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2005.11.09
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ひきこもり外来からの報告 水明会佐潟荘中垣内正和

副院長のレポ-トを学習

1、今までのやり方が無力であると気づいた
 親のステップである。
  ひきこもる本人に対し、説教、叱咤・激励・哀願・懇願がいづれも無力であると気づいた。焦って働きかければかけるほど、本人には重圧となり、ひきこもりを長引かせる原因になっていた。世間体や人並みからはずれることを恐れる余り、堂々巡りとなり、疲れ切って、悪循環になっていた。こじれの一因である共依存は、親自身の問題でもあることに気づいた。母親の過干渉だけでなく、父親の妻任せもしくは過剰な圧力が関与することに気づいた。

2、第3者と手を組むことが必要であることに気づいた
これも親のステップである。
  ひきこもりに取り組む親の会、家族教室、フリースペース・塾などのNPO、保健所などの公的機関、保健福祉医療の専門家の存在に気づいた。夫婦そろって親の会などに参加し、同じ課題をもつ親どうしの交流を始めた。

  会がない場合には集まろうと呼びかけた。本人の居場所を親の会と同時刻に開催することにした。してくれないと非難するのでなく、して欲しいことを専門家や行政に求めた。
3、親が考え方を変え、希望を抱いた
親のステップである。
  親自身の生き方を判断の基準にするのでなく、若者の全体状況を基準にした。自分の息子や娘だけでなく、多くの若者が困難な状況にあることに気づいた。
  ひきこもりは、40歳代まで延びている青年期の試行錯誤のひとつと考えた。また自分の人生がこの先短いなどと考えないようにした。人生90年の時代に、自分自身の人生を楽しむことが大切であると気づいた。
  「石の上にも3年」という諺に基づき、ひきこもりからの脱出には3年必要であると考えた。
  未来に希望をもてる考え方に変えた。
4、重圧から解放されて、くつろぐことができた
ここから本人のステップである。
  自分の家にひきこもることは決して楽ではなかった。不登校・ひきこもりは渦巻きのように深くなり、出たいが出られない、出るに出られない状況になった。自分が悪いと思い、他人と顔を合わせられなかった。親が悪いと
思い、疑心暗鬼になる辛い日々であった。

とにした。

5、居場所やフリースペースに参加することができた          
居場所では、ありのままでよいと知り、とりあえず参加した。不安や心配のあるときには、リーダーやスタッフに相談した。とにかく参加を続けてみようと思った。
  居場所では年齢の隔てなく交流ができた。居場所の参加者やスタッフと交流するうちに、皆同じ悩みを抱えていると気づいた。自分は遅れているのではなく、今までは必要な時間だったことに気づいた。
  何もなかったひきこもり時代と比べて、良いことも辛いことも、とにかく何かがある今がよいと気づいた。おしゃべりや将棋や麻雀や軽いスポーツなどを楽しんだ。居場所は、くつろげる空間であることを理解した。





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Last updated  2005.11.09 19:24:35 コメントを書く
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