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■臭いものに蓋意味:人に知られてはまずいことを隠す。類語・関連語:臭い物に蓋をする。Hush up / put a lid on / contain解説:臭いからその臭いを隠そうとして蓋をするわけだ。蓋の字の成り立ちを見ると,「草で編んだ覆い」だ。通気性が良さそう。それじゃ臭いが漏れてバレバレだっちゅうの。頭隠して尻隠さずみたいに,姿かくして臭い隠さず。臭は自+犬の会意文字。自は鼻の象形。犬は鼻が利くので持ってきた。蓋は艸+盍の形声文字。音符の盍(コウ)は,覆うの意。草を編んで作った覆いの意。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
February 8, 2016
■醍醐味意味:深い味わい。類語・関連語: a delicious taste解説:とても美味しいとか最上とか,とにかくきわめて奥深い味わいのこと。面白さ,楽しさも含んで表現できる言葉。漢字の成り立ちを知る時間は醍醐味だな。仏教の言葉では最高真理。牛乳を精製する5段階(乳味・酪味・生酥味=しょうそみ・熟酥味・醍醐味)のプロセスの最終段階で最も美味。醍は酉+是の形声文字。醐は酉+胡の形声文字。澄んだ酒,赤い酒の意。音符の胡(コ)は糊の意。牛乳などで作った糊状のヨーグルトのこと。味は口+未の形声文字。音符の未はまだ明らかでない,かすかの意。微妙な味を味わうの意。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
February 7, 2016
■空谷の跫音意味:とても珍しいことの喩え。類語・関連語:空谷の足音。解説:元は荘子。空谷に聞こえる人の足音。転じて寂しく暮らしているときに思いがけない人が訪れること。嬉しい表現なのだけれども,やっぱり何か寂しさが色濃く漂ってくる。空谷は人がいない寂しい谷。空は穴+工の形声文字。音符の工は,のみなどの工具で貫くの意。貫いた穴,むなしいの意。転じてskyの意。谷は上の部分の文字(左右に迫る谷の象形)+口の形声文字。音符の口(コウ,コク)は,たにの口の意。跫音は足音。跫は上の部分の文字+足の形声文字。人の歩く音の意。音は言の口を日にした指事文字。管弦楽器や草木などから発するsoundの意。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
February 6, 2016
■大団円意味:めでたく解決がつくドラマなどの結末。類語・関連語: フィナーレ。大喜利。カタストロフィ。終局。Come to an end / happy ending / grand finale / end-all解説:大団円と大喜利(あるいは大切り)はほぼ同じ意味で,最後の出し物,物事の終わりの意。大団円の意味は要するにめでたしめでたしのハッピーエンド。ま,こうでなくてはならんよな,という納得の終わり方なわけだ。そういう意味でしたか。大は両手両足を伸ばした人の形の象形文字。団円は終わり,結末の意。演劇用語でハッピーエンド。まるくおさまるの意。団(團)は囗+寸(專)の形声文字。音符の專(セン)は糸を糸巻にまきつけるの意。囗はめぐるの意。まるくなるように転がす,丸い・かたまりの意。常用漢字の団は團の省略体。円(圓)は口+員の形声文字。音符の員は口の丸いかなえの意。円は圓の略字。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
February 5, 2016
■食いつく犬は吠えつかぬ意味:やる気の者は騒がず実力行使する。類語・関連語:能ある鷹は爪を隠す。解説:「食いつく」のほうは危ない危ない。「能ある鷹」のほうが表現に美がある。なぜだろう。食いつくというのがいかん。食いつく犬は怖い。食いつかない大多数の平穏な犬たちに責任はない。犬は耳を立てたいぬの象形。吠は口+犬の会意文字。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
February 4, 2016
■大黒柱意味:家族や組織を支える中心人物。類語・関連語: 建初柱(たてそめばしら)。大極柱(だいこくばしら)。breadwinner / mainstay / pillar解説:伝統的な日本家屋で使われていた一番太い柱。欅(けやき)を使って磨きこまれたりしていた。前に知人の吉田が家の作りやうは夏をむねとすべし,とか言うので,ふざけんなお前気取っていい加減なことを言うのもたいがいにしておけや,言ってやった。それでも効果がなくて,結局,日本には茶室のようなわけのわからん建物を好きこのむ文化人が後を絶たない。ああいうのはブーフーウーのブーの家じゃないか。寒い時や風雨の激しいときは,ウーのうちのように堅牢な建物が良い。吉田は良い家に住み飽きて酔狂な庵を編んで好きな事を言ってただけ。大黒柱ががっちり全体を支える建物をしっかり支える柱であることから,家族や組織の中心人物の代名詞になった。英語では稼ぎ手とか頼みの綱とか,とても現実的な表現で分かりやすい。稼いで来たり食わせたり守ったりする力がある人のことだ。大黒は七福神の恵比寿様である大黒天の意。大は両手両足を伸ばした人の象形。黒は上部の煙出しに煤がつまり,下部で炎があがる形の象形。柱は木+主の形声文字。音符の主は静止しているの意。動かない木,はしらの意。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
February 3, 2016
■琴瑟相和す意味:夫婦仲が良いこと。類語・関連語: 琴瑟相楽しむ。和すること琴瑟の如し。比翼連理。琴瑟調わず(対義語)。解説:二つの楽器の音がよく調和するの意。そこから夫婦,友達,兄弟の仲が良いことに使われるようになった。元は詩経。「妻子好合,如鼓琴瑟(さいしこうごうし,しっきんをこするがごとし)」。琴瑟は琴(こと)と瑟(おおごと)。琴は篆文ではことの断面図の象形文字。のち音符の今(吟)を付して形声文字になった。琴の弦の数は7本。瑟は上の部分の文字(カク,琴の本字)と必の会意文字。必は隙間がなく付くの意。弦の数が25本ある琴の意。相は木+目の会意文字。木の姿を見るから事物の姿を見るの意。和は口+禾の形声文字。音符の禾(カ)は,会(會)うの意。人の声と超えとが調和する,なごむの意。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
February 2, 2016
■太公望意味:釣り人。類語・関連語: an angler / goes fishing解説:昔の中国の斉の国を創った人物のお名前。太公望は世を避けるため渭水(イスイ)という川で釣りをしていた。そのエピソードから太公望イコール釣り人になった。本名は別の名前。取り立てた人が,長い長い間,待ち望んでいた人物,ということで望の字が入った。太公は父・祖父・高齢の人の敬称。太は二+大の形声文字。大きいうえにも大きい,はなはだの意。公は八+ムの指事文字。八は開くの意。ムはもと口の字で場所の意。口はみなが共にする広場,おおやけの意。口がムに変形して公になった。望は月+壬+亡の形声文字。最初は甲骨文で,背伸びした人の上に強調した目(臣)のある形の文字で,遠くをのぞむの意だった。これが金文から満月の意に借用されて月が付された。臣が音符の亡になって今の字になった。望になるには,いろんないきさつがあったわけだ。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
February 1, 2016
■木を見て森を見ず意味:細かい点に注意が行ってしまい全体観を失う。類語・関連語:You cannot see the wood for the trees. / focus on details and miss the main point。解説:森の中の一本の木を見ている。けれど森全体を見ていない。それでは大局観が持てない。視野を切り替えてものを見ようという賢人のアドバイス。いやはやなかなか。分かっていても肝心の場面でそれができるかどうか。普通のときなら言えるけど,その時になったらできやしないわけだ。そして後になって,いや,この言葉いえてるわ,とか言ってうなずいたりする。アホや。常日頃のものの見方の鍛錬がものを言うのかも知れんけど,後知恵になる限り意味ないな。おれ,結局,そういうことで死んでいくのか。木はきの象形。森は三つの木で木の多いさまを示す会意文字。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
January 31, 2016
■咀嚼意味:噛み砕いて味わうこと。類語・関連語:comprehend / digest / appreciate 。解説:噛み砕いて味わう対象は,食物だけでなく,文章もそうなのである。食事を終るのが早いし,本の読み方も雑だし・・・このわるいクセは考え直さなければならん。咀嚼すれば味も分かるし,本の内容も頭に入るはず。咀嚼という文字も咀嚼しないと書けないし。咀は口+且の形声文字。音符の且(ショ)は,供え物を載せる台の象形。舌に書物を載せて味わうの意。嚼は口+爵の形声文字。音符の爵は,細かいの意。物を口中に入れて細かくする,かむの意。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
January 30, 2016
■義を見てせざるは勇無きなり意味:人の道として行うべきことをしないのは勇気がないということだ。類語・関連語:To see what is right without doing it bespeaks an absence of courage. 触らぬ神に祟りなし(対義語)。解説:出典は論語。正論だ。理念としては分かる。けれども現実の場面で常に実行できるかというと,難しい言葉。できないことは多く,できるのに気付かないままのことも多い。だからこういう正しいことを言っている言葉をまともに受けて自分を苦しめるのは良くない。勇無きなり,これまた結構じゃないのくらいにならないと。義は羊+我の形声文字。音符の我はぎざぎざの刃のあるのこぎりの象形。羊をいけにえとして刃物で殺すさまから,厳粛な作法にかなった振る舞いの意。見は目+儿の会意文字。儿(ジン)は人の象形。大きな目の人。ものを明らかに見るの意。勇は力+甬の形声文字。音符の甬(ヨウ)は重い鐘の象形。重い物を持ち上げる気力の意。たけだけしい・いさましいの意。無は舞の仮借文字。ないの意。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
January 29, 2016
■素封家意味:大金持ち。類語・関連語:a wealthy person。解説:素封は史記に出て来る言葉で大金持ちの意。爵位や領地はないけれども(これが素)富が大名なみであること(これが封)。社会的な地位や不動産はないけれど流動資産素,キャッシュや現金相当物はそんじょそこらの金持ちよりもたっぷり持っている人や家のこと。素晴らしいじゃありませんか。素は糸+昔の形声文字。音符の昔(セキ)は初めの意。まゆから紡ぎ出したばかりの白い糸の意。もと・しろいの意。昔の字が簡略化され主になって今の文字になった。封は領地のこと。土+寸+土の形声文字。土はよく茂った草の象形。土を寄せ集めて盛る盛り土の意。盛り土をして境界を作り領土とするの意。家は宀+豕の会意文字。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
January 28, 2016
■騏麟も老いては駑馬に劣る意味:優れた人も老いて衰えてしまえば働きは凡人に劣る。類語・関連語:老いては騏麟も駑馬に劣る。昔千里も今一里。昔の剣今の菜刀。腐っても鯛(対義語)。A man of talent past his prime is no better than one who never had talent to begin with.解説:戦国策が出典。騏麟は一日に千里も走るという駿馬(しゅんめ)。衰えてしまうといかに優秀な働きをした駿馬も駑馬に劣ると言われる。駑馬は鈍くて役に立たない馬。ちょっとあんまりな言いようではないか。腐っても鯛という言葉があるので救われる。騏は馬+其の形声文字。麟は鹿+右側の文字(音符のリン)の形声文字。馬+リンの文字を充てるのが本来。麒麟は想像上の動物の意。駑は馬+奴の形声文字。馬はうまの象形。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
January 27, 2016
■仄聞意味:風の便りににちょっと聞いて知ったこと。類語・関連語:側聞。解説:人が語るのを聞いてへえ,そうなのか,と思う程度の知識。確かなのかとか,誰がそう言っていたのか,とか根拠を示さなければならないような場では使えない情報。その程度の確かさなので,いざとなると平仄が合わない=つじつまが合わない=ことになりやすい。本当はよく知っている人が知らんふりして「仄聞だけど,あれはああなるような話もあるようだが,それで良いのかね」などと言うのは怖い。仄聞という言葉が出てきたら安全のため距離を置くのが良い。仄は人+厂の会意文字。厂(カン,ガン)はがけの意。人が危険ながけで身を斜めに寄せる,傾けるの意。ほのか,かすかの意。聞は門+耳の形声文字。音符の門は問うの意。訪ねてきくの意。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
January 26, 2016
■清水の舞台から飛び降りる意味:思い切った決意をして物事を実行する。類語・関連語:解説:高い所が苦手な人には恐怖の言葉。思い切るとか決意とかとは別の話で,怖くて飛び降りられません,て。だいたい怪我をしそう。こんな言葉のようなリスキーはことではなく,もっと安全安心な行動をとりたい。いくらへたれと言われても。清水は京都市東山区五条坂上の清水寺周辺の地名。舞台は芸能を演じて人々に見せるための場所。舞は舛+上の部分の文字(音符のブ)の形声文字。ブはまいの象形。舛(セン)は左右の足の象形。台は至+高+音符のシの文字の形声文字。至はいたるの意。高はものみだいの意。シはどだいの意。土台のしっかりした見晴台の意。飛び降りるは身を躍らせて高い所から降りるの意。飛は鳥が羽ばたいてとぶさまの象形。降はおおざと+右側の文字(音符のコウ)の形声文字。コウは下向きの足で段をくだるの意。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
January 25, 2016
■千秋(穐)楽意味:演劇や相撲などの興行の最終日。類語・関連語:千歳楽。The last day of a performance / the closing night of a performance / come to an end解説:もとは雅楽の盤渉調(ばんしきちょう)の曲名。法会や能で演奏される最後のナンバーだったことから転用。YoutTubeで聞くことができる。千秋は千年,千歳,千載,非常に長い年月。千は人+一の会意文字。人は多くのものの意。一は1。秋(穐)は禾+火+龜の形声文字。音符の龜(キ,シュウ)はturtleカメの意。古代の占は,亀の甲羅を火に近づけてヒビの入り方で判断していた。亀を捕まえる季節は秋だったので禾を付した。楽はどんぐりをつけたくぬぎに似た楽器,鈴の象形。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
January 24, 2016
■漁夫の利意味:AとBが争っている隙にCが利益を横取りする。類語・関連語:濡れ手で粟。田夫の功。犬兎(けんと)の争い。鷸蚌(いつぼう)の争い。Two dogs strive for a bone, and a third runs away with it.解説:出典は中国の古典「戦国策」のエピソード。鷸(しぎ)と蚌(はまぐり)が争っていたところ,漁師に両者とも採られたという話。怖いのは,AとBが何かの取り合いをしているところを,Cにかっさらわれた,という話ではないところ。AとBがCに捕まえられてしまったわけだから,元も子もなくなった。争うことで失うものの大きさを冷静かつ端的に語った言葉。この世から争いがなくなることはないから,正面で戦う相手だけでなく,後方左右にも注意して自分が危うくならないようにしなくてはいけない,という話。争わないほうが楽だし安全だし省エネだ。鷸は田や沢など水のある所にすむ鳥。かわせみ。鷸は鳥+左側の文字(音符のイツ,突き刺すの意)の形声文字。蚌は虫+右側の文字(音符のホウ)の形声文字。ホウは逢うの意。貝が合わさる二枚貝の意。利は刀+禾の会意文字。刀は鋭い刃物の象形。禾はいねの象形。するどい・役立つの意。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
January 23, 2016
■清談意味:高尚な談話。類語・関連語:。解説:金を損した得したとか,人の好き嫌いとか,そういう浮世の話を超越した話題の会話。精神的に余裕がないと清談は難しそうだ。精神的に余裕があるには経済的な余裕も必要だ。清談を支えるのも経済なんだ。清は水+青の形声文字。音符の青はすみきっているの意。水がよく澄んでいる,きよいの意。談は言+炎の形声文字。音符の炎(ダン)はさかんに燃え上がるほのお。さかんに交わされる言葉の意。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
January 22, 2016
■狂瀾を既倒に廻らす意味:時の勢いがどうしようもなく傾いたのを再び元に戻すこと。類語・関連語:回瀾を既倒に反(かえ)す。狂瀾怒濤。解説:誰かがこの表現を持ち出しても何を言ってるのか意味が分からない。狂瀾?既倒?廻らす? 分かるのは「を」と「に」くらいのもので。韓愈の「進学解」にある言葉。どんな逆境にあっても挽回するぞという気力の大なることが感じられる。けど,まあ,難しい表現だ。狂瀾は荒れ狂う大波,乱れて手が付けられない情勢。狂は犬+王の形声文字。曲がるの意。獣のように精神が曲がるの意。瀾は水+闌の形声文字。音符の闌(ラン)は連なるの意。水の連なり,大波・さざ波の意。既倒はすでに倒れていること。既は左側の文字(音符のキ)+右側の文字の形声文字。音符のキはそっぽを向く人の象形。右側の文字は食器に盛ったご馳走の意。ご馳走を食べ尽くし,そっぽを向いた人のさま。倒は人+到の形声文字。音符の到(トウ)は弾け割れるの意。人が弾けるようにたおれるの意。廻は廴+回の形声文字。廴(イン)は行くの意。音符の回(カイ)はめぐるの意。(もとに)かえすの意。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
January 21, 2016
■掣肘意味:干渉して自由に行動させない。類語・関連語:掣肘を加える。掣臂(せいひ)。解説:出典は呂氏春秋。字を書く人の肘を引っ張って邪魔をしたという故事。干渉して自由にさせないことに使う。人の邪魔をするという意味なのでネガティブな使い方がメインかと思いきや,「無謀な計画に掣肘を加える」(四字熟語辞典)という使い方もできる。「天誅を加える」という言葉に似ているので,何らかの攻撃をするような意味かと思っていた。調べてみないと分からないものだ。掣は手+制の形声文字。音符の制(セイ)はおさえとどめるの意。手で引き止めて自由にさせないの意。肘は月+寸の形声文字。音符の寸は手の肘を示す指事文字。肉を付し,ひじの意を明らかにした。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
January 20, 2016
■京のお茶漬け意味:口先だけの愛想。類語・関連語:遠州の何なら茶漬け。大道湯漬け。福山の門鑵子(かどがんす)。解説:客の帰り際に「何ならお茶漬けでも」と世辞を言う。今帰ろうとしているところなのに茶漬けなど食えるわけもない。それがお互い分かっていながら言う。そのナンセンスな言葉を出す精神的ありようを捕まえた言葉。事情を弁えた大人は「ありがとうございます,しかし今日のところはこれで失礼」と返す。「○○のお茶漬け」と,地名を取り換えて楽しめるようになっている。京は京都。高い丘の上に建つ家の象形。高いおか・みやこの意。転じて大きいの意もある。茶漬けは飯に熱い茶をかけたもの。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
January 19, 2016
■星霜意味:年月。類語・関連語:幾星霜。years解説:星は一年で天を一周する。霜は毎年降りる。そこから年月の意を表している文学的な言葉。文学的な印象はありながらも,理屈に基づいた言葉なので理解しやすい。星霜が重なって幾星霜。年が重なって幾年になるのと同じ。星は晶+生の形声文字。晶はほしの象形。音符の生は澄み切って清いの意。澄んだ光のほしの意。霜は雨+相の形声文字。音符の相は喪失の意。万物を枯らすしもの意。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
January 18, 2016
■兄弟は他人の始まり意味:子供時代は兄弟でも長じると他人のようになる。類語・関連語:Even brothers forget their bonds when there is a coflict of interest.解説:この言葉には姉妹がないから女性は入らないのかと思った。しかし「始まり」の中に女が入っているので,男女問わずと解釈することにしよう。兄弟姉妹の仲がいつまでも良い場合はこの言葉には縁がなくて幸いだ。兄は口+儿の会意文字。口はくちの意。儿(ジン)は人の意。人の上に立って弟や妹の世話を焼く人の意。弟は戈(ほこ)になめし皮をらせん状に巻きつけた様子の象形。順序,次第の意。出征の順序の低い方,おとうとの意。他人は親族でない人,その事に関係のない人の意。他は人+也の形声文字。始は女+台の形声文字。音符の台は農具のすきの象形。大地を掘り起こして柔らかにするの意。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
January 17, 2016
■正鵠意味:物事の要点。類語・関連語:正鵠を得る。正鵠を射る。 the point解説:弓道の的中央の黒丸のこと。ここに矢がぱしっと当たると正鵠を射ることになる。それがなかなか難しい。だから人がきっちりポイントを突いた発言をしているのを聞くと,正鵠を得たと表現したくなるのだろう。自分の発言も的を外さないようによく狙って言葉を放つべきだ。正は篆文は一+止の会意文字。甲骨文は囗+止の会意文字。囗は国や村の象形。止は足の象形。他の国に向かってまっすぐ進撃する「征」の原字。転じてまっすぐ・ただしいの意。鵠は鳥+告の形声文字。正しい・あきらかの意。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
January 16, 2016
■窮鼠猫を噛む意味:絶体絶命の状況では弱者が強者に強烈な反撃をする。類語・関連語:窮鼠反って猫を噛む。A baited cat may grow as fierce as a lion. / Despair makes cowards courageous.解説:戦場でも勝利が決まった軍は敗軍を全方位囲まずに敗残兵が逃げる道を残すという。全方位囲んでしまうと敗軍が窮鼠猫を噛むの状態になって抵抗し味方の軍に無用の被害が出るから。では鼠を追い詰めた猫はどうすれば良いのか。難しい問題だ。窮鼠は追い詰められて逃げ場を失った鼠。窮は穴+身+呂の形声文字。身は孕んだ腹の象形。呂は背骨の象形。合わせて体の意。人の体が穴に押し詰められる,きわまるの意。鼠は歯をむき出した尾の長いネズミの象形。猫は犬+苗の形声文字。噛は口+歯の象形。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
January 15, 2016
■推敲意味:より良い表現のために文章を磨き抜くこと。類語・関連語:月下推敲。Be polished further / be improved further / work hard to polish解説:この言葉の元は古い中国が舞台。唐の詩人賈島(かとう)が,詩の一文を僧推月下門にするか僧敲月下門にするかで迷った。意味は「僧は月の下で門を押す」にするか,「僧は月の下で門を叩く」にするか。押すか叩くかで迷ったわけだ。結局,韓愈にアドバイスを貰い後者にしたというエピソード。西洋の遅筆の作家が午前中はコンマを付けて,午後は考えた挙句午前中のコンマを取った,というエピソードを見たことがある。推敲って大変なのだ。推は手+隹の形声文字。音符の隹(スイ)は出るの意。手で押すの意。敲は攴+高の形声文字。攴は打つの意。音符の高(コウ)は叩くの意。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
January 14, 2016
■牛耳を執る意味:団体・党派を実力で支配すること。類語・関連語:牛耳る。執牛耳。lead / contorl / take the lead解説:中国の春秋戦国時代に諸侯が同盟を組むとき,同盟の主宰者が牛の耳を取って裂き,その血をすすって誓い合った。その故事が由来。実質的に率いる力を持つリーダーの姿のこと。なぜ牛の耳だったのか,よく分からん。神事的な意味があったのだろうか。耳をとられると図体が大きい牛ても人の言うがままになるという意味かと思っていた。切って血をすするとはずいぶん乱暴な話。牛耳は牛の耳。牛は角のあるうしの象形。耳はみみの象形。執は手かせをされてひざまづく人の象形。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
January 13, 2016
■杜撰意味:物事の処理が粗雑なこと。類語・関連語:careless / slipshod /sloppy / faulty解説:もとは北宋の詩人・杜黙(ともく)の詩は律に合わないなど詩づくりの約束事を守ってなかったという故事から。ズザンというのが正しい読み方。杜黙は創造性を発揮して約束事を無視したのか,いい加減だったのか,そこんところはよく分からん。杜は木+土の形声文字。杜黙のこと。撰は手+巽の形声文字。音符の巽(ソン)は整え揃えるの意。手を付し,えらぶ・そなえるの意。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
January 12, 2016
■九牛の一毛意味:取るに足らない小事。類語・関連語:A drop in a ocean / an infinitesimal quantity / 四海の一滴。滄海の一滴。解説:多くの牛の毛の一本。中国の古典,司馬遷の任少卿に報ずる書が元。「たとい僕(われ)法に伏し誅を受くるも,九牛の一毛を亡(うしな)うが若し」。強がりのようにも見えるけど。何だか意味がよく分からない言葉だった。牛を九頭引っ張り出したところも何だか大げさな気がして。まあ,でもそういう意味だったのだ。九は屈曲して尽きる形の象形。数が尽き極まる9の意。牛は角のあるうしの象形。一毛はきわめてわずかの意。毛はけの生えているさまの象形。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
January 11, 2016
■斟酌意味:手加減。類語・関連語:consider / take into consideration / make allowance for a thing 解説:広辞苑の解説は「その時の事情や相手の心情などを十分に考慮して,程よくとりはからうこと。手加減すること」となっている。酒などを汲むの意もある。相手の事情などに配慮してほどよいところに落ち着かせる大人の構え。北風と太陽で言えば北風が苛烈で太陽が斟酌ということろかな。斟は斗+甚の形声文字。斗はひしゃくの象形。音符の甚(シン)は,スープなどをひしゃくで汲むの意。酌は酉+勺の形声文字。音符の勺(シャク)はひしゃくの意。酉は酒壺の象形。酒を汲むの意。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
January 10, 2016
■昨日の友は今日の仇意味:敵味方など人間関係は不安定なもの。類語・関連語:昨日の友は今日の敵。昨日の情今日の仇。叛服常無し。手を翻せば雲となり手を覆せば雨となる。解説:昨日の友が今日の仇になるならば,同じように,昨日の敵は今日の友になる。他者の視点から見ればこの逆。世は常ならざるものであることよ。昨は日+乍の形声文字。音符の乍(サク)は,行くの意。行ってしまったきのうの意。日は太陽の象形。友は又+又の形声文字。音符の又(ユウ)は右手の象形。手に手を取り合うともの意。今はあるものをすっぱり多い含むさまの指事文字。いまの意は借用。仇は人+九の形声文字。音符jの九(キュウ)は求める相手の意。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
January 9, 2016
■真骨頂意味:本来の姿。類語・関連語:真面目(しんめんもく)。One's true worth解説:真骨頂は「真骨頂を発揮する」という言い方でよく使われる。その人が実力を発揮したり,素晴らしいパフォーマンスを示したときなどの褒め言葉だ。骨頂はこの上ないとか第一の意。多くは悪い意味で使われる。愚の骨頂とか。しかし真を付けて真骨頂になるとポジティブに転換する。真骨頂と愚の骨頂が同じ骨頂を共有していたことに今回初めて気づいた。真(眞)は匕+鼎の会意文字。匕(さじ)はスプーンの象形。鼎はかなえの象形。鼎に匙でものを詰めるさまから,つめるの意。中身がいっぱいになって詰まっているから,ほんもの・まことの意となる。骨は咼+月(肉)の会意文字。咼(カ)はほねの象形。肉体の核となっているほねの意。頂は頁+丁の形声文字。音符の丁は頭のある釘の象形。頁(ケツ)は人の頭部の意。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
January 8, 2016
■木に竹を接ぐ意味:物事の不調和なこと。類語・関連語:竹に接ぎ木。inconsisitent解説:広辞苑は最も頼りにしている辞書だ。なんだけど,解説文がちょっと・・・そうなの?という場合がままある。よくあると言ってもいいかな。今回の木に竹を接ぐの解説もそう。解説を読んで,ちょっと考えて,それから解説に合わせて解釈の言葉を自分で整えるようなプロセスが要るんだな。つまり痒いところにビビッと爪が届く感じじゃないわけだ。もちろん広辞苑の解説の最初にはカッコがあってその中に「性質の異なったものを接ぎ合わせる意から」と断り書きがある。んだけれども,そりゃ「木に竹を接ぐ」という字を見りゃ分かりますって。それで解説は「物事の不調和なこと,条理の通らないことにいう」となっている。ここについても一言ある。ここ「,」でつないで重文にするところですかって言いたい。「。」であって欲しい。条理の通らないこと,という意味は次元が高くなるから,高くなっていることが読み手に分かる説明にして欲しいから。最初の説明としては,性質の異なるものをつなぎ合わせてもうまくいかないことの喩え,という説明が欲しいところだ。広辞苑の説明を読んで,お,そういうことね,こんど俺も使おう,と思わないとせっかくの言葉が人の口に登らないじゃんと思う。木は木の象形。竹は竹の象形。接は手+妾の形声文字。音符の妾(ショウ)は貴人の近くで使える腰元の意。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
January 7, 2016
■而立意味:30歳のこと。類語・関連語:解説:論語の為政「三十而立」から来た言葉。論語は無理なことをたくさん言っているけど,この而立もそう。そんなことを思う自分が情けないな。而はひげの象形。接続しやなんじの意は転用。而を「しこうして」と高校の漢文で読むと知った時,すごいもんだと訳もなく思った。形而上の而だし。抽象的で難解な言葉の代表格と思っていたものだ。今もそうだけど。立は一線の上にたつさまの指事文字。さまを表しているのに象形でなく指事というところも不思議。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
January 6, 2016
■木で鼻を括る意味:無愛想なこと。類語・関連語:杵に鼻。杵で鼻こする。こっぱで鼻かむよう。立木へ鼻こする。拍子木で鼻かむ。解説:元は「木で鼻こくる」で「こくる」は「こする」の意味。杵のような木で鼻をこすっても何かひとつフィットしないところから来た言葉。そもそもなぜ木で鼻をこするのか,だ。痒かったのだろう。よく分からないままなぜか今日まで使われてきた。こういうのもちょっと不思議な感じ。何も的確に表現できていないのに受け継がれてきたわけだから。鼻は自+下の部分の文字(音符のヒ)の形声文字。自ははなの象形。ヒは常軌を通過させる蒸し器の中の「すのこ」の意。空気を通すから。ということは鼻という文字は鼻の象形文字「自」に加え,空気を通す機能の「ヒ」を重ねた念の入った構成になっているわけだ。店に行って,蒸し器で使う「ヒ」をくださいといったら通じるのだろうか。「は?」とか言われて,「ヒ」ともう一回答えるのはいやだな。括は手+舌の形声文字。音符の舌(カツ)は合わせるの意。手でまとめあわせるの意。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
January 5, 2016
■素人意味:その事を職業としない人。類語・関連語:an amateur / a layman解説:対義語は玄人。玄人の意味は専門家。となると素人は非専門家ということになる。しかし辞書にはその専門を職業にしているかどうかを区分の基準にしている。専門性を持っているけど,それで食っているか,趣味とか道楽にしているか,そこが違い。糸+昔の形声文字。音符の昔(セキ)は,初めの意。繭から紡ぎ出したばかりのもとの白い糸の意。もと・しろいの意。人は横から見た人の象形。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
January 4, 2016
■狐を馬に乗せたよう意味:言うことが信じがたい。類語・関連語:狐に馬を乗せたよう。解説:狐を馬に乗せることも,狐に馬を乗せることも,まずあり得ない。あり得ない状況で何を伝えようとしているのだろうか。辞書的には,言ってることが信用できないとか,ぐらぐらして落ち着きがない様子という解説がある。けど,そんな意味を言いたいなら,狐と馬を持ち出さなくても用が足りる。ぐらぐらして落ち着かないという意味なら,瓢箪に蒟蒻を乗せるようとか,走る犬に眼鏡をかけるようとか。言うことが信じがたいという意味なら,酔っぱらいの大言壮語とか,二日酔いの二度と飲みませんとか。昔からの表現をそのまま受け継ぐのではなくて,少しは新しい格言,箴言を創作しないといけないな。乗は大+舛+木の会意文字。大は両手両足を開いた人の象形。舛は両足を開いた象形。木に磔(はりつけ)になってのせられた人の意。それにしても漢字の元は時々,おっそろしいのがある。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
January 3, 2016
■助長(じょちょう)意味:物事の成長・発展のために外から力を添える。類語・関連語:promote / encourage / fostering解説:この言葉はプラス,マイナス両面で使えると辞書には書いている。しかし,プラス面では使いにくいように思う。元は古い中国の言葉。孟子の中にあるエピソード。「予(われ)苗を助けて長ぜしむ・・・苗則ち槁(か)れたり」。植えた苗を早く成長させようとして,ぐっと引っ張ってやったら・・・枯れてしまいました,という話。見当違いの促進行動は,要らん世話どころか害をなした。助は力+且の形声文字。音符の且(ショ)は,積み重ねるの意。殻を上に重ねてたすけるの意。長は長髪の人の象形文字。おさ・かしらの意は借用。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
January 2, 2016
■狐の嫁入り意味:晴れているのに雨が降る。類語・関連語:日照り雨。 A sudden rainfall in the sunshine解説:いちおう空は晴れてるんだけれども横っちょにある雲が落とす雨が風に乗って晴れ雨になる不思議な時にこういう。もう一つの意味は,狐火が連なって嫁入り行列の提灯のように見えることを言う。狐火とは暗い夜に山野に見える怪しい火。鬼火,燐火の類。嫁入りは嫁となって夫の家に入ること。嫁は女+家の形声文字。音符の家はいえの意。女性が生まれた家から夫の家にとつぐの意。入はいり口の象形。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
January 1, 2016
■食指意味:ひとさしゆび。類語・関連語:食指が動く。Feel a strong desire / want very badly / interest解説:中国の「左伝」の言葉。「食指が動く・動かない」として使う。食欲が起こる・起きない,物事を求める心が起こる・起きないの意。あまり使ったことがない言葉。かといって引き出しの奥にあって忘れているほどでもない。機会があったら使ってみよう。どんな感じがするかな。食は食器に食物を盛り蓋をした形の象形。指は手+旨の形声文字。音符の旨はうまいの意。旨いものに人差し指(食指)が動くという意味からゆび・ゆびさすの意。ゆびさした先の,旨,趣の意もある。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
December 31, 2015
■狐に小豆飯意味:油断ならぬこと。類語・関連語:盗人に蔵の番。猫に鰹節。解説:狐が小豆飯を好んで食べるものという前提の知識がないと意味不明の言葉。好むものを前に置けばすぐに手を出すから危険であるという意味。リスクが発生するのを待っている風情もある。小豆飯は小豆を混ぜて炊いたご飯。小豆はマメ科の一年生作物。原産地アジア。種子はあん・菓子の材料。小はちいさな点の象形文字。豆は頭が大きく足が長い食器(食物を盛る脚つきの台),たかつきの象形文字。飯は食+反の形声文字。音符の反はかえるの意。穀類を煮えかえらせて作っためしの意。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
December 30, 2015
■上梓意味:図書を出版すること。類語・関連語:上木。出版。解説:ジョウシと正しく読めなかった文字。しかも意味も分からなかった。今回でやっと分かった。昔,中国で木版印刷で本を刷っていたとき,版木に梓を使っていたからという話。梓は中国原産の落葉高木。良材で弓の材料としても使われた。梓の木を手にしたことがあるのかどうか。弓を持ったのは一度だ。梓かどうか分からない。楽器には使われないみたいだ。上梓には文字を版木に掘り刻むという意味もある。こちらが先で出版の意は後から出たのかも知れない。古い中国の話だし謎が多い。梓は木+宰の形声文字。宰は宀+辛の会意文字。宀は家屋の意。辛は調理用の刃物の象形。祭事や宴会のため調理するの意,仕事を処理する長の意。上はうえの意の指事文字。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
December 29, 2015
■狐その尾を濡らす意味:勇んで始めたものの途中で力尽きる。類語・関連語:解説:子狐が川を渡るとき,初めのうちは尾が濡れないように上げている。次第に疲れて尾を垂らし濡らしてしまう。初めは易しくても終わりまで続けるのは困難という喩え。子狐の場合,気合を入れよとかもっと頑張れというのは酷な話。子狐の総エネルギーに対して川を渡るのに必要なエネルギーが大きすぎたわけだ。大気圏を脱するのに必要なだけの燃料を積まずに打ち上げられたロケットのようなもの。だから三日坊主とか気合,根性が足らないという話ではない。子狐の親の見通しが悪かったという話だ。狐その尾を濡らさぬ杖が必要なのだ。親狐,もっとしっかりせんかい。狐は犬+瓜の形声文字。音符の瓜(カ)は,ヒョウタンの意。犬を付けて頭部が小さく後尾が大きく膨らんだ形のきつねの意を明確にした。尾は尸+毛の会意文字。尸は獣の尻の象形が変形したもの。毛を付し,毛のあるしっぽの意。濡は水+需の形声文字。音符の需(ジュ)はしなやか・やわらかの意。水を含んでしなやかになるの意。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
December 28, 2015
■正念場意味:ここぞという大事な場面。類語・関連語:a critical moment / a now-or-never situation / do-or-die situation / the critical point / the moment of truth / 性根場。性念場。解説:もとは歌舞伎や浄瑠璃で主人公が性根を発揮する最も重要な場面のこと。ここが正念場と誰でも気づくような場面はもちろんだ。しかし,気が付かないままにその時が実は正念場だったということもある。これが恐ろしい。常在戦場の備え構えがないことにはいつも遅れを取ることになる。来たるべき時に備える感覚は,まだその時は来ないという意識になるから,それはやめておこう。今この時に何ができるかと考えたほうが良い。正念は本心。仏教では八正道の一つ。正見・正思惟・正語・正業・正命・正精進・正念・正定=正しい見解・決意・言葉・行為・生活・努力・思念・瞑想のこと。正念とは仏道を思念して忘れないこと。正は甲骨文は囗+止の会意文字。囗は国や村の象形。止はあしの象形。他国に向かって真っすぐ進撃するの意。征の原字。転じてまっすぐ・ただしいの意。篆文は一+止。念は今+心の会意文字。今は含むの意。心の中にふくむ,いつも思うの意。場は土+昜の形声文字。音符緒の昜(ヨウ)は,日があがるの意。上がる太陽を祭る清められた土地。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
December 27, 2015
■疑心暗鬼を生ず意味:疑いの心が生じると何でもないことも疑わしくなる。類語・関連語:疑心暗鬼。suspicion解説:疑いの心は暗鬼を生む。疑って立ち止まるより,疑いに囚われる前に突っ走るほうが良い。疑心は疑う心。疑は甲骨文は人が頭をあげ,思いをこらしてじっと立つ姿の象形。金文には彳+止+牛が加わり,人が分かれ道で立ち止まってのろまな牛のようになるの意。心は心臓の象形。暗鬼は暗がりの鬼の意。妄想から生じる恐れ。実際にはいないのに姿が見えるような気がする。不安・妄想。暗は日+音の形声文字。音符の音はくもるの意。曇りのために光がなく暗いの意。鬼はグロテスクな頭部を持つ人の象形。死者のたましいの意。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
December 26, 2015
■修羅場意味:むごたらしい有様。類語・関連語:a scene of carnage / a scene of bloodshed解説:行き会わせたくない,出くわしたくない場のひとつ。広辞苑には浄瑠璃・歌舞伎や講談での戦闘場面という昔の使い方の説明はある。けれど,むごたらしい状態になる,という意味が載ってない。載せて欲しいな。修羅は争いの意。修は彡+残りの部分の文字(音符のユウ)の形声文字。彡(サン)は筆の痕跡。ユウは洗い清めるの意。清めて飾る→おさめるの意。羅は网+維の会意文字。网はあみの象形。維は鳥をつなぐの意。あみ・つらなるの意。場は土+昜の形声文字。音符の昜(ヨウ)は日が上がるの意。上がる太陽を祭る清められた土地の意。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
December 25, 2015
■危急存亡の秋意味:危機が迫り生き残れるか滅びるか否かの瀬戸際。類語・関連語:a critical time / a crucial time / in a time of crisis / 存亡の秋(とき)。存亡の機(き)。危急存亡。解説:いつもこんな感覚でいられたら仕事の能率もすごく良くなるだろうと思う。でも実際は,存亡危急など思いの外で,ぶったるんだ毎日を送っている。これはよくない。改善せねば。危急は危険が迫って危ない状態。危はク+厄の形声文字。音符の厄はひざまずくの意。クも人がひざまずく形。不安定にひざまずく様子からあやういの意。急は心+上の部分の文字(及)の形声文字。音符の及はおいつくの意。追われる時の気ぜわしい心の意。存亡は存在と滅亡。存は在+子(孫)の形声文字。在はあるの意。孫はつなぎとめるの意。ある状態に保つの意。亡は人の死体に何か物を添えた形の象形文字。秋は禾+火+龜の形声文字。古代の占いに使う亀は秋に捕獲していた。秋には穀物も収穫するので禾を付けた。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
December 24, 2015
■弱冠意味:年が若いこと。類語・関連語:解説:古代中国では20歳を弱と言った。30歳は何,40歳は何とか10年ごとの呼び方があるのなら知りたい。孔子は60歳を耳順と言ったけど。20歳で元服して冠をかぶった。弱は弓+彡の文字が重なる会意文字。弓はゆみの象形。彡はなよやかな毛の象形。柔軟性に富む20歳・若者の意。冠は冖+寸+元の形声文字。音符の元はかんむりをかぶった人の象形。冖(ベキ)は覆うの意。寸は手にするの意。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
December 23, 2015
■管鮑の交わり意味:友人同士の親しい交わり。類語・関連語:管鮑交。an extremely close friendship / inseparatable friends解説:中国春秋時代の話。管仲と鮑叔牙との親しい関係から来た言葉。貧しい時から富貴になるまで友情が変わらなかった。杜甫の貧交行に「君不見管鮑貧時交」(君,見ずや管鮑,貧時の交わりを)とうたわれた。管仲は斉の賢相。鮑叔牙(ほうしゅくが)は斉の賢臣。二人とも斉の桓公に仕えた。管は竹+官の形声文字。音符の官は貫くの意。竹のくだ・笛の意。鮑は魚+包の形声文字。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。 SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
December 22, 2015
■老舗意味:先祖代々から続いて繁盛している店。類語・関連語:an old store / a long-established store / an established shop解説:嘘のない正直な商売をしてきたから長く続いてきた、だから信頼できると誰もが思うような店。値段が高くても、それは信用代と思うから買う。老舗がそのような信用に反した行為が明るみに出るとニュースになるほど。老は甲骨文は、腰を曲げて杖を突く老人の象形。舗(鋪)は篆文は金+甫の形声文字。音符の甫(ホ)は含むの意。敷き並べるの意もある。物品を並べる店の意。出典 日向一雅監修 『「ことわざ」新辞典』 2010,高橋書店。 故事・ことわざ研究会編 『四字熟語辞典』 2005,ナツメ社。SIIの電子辞書「SR-G8100」: 広辞苑第六版,新漢語林。ウィキペディア。
December 21, 2015
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