シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2016年02月02日
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カテゴリ: 軟弱日本を斬る!
 前回は、汚職を人体の感染に喩えて、シュタイナーの話を紹介したが、その感染の話から、武道の本質が伺える。

 ほとんど毎週みている「YOUは何しに日本へ」という番組に先日出ていた、宮本武蔵に憧れ、剣道をするメキシコ人に感銘を受けた。宮本武蔵の逸話のほとんどが創作だが、彼の憧れに、創作以上のリアリティを感じたからである。彼のなかには宮本武蔵の魂が生きているように感じた。

 彼は初段なので、日本の上位の有段者と練習をしてコテンパンにやられても、そのことで卑屈になったりしないのがよかった。剣道がコミュニケーションの道具になっていた。練習中の床が冷たいのに日本人が全く気にしていないのに驚いていた。武道が精神を高めるのを理解していた。

 武道が忍耐力の育成にあり、平和を愛する心を育てることにあることが、彼を通してわかる。無闇矢鱈に力を用いるのではなく、姿勢を自ら正していくことが重要にみえる。

 学問も同じで、独学だと独断や偏見の偏りがちになるので、討論会などを開いて、見聞を広めていく。

 柔道も柔よく剛を制するという諺からきているらしいが、相手の懐に柔軟に入り込むことで、相手を内側から変えていくということらしい。相手の心に入り、内側から揺さぶるということのようだ。

 武道の要諦は、相手を感化させ、心服させることらしい。だから戦いのほとんどは戦う前の準備にあるともいえる。

 本当かどうかはわからないが、伝承では、宮本武蔵も負ける相手とは戦わなかったというのが流石である。事前に相手の分析ができているわけで、負けそうな相手との戦いを回避したことになる。

 創作が混じっているが、名うての剣士は達人になるほど剣を用いなくなるようである。無刀流の言葉からもわかるし、武蔵も晩年は芸術などで人の心を捉えることに専念したようである。達人になると、構えや動きだけで相手の心がわかるらしい。



 しかし自然は時には獣のように猛威を震い、人間はそれにひたすら耐えるしかないときもある。

 自然との戦いの前には人間は人類として助け合わないと生き延びれない。強大な、勝ち目のない戦いには、人類は協力して、助けあい、なるべく被害を少なくするしかない。

 キリストが言った、一方の頬を打たれれば、他方を差し出すことである。同じ人類で闘いあえば、どちらかが負傷し、生命が脅かされる。現にテロが日常茶飯事になってしまった。闘いが正当化されてしまったからである。

 誰もが平和と幸福を求めている。それにはまず自分の心の中に平和と幸福をつくらなければならない。

 平和を愛するのなら、人間同士の闘いをやめなければおかしい。

 だから、本当の武道とは忍耐にある。どんなことをされても受けきって生命を生かすことにある。

 戦争などで金儲けするなどは武でもなんでもなく、横暴で恥ずべき行為である。悪魔教がそこらへんに布教され、悪魔が人類同士を戦わせて養分としている。

 そのような悪魔に負けないように、シュタイナーの話の紹介を続ける。

 ★         ★         ★

 さて、もう1つ注意していただきたいことがあります。おそらく日常の経験から、次のような事実を御存知と思いますが、この事実が十分に評価されず、これを正しく評価するのが重要なのです。

 つまり、この事実というのは、人体の、ある器官に特有の考えを用いる瞬間、もっとわかりやすく表現すれば、ある器官に特有の考えを抱く瞬間、この器官に(分泌)活動が起こる、というものです。



 (恐怖のときの冷や汗や、エロい考えから射 精が起こることなどでわかる。)

 この事実はどのような性質のものでしょうか。

 魂に特定の考えが生じると、それと並行して人体にも現象が起こってくる。

 思考として生じるものが、そっくりそのまま、器官のなかにもあるのです。

 つまり、ある考えを抱くと、それと並行して何らかの腺の分泌が起こる、というのは、その考えと成る活動を、腺から取り出しているのです。



 逆に、この分泌が妨げられている、ということは、妨げられていなければ、腺から奪い取られる思考を生じる活動が、腺と結びついている、ということです。

 この腺の分泌から、器官の活動が、魂に入り込んで、思考として現れてくる、という事実を、いわば明白にご理解いただけると思います。

 そのように考えなかったら、腺は分泌しなかった、と言うことは可能なのです。

 すなわち、私は腺から力を奪い、この力を私の魂に移行させたからこそ、腺は分泌をおこなった、ということです。

 このような人体の働きのなかに、これまでの考察でも述べてきたことの証明が見つけられるのです。つまり、人間の霊魂が体験していることは、目の前にある自然のなかの他の秩序(生命体)のために、分泌された生命力に他ならない、という証明です。

 人体内の腸菌群落(腸内フローラ)に並行して、外界の自然の植物として、発達する生命力のなかに、人間の魂が、自らの腸菌群落から引き出した思考力が潜んでいるのです。

 (人間は、自然から生命力を取り出して、思考し、分泌している。)

 戸外で山や草原の植物を眺めるとき、本当は次のように言わなくてはなりません。

 「この植物のなかには、人間の魂が、イメージや感情などの思考として発達させる生命力が潜んでいる。」

 したがって、人間の腸菌群落(腸内フローラ)は外界の植物とは異なっています。外界の植物(の生命力)からは、思考が奪われてはいないからです。外の植物では、思考は、茎、葉、花と同様に植物の内に生命力として潜んだままなのです。

 このような事実から、植物の花や葉のなかの生命力と、人間が、人体内の腸菌群落を発達させ、取り出している思考との親近性についての理解が得られるでしょう。

 人間は思考のために、腸菌群落に生命力を委ねず、腸菌群落から生命力を思考として奪いとるのです。

生命力を奪い取らなければ、人間は思考できないでしょう。

 (思考力を高めるには、草食にするのがよい。)

人間の思考は、外界の植物が持つ生命力を、自らの腸菌群落(腸内フローラ)から取り去ったものなのです 。

 動物でも事情は変わりません。このような事実を理解することなくして、人体と植物薬との関係に到達できないのと同様、外の動物においても、その形態を与える生命力を、人間は自分の腸内動物(フローラ)から取り去った、という事実について認識しなければ、治療用血清(動物薬)の使用についての正しい理解にも至れないのです。

 このような事実からおわかりだとは思いますが、このように人間とその環境との関係を、本質から見据えないことには、治療の体系化は不可能なのです。更に、もう1つ、非常に重要なことを指摘したいと思います。

 少し前に滑稽にも、通りで唾を吐くことが禁止されたとき、甚だ酷い状態になりましたが、ご存じのように、この唾吐きの禁止によって結核を撲滅しようとしたのです。

 さて、この唾吐きの禁止が滑稽なのは、これは誰もが知っておくべきことでしょうが、病原菌、結核菌は、太陽光に曝されることで、極めて短時間で死滅してしまうので、しばらくしてから痰を調べてみると、もう結核菌は死滅しているからです。

 太陽光は即座に病原菌を殺すのです。ですから、医学的根拠が正しくても、唾吐きの禁止は、きわめて滑稽と言えるでしょう。このような禁止行為はせいぜい、ごく一般的な衛生面では意味もあるでしょうが、広義の予防医学にとっては無意味なのです。

 けれども、事実を正しく評価し始めた人にとっては、非常に大きな意味を持っています。なぜなら、結核のような、動物ないしは植物に属する微生物、つまり病原菌は太陽光の下では自らを維持できない、という事実を示しているからです。

 病原菌は太陽光の下では自らを維持できません。太陽光は病原菌の生育には都合が悪いのです。では病原菌が自らを維持できるのはどういうときでしょうか。

 人体内にいるときです。それではなぜ、人体内でなら自らを維持できるのでしょうか。

 病原菌を、有害に見るのではなく、人体内でのその活動こそを探究すべきです。

 病原菌の人体内での活動をみるときに、注意が払われていないものがあるのです。人間は絶えず光に囲まれています。この光は、自然科学から記憶しているように、外界の生物の発育にとってきわめて大きな意味を持っています。とりわけ植物の生長にとってきわめて大きな意味を持っています。

 この光に人間は囲まれているのです。しかし、人体と外界との境目において、この光、つまり人智学でいう、純粋なエーテルに非常に重要なことが起こっています。

 つまり外界の光が、人体内に入るときに、エーテルに変化させられているのです。

 体内に入るときに、光は(エーテルに)変化させられねばならないのです。

 植物化が人体内で阻止されるのと同じように、つまり、植物化が酸素により中断され、炭酸の発生により抑制されるのと同じように、光のなかの生命力も、人体によって中断されるのです。

 したがって、人体内の光を探究すると、外界の光とは別の光、つまり変容した光であるのです。人体の境界を内に向かって越える瞬間に、光の変容(エーテル)が見つけられます。すなわち、人間は、体内で、外界に通常可視できる自然現象を変化させるだけでなく、不可視な、光も(エーテルに)変化させているのです。

 人間は光を別のもの(エーテル)に変えるのです。

 太陽光の下ではすぐに死んでしまう結核菌が、人体内ではよく生存するということは、次のような事実を、正しく評価すれば、端的に証明できるのです。

 その事実とは、人体内で生じる変容光のなかに結核菌を育む要素がある、ということ、すなわち、結核菌が人体内で増えすぎるときは、この変化した光になんらかの異常があるにちがいない、ということです。

 更に、結核の病因には、人体内での、この変化した光(エーテル)に異常が生じていることも考えられ、何と言っても結核菌は人体内に常在しているけれども、通常は、結核菌が沢山増殖しすぎることはない、という事実から理解できるでしょう。

 実際、結核菌は人体に常在しているのです。ただ通常は結核を発症するのに十分な数には至らない、というだけで、なんらかの要因で、結核菌に屈服すると夥しく増えるのです。この人体内の変容した太陽光に何らかの異常がない限り、結核菌が人体内で見つかることはないのです。

 さて、この分野での学位論文などのために、次のような事実を引き出すのはもはや困難ではないでしょう。いまは、観点としてしか与えられていませんが、その経験的な側面は、研究すれば自ずと集まってくるでしょう。

 人体が結核菌に適した土壌となるのは、生活習慣のために、太陽光を十分に人体内に取り入れていないか、もしくは、太陽光を十分に取り入れていないために、体内に入ってきた太陽光と、変容光との間の均衡が崩れ、体内にわずかに残っていた変容光をどこかから取り出さざるを得なくなっている、という事実にあるのです。

 是非とも考慮に入れておいていただきたいのは、人間が生きるには、外界の太陽光と平衡を保つために、変容光を絶えず自らの体内に保持しなければならない、ということです。

 (変容光は霊光ともいう。霊光が外からくる太陽光に勝ると、人体が光り輝くようになるという。仏像はこのボーディサットバ=菩薩状態を表現したもの。皮膚が白くなるそうである。)

 これは人体には必須なのです。人体と外界の太陽光との間に、相互の経過が正しく実現されずに、異常な状態下の影響にあると、例えば、痩せすぎないために、必要な脂肪分を補充するのに、肉体から引き出すしかないのと同じように、変容光を、肉体から奪うのです。

 そして、このような異常から、人体上部を病ませるか、あるいは上部に必要な養分を、人体下部から引き出す、すなわち変容光を下部から収奪し、下部を病ませる、というジレンマの前に立たされるわけです。

 このような事実からわかると思いますが、人体は、外から入ってきて、分泌物として変化させられた可視可能な植物などの生命力を必要とするだけでなく、人体を正しく観察すれば指摘できることですが、変容した状態ではあっても、太陽光のような不可視のエーテルも存在しているのです。

 しかしこのような事実から看取していただきたいのは、このような原理を通じて、太陽光のなかから、治癒力を引き出すための正しい見解を打ち立てる可能性をいかに生み出していくか、ということです。

 例えば、人体と、周囲の太陽光との相互のやりとりの経過が、秩序を失っているのを、再び秩序づけるために、人体を直接太陽光に曝すことで、もしくは、体内に蓄積した変容光を取り出したために、変容光(エーテル)の分布が不規則になっているのを調整するように、変容光となるエーテルを植物薬などから体内に補充し、治療を行うことができます。

 このように変容光を体内から取り出すのを、薬の作用などによって、抑制しなければならないのです。

 このような事実から、人体内の働きを覗きこむことができます。

 このような事実から、宇宙全般を観察できる人にとっては、唯物論が、奇妙に思えてきます。顕微鏡などでの微小な世界の観察全般に対して、一種の激しい怒りを覚えるのです。

 というのも、顕微鏡での観察は、生命力の亢進と抑制とを健全に把握する可能性から逸脱させるものだからです。というのも、健康、もしくは病気に関わる真の経過全般は、顕微鏡の世界というよりもむしろ巨視的世界において遥かによりよく研究できるからです。

 マクロコスモス(大宇宙)のなかにこそ、病気を研究する機会を探さなければならないのです。

 ★         ★         ★

 自然の過度な生命力を奪うことで人間は思考しているのだから、自然の生命力を、武として平和に役立てることができる。つまり武道とは、自然や、人体、心の制御力なのである。アクセルとブレーキでいかに運行するかである。





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Last updated  2016年02月03日 15時19分36秒
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