後藤英彦の作文教室

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ごっちゃん815

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June 10, 2005
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92.あの紫式部が使った、平安時代のレトリック!


千年前の日本人の書いたレトリックを読んでみましょう。

紫式部は平安中期の女流文学者です。伝承に従えば、西暦九七八年に生まれて一○一四年に亡くなっています。享年三十六歳。

彼女の書いた「源氏物語」は、千年前の作品とは思えない感覚とみずみずしさにあふれています。
古文のオリジナルを読むのは骨が折れるので、どうしても現代文に直した小説家の文章でこれを鑑賞することになります。
わたしは瀬戸内源氏を用いました。

瀬戸内寂聴訳の「源氏物語」(講談社)は、九巻からなっています。読み進むうちに、流れるような名文の連写に感動を覚えました。たとえばこうです。


愛しても愛しても、なお愛したりない思いのしたあの夕顔の君に、花に置く露よりもはかなく先だたれてしまった時の悲しさを、
源氏の君はあれから歳月の過ぎた今もなお、お忘れにならないのでした(末摘花)。



和文体の見事な情感表現です。そのうえ自然と渾然一体となったレトリックの素晴らしさは、とうてい千年前の人の表現とも思えません。
流れるような文体の中に技巧を感じさせないレトリックがちりばめられています。


たとえば、男の気を引こうとする、今も昔も変わらない女心の
あやを列挙法で鮮やかに描いてみせます。

器量も綺麗で、年頃もうら若いが、自分では少しの塵もつかぬようにと、
立居振舞に気を配り、
手紙を書いても、おっとりと言葉を選び、
墨色を薄くぼんやりと書き、男にじれったく気を揉ませ、
今度こそははっきりした返事を見たいものだと、
なすすべもなく男を待たせ、
ようやくかすかに声を聞けるまで親しくなっても、

言葉すくなに応答するというようなのが、
なかなかうまく欠点を隠すものです(箒木)。

直喩の例をふたつ。


あなた方も、お心にまかせて、手折ればこぼれそうな萩の露のように、
おとこの誘いを待ちのぞんでいる女とか、

玉笹の上の霰(あられ)にも似た、いかにもはかなそうな、
色っぽい女ばかりを面白くお思いでしょうが、
まあ、七年、八年もしましたら、
そのうちおわかりになりましょう(箒木)。


頭の中将は、顔立ちも、心配りも、
人よりはるかにすぐれていらっしゃいますけれど、
源氏の君と並んでは、やはり咲き誇った桜のかたわらの、
深山木(みやまぎ)のように映えません(紅葉賀)。

紫式部は現代風の擬人法さえ見事に駆使してみせます。


切懸(きりかけ)のような粗末な板塀に、
鮮やかな青々とした蔓草(つるくさ)が気持よさそうにまつわり延びていて、
白い花が自分だけさも楽しそうに、笑みこぼれて咲いています(夕顔)。
















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Last updated  June 11, 2005 05:10:33 AM
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Re:92.あの紫式部が使った、平安時代のレトリック!(06/10)  
確かに紫式部は才女でしたね・・・★
このお方の右に出る方はなかなかいらっしゃらないでしょう!
因みに私のHNは「清少納言」から由来しております。
才女でなくてもがんばりましょうという事です。
「箒木」は紫式部の影武者のような気がしてならないのは私だけでしょうか?
・・・。

それにしても「○○法」と定義される前から
駆使している技量には頭が下がります。

(June 11, 2005 06:22:07 AM)

すご~い  
哀歌 さん
なんてスバラし~んでしょうll
(January 27, 2010 06:18:45 PM)

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声字実相義@ 愛(i)を語る「あ」の分節 ≪…「あ」の音…≫は、梵語のア「 」の阿字…
??????@ ?????? 何?何?何?何?
哀歌@ すご~い なんてスバラし~んでしょうll
どぴゅ@ みんなホントにオナ鑑だけなの? 相互オナって約束だったけど、いざとなる…
ボーボー侍@ 脇コキって言うねんな(爆笑) 前に言うてた奥さんな、オレのズボン脱が…

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