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http://www.konayami.com/25n/25n060526_1.html
教育・子どもの25年史 第17回
最後に少年Aが書いた「懲役13年」を紹介する。
彼が生きてきた13年間を振返る。現実社会と空想の仮想社会が交錯する。人間関係のスキルが不足している若者の心理と酷似している。
懲役13年 酒鬼薔薇聖斗
1、いつの世も...、同じ事の繰り返しである。
止めようのないものはとめられぬし、殺せようもないものは殺せない。
時にはそれが、自分の中に住んでいることもある... 「魔物」である。
仮定された「脳内宇宙」の理想郷で、無限に暗くそして深い防臭漂う心の孤独の中... 死霊の如く立ちつくし、虚空を見つめる魔物の目にはいったい、 "何"が見えているのであろうか。
俺には、おおよそ予測することすらままならない。
「理解」に苦しまざるをえないのである。
2、魔物は、僕の心の中から、外部からの攻撃を訴え、危機感をあおり、あたかも熟練された人形師が、音楽に合わせて踊りをさせているかのように僕を操る。
それには、かって自分だったモノの鬼神のごとき「絶対零度の狂気」を感じさせるのである。
とうてい、反論こそすれ抵抗などできようはずもない。
こうして俺は追いつめられてゆく。「自分の中」に・・・ しかし、敗北するわけではない。
行き詰まりの打開は方策ではなく、心の改革が根本である。
3、大多数の人たちは魔物を、心の中と同じように外見も怪物的だと思いがちであるが、事実は全くそれに反している。
通常、現実の魔物は、本当に普通な"彼"の兄弟や両親たち以上に普通に見えるし、実際、そのように振る舞う。
彼は、徳そのものが持っている内容以上の徳を持っているかの如く人に思わせてしまう・・・ ちょうど、蝋で作ったバラのつぼみや、プラスチックで出来た桃の方が、実物は不完全な形であったのに、俺たちの目にはより完璧に見え、バラのつぼみや桃はこういう風でなければならないと俺たちが思いこんでしまうように。
4、今まで生きてきた中で、"敵"とはほぼ当たり前の存在のように思える。良き敵、悪い敵、愉快な敵、不愉快な敵、破滅させられそうになった敵。
しかし、最近、このような敵はどれもとるに足りぬちっぽけな存在であることに気づいた。そして、1つの「答え」が俺の脳裏を駆けめぐった。
「人生において、最大の敵とは自分自身なのである。」
5、魔物(自分)と闘う者は、その過程で自分自身も魔物になることがないよう、 気をつけねばならない。
深淵をのぞき込むとき、 その深淵もこちらを見つめているのである。
「人の世の旅路の半ば、ふと気がつくと、俺は真っ直ぐな道を見失い、暗い森に迷い込んでいた。」
次回はこの文章の解読をしたい。
参考文献「少年A」この子を生んで・・・・・・ 文藝春秋
2006.5.31
メール依存の女(2) 2006.08.04
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絵が心を語り始める時 子どもはパパにも… 2006.08.01
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