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最近、実際にあった話です。下町のとんかつ屋さん「K」さん、もうすでに25年以上の営業経験がある超ベテランのご主人がやっているお店。
25年間営業をしていれば、もうかなりの売上が見込まれ固定客もずいぶんといると思われますがそうはいかないようでして、お客さんは浮気者なんですね…あっちが良ければあっち、こっちが良ければこっち、高ければ安い店へ、汚れてれば清潔な店へ、感じが悪ければ感じの良い店へ、待たされれば早く食べられる店へ、そんなわけで客もあっち行ったりこっち行ったり。それでなくてもリストラ・定年・引越し・転勤・浮気・・・・と、お客さんが来なくなる理由は山ほどあります。
そこで、どうしたらお客さんに来てもらうかということですが、松下幸之助のように天性の商売人としての運と素質をもっていれば別ですが、だれでもそんな才能があるわけではありません。結局のところは先ほどの「お客さんが来なくなる理由」を地道に一つずつ改善してゆけば良いのではないでしょうか。
そんなわけで、「K」さんの数ある改善点の中で数点改善しただけで、短期間に売上が3倍に増えたのです。まず一つ目は、暗いお店の前にホームセンターで買ってきた安いスポットライトを2ヶ置いただけでお店全体というよりか入口付近が明るく、非常にお店に入りやすくなったわけです。

ホント言うと、エアコンの室外機も物置も撤去するのが良いのですが、急に出来ることではないので今後の課題ということで、次回にしてもらいました。それと何と言っても大事なのは看板の内容。基本的には明るい看板は当たり前なのですが、優先順位からいうとまず遠くからでもすぐに何屋さんか認識できるようなことと、近くから見て営業内容がすぐにわかるようなことが大事なわけです。それも、だれでも利用しやすいような安くてお得感のあるような商品をのせること。安売りは長続きしませんから、ある程度安心して入店できるように少々お得に感じるような商品を前面に打ち出した方がよろしいみたいですね。一旦お店に入ってしまうと、もっと魅力的な商品に変わることも往々にしてあるものです。とにかく一番大事なことは、一人でもお客さんに安心して入店してもらうこと…自分の一番売りたい商品を強調するのではなく、お客さんが安心して興味を示しそうなものを強調すること、こういうことが今回のような短期間に売上を上げることが出来た要因であったような気がします。
