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2020.12.27
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自分にとって1番好きなのは1971年の各種録音で、この第九が録音された1976~7年はカラヤン美学と呼ばれた特徴のピークを迎えた時期に感じています。

以前は演出色が強くて面白くもあるがベートーヴェンの本質とは少し違うと感じたものですが、改めて以前より内容を正確にモニター出来る音響で聴き直すと、解釈や演奏表現よりも録音による演出が脚色された演奏に感じさせていただけで、カラヤンの踏み込み方は本質を外したものでは無い事が分かります。

ここでのカラヤンの意図は、実演で聴こえるような自然なステージ表現では無く、あえて言うなら音による映像作品を狙っているように思います。
つまり映像では楽器やパートがクローズアップされて画面に映し出されますが、その感覚を音で表現しようとしているように聴こえます。

ワンポイント・マイクで自然な録音の真反対の音響世界で、完全に現実では有り得ないような音の演出を感じ、特にティンパニーの音の出方に顕著です。
演奏内容は多少勢いで押しますが、変わった解釈をしているようには感じません。

それにしてもカラヤンは聴かせ上手で、美しく面白い表現をする傑出した音楽家だった事は死後30年以上経ってもなお多くの数字をネット上でも販売でも獲得し続けている現実にあらわれていますね。





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最終更新日  2023.12.28 10:43:45 コメントを書く


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