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2007.02.09
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カテゴリ: Premier League
昨年10月、リバプールの経営委員会の1人であるノエル・ホワイト氏が辞任した。

その数日前、イギリスのメディアにリバプールの経営状況についての内部情報が掲載された。
「リバプールはあまり仕事をしていない選手に無駄な給料をあげている。
 監督が必要のない選手を決めるとき、もはやその選手を欲しがるクラブはない。
 そして我々は無駄な給料を払い続ける。
 それはリバプールがお金を無意味に失ってることを意味する。
 ここには質の悪い選手がたくさんいる。
 監督は最高のチームが何であるか分かっていないんだ。」

メディアにこの情報をリークしたのがホワイト氏であり、その責任をとって辞任したのである。この記事は当初、匿名で掲載されたのだが、クラブが調査を行ったのか、密告者がいたのかは知る由もない。


「クラブにとって重要な方であったので、とても残念だ。
 私と彼が悪い関係ではなかったと信じている。」
とコメント。またクラブのムーアズ会長も
「彼は尊敬できる人物だった。
 21年間に渡ってリバプールを支えてくれたので、とても悲しい。
 しかし、彼の発言はクラブが行っている全くの別物だ。」
とこれまでの貢献に対する労いの言葉をかけながらも、クラブの健全性をアピールしていた。


監督がウリエからベニテスに交代したのは2シーズン前のこと。
バレンシアで数多くのタイトルを獲得した経歴を引っさげて、リバプールという名門再建に乗り出したベニテス。当初から既存選手よりも自身の好みの選手、特に自身の母国でありキャリアを過ごしたスペイン人を優先するようになり、これまで数多くのスペイン人選手を獲得してきた。その人数と移籍金額は他クラブを遥かに凌ぐもので「一体どこからお金が出ているのだろう」と、当初から疑問の声はあった。その後も有名無名問わず、選手の移籍先候補には常にリバプールの名前が挙がるほど補強に積極的であり、何人も獲得に成功している。

ところが、ベニテスが監督に就任してから獲ったタイトルは2つのみ。初年度のチャンピオンズリーグと昨シーズンのFAカップである。
チャンピオンズリーグは“イスタンブールの奇跡”と言われ、前半終了時には3点ビハインドながら、後半15分で同点に追いつきPK戦の末に勝利を収めた。またFAカップも1点ビハインドの後半ロスタイムにジェラードのスーパーミドルで同点に追いつき、これまたPK戦で勝利した。


そもそも10数年前にプレミアに名称が変わってから一度も国内リーグのタイトルを獲ったことはなく、ユナイテッドやアーセナル、チェルシーの後塵を常に拝してきた。だからこそベニテスを監督に招聘したのであり、ベニテスの要求に応じて多くの選手を獲得してきたのである。にも関わらず国内リーグは未だ獲れず、獲得した選手も半分以上はベンチ、もしくはベンチにすら入れない選手ばかりで、チームも好不調波が激しいときている。

ベニテスの監督能力について疑う余地はない。しかしそれはスペインに限った話であり、少なくともイングランドのリバプールというクラブで成功しているとはいえない。スペインとイングランドの気候や文化、リーグのスタイルを多少は把握していても、完全に把握することは出来なかった。それは獲得選手にもいえることであり、その選手に変化への適応能力があるかを見極めることが出来なかったといえる。またベニテスほどの監督なら負けを引き分けに、引き分けを勝ちにするだけの戦術を持っているはずだが、それらがあまり見られることはなく、既存・新規獲得と多くの選手を上手に活かす事が出来なかった。

ある意味、最後の切り札のような形でベニテスを迎え入れたクラブとしては、莫大な投資をしてこれだけの成績しか残せていないのだから、内部から批判が出るのは当然であり、ホワイト氏はクラブを愛しているからこそ我慢できず、口をついて出てしまったのだろう。

さて、では何故リバプールがベニテスの要求に全て応える形で、惜しみもないほどの金銭を移籍マーケットに投入できたのだろう。
もちろん1つには最優先の国内リーグのタイトルのためという大名目がある。だからこそベニテスを招聘したのであり、またそれに際しての遮二無二言ってられない現状での開き直りもあるだろう。しかし、もしこれらの時点で、あるいはそれよりも前に、必ず手に入る金銭の算段が付いていたらどうだろう。少し無理をしてでも選手を獲りに行くだろうし、収支のバランスもそれほど気にはしないだろう。なぜなら全ての借金を肩代わりしてくれるのだから。









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Last updated  2007.02.10 02:16:13
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