JONの呟き日記

2012年01月25日
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カテゴリ: 味覚
 若かりし頃、サラリーマン時代の話である。
 社員食堂での一駒である。
 お昼時間が迫るころになると心もそぞろ、誰しも時計の針に目がいってしまうものであるが、その日は特に空腹なこともあって、何回となく部屋の大時計に目がいってしまったのだった。
 我慢しきれず、少し早めに退席し社員食堂に向かった。
 少し時間が早かったせいもあり、食堂の顔ぶれもいつもとは少し違っていた。    
 メニューの中から日替わり定食の「A定食」を注文した。
 その日はいつもは注文しない追加メニューとして「納豆」を注文してしまったのである。
 一人いそいそとテーブルで食べ始めたのであるが、折り悪くと言おうか、小生のテーブル横に部長が仲間数人とやってきて陣取り何やら雑談しながら食べ始めたのである。
 小生、別に気に留める事もなく食べていたのだが、仲間との会話が途切れたのか、急に部長が横目でちらりとこちらを眺め、怪訝な顔でひとこと話しかけてきたのである。
 ”君は納豆を食べているけど好きなのかい”? 余計なお世話と思いながらも、小生はすかさず、「はい大好きです」と答えた。
 すると部長は大きな声で一言、「君も日本人だなぁ~」…と、 
 小生はすかさず切り替えした。「フン! 納豆嫌いは日本人じゃねーよ、大きなお世話だぁ~!」…と、
 もちろん心の中で呟いたのである。





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最終更新日  2012年01月25日 23時43分03秒
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