シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2024年03月05日
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カテゴリ: 神秘体験空間
前回は、この国のGDPの低迷から、睡眠不足の要因を挙げ、その必要性と、脳の構築が睡眠中になされるのを紹介し、異文化交流と第六感の必要性を説いたが、人類は睡眠のなかから進化してきたのを改めて強調したい。つまり、睡眠中こそが、人間として生きるためのエネルギーを取り込む充電期間で、起きているときは、獣のように、まるで肉食獣のように、他を利用し、破壊する活動に従事しているのが、真相なんである。

人間は、寝ている時に人間として生き、起きている時に動物として生きているのである。だから、人間は人間らしい知性を知れないのである。ソクラテスの無知の知の真意とはこのことである。だから、寝ているときの人間を知るために第六感を獲得すれば、人間は動物を超えて進化できるわけだが、そのことを、古代人は霊魂の純化と呼んだのである。

寝る子は育つ、というが、寝ている間に脳が再生構築されるのが、最近の物質科学の研究からもわかりつつあるが、第六感を獲得できない限りは、脳の再生のしくみを解き明かせずに、その創造力を見通せない。物質科学では、古代叡智は謎のまま秘密のまま何も語らないのを見守るしかない。まさにサウンドオブサイレンスといえるかもしれない。それは物質次元を超え、時空を超え、物質科学の定義には当てはまらない、カオスの領域のものだからである。

子育てアドバイス ― 「寝る子は育つ」ってほんと ?― /岡谷市 (okaya.lg.jp)

サウンド・オブ・サイレンス - Wikipedia


しかし、人類が進化するには、このカオスの領域に参入して、カオスから自己の意識を紡ぎ出す必要があり、それには、睡眠中に古代叡智を獲得する第六感を開発しないといけないのだが、相変わらず、現状は起きていても眠ったままで、巷では偽証が至る所に蔓延している。

例えば、古代叡智から巷の政治家をみていると、唯物論に染まり、嘘つきや詐欺師になっている現代人が増殖中なのがわかる。自己利益や自己保身のためにはモラルハザードもお構いなしである。つまり、中身が空っぽで、ヨハネの黙示録で預言されている獣のような悪人である。人類は善人と悪人に分かれる、とも預言されている。

ヨハネの黙示録 - Wikipedia

古代叡智は、神秘とも呼ばれるが、譬えるなら、人類を進化に導く叡智で、映画「2001年宇宙の旅」のモノリスのようなものである。「2001年」と違うのは、人工知能ではなく、生命そのものの、循環を司っている本体で、人類からは謎として解き明かされない、いわば、「無」としかいいようのない、「神秘」であり、秘密である。

2001 年宇宙の旅 - Wikipedia

モノ リス (2001 年宇宙の旅 ) - Wikipedia


人類が地上で人生を生きるのは、宇宙の生命体に尽くすための自我を獲得するためで、より多くの生命体のために尽くすためだが、そのためには、自我を獲得するなかで、エゴの私利私欲を取り去らない、といけないわけで、自我のバランスの確保が課題となるわけなんである。自我は人体のホメオスタシスと関わっている。

どんな薬も、許容量を超えれば毒になる、と説いたパラケルススが、人間の製造法のホムンクルスで説いたのは、錬金術による、自我のホメオスタシスのことである。人体の恒常性、つまり健康には、自我のホメオスタシスが裏で働いていると説いたのである。それを物質的に表現したのが錬金術で、硫黄=燐と炭酸=塩とその間の調和を保つ水銀で解き明かしたのだが、それはあくまで睡眠中での霊的な知識の話なんである。

恒常性 - Wikipedia

ホムンクルス - Wikipedia


錬金術の水銀というのも、物質の水銀の意味だけではなく、むしろ、水銀の常温でも液体でいられる性質を意味している。そして、それは気体と固体を仲介する流体の意味で、液体の柔軟性を表わし、天体の水星の意味も併せ持つ。つまり、液体のバランスを保つ働きで、柔軟性の、柔よく剛を制す、の意味で、ホメオスタシスを説いているのである。



自我のバランスの確保のホメオスタシスには、十戒を守る必要があり、例えば、ウソをついて、人を騙すのは、自我のバランスを失わせ、エゴを生じさせる要因となるのが容易に想像できる。十戒を守らないと、エゴが増殖し、例えば、人体が炎症化して腫瘍化するのが、そのうち物質科学でも明らかになるだろう。

モーセの十戒 - Wikipedia


ヨハネの黙示録では、この十戒からの逸脱を、獣の666のシンボルで表現している。666とは、人類の進化数でいう悪が絶頂となる時期を指し、777が、人類が進化して天使となる、とされる進化数である。進化数と宇宙と地球との進化の関係については以下のホームページが詳しく解説しているので参照してくだされ。

【シュタイナー】宇宙と人間創造 ⑧ 地球紀 ― アトランティス時代/自己意識の誕生/人類の指導者ノアの選出 | Noos Eggs (cosmolifeology.com)


ヨハネは、人類が十戒に背くようなヒトを666の獣の悪人と表現しているわけで、そのような悪人が増殖するのを警告しているのが、黙示録である。巷の政治家をみればその悪い見本で、皆が偽証しているのがわかるわけなんである。だから、連中は皆666の獣となって死後に地獄に堕ちて、その罪に苛まれ、獣の存在と化していくだろう。既にその顔つきをみれば、獣のような醜い顔をしているのがわかる。

動物に顔が似てくるのがその証拠である。どの顔も憎たらしいような動物顔をしているのがわかる。というのも、起きているときに、脳が破壊され、覚醒意識の本体となるが、偽証することで、エゴが分裂し、その部分は、睡眠中には再生再構築されないので、攻撃性をもつ、動物の獣のままに止まるからである。昔風の言い方でいえば、「魂が穢れる」わけなんである。というのも、人間の霊魂は、古くは4つの集合魂の、鷲、獅子、牡牛、原人に分かれていたからである。それら4つが純化し統合したものが、人間の、穢れを知らない、いまだに生まれていない霊魂で、輪廻転生をしない聖霊で、アバターと呼ばれている。

アヴァターラ - Wikipedia

だから、輪廻転生し、ウソをつけば、霊的にレベルが下がるので、天知る地知る我知る子知る、と言われる所以なんである。起きているときにウソをついた分、つまり偽証した分だけ、修正されず、破壊されたままで、睡眠中には再生されなくなるので、脳が破壊されていき、エゴにより、元々の宇宙に尽くす自己をなくしていくわけなんである。

自分が他者に述べたことや行ったことは他人を通して全て巡り巡って自分に回ってくるので、最近でもブーメランと呼ばれるが、ウソや偽証は、ブーメランとして、自分を傷つけることになるのを、古代叡智により理解しないと、獣の動物の悪人になっていくのを覚悟すべきである。

さて、数学史を学んでいると、古代ギリシアの哲学者が、無のゼロと無限大を回避していた理由がわかってくる。仏教では、空即是色と、無ではなく、空で表現しているが、これは物質の中身が空っぽという意味でもある。つまり、空は、物質界では表せない、ゼロの意味で、物質は結局、有限で外見でしかなく、中身が空でしかないのを意味している。色や形はあっても、本質は、空なんである。それは所詮、破壊でしかないからである。この世の物質界を空と悟ったときに、第六感を獲得できる、というのが、仏教の教えである。

空 ( 仏教 ) - Wikipedia


仏教では、物質界を空として、無に言及せず、無が無でなく、カオスであるのにも言及せずに、輪廻転生説を持ち出したのは、物質界を穢れた場とした古代インド人の伝統にあるのかもしれない。お釈迦さんも古代インドのヒンズーの教えを改めたとはいえ、いまでも物質界で教えるのに、空さえ理解困難なのに、無を理解させるのは更に困難で、ましてや混沌の意味を教えるのは、更に困難を究めるからである。だから、ヨーガのような座位で、只管に空の意味を考え、前世の記憶を辿るしかなかったのだろう。つまり、現世を空にしていけば、逆に前世がみえてくるという、輪廻転生の思想で、無や無限大の繰り返しを表現するしかなかったわけなんである。無のゼロの代わりに、現世の誕生を、無限大の代わりに、輪廻転生の繰り返しを、説いて、空の意識の第六感の獲得を教えるしかなかったのだろう。

だから、東洋では、カオスの代わりに、輪廻転生の生命の繰り返しが説かれ、日本では、詫び寂びの文化として残っているわけである。詫び寂びの文化は、亡くなった先祖の霊と交信し、第六感を獲得することだが、それを更に発展させると、輪廻転生しない、アバターのカオスの本体と交信する古代叡智の、虚空アカシャ年代記の交信の発展へとつながる。

対照的に西洋はどうかといえば、古代ギリシア人が、無のゼロと無限大を表現しなかったのは、まだ霊的な第六感をもっていたので、代数の独立した概念をもたなかったからである。代数の概念は、物質界の破壊の概念、つまり物質変化から生まれるからである。

古代ギリシアの幾何学は、霊的な第六感から生まれ、代数は、その点や線を表わす添え字の、付け足しでしかなかった。無のゼロや無限大は、幾何学に属さなかったからである。しかし、無のゼロや無限大を表現しなかっただけで、代わりにカオス=混沌の概念をもっていたようである。だから、無のゼロや無限大の代わりに、カオスを表現した。

カオス - Wikipedia




              ☆        ☆        ☆

荘子 「渾沌」 現代語訳 | 漢 文塾 (kanbunjuku.com)

<現代語訳>

渾沌

南海の帝が儵であり、北海の帝が忽であり、中央の帝が渾沌である。
儵と忽とが、ある時渾沌の地で出会った。

(そこで)儵と忽は渾沌の恩義に報いようと相談してこう言った。
「人は皆七つの穴があって、それで見たり聞いたり食べたり息をしたりしています。
(ところが)渾沌にだけは(七つの穴が)ありません。
ためしに穴をあけてあげましょう。」
毎日、穴をひとつずつあけていったら、七日目に渾沌は死んでしまった。

荘子の『混沌』とは、どういう意味なのでしょうか? - Quora

             ☆        ☆        ☆

この老荘の混沌は、自我のバランスを説いているようにみえる。人間が、カオスの海に生きているのを連想させる。シュタイナーは、カオスの海で、自我のバランスを保ち、人間が生きる様子を、ホメオパシーで説いている。現代物理学では、カオスの海をディラックの海やダークマターで解釈しつつある。

ディラックの海 - Wikipedia

暗黒物質 - Wikipedia


カオスの海を物質で解釈しようとするのが間違いなんである。無は空だが、無限大のマイナスの、負の意味にも解釈できる。というのは、覚醒意識が破壊を根底にしているからで、質量とは、破壊の結果生じる、エネルギー量の負担で、要するに、時空のエネルギーに対する借金で、負債だからである。例えるなら、土地の値段のようなもんで、固定資産税である。自然から土地を破壊し、奪い、所有し、不動産を売買しないと発生しない仮想粒子のようなものである。

プラスとマイナスというのは、物質界での陰陽の対立の換算から発生するもので、分離、破壊活動で生じるもので、破壊を行うほど、人間は獣になるだけで、獣へと退化する算出により生まれる見かけの物欲でしかない。だから結局は、カネ勘定の経済的に考えれば、金持ちは退化ばかりして、天国には行けないわけなんである。巷の嘘つき政治家や自己利益に邁進する詐欺師たちは獣となって地獄に堕ちていくがいい。内部留保に胡坐をかいて従業者の賃金に還元しない経営者は地獄に堕ちるだろう。

だから、心の貧しいもの、何も物欲のない者は幸いである。欲望のないものほど、空を悟り、無限のカオスの天国へと、無一文で昇天できるからである、とキリストは説いているのである。

真のカオスの海、心のダークマターを求めるために、シュタイナーの人智学的宇宙進化学を紹介する。

            ★        ★        ★

ルドルフ・シュタイナー
真相から見た宇宙の進化

Die Evolution vom Gesichtspunkte des Wahrhaftigen
(GA132)

第3講 太陽期における地球の内的側面と月期への移行
ベルリン 1911年11月14日
佐々木義之訳を改訳 



 これまでの講義のなかで強調してきたのは、宇宙の、あらゆる物質的現象の背後には、不可視の、霊的な存在が隠れていることだった。熱や、流れる空気という現象の背後に、霊的な現実を特徴づけようとした。そのような霊性の特徴を伝えるため、地球の進化を、遙かな過去にまで遡った。

 また、物質的宇宙の根幹をなす霊的な歴史を記述するため、自我となる霊魂の循環を霊視した。いずれにしても、霊性を特徴づけ、それに用いるイメージを、物質界から取ってくる必要がある。物質的な言葉だけでは不十分で、なんらかの鮮明なイメージが必要である。

 今考えるべき、霊的な宇宙史は、人類が現進化段階での経験から、つまり、今日の人間の知識から、遙かに隔たった過去に横たわっている、のを霊視してきた。だから、このような宇宙史、地球史を理解するには、現在では、滅多にない状況、現代人一般の、精神からは理解できない霊性、精神性を目覚めさせる必要がある。

 外的、物質的な、火や熱の現実的な感覚からは、ほど遠い、熱や火の、霊的な、精神的な性質を探求しなければならなかった。精神性、霊性の意味での、ある土星存在による犠牲、すなわち、古「土星」紀に、ケルビムに捧げたトローネによる犠牲を、いまの宇宙の、火と熱全ての本質と同一視すれば、現代人には、まるで、おとぎ話のように感じるだろう。

 しかし、宇宙進化の、かつての古土星紀で生じ、現代人の前に現れる、幻視的な、外見的な、熱や火は、トローネの犠牲から生まれている、のが、霊的な真実であるのは人智学徒には明らかとなっている。同様に、流れる空気、もしくは気体の背後には、与えられる徳、霊的な存在たちが、自身の存在を、愛として献身的に注ぎ出す行為が隠れている、のを前回強調し、述べた。

 そよ風や、流れる空気の中に存在するのは、この献身的な愛の行為である。外的、物質的な知覚は、その表面に過ぎなく、実際には、幻想、マーヤに過ぎない。幻想から中身の、精神面の現実へと進んだときにだけ、正しい考え、霊性が獲得できる。

 火や熱や空気などは、鏡に映った人間のなかに、本人(=精神)がいないのと同様、中身が空っぽで、現実には存在しない。それは単なる映像にすぎない、つまり、鏡に映った像が、精神性の本質では、幻影なのと同様、火や熱や空気も、いわば鏡のような幻影で、鏡の中の像を映す人間と同じように、その背後にいる精神的な真実が現実である。火や空気の現象のなかに、真実という現実を探し求めれば、そのなかに隠れた、犠牲や徳がある。





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Last updated  2024年03月05日 13時12分57秒
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