PR
カレンダー
カテゴリ
コメント新着
???
「 あ~ぁ。
」
ピッピッピッ

ピッピッピッ・・・・ピピーーー!

ザフィア
「参ったな~、ハハ・・・・見事に首から下は動かないでやんの
やっぱアイツに打たれた薬のせいか?
ったく!得体のしれねぇもんを騙し討ちで打ちやがって・・・・・・。
・・・・・ チッ
確かにな~、俺最近負け知らずだったもんな~。
狩り (山賊)
も今までそうそう失敗なんてしなかったし、あそこを通る奴らってばただの町民ばっかだったから楽過ぎて油断してたよな。
・・・・・・・・うん、やっぱ油断した俺様がわりぃやね」
ピッピッピッ
コンピューター
『・・・・身長・筋肉量・骨分量・解析完了。
血中ヘモグロビン量・・・・・・』
ザフィア
「な~んか勝手に血ィ抜かれてるみたいだし
変なベッドにも勝手に俺の体を調べられてるみたいだし・・・・・いったい何が目的なんだ~?」
ピッピッピッ ピ―!
コンピューター
『・・・・レントゲン照射完了・・・・・・。』
ザフィア
「勝手に人の体ん中見んな~~~!
ウルセェっつ~の!
・・・・・ん?」
ザフィア
「何だ?これ・・・・・・・・・デッカイ香水瓶?」

??? 「何を一人でブツブツ言っているの?」
ザフィア
!?
ウィーー・・・・ン・・・・・

マアト
「しかし、君の身体能力には本当に驚かされるよ。
僕の計算でいったら、普通の成人男性だったらまだ眠っているか、普段体を鍛えている兵士でも暫くは意識が朦朧としている筈なのに・・・・・・君は元気に独り言を言っているんだもの・・・・・ クスクス・・・・・。
でも、首から下はまったく動かないだろ?僕がそういう風に睡眠薬を調合したからね。」

ザフィア
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」

マアト
「あれ?怒ってる?」
ザフィア
「こんな事をいきなりされて怒らない奴が居たら是非お会いしてみたいもんだねぇ?」

マアト
「ふふ・・・・・まぁ、確かにね。
それよりもそのブルーの瓶が気になるようだね?どう?綺麗だろ?」


ザフィア
「あ? ・・・あぁ、ご自慢のお貴族様の趣味ってやつぅ?
どうせ香水か何かだろ?良いご身分だねぇ~、この部屋には似合わないけどなっ」
マアト
「ふふ・・・・違うよ。
この瓶の中にはね、僕の大事なアルカロイドや毒が入っているんだ。
隣の部屋にはもっと色んな種類の物が置いてあるよ、あの方が僕の為に世界中から取り寄せて下さった僕の大事な宝物なんだ」
ザフィア
(・・・・あの方?)
「っほ~、ホンット! 良い趣味してる」
マアト
「趣味じゃないよ、僕はこれらのアルカロイドや毒、薬品を使って、薬剤師や麻酔技師としてあの方のお役に立ってるんだ、立派な研究・・・・・・仕事だよ。
君に打った物も僕がこれらのアルカロイドや毒から調合して作り上げた睡眠薬なんだよ?
アルカロイドや毒って分量や調合次第で病気を治す薬や手術で役に立つ麻酔にもなるし、鋭い牙や爪を持たなくても、自分よりもうんと大きくて強い動物だって一瞬で倒せるんだよ?
それを考えたら、毒ってこの地球上で最も繊細で最強な素晴らしい防具でもあり、武器でもあるって思わない?」
ザフィア
(・・・・・あ~ぁ、こいつ、完全に あっち側
行っちまってるよ)
「ふ~ん、で?その薬剤師さんが何で俺をこんな目に合わせてる訳?」
マアト
「僕だってさ、本当はこんな騙し討ちみたいな事、したくなかったんだよ?
でも、あの方が何度も君の元に使者を出して僕たちに協力してくれるよう頼んだのに、君がいう事を聞いてくれないから・・・・・・本当はとっても名誉な事なのに・・・・・」
ザフィア
「は?何言ってんの?そんな使者だなんて一度も・・・・・
あの森に住む前だったら兵士がよく勧誘に来てたけどな。
・・・・・・・・それに、その名誉って何だよ?」
マアト
「ここまで来てウソを言うのは止めてよ。
あの方は何度も君の元に使者を送ったけれども【ノアープロジェクト】の協力を要請したけれども、拒否されたって言ってたもの。
だから今回は側近の僕が直々に動いたんだよ。」
マアト
「 だ~か~ら~!
そんな【ノアープロジェクト】の事なんて今が初耳だっつ~の!
っつ~か【ノアープロジェクト】て何!?
いったいこんな事をしてまで俺に何をさせたいのよ!?」
マアト
「・・・・・その様子だと・・・・・本当に知らないようだね・・・・?
おかしいな?ザクエル様は確かにそうおっしゃってたんだけど・・・・・・・・・・。
まぁ、いいや、どちらにしろ君には【ノアーの住人】になって貰うんだ。
協力って言うのはね、君の細胞を使わせて欲しいんだ。正確には人ゲノム・・・・DNAが欲しいんだけどね」

ザフィア
「 DNA~!?
」