シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2024年01月16日
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カテゴリ: 神秘体験空間
先日また変な夢をみたのだが、その夢はというと、お笑い芸人養成学校で、TVでお馴染みの芸人たちとお笑いロボットのネタについて開発していると、お笑いロボットがお笑いの異常をきたして、暴走しはじめて、お笑いのコントか何かのゾンビのように襲ってきて、逃げ回り、ついにはもうダメだと思ったら、実は自分がお笑いロボットだった、というシュールな展開に気づいて目が覚めた。

どこか秀逸なバカリズムの脚本が描くドラマの世界みたいで、目が覚めた後で、感動を覚えて、忘れないように思わずメモってしまったが、所詮は夢なんで、現実の物質界からは、矛盾だらけの不条理満載なんで、表現のしようも、メモのしようもないのだが、なぜか、物質界よりも遥かにリアルに感じられて、結局は、追いかけられる恐怖心が凄まじく、悪夢に違いないのに、通常は追いかけられてもうダメだというときに目が覚めるのだが、その悪夢は、自分も同じ穴の貉だったというオチがついているのに、妙に感激してしまった。バカリズムは、個人的には、現代のドラマ脚本の天才だと思う。その前は三谷幸喜氏かな。

バカリズム脚本作品 | Hulu(フールー)
バカリズム - Wikipedia

夢には、物質界とは違うリアルさがあるように思えてくる。例えば、物質界では、物質を通じて、感覚を獲得するリアルさがあるが、夢には、直接感じるリアルさがあるようにみえる。つまり、感覚そのものを通して感じられるリアルさなのである。だから、追いかけられるリアルさは物質界よりも遥かに恐ろしく感じる。

勿論、悪夢だけでなく、天国のような心地よい夢もみる。なにやら温かい不明確なものに囲まれていたり、南国の、例えばタヒチみたいな海岸で安らいでいたり、物質界では見たことがない芸術的なケーキのような食物が運ばれてきて、それを食べると、至上の美味しさを感じたりする夢を見たこともある。物質界を超えるリアルさがある。

夢を語って、何が言いたいのかといえば、人間は栄養として、物質だけを食べているのではなく、物質を構成する、その中身も食べているというわけなんである。

先に紹介したお笑いロボットの悪夢については、夢は、叡智の食べ物にも思えてくるので、個人的に考えてみると、お笑いロボットというのは、昨今のAIについての警告として解釈してみた。

昨今、AIに頼り、自分の頭で考えない人が増えてきている。AIが提出する知能を人間が受け入れるほど、人間は自分の頭で考えないようになっていく危険さに気づいていないのである。人間の脳がAIと共生するというと、聞こえがいいかもしれないが、例えば、お笑いを考えるAIができてしまうと、なんでもオチで落とさないといけない関西人の他愛のない会話のように、失敗も間違いも悪も笑ってすませる脳になり、ついには、人間の存在も笑ってすませるようになってしまうのも可能になるわけで、何がリアルなのかわからなくなり、何をみても笑い続けて生き、人智学的にいうなら、常に大気を吸収し過ぎて、アストラル体を膨らまし続け、物質界を現実と認識できずに、死んでも笑い続けるようになってしまうだろう。

昔流行った、笑い声を流し続ける、お笑いマシンと人間が化してしまうような気もがする。
笑袋とは - わかりやすく解説 Weblio辞書

お笑いロボットのAIができるのを阻止しないと、人間は生きていけない。でないと、人間もAIになってしまうわけなんである。AIと共生といいながら、人間の脳はAIに洗脳されて、AI化されていくだろう。



確かに、束の間の現実逃避という意味で、お笑いは、人生には不可欠だが、お笑いばかり食べていると、何がリアルなのか、人間の宇宙での進化の目的から逸れていってしまうわけなんである。

さて、巷では、唯物論で、よく○○が体に良いという宣伝がなされるが、何遍も紹介するように、人間は7年毎に人体をつくりかえているので、どんなものを物質的に食べようが7年毎に入れ替わり、物質的には全て廃棄、排出されてしまうわけなんである。

いわば、肉体は7年毎に入れ替わってしまうのに、なぜ、「私」という同じ自己認識を持てるのかといえば、これも何遍も紹介しているが、肉体は作品であって、「私」が作者であるからで、これは自分がつくった肉体だからとわかるからである。自分がつくったのに、思う通りに動かなくなるのが、いわば病気である。

だから、本来は、何を食べ、どういう体をつくるかは個人によるので、病気も個人的なものなんである。シュタイナーは、人智学的栄養学で説いているが、現代医学の最大の間違いは、唯物論に洗脳され、病気は多様で、健康は一つしかないと考えている点にある。

健康診断でも、物質体が、ある一つの基準内にあるかどうかで診断しているが、物質的に非常に画一的で、近視眼的なわけで、第一、精神を全く考慮していないから、健康の多様性に、個人的な人生について何の見解ももたないでいる。それは人生の一断面を機械的に測定し、確率統計学で切り取った断片でしかない評価なんである。

人生は多種多様なのに、人間の自由な個性を考慮しない、唯物的な画一論でしかない。これまで紹介してきたように、宇宙から閉じた物質界を想定した唯物論による地球の大自然環境からの略奪農業をつくり、略奪経済をつくり、そして、略奪栄養学の基に、略奪医学が生まれている現実から、略奪社会学から、略奪機械学をつくり、生命を機械化し、滅び去っていくだろう。

このような人類の錯覚を改めない限りは、地球は滅亡し、人類は次の舞台へと進化できないだろう。今や人類は、大自然の大転換期のなかで、ターニングポイントを迎えているといえる。

以前このブログにも、菜食主義ドグマによるコメントが寄せられたが、何を食べるかどうかは、本人の自由に委ねられ、どのように人生を生きるかにある。勿論、菜食主義者に肉食を強要するのも問題である。あまり喩えはよくないが、画家で譬えるなら、絵具で巧みに美しく描いてきた画家に対して、油絵具を強要するのと同じである。描けなくはないが、作風が全く違ったものになってしまう。

以前も紹介したが、身体つくりは、画家や建築家、調理師と同じである。素材を変えると、つくり馴れないために、健康状態も変わってしまうわけなんである。

つまり、どの様な絵具を使って絵を描くのかと同じく、何を食べるかどうかで、健康状態も変わってしまう。どういう身体をつくりたいのかで、何を食べるべきかを自分の頭で考えて判断しないと脳の指令が人体の各部位に行き届かないようになってしまう。

だから、誰々に○○が良いといわれて鵜呑みにしては単なる洗脳であり、体質が違うから、推薦者には良いモノでも、洗脳者には悪いモノに、下手すると、毒にもなってしまうわけなんである。自分の判断で、自我が了承し、納得して食べてはじめて、身体つくりに寄与し参画できるわけなんである。そのような何を食べるかどうかは睡眠中に前世の記憶などの潜在意識から取捨選択し、判断しているわけなんである。



さて、巷では、大谷選手が相変わらず話題だが、やはり素晴らしいのは、食物にも拘って身体つくりを心掛けているところである。恐らく自分なりの栄養学をもっているのだろう。自分の健康は自分でしか作り得ないからである。

世界のトップアスリート 大谷翔平選手の食事への意識 | FMV スポーツ (fmworld.net)

大谷翔平の食事メニューが気になる!栄養管理の方法が超ストイック! - ぷちJournal (saobloghkr.com)


アスリートの場合は、一般人とは異なり、闘争心がある程度必要な、強靭な肉体つくりが必要なので、菜食だけとはいかずに、肉食や砂糖摂取が不可欠となるようである。

勿論、シュタイナーは、菜食するに越したことはないが、物質界をある程度物質的に生きるには、消化力が足らない人には、肉食を補助にしないと、個人的な自我を保てずに、死んでしまうと述べている。エスキモーなどの、代々文化的に肉食してきた民族には、消化力も弱まってしまっているので、一代で菜食に切り替えると死んでしまうと述べている。

エスキモー - Wikipedia


エスキモーのような極寒の環境に暮らすには、強靭な肉体が必要なので、物質的にも仕方のない食事なわけである。つまり、エスキモーには肉食は薬であっても、他の穀物を代々食してきた農耕民族には毒になるわけである。

だからまたアスリートでもない、その対極側に位置する、物質界とは縁遠い肉体、どちらかといえば、消化力が高いが、物質的には弱い肉体をつくるような宗教者や哲学者には、肉食は毒となるので、厳禁になるわけである。前回紹介したように、ピタゴラス学派は、菜食主義で、炭水化物の豆も厳禁だったわけである。



競馬を御存じならば、競走馬に競走に集中させるために、ブリンカーをつけるようなものである。つまり、人間が肉食すると、物質界の競争に集中するような、ブリンカーを課すようになって、闘争心が高まるというわけなんである。炭水化物も、脳に消化を強いる似たような働きをするので、食べ過ぎると、その人間は論争、闘争、戦争を好むようになっていくという。だから、古の宗教では、肉食を禁じたのである。

余談だが、徳川綱吉の生類憐みの令も、肉食を禁じて、関西系の渡来仏教の権威を高め、関東系の古神道系仏教の信者だった卑賎民の皮剥ぎ業を弾圧するためだったという。というのも、綱吉の生母の玉桂昌院が済州島の出身で、その朝鮮経由の仏教を庇護するためだったと、八切史観で解き明かしている。生きるために肉食していた卑賎民たちの反乱を恐れた弾圧だったのである。現代の日本史研究家は、卑賎民など被差別民の日本史を全く考慮しないから、生類憐みの令のリアルさがわからないのである。政治家たちには適用されない裏金つくりの、現代のインボイス制度と同じ類といえるかもしれない。

ブリンカー - Wikipedia

桂昌院 - Wikipedia


肉食に慣れ過ぎた身体つくりを、いきなりに菜食だけにしてしまうと、消化力を失い、死んでしまうので、当時の肉食していた卑賎民は、生類憐みの令で、大量に亡くなってしまったようにみえる。正に大道廃れて仁義ありかもしれない。

老子『大道廃有仁義 ( 大道廃れて仁義有り ) 』現代語訳・書き下し文と解説 / 漢文 by 走るメロス | マナペディア | (manapedia.jp)


今回は日本史を再考するわけではないので、肉食については、仏教の建前上、明治以前には、なかったことになっているが、俗に有名な桜田門外の変が、牛肉の恨みと当時の町人たちに噂されていたように、肉食がなかったわけではなく、表向きは薬としてお目こぼしされていたわけで、人智学では、魚肉も、広義の肉食としているので、人智学的な栄養学からみれば、獣だけが肉食の対象ではなく、魚も、鳥も同じで、肉食である。

大谷選手はメジャーリーガーとして高い成績を残すために、それが個人的な人生の目的だから、強靭な肉体を、自らの栄養学でつくりあげているわけで、大谷選手には薬となる食べ物も、他の、特にアスリートでない人に、例えば、個人的な成績ではなく、全体的な、社会的な成績を残すための、公的な、宗教家や政治家などは、特に権力を有する者には、肉食は厳禁であるのはいうまでもない。

それを判断するのは、勿論個人の自由だが、肉食する坊主をみていて、その坊主が唱える教えを信仰する気が起きるだろうか? 自分だけはよくて他人はよくないという差別主義者であるのが、その肉食行為でわかるわけである。肉食したければ、私的な職業に就けばいいわけである。海外旅行をしたければ、自分のカネで行けばいいだけで、公的な職業だけが職業ではなく、現代には職業選択の自由がある。

何を食べるかどうかで、人生の目的が定まり、どの様な肉体をつくるべきか、自分の使命がわかる。自分の人生を知るには、何を食べるかからはじまるわけである。

大谷選手が素晴らしいのは、お酒を飲まないところである。シュタイナーは、肉食はアストラル体を物質化させ、闘争的にするが、アルコールは、自我を物質化させるので、つまり自我を分裂化させるので、肉体を分裂傾向にすると述べている。

端的にいうと、アルコールは自我の統合力を失わせ、だから、肉体を一つにまとめている統御力を奪うため、各部位が自立する傾向を帯びるようになるという。シュタイナーは、血液が重く物質的になると表現している。だから、簡単にいうと、血液の流れが滞り、造血能力が失われるのである。

だから、アルコールを飲み過ぎて、二日酔いになると、血液自身が物質的になり、物質化し、その流れが滞り、外界への感覚が鈍くなり、体内を感じるようになり、地球の大自然の流れから孤立するので、自転のコリオリの力を感じるようになり、千鳥足になるというわけなんである。アルコールを飲み過ぎると、肉食よりも低次の自我の分裂を生じるようになるので、いずれ、腫瘍からガンを生じるようになるわけなんである。

コリオリの力 - Wikipedia


だから、アスリートにも飲酒は身体を破壊するので、厳禁が望ましい。飲酒でスランプに陥り、スランプからまた飲酒で、負の連鎖に陥ると、選手生命も終わってしまうわけなんである。有名選手をみていると、派手な交際で、選手生命を縮めている人が多いのは残念といえるかもしれない。芸能人で生きるのもまた別の人生とはいえるかもしれないが。

人生の旅は、自分を解き明かすことで、つまり、何を食べるかを知るために、シュタイナーの人智学的宇宙進化学を紹介する。

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 自我について特徴づけした、この2つの経験(空虚の恐怖とその克服)を、自らで発達させるのはほとんど不可能で、また、この経験について記述された文献も見つけられない。

 勿論、この古土星状態を何年にもわたって超感覚力で探求してきた霊能者は、この古土星状態について知っている。しかし、記述され、出版された中には、自我の本性である、無限の深淵を前にしたときの恐怖やその克服についての経験を示唆したものはほとんどない。

 私(シュタイナー)は、この霊的な洞察を得る目的で、至上の空虚を前にしたときの恐怖が表現されている最近(1910年代)の文献を調査してみた。一般に哲学者は極めて賢いので、その概念を物知り顔にしゃべっても、恐怖の印象について触れるのを完全に避けている。

 だから、哲学的な文献の中に、このような記述を見つけるのは容易ではなかった。何も見つけられなかった文献を、話すつもりは毛頭ないが、ヘーゲル派の哲学者、カール・ローゼンクランツの雑誌の中に、このような経験の残響のようなものがみつけられた。

 この雑誌の中で、ローゼンクランツは、彼がヘーゲルの哲学に没頭しているときに経験した、この恐怖に近い感情を記述している。私(シュタイナー)は、彼がそれとは知らずに、雑誌の中に載せた注目すべき文章に遭遇した。

 ローゼンクランツに明白だったのは、ヘーゲルの哲学は、「純粋存在」の理解に基づいている、ことである。ヘーゲルの原則である「純粋存在」については、19世紀の哲学文献の中で、その表面的な知識から様々に語られてきたが、実際、極めて貧弱にしか理解されていない。

 19世紀後半の哲学が、ヘーゲルの「純粋存在」について理解しているのは、牡牛が1週間ずっと、飼い餌を与えられ、食べ続けてきたときに、日曜日に至ったその消化(分析)力についての理解と同程度と言ってよいだろう!

 「純粋存在」というヘーゲルの概念(時間的な経過による存在ではなく、その経過を超えた元々の存在)は、いま定義づけた恐怖が流れ込む、恐ろしい空虚ではない。同じではないが、ヘーゲルの「存在」の虚無の空間は、人間が経験していない特性、つまり、無限の色合いをもつ虚無であり、そして、カール・ローゼンクランツは、この虚無を、全くの無の宇宙的な広がり、という、恐ろしく、打ちひしがれるような絶望の淵へと至る冷酷さとして経験した。

 宇宙の根底に横たわる存在を把握するには、それを概念で語ったり、その考察だけでは不十分である。古土星存在を特徴づける無限の空虚=虚無に直面したときに経験するイメージをみつける方が遥かに重要である。

 そのとき、魂は恐怖の感情を、たとえ、それが恐怖そのものではなく、その面影に過ぎなくても、把握する。山のように高い場所における眩暈の感情、しっかりとした足場もなく、深淵の縁に立つときの感情、もしくは、自分ではどうにもならない力に圧倒されながら、様々に振り回されるときの感情を再現することによって、この土星の虚無状態を、超感覚的にみつめられる準備ができる。

 この虚無が最初の段階、初めの感情である。次に、足下の大地だけでなく、目で見るもの、耳で聞くもの、手で触るもの、周囲の空間に存在する、ありとあらゆるものが失われる。そして、不可避的に、人間はあらゆる思考を失い、一種の黄昏、もしくは眠りの状態に沈み込むが、そこでは何も認識、把握できない。或いはまた、人間はあらゆる感情の中に浸り、そして、しばしば克服できない眩暈の状態に捉えられ、死の状態に落ち込むだけになる。

 今日の人間には、絶望の深淵を前にして、恐怖に捉えられるのに打ち克つために、2つの可能性がある。1つは、福音書の理解、ゴルゴダの秘儀の理解を通して進む道である。福音書を本当に理解する者、福音書について現代の神学者が語るような形ではなく、自らの内なる精神で実際に経験し、その最奥の存在を努力により手繰り寄せる者は、その深淵の中に何かを掴み取る。

 それは、まるで、一点から広がり、勇気の感情、ゴルゴダにおいて供儀を完成させた存在と一体になるのを通じて、守られている、という感情により、その空虚を完全に満たしていくようなものである。

 これが1つの道である。もう1つは、福音書ではなく、宇宙の霊的な解釈に基づいた人智学によって精神界へと到達する道である。現代では、この方法も可能である。常に私(シュタイナー)が強調しているのは、ゴルゴダの秘儀についての考察は、福音書から始まるのではない、ということである。その理由は、たとえ福音書が存在しなかったとしても、ゴルゴダの秘儀が、秘教学的な天文学から明らかになるからである。

 この事は、ゴルゴダの秘儀が生じる「以前」には不可能だった。しかし、それが今日可能になったのは、精神界を、その精神的な直接のイメージから、夢のなかから直接把握することを、可能にするような存在が、ゴルゴダの秘儀を通して、我々の世界にやって来たからである。この秘儀は、世界における聖霊の存在、宇宙的思考による世界の統治と呼べるものである。とはいえ、人間はそのための準備ができていなければならない。





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Last updated  2024年01月16日 15時13分42秒
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