インキュベーションマネージャー(IM)安部博文、経営者支援のヨロコビ・オドロキ・感動の日々

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January 15, 2006
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▼仕事の合間を縫って新宿百人町にある黒澤楽器店の2F、クラシックギターの売り場に先日行ってみた。

▼2本のギターを試奏してみた。1本はスペイン・マドリッドのペドロ・コントレラス・バルブエナのもの。エスペシアル、2004年。表板は松、横裏板はハカランダ。この楽器を弾くのが目的。
もう1本もマドリッドのラミレス工房のもの。ホセ・ラミレスC-650AR、2002年。表板は松、横裏板はハカランダ。ラミレスは1992年のものを持っているので新しいのがどんな感じかな、というのと、上記のと比較のために鳴らした。

▼なるほどと印象を抱えて大分に戻り、記憶を反芻するうち、疑問が出てきたのでメールで尋ねてみたわけだ。そしたらその回答が今日telであって、流石の答えじゃなあと感心した次第。まず質問の内容、そして回答の内容の順序でご紹介する。tel回答したYY氏は、10年以上前から知っていることを付け加えておく。それを差し引いても、プロの回答ぶりである。

▼質問の内容: バルブエナは、10~12フレットのハイポジションでのサウンドはきれいでした。しかし、スリーフィンガー奏法をローポジションでかましたところ、特に低音弦の音がダンゴのようで分離していないように聞こえました。ラミレスはきれいに分離して聞こえました。これはバルブナエの特長でしょうか、それとも弾いた楽器の固有の話でしょうか。

▼YY氏の回答: (1)試奏したその楽器固有のコンディションが影響している事情がある。別の店に置かれて最近こちらの店に戻って来たため、最高のコンディションに戻してやる調整中であった。
(2)バルブエナの楽器は耳元では分離が悪く聞こえても、遠くで聞くと低音、高音ともにくっきりと伝わる遠達力がある。耳元で聞こえる通りに遠くからでも聞こえていればギター選びに失敗はないのだが、違うから難しい。
実験してみればすぐ分かるので、(YY氏が)休んでいない日に店に来て下さい。

▼どこがプロの回答と思ったか。(1)楽器固有のコンディションの問題は、バイオリンでは顕著に起こる話。木で作られる楽器なのでどういう弾き方をされるか、どういう調整を施されるか、で鳴り方が大きく違ってくる。バイオリンの師匠から、開放弦で力みのない自然な音を出すようにいつもレッスンでしごかれているので、この話には納得がいった。


分離するかどうか、離れて聞いてみればすぐ分かる話なので、次の機会に実験して確認する。

▼ここまでの話なら経験を積んだ人なら語れるだろう。しかしYY氏は、相手を買う気にさせるささやきを忘れない。見込み客を吸い寄せるコメント力こそがプロなのだ。

▼あー、ちなみに私が今練習しているのは、どこにドがあるんかなー、レはどこかなーという音の位置覚えです。店ではモーツアルトの魔笛の変奏を流麗に弾くお客がいる中、音のチェックだけをしている。どういう音が出るのか、が楽器を見るときは大事。うまい人はゴマンといて、そういう人は駄楽器だろうが名器だろうが、感動的に弾けるんだから。まさしくスペインのギターらしいサウンドの楽器を求め、その音を出すのが私のギターのテーマです。





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Last updated  January 16, 2006 01:17:57 AM


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