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2006.08.30
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カテゴリ: 700広報 

 9月度行事予定

http://www.rak3.jp/home/user/9484190/dialy1.html

 ****

~ 不 登 校 ・ 引 き こ も り か ら 社 会 へ ~  
http://homepage3.nifty.com/Husta/

Byヒューマン・スタジオ □ 連載コラム[2] 

『 不登校になると にんげんが見えてくる 』

 これから載せる記事は、前号までの体験記が雑誌に掲載された時から
5年前、私が社会人1年生だった年に、ある講座の通信に連載されたもの
です。
高校卒業からそれまでの5年間、私は教師をめざして大学生活を送ってい
ました。しかしその時代は、私にとってとても暗いものでした。理由は次の連載でお話することになりますが、あるきっかけから再び精神的に不安定になり、青春時代を楽しむことなく終わってしまったのです。

 4年生になり、出身高校での教育実習のあと、不登校をテーマとした卒業論文の研究を始めた私は、文献をあたっていくうち「不登校になってなかったら、今の自分はなかった」ということに気づきます。
教員採用試験に合格できないまま卒業した私は、偶然にも出身高校に非常勤講師の空きを見つけ、1年間の講師生活を始めます。
教員採用試験の受験勉強を続けながら教壇に立つかたわら、私はその講座の通信に、初めて自分の不登校を肯定する記事 『登校拒否になると にんげんが見えてくる』を載せることにしたのです。

                 ●

● 第1回 立ち直る理由

 暴れた翌日、私は1日中自分というものについて考えました。そして、何時間も考え続けたとき、ふと「退学になったからといって、それがなんだ」と、自然に思えるようになったのでした。こんな考えは、それまでの私には、
まったく思いもよらなかったことでした。

そして─この学校を卒業できないからといって、生きていかれないわけではない。「高校を卒業する」というのは、人生全体から見れば"目先の目標"にすぎないではないか。




 これにより、私の心は、落ち着きを取り戻していました。それまでは、留年のたびごとに「進級」を至上の目標にして、再スタートをしていた私でしたが、この日を境にして「精神的自立」という、学校とは何の関係もないものに変わったのです。不思議なもので、そうなりますと「何とか登校しなければ...」という焦りと気負いが、頭の中から消え去り、ごく普通の心理状態を取り戻すことができたのでした。

 「登校拒否を卒業して」<「登校拒否児とともに歩む父母の会」会報『あゆみ』1987.7(一部修正) >

 解 説

 前号「発行者略歴」欄にありますとおり、私は高校の卒業までに7年かかりました。前半の5年間は"登校拒否"による出席日数不足のため、4回連続留年してずっと1年生。その4年目、3学期のある日に、私は立
ち直りました。

 上の文は、その立ち直った瞬間のことを書いた部分です。すなわち、この年、回復への意欲が出てきて、何とか立ち直ろうともがいて、進級まであと一歩のところまで出席日数を積み重ねたものの、結局崩れて、今度こ
そ退学だろうという切迫した事態に直面したとき、学校価値に囚われていた人生観が"クルッ"と転回して、人として本当に大切なものに気づいたとき、私がもがくのをやめた─ということを示しています。

 もがいている限り立ち直れず、もがくのをやめたら立ち直った─というのは、不思議なことですが、事実なのです。

思いますに"登校拒否"と呼ばれる状態のもっとも大きな要因は「立ち直らなければならない=平常に通学しなければならない」という方程式を必死になって解こうとして、もがき苦しむことにあるのではないか。

だとすれば、どうすれば本人がもがくことをやめられるか─ということが"登校拒否"解決のカギだと言
えるのかもしれません。
                              丸山 著
  『こうざつうしん』(1991) より転載

                 ●

 〔 今補足したいこと 〕「立ち直る」という表現について

 「不登校から立ち直る」という表現を「不登校は直すべきものという誤解に基づく不適切な表現」と非難し、行政機関が発行した文書などにそういう記述を見つけたら、抗議して書き換えさせる方たちがいます。

 確かに、不登校経験のない行政機関の方たちは、不登校への誤解からそのような言葉を使っているのでしょうから、不登校児を支援する方々が抗議するのは、よくわかります。しかし、私のような経験者が、実感から「立ち直る」という言葉を使うこともいけないのでしょうか?

 フリースペースもフリースクールもなかった昔は、登校しないこととそれによるプレッシャーや罪悪感などの精神的苦痛は"セット"であって、学校復帰に向かって"回復"するにつれ苦痛が軽くなる、というのが多くの不登校の経過でした。

 前の連載で書いたように、私の場合は"セット"だったばかりか、最も苦しかったのは最後の数日間だったわけです。そこから抜け出すことができたことを「立ち直る」と言わずして、何と表現すればいいのでしょうか。

 もっとも、私自身「不登校から立ち直る」という表現は、最近しなくなり、前の連載でも書いたように、今は「不登校が終わる」という表現をよくします。不登校は"直すべきもの"ではないと、私も考えている
からです。
                             (続)







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Last updated  2006.08.30 08:17:47
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