シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2025年08月14日
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カテゴリ: 神秘体験空間
前回は急速なAI化は人類を滅ぼしかねないのを紹介したが、ネットフーテンの寅をしていると、面白い動画によく出くわす。例えば、以下の松下幸之助の警告である。

松下幸之助の警告「その賢さが国を滅ぼす」なぜか組織を崩壊させるリーダーに共通する「私心」の正体。 | 偉人 | 名言


地球紀の人間の進化に必要な課題は、私心をなくすことである。人間が何をなそうが、私心があるようでは、地球紀は卒業できない。私心は、霊能力を妨害するからである。悪魔たちは私心を揺さぶり誘惑してくる。私心は地獄をつくりだす素である。

私心と物質科学が結びついたものが、ヨハネの黙示録で説かれた獣の数の、666の正体である。科学教、唯物教ともいわれる。共産主義でわかるが、この最も盛んな国がロシアで、それを裏から支配するのが英国で、その他アフリカと中国を巻き込んで、この国々がハルマゲドンを起こすと預言されている。だから、物質科学から、私心をなくさないと、人類は滅亡してしまうだろう。この国も科学立国なので、非常に危うい立場にあるといえるだろう。

世界から見た日本の科学技術の現況 【教育・科学技術イノベーションの現況【 2023 年版】】 - 公益社団法人科学技術国際交流センター | グローバルに交流をサポートする

さて、話はかわって、いま巷では、NHK教育テレビで、「3ヶ月でマスターするアインシュタイン」という番組をやっているが、物質界の法則を簡単に知るにはいいかもしれない。アインシュタインの特殊相対論と一般相対論を簡単にいうなら、特殊相対論は、光の運動論で、一般相対論は、光と闇の相互作用論といえるだろう。

3 か月でマスターするアインシュタイン - NHK


物質界では光がなくては物質の運動を観測できないのだから、そもそも覚醒意識が光を根源にしているので、必ず光を経由して物質を観測しているわけで、実際には物質の運動ではなく、光の運動を観測し、そこから自然の法則を物質的に導きだしているわけなのである。だから、ローレンツ変換を考案したローレンツは、エーテルの運動を数式化したつもりだったのである。

物質の運動を捉えるには必ずエーテルが付随する。これを数式化したのが、ハイゼンベルグの不確定性関係である。マクロ現象においては光が身近にありすぎて省略している。しかし、ミクロのプランク長の量子になると省略できなくなる。

ローレ ンツ変換 - Wikipedia

エーテル ( 物理学 ) - Wikipedia

プランク長 - Wikipedia

不確定性原理 - Wikipedia


問題はいまでもエーテルを物質のように考えているところにある。物質を基準にしているから相転移の液体論や気体論、そして熱力学まで、物質の粒子説で考えるから、量子力学で、混乱し、確率論を持ち出してしまうわけである。この話を続けると宗教論になってしまうので、とりあえず置いておく。

現代人の知識では、物質論を超えることができないからで、この限界を、ソクラテスは無知と呼んだのである。現代人の科学論は、科学の唯物論を信仰する唯物科学教なのである。物質というのは、液体が安定化した状態なのである。非物質のものが、相転移で、物質化したのであり、その逆ではない。このレム二スケートの関係は、後に、光と闇の関係について紹介する。

つまり、光のエーテル論を、できるだけ物質運動論で置き換えたのが特殊相対論なのである。物質の運動が光速を超えられないのは、観測できないからである。光速で運動するには、質量をなくすしかない。だから速度を速くすればするほど、質量を減らさないと減速してしまう。だから観測装置を小型化する代わりに、人間の知性では、光速度から、時間に置き換えるしかなく、ローレンツ変換で、質量のない観測器を張り巡らせた時空で置き換え変換するほかはない。



等価原理 - Wikipedia

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宇宙物理学  一般相対性理論  (1) | 星空が好き、猫も好き

そして、この等価原理は、シュタイナーが説いた「電子は、光が凝縮したものにすぎない」という、後に、相対論的量子力学としてディラックに定式化されたブラケットを用いたゲージ位相幾何学とも、何ら矛盾しないのである。しかし、ソクラテスが呼んだ無知は超弦理論において、それが数学理論として思考実験内で捉えられるなら、物質界を超えることはないだろう。超弦理論が物質科学の限界だろう。

関数解析と量子力学の胡乱な話 | Mathlog

元来怠け者の性格で、ブログを書くのが億劫で仕方ないのだが、怠け者の罪滅ぼしで、心を、それなりに、鬼にして書いているのだが、論語読みの論語知らず、というか、聖書読みの聖書知らず、現代では、科学主義の科学知らず、いまのお盆の季節に、夏休みのお盆参りのお盆知らず、挙句の果てには、補償金や税金目当ての平和祈願。今もロシアやイスラエルでは独裁者が戦争しているのに、その戦争責任は一体どこにいったのだろうか? 

論語読みの論語知らず - Wikipedia

人類は過去の過ちから何も学ばないどころか、過ちを何度も繰り返している。論語を諳んじれば、論語が実践されると馬鹿の一つ覚えの偶像崇拝教に陥っている。言葉だけの謝罪や補償金など何の解決にもならないのが、この過ちの繰り返しの真相なのである。

人間のつくった法は、権力を私物化した独裁者に安易に破られるが、神の法は決して破られることはないのである。神の法を破れば、人間自身が破られて、精神統合が不調和になって、人間の精神がどんどん退化していくだけにすぎない。人体は、神の法において統合されているからである。

この国の民主主義も闇夜のなかで、風前の灯にあり、総理の椅子を私物化し、安倍を批判しながら、国家を巻き込んで、それ以下の嘘を、身をもって証明した石破が先の大戦について何の謝罪をしようが、それは全て全部嘘でしかない。この地球上に生まれている人類は、過去何度も人類滅亡を招いてきた犯罪者たちの末裔で、キリストが救いにきたのに、当時の権力者に従って、死罪にして、この世から追放したのだから、今更偽善者ぶっても後の祭りなのである。

キリストを追放したことは神の法に背いたわけで、その罪をキリストが赦して、キリストは人類を救うために蘇っても、人類の裁きは人類自身で行うのを免れはしない。神が人類の代わりに罪をなくしてくれるわけではない。だから、キリストの救いに耳を傾けるかどうか、また逆に悪魔の囁きに従うかどうかは、人類一人一人の日々の生き方次第なのである。

オカルトでの究極の真実とは、地球が犯罪者の流刑地であることだろう。このブログで紹介している未来予報士も、この世が地獄なのに言及している。そのような意味では、地球は悪い意味でいえば、霊魂の墓場で、聖書の記述にある、エルサレムの南西にあったゴミ捨て場のゲヘナであり、良い意味でいえば、リサイクル場ともいえるかもしれない。

未来予報士 麻埜美 - YouTube

だから、地球人は高次の宇宙人にとってはゴミや知性のウンコのような存在なのだが、実際、人間の脳は、食物の腸での腸内細菌による消化力からウンコの反対物としてつくられるが、古代エジプトでは、フンコロガシが神聖視されていたらしい。恐らく、ウンコのような地球人の霊魂を再生させるフンコロガシに喩えた、太陽神キリストを象徴化したのかもしれない。

ケプリ - Wikipedia


シュタイナーは、キリストは、ヘルメス・トリスメギストスの再来で、ゾロアスターのアストラル体とモーセのエーテル体を併せ持つイエス=キリストとして、人類に救いの教えを説くために地上に降臨した形態霊で、太陽神と述べている。以下のウィキでも、三度生まれのトートとして解説されているが、現代知識では多くの謎が解かれていない。

第2章-3

ヘルメス・トリスメ ギストス - Wikipedia

第1のヘルメス:ノアの洪水以前にいた神。アダムの孫という。衣服、ピラミッドを作ったという。天文などを研究したという。
第2のヘルメス:ノアの洪水以後のバビロンにいた人。ピタゴラスの師という。医学、数学などに優れる。


しかし、神智学などでは、アカシックレコードリーディングから、このヘルメスの謎が読み解かれている。第1のヘルメスは、古代アトランティス時代のトートで、古代エジプトのピラミッドをつくったアメンラーと呼ばれた存在なのを解き明かしている。「アメン」とは、救いや、光、霊魂の輝きを表現する言葉で、つまり、ラーは神で、アメンラーとは、光り輝く救い主の意味で、善神なのである。トートは、以前に紹介したが、エメラルドタブレットを人類のための道徳書として書き記している。

アメン - Wikipedia

エメラルド・タブレット - Wikipedia


このエメラルドタブレットは非常に難解で、その内容をそのうち紹介するつもりでいるのだが、なかなか勉強が進まないのであしからず。地球の歴史と、特に古代アトランティス時代の人類について書かれ、人類の精神的進化についての教科書のようなものである。その内容全ては、エジプトのピラミッドのなかに封印されているという。アカシックレコードの解説書のようなものなのだろう。

続いて、第2のヘルメスは、シュタイナーによれば、ゾロアスターが転生したナザラトスのことで、以下のサイトに要約されて書かれている。

第2章-3

(一)ゾロアスターからキリストへの霊的な流れ
シュタイナーはゾロアスターと星について次のように語っています。
 「彼ら(カルディアの秘教学徒)は『(原)ゾロアスター』の中に人類の星を見ました。『ゾロアスター』という言葉は『黄金の星』、『光輝の星』という意味です。彼らはゾロアスターの中に太陽の反照を見ました。

 ゾロアスターの霊統から人間に与える最高のものは、アストラル体の思考、感情、意志の中に受け入れられた宇宙の秘密に関する智です。」
 つまり、原ゾロアスターの中に反射していたのはキリスト存在であり、同時に、ゾロアスターを通してキリスト・イエスの地上での誕生を予見していたことが解ります。そして、原ゾロアスターの弟子については、次のように述べています。
 「(原)ゾロアスターは霊的に非常に高い人物でしたので、ペルシア文化を創始したのみならず、次のエジプト文化にも関与しました。
 ―――ゾロアスターには、二人の弟子がいましたそのうちの一人は後のヘルメス、もう一人は後のモーセです。ゾロアスターは自らのアストラル体をヘルメスに与えました。ヘルメスの中にゾロアスターのアストラル体を見ることができます。
 ヘルメスはゾロアスターのアストラル体を纏(まと)うことで、ゾロアスターが有していた宇宙に関する智をエジプト民族に語り伝えることができたのです。
 モーセはゾロアスターからエーテル体を譲り渡されました。モーセはゾロアスターのエーテル体を纏うことによって、宇宙と人間の歴史を壮大な映像として見、旧約聖書の創世記を書くことができました。」(仏陀からキリストへ)

 一般的にヘルメス・トリスメギトスは、古来からモーセと同時代を生きたとされ、神秘思想や錬金術の歴史の中に登場する人物で、伝説的な錬金術師であったとされています。また、ギリシア神話のヘルメスとエジプト神話のトート神がヘレニズム時代に融合し、さらにそれらの威光を受け継ぐ錬金術師が同一視されて、ヘルメス・トリスメギトスと称されるようになったとも言われています。彼は占星術、太陽崇拝、ピュタゴラス、グノーシス思想などにも影響を与え、エジプトにおいてはアトランティスに由来する叡智を刻んだエメラルド・タブレッドの著者であるとも伝えられています。

シュタイナーはヘルメスとトートを同一存在としており、ピュタゴラスはゾロアスターが転生したナザラトスに師事したとしています。そして、原ゾロアスターについて、シュタイナーは次のようにも語っています。
 「ゾロアスターはエジプトから、自分のエーテル体の力を取り戻して来なければなりませんでした。ですから、ゾロアスターの生まれ変わりであるダビデ家のソロモン系のイエスは、エジプトに赴かねばならなかったのです。ゾロアスターがヘルメスに与えたアストラル体とモーセに与えたエーテル体の力が、エジプトで合流したからです。
 ゾロアスターはエジプト文化のために与えた力を取り戻しに行かねばなりませんでした。これが、イエスの『エジプトへの脱出』の真相であり、かつゾロアスターが人類に与えたものを、新たに若々しい姿で与えるために必要な力を集めたのです。」 
 つまり、ゾロアスターは、後にソロモン系のイエスとして転世し、エジプトへ赴いたことで、ヘルメスとモーゼに与えた自らのエーテル体とアストラル体を取り戻したわけです。(第二章■三■(2)参照)
 さらに、シュタイナーはアトランティス時代には、北方系の民族と南方系の民族の流れが存在していたとしています。そして、北方系民族は外界を深く霊視することで上位の神々であるアフラ・マズダに出会い、ペルシア系のゾロアスターの秘儀に至ったとしています。
 一方、南方系民族は、自己の内面へと霊的に参入することで、下位の神界である死後の霊的な次元に至り、そこでミトラに出会い、後に古代エジプトのヘルメス学へ至ったとしています。
(第二章■七■(三)参照)
(第四章■五■(一)参照)
 そのため、ゾロアスター教は人間の「誕生から死までの間の生活」の意味を重視し、この世界の裏に神の存在を見るようになります。一方、古代エジプトの密儀は人間の「死から誕生(復活)までの間の生活」を重視し、死した霊の復活を見ていたのです。
さらに、シュタイナーは、この二つの流れがカルディア――エジプト文化期に合流したのだと洞察しています。これを図にすると、次のようになります。
◇アトランティス時代
○北方系 ・・・外界を深く霊視することによって、上位の神界「アフラ・マズダ(キリスト)」と出会う。
   ↓
 後にペルシアにおいて「ゾロアスター教」として説かれる。「 誕生から死までの間の生活 」の叡智を説く。

○南方系・・・ 自己の内面へと霊的に参入することによって、下位の神界「ミトラ」に出会う。
  ↓
 後に古代エジプトにおいて、「ヘルメス学」として説かれる。「 死から誕生までの間の生活 」の叡智を説く。

◇エジプト・カルディア時代に、南北の流れが合流
  △ ゾロアスターのアストラル体の叡智は「ヘルメス」が纏(まと)う。
 →宇宙の叡智を説く。
  △ ゾロアスターのエーテル体の壮大な映像は「モーセ」が纏う
  → 旧約聖書の「創世記」を語る。

 よって、アフラ・マズダとミトラは、アトランティス時代の秘儀によって見出された「陽と陰」の神であり、「上位の神界と下位の神界」の神であることが解ります。
 そして、古代エジプトの秘儀やゾロアスター教の時代に、この流れが一つになり、ヘルメスとモーセに受け継がれ、後にイエス・ベン・パンディラ(弥勒菩薩の転生)が出現し、イエス・キリストの誕生へと時代が向っていったことになります。

以上の要約から、フンコロガシのスカラベの神とは、古代エジプトの陰の神のことで、第3のヘルメスのことと考えられる。つまり、『古代エジプトにおいて、「ヘルメス学」として説かれる。「死から誕生までの間の生活」の叡智を説く。』のミトラ神で、ここからミイラが生まれたものと考えられる。

ミイラ - Wikipedia

古代エジプト時代は、霊能者が多かったので、死から誕生、つまり転生の学問が、ヘルメス学として、来世にどんな肉体をつくるべきか、そのために、いまをどう生きるか、などの道徳や倫理が説かれていたのだろう。エジプトのピラミッドは、そのための秘儀参入の、つまり高次の宇宙人や天使たちとの交信の場だったわけなのである。

エジプトのピラミッドの王の間にある石棺に、黒い砂をひいて、霊能者が眠ると、霊界に昇天できるらしい。霊界では時間が空間になっているので、過去や未来をタイムマシンのように移動できるという。しかし、戻ってこれなくなる可能性もあるので、非常なリスクを伴うという。そして、トートは、このピラミッドの下で永遠不滅の生命で生き続けているという。そして、人類が破壊を続けて、また地球滅亡のときになると、地上に救いにやってくる、ともいわれている。



いずれにしろ、このトートの救いを当てにしているようでは、霊魂のゲヘナに堕ちて落第するだけである。現在でもリサイクルし、霊魂を再生させなければ、十分にゲヘナなのだが、そのために、神智学が読み解いた、聖書の、特にキリストの山上の説教について、本当の意味を紹介する。

神智学によれば、カトリックが悪魔に乗っ取られているので、聖書の翻訳はほとんど曲解で、権力者により、大衆の支配の道具と化してしまっている。だから、各個人の心の眼で読み解く必要がある。大体の翻訳は以下のようなものである。

マタイによる福音書
山上の説教を始める
1イエスはこの群衆を見て、山に登られた。腰を下ろされると、弟子たちが近くに寄って来た。 2そこで、イエスは口を開き、教えられた。

幸い
3「心の貧しい人々は、幸いである、
天の国はその人たちのものである。
4悲しむ人々は、幸いである、
その人たちは慰められる。
5柔和な人々は、幸いである、
その人たちは地を受け継ぐ。
6義に飢え渇く人々は、幸いである、
その人たちは満たされる。
7憐れみ深い人々は、幸いである、
その人たちは憐れみを受ける。
8心の清い人々は、幸いである、
その人たちは神を見る。
9平和を実現する人々は、幸いである、
その人たちは神の子と呼ばれる。
10義のために迫害される人々は、幸いである、
天の国はその人たちのものである。
11わたしのためにののしられ、迫害され、身に覚えのないことであらゆる悪口を浴びせられるとき、あなたがたは幸いである。 12喜びなさい。大いに喜びなさい。天には大きな報いがある。あなたがたより前の預言者たちも、同じように迫害されたのである。」
地の塩、世の光
13「あなたがたは地の塩である。だが、塩に塩気がなくなれば、その塩は何によって塩味が付けられよう。もはや、何の役にも立たず、外に投げ捨てられ、人々に踏みつけられるだけである。 14あなたがたは世の光である。山の上にある町は、隠れることができない。 15また、ともし火をともして升の下に置く者はいない。燭台の上に置く。そうすれば、家の中のものすべてを照らすのである。 16そのように、あなたがたの光を人々の前に輝かしなさい。人々が、あなたがたの立派な行いを見て、あなたがたの天の父をあがめるようになるためである。」
律法について
17「わたしが来たのは律法や預言者を廃止するためだ、と思ってはならない。廃止するためではなく、完成するためである。 18はっきり言っておく。すべてのことが実現し、天地が消えうせるまで、律法の文字から一点一画も消え去ることはない。 19だから、これらの最も小さな掟を一つでも破り、そうするようにと人に教える者は、天の国で最も小さい者と呼ばれる。しかし、それを守り、そうするように教える者は、天の国で大いなる者と呼ばれる。 20言っておくが、あなたがたの義が律法学者やファリサイ派の人々の義にまさっていなければ、あなたがたは決して天の国に入ることができない。」
腹を立ててはならない
21「あなたがたも聞いているとおり、昔の人は『殺すな。人を殺した者は裁きを受ける』と命じられている。 22しかし、わたしは言っておく。兄弟に腹を立てる者はだれでも裁きを受ける。兄弟に『ばか』と言う者は、最高法院に引き渡され、『愚か者』と言う者は、火の地獄に投げ込まれる。 23だから、あなたが祭壇に供え物を献げようとし、兄弟が自分に反感を持っているのをそこで思い出したなら、 24その供え物を祭壇の前に置き、まず行って兄弟と仲直りをし、それから帰って来て、供え物を献げなさい。 25あなたを訴える人と一緒に道を行く場合、途中で早く和解しなさい。さもないと、その人はあなたを裁判官に引き渡し、裁判官は下役に引き渡し、あなたは牢に投げ込まれるにちがいない。 26はっきり言っておく。最後の一クァドランスを返すまで、決してそこから出ることはできない。」
姦淫してはならない
27「あなたがたも聞いているとおり、『姦淫するな』と命じられている。 28しかし、わたしは言っておく。みだらな思いで他人の妻を見る者はだれでも、既に心の中でその女を犯したのである。 29もし、右の目があなたをつまずかせるなら、えぐり出して捨ててしまいなさい。体の一部がなくなっても、全身が地獄に投げ込まれない方がましである。 30もし、右の手があなたをつまずかせるなら、切り取って捨ててしまいなさい。体の一部がなくなっても、全身が地獄に落ちない方がましである。」
離縁してはならない
31「『妻を離縁する者は、離縁状を渡せ』と命じられている。 32しかし、わたしは言っておく。不法な結婚でもないのに妻を離縁する者はだれでも、その女に姦通の罪を犯させることになる。離縁された女を妻にする者も、姦通の罪を犯すことになる。」
誓ってはならない
33「また、あなたがたも聞いているとおり、昔の人は、『偽りの誓いを立てるな。主に対して誓ったことは、必ず果たせ』と命じられている。 34しかし、わたしは言っておく。一切誓いを立ててはならない。天にかけて誓ってはならない。そこは神の玉座である。 35地にかけて誓ってはならない。そこは神の足台である。エルサレムにかけて誓ってはならない。そこは大王の都である。 36また、あなたの頭にかけて誓ってはならない。髪の毛一本すら、あなたは白くも黒くもできないからである。 37あなたがたは、『然り、然り』『否、否』と言いなさい。それ以上のことは、悪い者から出るのである。」
復讐してはならない
38「あなたがたも聞いているとおり、『目には目を、歯には歯を』と命じられている。 39しかし、わたしは言っておく。悪人に手向かってはならない。だれかがあなたの右の頬を打つなら、左の頬をも向けなさい。 40あなたを訴えて下着を取ろうとする者には、上着をも取らせなさい。 41だれかが、一ミリオン行くように強いるなら、一緒に二ミリオン行きなさい。 42求める者には与えなさい。あなたから借りようとする者に、背を向けてはならない。」
敵を愛しなさい
43「あなたがたも聞いているとおり、『隣人を愛し、敵を憎め』と命じられている。 44しかし、わたしは言っておく。敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。 45あなたがたの天の父の子となるためである。父は悪人にも善人にも太陽を昇らせ、正しい者にも正しくない者にも雨を降らせてくださるからである。 46自分を愛してくれる人を愛したところで、あなたがたにどんな報いがあろうか。徴税人でも、同じことをしているではないか。 47自分の兄弟にだけ挨拶したところで、どんな優れたことをしたことになろうか。異邦人でさえ、同じことをしているではないか。 48だから、あなたがたの天の父が完全であられるように、あなたがたも完全な者となりなさい。」

山上の説教は、マタイとルカの福音書に載っているが、イエスは、弟子たちと、弟子以外の大衆にわけて、説教したという。というのも、弟子たちと大衆とは当時も知性のレベルが異なるからである。弟子には、キリストが物質界からいなくなっても、あの世から弟子を指導し、教えを広めるための霊的な教えを付け加えたのである。大衆には物質的な教えのみにしたようである。

キリストは、この世は地獄だが、天国は、人間の心のなかにある、と説いている。心の中に火を灯し、この世の地獄を、自らの善への動機で、天国にするほど、その人を天国へと昇天させる。だから、本当の祈りとは、自分の心のなかに、火を灯し、光を輝かせ、自我を浄化し、つまり、虚栄心、功名心、名誉欲、承認欲などを捨て、自らを救うことなのである。

キリストが、山上の説教で、「幸い」と説くのは、心の中に火を灯し、宇宙意識と一体化する心の状態を意味する。そうすると、物質界での一回切りの、自然の法則を超え、輪廻転生のカルマの法を超え、神の法と一体化できるという。神の法とは、宇宙全体と調和する大調和の法則だという。人智学ではその状態をアートマンと呼んでいる。

つまり、物質界の自然の法則を超えると、心眼のマナス=霊我を獲得し、輪廻転生のカルマの法則を超えると、転生する必要がなくなり、ブッディを獲得する。そしてアートマンとなって、宇宙意識と一体化できると、人間は次の自由な愛の天使に昇格するという。だから、地獄から自らを救うのは、自分なのである。天は自ら助くる者を助く、のである。

さて、山上の説教のキリストの言葉を解説する。

3「心の貧しい人々は、幸いである、天の国はその人たちのものである。
「心の貧しい」とは、決して慢心しない、謙虚な心を指している。日本語で端的にいうのなら、「無私」である。地獄の物質界で滅私奉公する人々の心の中に天国がある、とキリストは説いている。親鸞の悪人正機説にも通じる教えである。親鸞が説く悪人とは、自分を善人と思わない人のことを指す。自分を善人とも思わないから、慢心しないわけである。自分はまだまだ悪人で、とても善人とはいえない、という謙虚さを指す。日本文化の奥ゆかしさ、のようなものである。

悪人正機 - Wikipedia


4悲しむ人々は、幸いである、その人たちは慰められる。
この「悲しむ」とは、自分が未熟モノで、神の道に程遠いと感じ、恵まれない人々と心を分かち合い、一緒に悲しむ人々という意味である。弱者に心を痛める人々の心のなかに天国があり、キリストの声を聞き従い、慰められる、という意味である。キリストは常に弱者と共にある。

5柔和な人々は、幸いである、その人たちは地を受け継ぐ。
「柔和」とは、寛容な精神という意味である。互いに赦し合える人々の心のなかには天国があり、そのような人たちが、共に助け合い、愛を育んで、地球を平和にする、という意味である。

6義に飢え渇く人々は、幸いである、その人たちは満たされる。
「義に飢え渇く」とは、公正と人間愛の精神で、人生を貫く人々の心の中には天国があり、その人たちは、この世においても、公正と人間愛に満たされる、という意味である。

7憐れみ深い人々は、幸いである、その人たちは憐れみを受ける。
「憐れみ深い」とは、悪意、憎しみ、報復の気持ちを取り去った人々の心のなかには天国があり、善果を産む善因をなす、という意味である。無償の愛が愛を産む。

8心の清い人々は、幸いである、その人たちは神を見る。
「心の清い」とは、心は心臓にあり、人智学では、心臓は単なる血液ポンプだけでなく、人体の感覚器と解き明かしているので、見るもの聞くもの全ての五官感覚について、清らかで、穢れのない感情を持つ人々の心のなかには天国があり、そのなかに神の存在を感じる、という意味である。神の宇宙意識は、清らかで穢れのない感性を生む意識なのである。

9平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる。
平和とは何かといえば、地動説では、地球は太陽のまわりをまわっている。太陽系は太陽を中心に回転している。どうして太陽のまわりをまわるのか? 太陽が中心となって、太陽系の大調和をもたらしているからである。天動説でも、太陽が、太陽外の火星、木星、土星と、太陽内の月、水星、金星とのバランスを保ち、地球に霊力をもたらしていると考えられた。つまり、太陽は大調和の源なのである。

だから、平和とは、大調和をもたらす太陽のバランス力を指す、つまり、良心の声に従って、隣人や兄弟たちの間に大調和を実現する人々の心のなかには調和をなす天国があり、その人たちは、大調和を与える神の子と呼ばれ、人類の太陽である、という意味である。

10義のために迫害される人々は、幸いである、天の国はその人たちのものである。
「義」とは、公正と人間愛の精神で、人生を貫くために、迫害される人々の心のなかには天国があり、その大調和のなかに、神の国をみつける、という意味である。

11わたしのためにののしられ、迫害され、身に覚えのないことであらゆる悪口を浴びせられるとき、あなたがたは幸いである。
「わたし」とはキリストであり、誰もが、この世、もしくは、あの世でみたキリストの姿で、その記憶を前世でもつが、それは心の奥深くに天国として隠されている。人体は、宇宙を模した神の法によりなり、だからして、神の法を守る大調和のキリストを誰もが自我のなかにもっている。

そのわたしの良心の本体のために、つまり公正と人間愛を貫くために、人々に罵られ、迫害され、身に覚えのないことで、あらゆる悪口を浴びせられるとき、あなたがたの心のなかには大調和の天国がある、という意味である。

12喜びなさい。大いに喜びなさい。天には大きな報いがある。あなたがたより前の預言者たちも、同じように迫害されたのである。」
一般大衆の迫害が、悪事の判断基準になるわけではなく、むしろその反対に、良い事をすると、迫害を受けることが多い。だから、迫害を受けたら、大いに喜びなさい。ある時代にある人々を十字架に送り、またその次の時代には、その十字架に送られた人々の記念碑を建てることも珍しくはない。預言者が与えられる真の報いとは、宇宙と一体であるという内的な実感の悟りだからである。

長くなったので、今回はここまでにしたい。





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Last updated  2025年08月14日 21時08分53秒
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