全てを自分のなかに持っていた、という事実を述べている。



 人間ははじめから人間であり、唯物論が説く猿ではなかった。人間は進化するために、動物全体を自分から分離した。色の混ざった液体から色素を分離し、透明な水を得るのと同じである。(同上/P99)

 現在、人間は、物質体、エーテル体、アストラル体、自我を、動物は物質体、エーテル体、アストラル体、植物は物質体とエーテル体、鉱物は物質体だけを持っているが、

 最初の「土星紀」には、人間は、肉体の原型の最初の萌芽しかもたなかった。鉱物、植物、動物は存在しなかった。原初の体(からだ)は、鉱物の源ともいえる「熱(エネルギー)」だけの状態だった。勿論、この状態は今日の鉱物のイメージとは全く異なる。

 続く「太陽紀」には、エーテル体(生命体)の萌芽が加わった。このときの人間は、物質体とエーテル体だけの存在だった。この太陽紀には、鉱物界と植物界の2つの世界が存在した。人間は、鉱物を分離することで植物界の存在にまで進化できた。

 さらに「月紀」には、アストラル体の萌芽が加わった。月紀には、鉱物界、植物界、動物界の3つの世界が存在した。人間は、植物を分離することで動物界の存在にまで進化できた。



 以上の事実を理解すれば、「地球のカルマ」についての説明が少しはわかりやすくなるだろう。

 地球紀に先行する三つの進化紀には、現在のような鉱物界は存在せず、地球紀になってはじめて現在の形で鉱物が現われた。今日の鉱物界は地球進化の過程で今日の形態を獲得して、それ以来独自の世界として存在している。それ以前の人間、動物、植物は、鉱物界を生命の土台とせずに進化を遂げた。

 しかし、将来の進化を達成するために、自分の中から鉱物を分離する必要が生じた。そして、鉱物を分離した後、固い鉱物の地盤をもった惑星上でしか進化を遂げることができなくなった。鉱物界が現在の形で存在するようになって、人間、動物、植物の後の運命は全て、この鉱物界に依存している。

 鉱物界の成立とともに、つまり鉱物界が生じたという結果を、人間、動物、植物は、カルマとして引き受けなければならなくなった。過去の時代に起こした出来事を、カルマとして後の時代に引き受けなければならない。土星紀、太陽紀、月紀で起こった出来事のカルマは地球上で準備され、地球上で実現される。

 カルマとは、かつて生じた出来事とその後生じた出来事との関係であり、原因を引き起こした存在に、結果を生んだ作用を返す関係のことである。(P24)

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 鉱物や植物や動物から人体への薬がつくれるのは、カルマを利用して、再生力を高めているからである。つまり、かつて人間がそれらを分離したので、それらを人体に戻すことで、分離する前の機能を回復させている。





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Last updated  2014年08月06日 16時56分21秒コメント(0) | コメントを書く
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