DR. きぎ こういち のレトリート              (RETREAT)

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June 18, 2026
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カテゴリ: 歴史
 2008年のリーマンショックは、金融の世界だけの出来事ではなく、人の暮らしや健康にまで影を落とした社会の病でした。サブプライムローンの乱発、証券化という複雑な仕組み、格付け機関の腐敗が積み重なり、最後に信用が崩れ落ちました。医療の現場にいると、この構図はどこか 医療事故の連鎖 に似ていると感じます。

 1. 「大丈夫だろう」という思い込み

 住宅価格は永遠に上がる。ローンは返せるはずだ。CDOは安全だ。 こうした正常性バイアスが、危険の兆候を見えなくしていきました。医療でも、「この患者さんは今日も安定しているだろう」「この薬はいつも通り効くだろう」という思い込みが、重大な見落としにつながることがあります。

 2. リスクを遠ざける構造

 危険なローンを混ぜてパッケージ化し、リスクを見えなくする仕組みが横行しました。医療でも、複雑なシステムの中で責任の所在が曖昧になり、誰もが「自分の担当ではない」と思ってしまうことがあります。リーマンショックは、リスクを遠ざけるほど、リスクは増幅するという教訓を残しました。

 3. 信用の崩壊は、健康の崩壊に似ている

 金融市場では、「誰がどれだけ危険な資産を抱えているか分からない」という不安が広がり、資金の流れが止まりました。人体でも、炎症や感染が広がると、血流が滞り、臓器が機能を失っていきます。社会も身体も、流れが止まると危機が深まるという点でよく似ています。

 4. 破綻の衝撃は、弱いところから襲う

 リーマン破綻の余波は、金融エリートよりも、派遣労働者や中小企業の従業員を直撃しました。医療でも、災害や感染症の流行は、社会的に弱い立場の人から影響を受けます。社会のショックは、いつも弱いところから壊れていく。その現実を、医師として痛感します。

 5. 資本主義のバグと、医療の使命

 利益は自分たちに、損失は社会に、という構造的欠陥が反省されています。医療の世界は、その逆を目指す営みです。誰かの痛みを、誰かの損失を、少しでも引き受けるために存在しています。リーマンショックを振り返ると、医療が社会に果たす役割の大きさを改めて感じます。






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Last updated  June 18, 2026 03:34:57 PM コメントを書く
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楽天9215 @ Re:信州真田紀行・松代(07/10) 毎年北陸新幹線に乗って信州で下車してい…
楽天9215 @ Re:立山でブラタモリ(10/18) 本屋に行くと多数のブラタモリの本が出て…
夢穂 @ Re:立山でブラタモリ(10/18) おはようございます。10月はお天気が 悪…
夢穂 @ Re:信州真田紀行・松代(07/10) 歴史あふれる素敵な土地ですよね 温泉もあ…
楽天9215 @ Re[2]:高齢化で増え続ける社会保障費(04/30) 夢穂さん わたしはベビーブーム世代です。…

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