全467件 (467件中 1-50件目)
@東京建物ブリリアホール初日2/6(火)18:00あの(音響、見え方いろいろ不評の)ブリリアでストプレをやるの?と、上演が発表になったときから不安だったけど、実力派(発声、活舌に信頼がおける役者陣)が揃い、マイク使用のエンタメに寄った演出だったので、思ったよりは聞き取れました。(1階前方センター少し上手より。特等席)が、大事なセリフがポワポワ聞こえるところがあったのは、もったいなかった。その中でも今井さん、成志さんはクリアでさすが。声質の違いかしら。中村仲蔵と藤原竜也という役者がどうしても重なって、役者の道云々というセリフには胸がいっぱいに。ドラマにもなっているし、他にもいろいろな役者が演じているけれど、まるで当てがきのようでした。舞の名手という役どころだけど、そこは竜也さんに合わせたのか、芝居に重きを置いた演出。まるでハムレットのような独白場面も。思わず聞き入ってしまいます。そして「外郎売」。5分もの長い早台詞。職人技!2/11(日)12:30 2回めは2階B列センター(1等席)。ブリリアでは何度か観劇しましたが、2階は初めて。役者の足元まで全部見えてストレスゼロ。竜也さんは客席を見上げることが多いし、セットが3階建だからこの作品に関しては良席。セリフも初日と比べるとクリアに聞こえる。今日はホリプロと竜也さんFC合同貸切。どうやら開演前に竜也さんのアナウンスがあったらしいけど間に合わず…。そんな粋なことをやってくれるなら事前に案内してくれていたらよかったのに。アフトクによると蓬莱さんは細かな修正をしているそう。初日に気になった冒頭の八百蔵さんとの場面がマイルド?になっていた。私にとってはちょっとキツかったので、変更されてよかった。
February 11, 2024
コメント(0)
新国立劇場のシェイクスピアシリーズです。2009年のヘンリー六世を皮切りに歴史劇シリーズを上演して、一旦解散(するとみせかけて?)再度結集された座組です。現代に通じる解釈を交えながらも、それがあざとくなく、いつのまにかシェイクスピアの世界にいざなってくれる鵜山さんの演出がとても好きです。品があるというか。日程では尺尺の初日、終わりよければの初日という順番でした。私は終わり~のほうを先に観ましたが、最後の王(なのか1人の役者としてなのか)のセリフを聞くと、やはり尺尺→終わりの順番のほうがよかったのかもと思いました。あの広い扇型の舞台。傾斜も付いていて前方には池が二つ。白い草花が雑草のように植わっている。終わり~は後ろに大きな白い布が帆のように広がっていて、それがベッドトリックの場面にも使われていた。あの場面はぱっと布が下りてくるだけで、とても上品でした。尺尺ではレンガ色の建物が象徴的。(シアタートークの鵜山さんによると)都会なので雑然とした雰囲気を出すために、草むらにはゴミが落ちているそう。リチャード三世の木馬や、なぜかブラジャーなんかも草にひっかかっていた。池はどちらの作品でも効果的に使われていた。とくに終わり~ではバートラムが王に押されて池に落ちるなど。私が下手最前で観たときはパラッとしぶきがかかりました。(座席にはビニールとタオルが用意されていた)作品はどちらも「問題劇」「ダークコメディ」とされるもの。結構ムリな設定で、面白いような面白くないような。でも役者が演じるとこれが途端に面白くなるのが不思議。さらに今回は同じ役者が二つの芝居を演じているので、ヘレナとマリアナ、バートラムとクローディオ、と全く違うキャラクターに繋がりを見いだしながら観ることができるところが楽しい。終わり~で哀れなぺーローレスを演じた亀田さんは、尺尺では死刑執行人(とフロスの二役)を演じている。処刑されかけるぺーローレスと執行人のアブホーソン。このキャスティングは素晴らしい。亀田さんファンは必見です。*長く同じ座組で演じていると悲しい別れも。中嶋しゅうさんや渡辺徹さん、美術の島次郎さんなど…。浦井くんもいつも言っていますが、舞台上に彼らが一緒にいて一緒に作り上げていると。いち観客の私も、このシリーズを観続けてきたからこそ感じるものがあります。終わり~のバートラムの最初の登場では一瞬、徹さんかと見間違えました。(体型の話ではありません)次は何の作品が上演されるのか楽しみでなりません。とりあえず、今回はあと3回観る予定です。
October 26, 2023
コメント(0)
「スクールオブロック!スクールオブロック!」観劇後は腕を振り上げてこう叫びたくなる(笑)さすがロイドウェバー。まず曲が良い!そして子供たち。演奏の天才たちと芝居の天才たち。変にこなれていなくて自然な演技がよかった。柿澤デューイ。きれいすぎて正直似合うのかな?って思っていたけど、なんのなんの汚くてくさくて(笑)でもロックが大好きで、さびしがりやで。出ずっぱりだけど、歌声はずっと艶々していた。ロックが似合っていた!2020年に中止になったときは悲しんだけれど、そのまま流れずに上演されてホントに嬉しい。ブリリアでなければ、もっと音も聞き取りやすかっただろうけど…。再演希望です。
September 23, 2023
コメント(0)
先週、東京芸術劇場シアターウエストでスリルミーを観てきました。木村・前田ペア。新しいペアなので、まだ芝居が硬かったかな。仕方ないよね、出ずっぱりの2人芝居+ピアノのみの濃密な世界。作り上げるには時間がかかるよね。後半でも観たかったけどチケット取れなかったので今回は1回のみです。席はEX列。前は通路だけど、この列まで平坦なので、E列以降のほうが見やすそう。今回は通路側で前の人も気になりませんでした。注釈席は前方端で見えない場面が多々ありそう。前々公演の成河・福士、松下・柿澤ペアがとても印象に残っていて、それが今でも頭に残ってる。声のバランス、繊細な芝居、2組のカラーは全く異なり絶妙だった。懐かしいな。復活しないかな。2023.09.14 19:30公演
September 23, 2023
コメント(0)
「エリザベート 1787」を観てきた。終盤でタイトルの意味に気づく。ミュージカルとは違う結末。強いエリザベートにはこのほうが納得できると感じた。映像は美しい。美しいけれども重く陰鬱。エリザベートの目に映る世界なのかも。
September 12, 2023
コメント(0)
2015年にシアタートラムで観劇した『マーキュリー・ファー』の再演を観劇してきました。今年は場所を世田谷パブリックシアターに移し、キャストも一新。前回は高橋一生、瀬戸康史の人気役者兄弟。今回は吉沢亮、北村匠海のこれまた超人気役者の兄弟。当然チケットも超入手難。それでも劇場が広くなったからかなんとかチケットを手に入れることができました。大まかな筋しか頭に残っておらず、細かな箇所は新鮮に心に響く。席が一番前(C列)だったため、劇場の広さは気にならず、アパートの一室をのぞき見して一緒に残酷な場面を体感している印象。あまりに酷くて逃げ出したくなった。こういう気持ちになる舞台はあんまりないかも。ところどころにサウンドオブミュージックのストーリーや歌が絡む。過酷な環境の中で愛を求める登場人物たち。設定は荒廃した近未来の世界で、現実的ではないけれども、その心情やベースは現代に通じる、というか今の世の中そのものかも。初演を観たときは幻覚剤”バタフライ”は何かを象徴したものかと思っていたけど、今回観るとやはりそれはまさしく幻覚剤で、物語のキーとなるものだった。吉沢さんも北村さんも舞台では初見。吉沢さんはきちんと舞台の芝居ができる人だと思った。もう少し脆い狂気などが滲み出てもいいかもと思ったけど、それは演出かな。高橋エリオットより落ち着いているように見えた。北村さんは初舞台だそう。初舞台でこの作品とは手ごわいだろうな。声を張り上げてダレン像を表現していたけど喉に負担がかかりそうだった。愛に飢えた愛すべきダレン。ちなみに英国での兄エリオットのオリジナルキャストはベン・ウィショー。そのキャスティングだけでエリオットという人間が伝わってくる。観たかったな。今回最前とその後ろ(たぶん)はパイプ椅子だった。とても良席なのにとてもお尻に優しくない。途中集中力が切れそうになった。座り心地の良いパイプ椅子ってないのかしら?演出・白井晃出演・吉沢亮 北村匠海 加治将樹 宮崎秋人 小日向星一 山﨑光 水橋研二 大空ゆうひ2022年2月6日マチネマーキュリー・ファーマーキュリーファー観劇感想
February 15, 2022
コメント(0)
シェイクスピア歴史劇シリーズ映像上映Aプログラム『ヘンリー六世』/Bプログラム『リチャード三世』@新国立劇場 中劇場2020/10/2710:15〜21:05 耐久レースに打ち勝った(笑)12年前に観られなかった伝説の舞台ヘンリー六世。美術や照明、役者陣が素晴らしい。情けなく哀れなヘンリー六世。浦井くんの儚い存在感が期待以上でした。この演技があって12年後のリチャード二世まで続いたんだと思うと感慨深い。続くリチャード三世は同じ役者が同じ役を演じているからこそ、より伝わる血の流れ。人殺しや呪いが続く鬱屈した時代に、颯爽と現れるリッチモンドの美しさが目に焼き付いている。リチャード三世の最期はこんなだったかな。実際に観ているのに記憶が薄れている。わりとあっさりと、でも凛とした印象。岡本さん演じるリチャード三世に一気に情が移ってしまう幕切れでした。映像化してくれてありがとうございますー!こうなると、ヘンリー四世、五世、そしてすべての物語の始まりであるリチャード二世をもう一度観たくなる。再演は難しいとしても、ぜひこちらも映像化を!※前方席は少しだけ見上げる形になるので首が痛い。後方数列は背もたれが高く、肩や首を支えられるので楽です。
October 29, 2020
コメント(0)
この春以降、舞台上演中止のお知らせが続いた。努力して手に入れた多くのチケットが消えていくのは切ないけれど、劇場に行かない生活にはすぐに慣れた。趣味が観劇だったなんて遠い昔のよう…。海外ドラマを見たり、刺しゅうをしたり、お菓子を作ったり、観劇なしでも楽しめている。順応性あるなーって思ったり。しかし、緊急事態宣言が解除され、6月に入ると、新しい形での舞台が始まった。座席を前後左右空けたり、検温したり。同時にネット配信での上演も次々に発表。心が躍る!生の舞台が観たい!!三谷さん演出・作「大地」から始まり、今日は「ジャージー・ボーイズ イン コンサート」も配信が発表された! この配信料はきっと莫大だろうな。いろいろな人が短い期間に動いたんだろうな。コロナ禍だからこそ実現したと思うと心が痛い。以前は舞台の発表から観劇日まで半年、ものによっては1年前ということもあり、情報を手に入れるにも余裕だった。しかし、ここ最近の舞台や配信はせいぜい1か月前。役者さん個人で行うインスタライブなどは前日発表されることも。とても追いかけきれない。見逃すこと多数。これが“新しい観劇生活 ウィズ コロナ”なのか。これまでのように観たいものを観る生活を続けるのは、私には難しそう…
June 26, 2020
コメント(0)
超久しぶりに自分のブログをチェックしたら、なぜか名前が変わっていた。きっと自分で変えたのだろうが記憶にない。この自粛期間は依然と変わらず、家でぼちぼち仕事をしている。変わったことといえば家族も家にいること。意外と楽しい。そしてよく分からなかったzoomにもチャレンジ。5月初めに画像編集の講座を受けてみた。5000円の有料講座で分かりやすくて質問もしやすく、とても良かった。インドアの私にはとてもあっている。今後もいろいろな講座が充実してくれると私は嬉しいです!さらに、ダンサー同士のトークなどにもハマっている。世界で活躍する一流の人たちの話はテレビのドキュメンタリーなどでもとても面白いんだけど、自宅で素に近い状況で台本もなく話してくれることにまず感動。パフォーマンスからはうかがいしれないキャラクターも垣間見れて楽しい。見ているのは新国立劇場バレエの福岡さんがホストのインスタライブやDance Base Yokohama主導の鈴木竜さんや小㞍健太さんがホストの動画。影響を受けた振付家などの話がとくに好き。知らないダンサーさんの話ももっと聞きたい。これも長く続けてくれるといいな。
May 30, 2020
コメント(0)
5/23(水)13時サイモン・ゴドウィン演出先月シアターコクーンで「ハムレット」を観た。数回観るつもりが都合で1回に。観劇直後はこの演出がすっと受け入れられなかった。岡田将生くんのハムレットは立ち姿も口跡も美しい。美しすぎて精神的に危うい。見ていて心がひりひりする。オフィーリア(黒木華)の狂った場面、王や王妃、レアティーズに花を渡すところは、なんと花ではなく自分の髪を抜いていた。意識がぼんやりするなか、わが身を削って思いを残したのだと思うと辛い。そういえばベネさんのハムレットのオフィーリアは後頭部が部分的にハゲていた。髪の毛って念がこもっていて、オフィーリアの気持ちが伝わってきてどんよりする。観劇後にすっと受け入れられなかった理由は、私が想定した表情でないハムレットだったからかも。たとえば、劇中劇を見た王の表情を見たとき、ハムレットとホレイシオは笑っていた。やっぱり王が殺人をしていたという確信と悲しさ、そんな表情を期待していたから。また、ハムレットは両手に包帯を巻いたり、自分のベルトを手摺りに下げて頭にかけたりといつも死を考えている。先王の亡霊を見る前からそんな精神状態だったように感じて、そこも少し納得できなかった点。でも日が経って、舞台を思い返すと、まだ未熟な若者らしい行動だったのかも。お父さんが亡くなってすぐにお母さんが再婚、しかも父の弟と。それだけで気持ちは沈むだろう。叔父さんとは以前からうまくいってなかったのだろう。王と王妃、ポローニアスら大人たちはハムレットら若者たちの暴走?に振り回されていたように感じた。ホレイシオの落ち着いた包容力が印象的だった。唯一の救い? 救いであるはずのフォーティンブラスは好戦的に見えたので。公式HPhttps://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/19_hamlet/
June 4, 2019
コメント(0)
12月16日(土)18:30開演@さいたま芸術劇場今回は自分の都合と娘の都合で、初日とその翌日続けて観ることに。普段はあまりしないことなんだけど、記憶が新しいうちに再度観ると、これまた楽しい!初日はやはりお祭りのようで、気持ちが浮足立っていたけれど、席が後方だということもあり、落ち着いて観ることができました。大きな違いはとくに気づかなかったけれど、終盤の場面で、柿アルシバアディアーズが落とすのがマントから手袋になっていた。戯曲を確認すると『手袋』になっていたから、初日が間違いだったのかな。かっきー手袋していなかったし。マントばさーっと落とす様は素敵でしたが、大事なものを身から外しているのでちょっと無防備な気もしました(^^;)今回はタイモンとアペマンタスのやりとりをじっくりと観て、アペマンタスの存在とは?について深く考えさせられた。実在の人物というより、タイモンの心の中にいる神なのかな?とも思ったり。戯曲を読んだときは、なんて嫌味なヤツなんだと思ったけれど、実際に観ると、演出のせいかそれほどイヤでもない。一つ上の段から達観して民衆たちを見ている。とくに2幕は竜也さんの声が素敵でよい! 2人の掛け合いは、さすがで、ぐわーっと気持ちが届いてくる。滑舌がいいとか悪いとかではなく、感情が観客の上を覆ってくるというか。戯曲より舞台は10倍面白いです。たぶん、面白く演出しているんだと思う。たとえばあの場面でアペマンタスが出てくるのも効果的。ちなみにかっきーファンの娘はやっぱりミュージカルのかっきーのほうが好きだそうで。私はストプレ合っていると思ったんですが…。1階Q列センター
December 18, 2017
コメント(0)
2017年12月15日(金)18:30開演竜也さんもインタビューで言っていたけれど、こんなに早くさい芸の舞台に立つ竜也さんが観られるなんて! 感無量です。ロビーは祝花の香りと期待感で笑顔のお客様でいっぱい。皆さん、この日を楽しみにしていたんですね。そして皆さん蜷川さんが大好きなんだなと実感しました。ネタバレあり。↓↓↓開幕前、舞台上は「尺には尺を」のような役者のウォーミングアップ風景に。主要キャストが出てくると、客席から拍手が! かっきー(柿澤勇人)はスルリと出てきたので、拍手がまばら。鋼太郎さんが前に押し出すと、大きな拍手が起きて、少し照れていたよう(笑)。話はそれほど複雑ではないけれど、一つ一つの台詞や言動はとても深く、見応えあり。竜也アペマンタスは堂々とした存在感でファンとして誇らしくなる。鋼太郎さんの作品をきちんと支えていた感。キャストが豪華で、どこを見ても知った顔。とくに河内大和さんと真以美さんのカクシンハンペアはついつい目で追ってしまう。河内さんは台詞が少なくて、もっとあの素敵な声を聞きたい~!と思ってしまった。横田さんはさすがの安定感。一貫して主人を思う姿にはじんときます…。印象に残った場面は冒頭の総踊り。2幕のアペマンタスの台詞と動きと表情(つまり全て)、タイモンとのやりとり。アルシバイアティーズの登場場面(カッコイイー)、幕が下りる直前のタイモンの姿。たっちゃんは、以前ならかっきーの役だったかな。素敵な衣装の竜也さんも見てみたいけど若手にも活躍の場を与えなくてはね。かっきーは、いつの間にあの発声法を学んだの!? 鋼太郎さんが褒めたたえているのはリップサービスかと思ってました。ごめんなさい(^^;)通路での演技が多く、少しわさわさしていたかな。初日ということもあり、舞台上も客席も少し浮足立っていた印象も。今後、少しずつ落ち着いてきて、さらに深化するはず。そして再来年2月の「ヘンリー五世」上演発表も!桃李くんのハル王子は気品があってよかったなあ。できればヘンリー四世も再演してほしい。来年5月は新国立劇場で浦井くんもヘンリー五世を演じるので、比べて観るのも楽しそう。ホロウクラウンのトムヒバージョンをきちんと見直さなきゃ。来年も私のシェイクスピア熱は続く…。吉田鋼太郎藤原竜也柿澤勇人横田栄司大石継太、間宮啓行、谷田 歩、河内大和、飯田邦博、新川將人、塚本幸男、二反田雅澄手打隆盛、堀 源起、松田慎也、中西 晶※、浅野 望、白川 大、續木淳平、堀 杏子松本こうせい、星 和利、前田恭明、長谷川祐之、岩倉弘樹、杉本政志、飛田修司、齋籐慎平、伊藤大貴、坂田周子、千賀由紀子、林 佳世子、悠木つかさ、金子久美子、長尾 歩、工藤晶子、森瀬惠美、佐々木絵里奈、真以美、宮崎夢子
December 16, 2017
コメント(0)
世田谷パブリックシアターの20周年記念公演、日韓文化交流をうたった作品「ペール・ギュント」。祝祭要素がちりばめられた音楽劇でした。演目が発表されてから、演出のヤン ジョンウン氏の過去の作品動画を確認したり、他の演出家の同作品の感想を検索したり。韓流ドラマや映画も観ないので、韓国作品には詳しくないから、はっきりいって不安。理解できるの? 昨年観た舞台「鱈々」(韓国の戯曲)などの印象から推測すると、濃い、あからさま、暗い、鮮やか、辛い、などの言葉が浮かんできました。プレビュー(12/6)開演時間19時。劇場内が一旦暗くなり、いよいよ始まる!緊張感もマックス!(なんせ最前センターという奇跡の良席w)というところで開幕が30分押すシステムトラブルが発生。客席トラブルもあり、どよーんとした空気に。ほとんどの観客は静かに待っていたけど、みんな内心動揺していたはず。20分くらい経った頃かな。突然「ペールで~す!」と浦井くんの明るい声でのアナウンスが響く。あっという間に劇場の空気も柔らかくなり、ありがたかったです!冒頭は、身毒丸を思い出す演出だった。スローモーションで期待度も上がる。ただ、この日は席が前だったから、表情や衣装の隅々まで見えて観察するにはよかったけれど、肝心のラストのペールの表情が見えず、今一つスッキリしないで終わってしまったことが残念でした。どこから役者が出てくるかなどの展開もわからないから、きょろきょろと気持ちが落ち着かない。でもそういう状況が、初日(今回はプレビュー)ならではの楽しさでもあるのです。「ペール・ギュント」。音楽は有名だけど、原作も読んでいないので、観劇中はファンタジーの世界についていくのに必死。それでも、見終わった後は、あ~チケット減らさなくてよかったという思いに(笑)。どの舞台も自分の目で見て判断しなくてはね。初日(12/8)で、中一日空いて、12/8が初日。この日はプレビューの良席とは違い、2階2列目。椅子が高くて足置きがある世田パブ独特の椅子は疲れるけれど、見晴らしは抜群。なんといっても、終盤のペールの表情がよく見える!この表情がこれまでの冒険の意味を語るんだから、そこが見えなくてはお話にならないわけです。今回は2階席ばかりチケットがとれて文句も言っていたけど、照明の効果もよくわかるし、猥雑な場面も遠目だときれい(笑)。ファン目線で言えば、ペールの表情がくるくると変わり、大変魅力的な浦井くんが堪能できます♪声もとても安定していて、1人で難解なセリフを言う場面もきちんと空気をつかんでいていると感じた。 ただ、1階前方だと台詞がクリアに聞こえるけれど、2階は場面によっては少々聞き取りづらいことも。感情が高ぶると聞こえづらくなる傾向があるからね。今後に期待です。個人的にはトロールの王様(石橋徹郎)がお気に入り。晩年に再会する場面が面白いんだよね。トロールも老けるのね。 石橋さん、浅野さんが出てくると安心して観ていられる。それから、マルシアさんは母親役はもちろん歌の場面も素晴らしい。最後の歌声は胸にぐっとくる。あの歌がなかったら、ペールもあの最期は迎えなかったかもというほどでした。 原作:ヘンリック・イプセン上演台本・演出:ヤン ジョンウン出演:浦井健治 、趣里、万里紗、莉奈、梅村綾子、辻田暁、岡崎さつき 浅野雅博、石橋徹郎、碓井将大、古河耕史、いわいのふ健、今津雅晴、チョウ ヨンホ キム デジン、イ ファジョン、キム ボムジン、ソ ドンオ 、ユン ダギョン、マルシア衣裳・原まさみ、ヘアメイク・鎌田直樹、美術・乗峯雅寛、照明:小笠原純2017年12月6日(水)~24日(日)世田谷パブリックシアター
December 10, 2017
コメント(0)
ロンドン旅行の大目的。バービカンシアターでのハムレット(8/28、31、9/3)。すでに2カ月経っているのでかなりぼんやりした感想になりますが、ぼちぼち思い出しながらメモしてみます。というのもNational Live theatre で上映された映像が、今年11/6には、日本でも上映されることになったのです。それを観る予定なので、上書きされる前に、ということです。Moorgate駅から歩いて10分くらい。楽屋口の隣から建物に入ります。大きなポスターと特設売店も。ソワレは19:15開演だというのに、はりきり過ぎて15:30頃着。中はWi-Fiもフリーで使えるし、広い建物をうろうろしてなんとか時間をつぶしました。↓後ろの売店で3回ともお惣菜を買って食事録画、録音、写真撮影禁止としつこく注意されます。チケットボックスでの引き換えでは身分証明書が必要でしたが、もぎり(実際には日本と違ってもぎりません。確認するだけ)の場所ではとくに何もチェックされませんでした。バービカンシアターは2012年の「シンベリン」ぶり。ここ上手から下手まで通路なしの1列で、幅も広い。途中でトイレに行きたくなったら悲劇です・・・。ここから感想ランダムメモ。ネタバレあり!!・いきなりベネディクトハムレット登場。心の準備する時間なし。(原作では見張りの歩哨の場面から始まる)原作の冒頭の台詞をハムレットが発し、私混乱。一回目の観劇ではこの混乱が後をひき、冷静ではいられませんでした。が、二回目は「そんなもの」とわかっていたので楽しめました。(プレビューではto be or not to beが冒頭にきていたそうだから大幅な修正があったらしい)・狂気がわかりやすい。見ただけで狂気を装っているのがわかる。テーブルの上を、兵隊の格好で面白おかしく歩くとか。原作を知らなくても、英語の台詞がわからなくても、これは狂っているんだと観客はわかります。・楽しみにしていた旅役者の台詞かなりカット。ハムレットの独白は周りの役者の動きがスローになるので、頭の中での思い(独白)が一瞬であることがわかる。これは効果的、なのかな?冗長にならずリズム感が生まれていた。・オフィーリアがカメラ女子設定。ここでは現代に舞台を持ってきた意味が理解できた。(その他の場面ではなぜその設定にしたのかいちいちひっかかったりして(笑))オフィーリアは魅力的でかわいい。死の理由は自殺であることがガートルートの芝居でわかる。(去るオフィーリアを見て、はっとした表情で追いかけるガートルート。この演出はジーンとくる)。これまで観た同作品ではさらっと流していた場面だったが、ベネレットでは、この前後の場面がとても印象的。・オフィーリア兄妹の仲のよさをピアノを一緒に弾くことで演出。これはよかったなあ。あの場面はオフィーリア家族の最後の楽しいひととき。次の再会では悲劇のまっただなか。ピアノは効果的に使われていたと思う。・舞台上手はそうでもないが、下手の見切れはヒドイ。今回はお屋敷の舞台装置が本格的。下手の席からは階段上バルコニー?での大事な場面(懺悔する叔父を殺そうとする、など)が声はすれど姿は見えず状態。残念。ざっくりいうと、カンバーバッチの魅力で若い観客にもシェイクスピアの世界をわかりやすく伝える舞台。舞台が広すぎ、美術が豪華なため、視界の邪魔というか集中できない箇所も。音楽は効果的だったし、役者は上手いので、3時間はあっという間でした。観劇後は事前に調べていた楽屋口へ。ベネディクトが対応をしてくれることもTwitterなどで情報収集していたので半分野次馬根性。そして・・・ラッキーなことにチケットにサインしてもらえました(二回目の観劇後)。最前列に並ばないともらえない状態だったのですが、親切なファン(たぶんティーンエイジャーの男性)が私がチケットをひらひらさせていたのを見て「もらってあげるよ♪」って。ああ、なんて親切な方!サインをもらって、生のベネさんの顔を拝んで、天にも昇る幸福感に満たされながら、ホテルへと戻ったのでした。
October 29, 2015
コメント(0)
今回の旅の第一目的はベネディクト・カンバーバッチのハムレットを観ること。チケット販売は2014年8月4日。確か、日本時間の午後6時に販売開始。公式サイトで購入したのですが、このシステムがまさに画期的!販売前にエントリしておけば、18時にランダムに整理券番号が配られ、その順番に並んで買うことができるんです。こんな画面が出るので、今自分の前に何人並んでいるのかがわかります。(これはこのブログを書いているときに保存した画像なので、誰も並んでいません)この日に手に入れたチケットは2枚。Hamlet28 Aug 2015 / 7:15pm / Barbican TheatreL5 1 £62.50 Hamlet31 Aug 2015 / 7:15pm / Barbican TheatreK10 1 £85.00せっかくだから2回行こうと考えたんですよね。そして今年8月、もう1枚追加!度々チェックしていると結構戻りがあるんです。Hamlet3 Sep 2015 / 7:15pm / Barbican TheatreL42View may be slightly restricted at certain times 1 £62.50 ※このちょっと見づらいという注意書きがクセモノ。下手側の大事な場面が見えずストレスたまりました。せめて少し安ければ納得できるのですが(怒) 今回の舞台は、£10~£200までさまざまな料金のチケットが公式で販売されていました。「ハムレット」以外に、最近気になりだした俳優ベン・ウィショーの「BAKKHAI」(バッカイ)も今年3月に発売されたので購入。バービカンのように大ホールではなく、アルメイダシアターという小劇場。とても雰囲気のよい劇場で、こちらは£38。ベネさんもウィショくんも人気俳優。その芝居を生で観られるということはかなりエキサイティングなこと。発売当日完売は必須なのです。だから、チケットを購入する際は、事前に事細かに情報収集することが大切。私は販売日前に何度も予行演習しましたよ(笑)いつカード情報を入力するか、事前に登録しておくべきことはなんなのか。でも、度々サイトをチェックしていれば、さまざまな事情で戻りチケットが発生。しかも良席の場合もあり!なのです。これは日本でも同じですね。どの国でも、どの演目でも、「あきらめないこと」が重要です!!そしてミュージカル「ビリーエリオット」も事前に入手。2012年にロンドンで観て以来、大好きな作品です。このチケットは友人に劇場サイトで購入してもらいました。が、観劇後、あまりの素晴らしさに追加。当日券をお得な料金で販売しているTKTS(公式チケット売り場)で、2階最前列センターという素晴らしい席を半額で手に入れました(*‘∀‘)
October 2, 2015
コメント(0)
2015年8/27(木)~9/5(土)8泊10日でロンドンに行ってきました!今回の旅を計画したきっかけは、ベネさんのハムレット、略してベネレットが発表されたこと。さかのぼること2013年12月。BBCドラマ「SHERLOCK」でハマってしまったベネディクト・カンバーバッチがバービカンシアターでハムレット!?なんですと~!!ハムレットは私にとって特別な作品。2003年の藤原竜也主演を観て、その演技にショックを受けてからずっと竜也さんファンなのです。そのハムレットをベネさんが!かなり迷いました。お金に余裕があるわけでももちろんない。休みもとれるか!?(結局仕事辞めたんですけどね 笑)ま、上演は2015年8~10月。まだまだ先じゃないの~。イヤイヤ、のんびりしている場合ではない。早めに決めなくてはいけないワケがあったのです。なんとチケット発売日が2014年8月4日!上演の約1年前に売り出すのです。しかも、譲渡は出来ない、受け取りには身分証明書が必要と、かなり厳しいルールも発表。1年先の予定、体調、なんてわかるわけありません。が、逆にわからないからこそ、チケットだけでも取っておいてもいいのでは。そのときに行けることになっても、チケットがなければどうしようもないのですから。ま、なんやかんや悩みながら(自分に言い訳しながら)、家族にも勇気をもって告白(?)し、無事にチケットも手に入れ出発の日を迎えました。当初は英語も話せないのに大胆にも一人旅の予定でした。が、私のプランを聞いて、観劇友のIちゃんが時期を合わせて英国行きを決めてくれました。なんとも心強い!行きの飛行機と6泊分のホテルで行動を共にします。<飛行機>ANA。羽田発なので、家から1時間もかからずとても便利。<ホテル>今回はANAの旅作で飛行機とホテルを予約。当初は6泊の予定でしたが仕事をこの機会に(?)一旦やめることにしたので8泊に延ばしました。・ノボテルロンドンウエスト6泊ハマースミス駅はハマースミス&シティーラインとサークルラインの始発駅。そして少し離れたところにピカデリーラインとディストリクトラインの同じハマースミス駅があり、とても便利。ホテルはバス乗り場側にあり、駅の裏側に位置します。観劇帰りは夜11時を過ぎるので、一人だと少し怖かった。ほんの2分くらいですが暗い場所を通るのです。ホテル自体はとても良かったので、観劇目的でなければぜひまた利用したいです。ハマースミス駅から徒歩5分のノボテル・ロンドン・ウエスト。とにかく部屋が広い!ベッドはキングサイズでソファもありリラックスできました。朝食は部屋に運んでくれるプランとレストランでのプランがあり、私はレストランで毎朝、栄養補給していました。メニューは毎日変わりませんが、熱々料理に冷たいサラダやフルーツ、カリカリトーストなどとても美味しかった!とくにマッシュルームがお気に入り。コーヒー・紅茶は希望を聞かれ、テーブルまでポットで持ってきてくれます。・ルーベンスアットザバレスIちゃんと別れたあとの2泊はビクトリア駅から徒歩5分。バッキンガム宮殿そばという素晴らしい立地の英国風ホテル。以前ここでアフタヌーンティーを楽しんだことがあり、その雰囲気が素敵でいつか泊まりたいと思っていたのを実行に移しました。部屋はとても狭かったし、ショップやジムなどもない小さなホテルですが、スタッフは皆親切で高貴な気分に浸れます。窓からの眺め。小公女セーラの気分(違う?)
September 22, 2015
コメント(2)
既に3月になってしまいました。・1月2月は藤原竜也「ハムレット」に夢中。2003年の疾走するハムレットはもちろん忘れられない作品だが、12年後のハムレットは、大人で魅力的。台詞動き一つ一つに説得力がある。そして平さんと並ぶ竜也さんは観ている私も誇らしくなるほど輝いていた。朝日カルチャーの講座にも参加。翻訳した河合先生の講義は充実していて為になった。竜也さん、横田さんのトークは個性あふれていて微笑ましい仲のよさ。ロンドン、バービカンシアターでの姿も観たい~!でも、その数か月後に同じ劇場で上演されるハムレット(ベネレット♪)を観るためにロンドン行きを決めてしまっていたので我慢です。・そして、浦井健治さん読売演劇大賞最優秀男優賞 受賞 おめでとう! この5年くらいで、役者としての立ち位置と実力をぐっと上げた印象。ミュージカルと演劇どちらもこなしていることが、今後も強味となりますように。1・2月では、山本耕史主演「メンフィス」、白井演出「マーキュリー・ファー」(シアタートラムの密閉感が効果的)などが印象に残っています。
March 15, 2015
コメント(0)
1月も後半に突入。既に観劇初めは済ませました。シアターコクーンにて「冬眠する熊に添い寝してごらん」。以前「ハムレット」でレアティーズを演じてコテンパンにやられた感のある井上芳雄くんが、蜷川演出作品に再度挑戦している様子を見たかったから(悪趣味?)。「ハムレット」のときはかなり厳しく鍛えられ、ミュージカル王子にはかなりトラウマになったよう。きっと二度と蜷川さんの作品に出ることも呼ばれることもないだろうと勝手に思っていたのですが、10年経ってリベンジ。周りを固めるのは、勝村さん、鈴木杏ちゃん(ハムレットではオフィーリアを演じていた)、ほか実力者。弟役が上田くんということだけが一抹の不安でしたが(何故か彼のロミオを観たことがあるのです・・・)、演技的にとても浮いていることもなくホッとしました。作品は、熊と猟師との契りとか、犬との交わりとか、ちょっと恐ろしげで難解な話。一回きりではなかなか話を理解するところまではいかなかったけど、作品の匂いは掴めた、と思う。熱く、生命力にあふれ、台詞は生々しく、わかり辛く、ザ・演劇という世界に巻き込まれてきました。3時間55分という上演時間もさほど長くは感じませんでした。そして、ストレートプレイでの井上くんの演技も堪能。ミュージカルをメインに活躍している役者さんには見えなかった。プリンスオーラはナシ。立ち姿や台詞は清潔感あふれている。もっともっと熱く汚く演じてもいいんじゃないかなと思う役どころでしたが、さらっと演じているように見えるのも彼の魅力なのかも。そして、杏ちゃんのベテラン役者然とした風情にも感心。頼もしい。カテコで座長のように挨拶している上田くんが少しかわいそうでした。今年も蜷川さんは大忙し。次はネクストシアターの「カリギュラ」を観る予定。そのほか、オールメールの「ロミオとジュリエット」やイキウメの前川さんの本を蜷川さんが演出する「太陽2068」などが楽しみ♪
January 20, 2014
コメント(0)
2013年7/18(木)~8/26(月)猛烈に暑かった今年の夏、帝劇では「二都物語」が上演されていました。約1か月半で4回観劇。浦井くんが出演していたから4回観たけれど、もし出ていなかったら1回もしくはスルーしてしまっていたかも。「二都物語」って古いし重いしってイメージだったから。ストプレは古くて重く、不条理だったりもやもやするものも好きだけど(むしろそういうのが好き)ミュージカルは、できれば歌やダンスが存分に堪能できるものが好み。ただ数回観劇したことで、スルメのようにじわじわとその味を楽しむことができた。歌は1回では頭に残らなかったけど、4回も観れば覚えの悪い私でも自然と口ずさむようになれた。舞台装置はお金をかけずに、観客の想像力に任せるものになっていた。これは、やっぱり演劇中心に演出している鵜山さんだからでしょう。でもあの大きな帝劇では、それが効果的だったとはいえないかも。大きな板が舞台を横切ったり、回ったり、色を変えたりして場面転換をする。それに映る影が、実体とともに心情を表現する。とても洒落ていて雰囲気もあるんだけどね。出演者は皆芸達者なのもこの作品の特長。福井さん、原さん(2人とも)、塩田さん、宮川さんらの演技が深みを与え、長い芝居を2時間半という短く端折っている欠点を補っていました。最初の仮チラシでは、2人主演と見紛うような写真。でもストーリーを知っていたので、絶対シドニー・カートンがさらっていくとわかっていた。案の定、すべては井上シドニーがすべての中心に。歌で芝居で、彼の心情は痛いほど伝わってくる。ルーシーの気持ちが自分にあるんじゃないかなと期待したり、絶望したり、でも絶望の中から希望を見つけ出したり。そこに主題があるものだから、チャールズとルーシーはちょっと物足りなかったかな。とくに浦井ファンとしては…。ルーシーに一目ぼれした瞬間の気持ちを、役者が袖で補完しなくてはならないとは。観客は少し置いてきぼりかも。さらに、ルーシーが常にチャールズで頭がいっぱいなほど愛情を持っているように見えなかったのも残念。告白の順番が違っていれば、シドニーと結婚したのではと思えてしまった。2人の男性に母性を与える存在なのかな。そのへんも観客がかなり想像力豊かに頭を働かせないと共感するのは難しい。いろいろ言いたいこともあるけれど、井上、浦井の絡みはファンにとっては垂涎もの。昨年のルドルフの際に感じた井上くんの成長ぶりがさらに進化していたし、あの脚本の中できっちりとチャールズを演じ、浦井くんならではの味を見せていたのも嬉しかった。というわけで、ほぼ満足の「二都物語」でした(不満ばっかりではなく満足感のほうが勝っているんです、これでも)。もし、また2人の共演があったなら、ぜひ互角に対峙する役を観てみたい。なんならストプレでもいいです♪
September 1, 2013
コメント(0)
夏もそろそろ終わり。今年の夏は暑くて暑くて、体もキツイ。そうはいっても関東37度とかで話題になっていた期間は、ロンドンに遊びに行っていたのですが。ロンドンは日中は23度前後、夜は17度と過ごしやすく、旅行中は良い天気でした。雨のイメージがない、カラッと晴天なロンドン。8/6~11の4泊6日の母娘旅。今回は娘と一緒だったので、舞台は2作品のみ。レ・ミゼラブルとオペラ座の怪人と王道。現在、レミゼの旧演出はロンドンだけということで、かなりのめりこんで観てきました。素晴らしかった~そして、注目していたAnton Zetterholm 。なぜ注目していたかというと、ドイツのエリザベートでルドルフを最近まで演じていたという話を聞いたから。ルドルフとアンジョルラス。俄然興味あり~そして、実際の舞台では、かなり熱いアンジョルラスでした。叫び系リーダー!やっぱりリーダーはカリスマ的で特別な存在でいてほしい。日本の新演出で観た限りでは、一学生として埋もれている感がなんとも惜しくて…アンジョルラスに思い入れがありますからね。そして The phantom on the opera昔むかしに山口さん(たぶん)のファントムを新橋演舞場で観たきり。あまり覚えていない。(映画とガラコンサートは観たけれど)怪人はイメージと少し違っていたけれど(ラミンをイメージしていたのが間違い (^^;)クリスティーヌは素晴らしく、この作品の魅力を満喫できました。席は2階下手。シャンデリアの動きをすべて観ることができ、舞台も思ったより近かった。娘も大喜び。どちらも一緒に口ずさめるくらい内容を知っている作品だったので、英語でも楽しめました。そして、今回は今はまっている役者さん主演のBBCドラマ「シャーロック」ロケ地にも立ち寄ってきました。といっても、ベーカー街221B(North Grower Street 187)と、ジョン・ワトソンが最初に旧友に会う公園(ラッセル・スクエア。そして私は警官詐欺にあう)のみですが。それでも大感動! そして、旅行中にTwitterのフォロワーさんに教えてもらった、ベネディクト・カンバーバッチさん(シャーロック役の役者さんね♪ 夢中です 笑)が好きなカフェにも。カルッチオというイタリアンカフェで、「エッグ・ベネディクト」(笑)食べてきました。とってもおいしかった♪
August 31, 2013
コメント(0)
8/16(金)13:00 @帝国劇場走り書きメモです。8/4ぶり、3回目。この日は終演後、トークショーが開催されるということで急遽A席を追加しました。この10日あまりで随分舞台の印象が変わりました。マダムドファルジュ一人が、浮くほど熱く濃かったのが、それに周りも追いついてきたというか。シドニーカートンとチャールズダーニーの2人の芝居がかなりしっかりと喜怒哀楽を表現するようになってきていた。シドニーがルーシーに惹かれる過程がこれまではっきりしなかったのが、明確に伝わってきたしただのおまぬけさんにみえた(失礼)チャールズが、貴族の立場で行動していることがわかってきた。トークショーは、男性だけの7人で実施。岡さん司会。井上・浦井・橋本・今井・宮川・福井。あまりに自由なメンバーのトークをばっさりと仕切っていく岡さんステキ。まあ、想像通り、自由で個性的でまったりと笑いの絶えない時間でした。それぞれの好きな場面などいろいろしゃべってくれたのですが、印象的だったのは独房の場面、シドニーがチャールズに手紙を書かせる場面の芳雄くんの言葉。演出家からは2人の遺書だと言われたそうですが芳雄くんは、ルーシーに伝えたいことであり、さらにチャールズにも知ってもらいたい内容だから(チャールズに書かせる)とのこと。腑に落ちた。役者の一つ一つの行動にはやっぱり理由がある。もしくは理由をつけることで役者は心を動かして演じることができるんだ、ということを改めて感じた言葉でした。浦井くんのFCイベントも、彼なりの解釈や演出家の意図などを知ることができとても有意義だった。笑いのなかにも新しい発見があり。役者さんはお疲れのところ大変ですけど、こういうイベントは大歓迎です。できれば演出家・鵜山さんの講義も受けたかった。
August 17, 2013
コメント(0)
ブログ更新は怠っていましたが、観劇の日々は続いています。というより、以前より増えている気がする(コワイ、コワイ)。7/18(木)17:00開演二都物語(初日)↑左端の人を入れたいばっかりに、右が切れていたという…原作 チャールズ・ディケンズ脚本・作詞・作曲 ジル・サントリエロ追加音楽 フランク・ワイルドホーン演出 鵜山仁キャストシドニー・カートン 井上芳雄チャールズ・ダーニー 浦井健治ルーシー・マネット すみれマダム・ドファルジュ 濱田めぐみドファルジュ 橋本さとしドクターマネット 今井清隆サン・テヴレモンド侯爵 岡幸二郎ジェリー・クランチャー 宮川浩バーサッド 福井貴一ジャービス・ロリー 原康義ミス・ブロス 塩田朋子ストライバー 原 慎一郎 ほか初日までには原作を読もうと張り切っていたけれど、結局数ページ読んだだけ。以前宝塚で、大地真央・剣幸・黒木瞳で観たので大体のあらすじは知っていた。でも原作はとても面白いらしいので、初日を観た今、再度チャレンジしようと思っています。真央ちゃんが酔っぱらって歌う「サンキュベーリマッチ♪サンキュベーリマッチ♪」という歌があまりに印象的で、上演中、芳雄カートンも途中で歌うのではないかと期待したりして。もちろん、楽曲はすべて異なるので、この酔っ払い歌を芳雄くんの声で聴くことはできませんでした。(わたしの記憶では、大地カートンは、剣チャールズのことをダーネエくんと呼んでいた気がするのです。これはダーニーのフランス語読みで揶揄していたということですかね?)初日だから、空気が張りつめていて、ちょっとギクシャクする部分も(そこが初日の魅力ですが)。それでも、期待以上の素晴らしい作品でした。まだ幕が開けたばかりなので細かいところは書きませんが、かなり重い話なのに後味が悪くない。涙のなかに希望がある。そんな気持ちにさせてくれるのは、酔っ払い弁護士を演じる芳雄くんのしっかりとした芝居のおかげかな。実はどちらかというと好きではない役者だったのですが(歌声がね)、昨年の「ルドルフ ザ・ラスト・キス」から見る目が変わりました。声も太くなり安定している。最初の印象に引きずられるのは、どんな場合でもよくないですね。人は変わるんです! (浦井くんもエリザ初演ではただの二枚目スターさんだわ、とスルーしていたのですから。今はこのザマですが)ミュージカルだけでなく、ストレートプレイでも活躍している芳雄くんと浦井くん。そしてシェイクスピアなどの演出で評価を得ている演出家の鵜山さん。そして、周りの実力者たち。(さとしさん、福井さん、宮川さんほかオジサマたちがステキすぎ)ミュージカルといっても、どちらかというとストレートプレイに近い印象。観客たちの想像力をかき立ててくれる作品です。さてお目当ての浦井くんの役は、亡命貴族チャールズ・ダーニー。まっすぐな志しを持つせいで…(泣)という青年です。一歩間違えると、まっすぐすぎてマヌケにもなってしまう。「あんたのせいで!!」と責めたくもなってしまう難しい役。鵜山さんの演出では、まっすぐで生真面目なだけでなく愛されるキャラクターになっているところがいいですね。それにちゃんと応えています。そして、今後ますますよくなるでしょう(と期待を込めて)。すみれルーシーは製作発表での驚きの歌唱披露が忘れられませんが、本番では大分よくなっていました。というか、あまり色がないというか。それが意図したものか、個性が出せないのかはわかりませんが。濱田めぐみさんの、酒場のおかみは素晴らしい。物語の核ともなる怒りや恨みを一手に背負っている役が似合っています。カーテンコールでは、鵜山さんとジルさんがご挨拶。ジルさんって女性だったのですね。脚本・作詞・作曲ってすごいですね。ステキな女性でした。8/26までの長丁場。きっとどんどん変化していくことでしょう。もっとドラマティックになりそう。チケットもまだまだご用意されているようなので(^^;)、迷っている人はぜひ!鵜山さんの演出は一見の価値あり♪
July 21, 2013
コメント(0)
2/21(木)14:00@さいたま芸術劇場インサイドシアターさいたまネクストシアター『2013年・蒼白の少年少女たちによる「オイディプス王」』を観てきました。以前から気になっていたのですが、いつも気づいたときはチケット完売の人気。主役は、稽古の状況から川口覚さん(シンベリンの弟王子♪)と小久保寿人 さんのどちらに決定するということでしたが、結局オイディプスとクレオンの交互配役に。(ロックオペラモーツァルトといい、ロミオ&ジュリエットといい、ダブル・トリプルキャストの作品が増えましたね~お財布に厳しいデスヨ)チケット購入後に配役が決まるという残念な順番でしたが、偶然にも川口さんのオイディプス日だったのです。登場シーンでは、その清潔感あふれる美しさに思わず目をひきつけられる。ギリシャ悲劇ってストーリーを楽しむより、役者の演技を堪能するという楽しみ方になる(ストーリーは神の信託に支配されるので。あっけなかったり、釈然としなかったり)オイディプスはすべて自分の意思でなく、知らない間に運命の渦に巻き込まれる。母と子の禁断の愛というテーマもドロドロした印象がないのは演出のせいか。大勢のコロスが叫ぶさまも圧巻。一つ一つの台詞がぴったり合わさるのには驚き。きっかけはどうやっているんだろう。熱く、エネルギッシュなネクストシアターの芝居は病みつきになりそう。次の演目が楽しみ!
February 22, 2013
コメント(0)
2/16(土)17:00ルージュバーション モーツァルト 中川晃教、サリエリ 山本耕史念願のルージュVer.は東京では最後の回。初めて観るのに既視感あり、のアッキーのヴォルフガング。でもカテコの挨拶によると、「別物」だそう。(耕史くんが、「アッキーは以前モーツァルトを演じていますが」と振ってくれた。これにはビックリ。なんとなくその話はタブーなのかなと思っていたから)気持ちよく突き抜ける声は期待通り。そして、耕史サリエリは噂どおり(笑)美しい。キーもこちらのほうが合っているようで、初めて観る人にはオススメバージョンかも。アッキーのあの厚底ブーツは必要?武田真治トートが思い出される・・・動きにくそうだし、不自然。アッキーモーツァルトなら、別にチビッコで裸足だって全然かまわない。コンスより小さくても見た目じゃなくて才能に惚れるということでOKでは?1幕最後の「Je Dors Sur Les Roses」。耕史くんは最後の音がCDよりも低かったので、アッキーはどうなのかなと楽しみにしていたら同じだった。ただ、その後グングンと音を上げていってたけど。うんアッキーならでは、ですね。ルージュバーションを心に留めたかったので、これでマイ楽!と思いきや…2/17(日)17:00 モーツァルト 山本耕史、サリエリ 中川晃教はい、足がいつの間にか渋谷方向に歩き出していました。当日券に並ぶなんて何年ぶりだろう。(内野さんのエリザベート以来かな)インディゴバージョンはこれで3回目。最初にモーツァルトが歌いだした途端、ん?これは…いいじゃないですか~♪プレビューとは別人のような声の伸び。そしてよく踊る(厚底じゃないから)。ビジュアルはもちろんステキだし、歌もよく、1幕が下りるころにはかなり興奮気味!幕間に山本ファンの元に駆けつけ、感動を伝えたくらい(笑)そしてアッキーサリエリ。硬く抑圧された、しかし中味は熱いサリエリ。オールバックの長髪にメッシュが入った髪型はよく似合っているしちょっと力が入りすぎたセリフ回しも魅力的に感じる。そういえば、このサリエリの口調を真似するローゼンベルグ伯爵(湯澤幸一郎)が秀逸!特徴を捉えていて、後ろで聞いているアッキーサリエリもちょっと笑っていたような。今日は拍手でちょっとしたショーストップ状態になってました。昨日の耕史サリエリの真似も似ていて、ホントに楽しい場面。湯澤さん、ほんのちょっとした間やアクセントなどで観客の心を掴める役者さん。この人以外の伯爵は考えられないほど。終盤の2人の歌は、ルージュ、インディゴともに高いキーをアッキーが歌っていましたね。でも、どちらもサリエリ側のマイクの音量を上げていたような。千秋楽ということで、カテコもスペシャル。アッキーの無茶ぶりで、2人のヴォルフが一曲まるまる歌ってくれました。「夢を支配する者 Place Je Passe」アッキーバージョンで、とか耕史くん?がオケに声かけていたから、それぞれキーとか違うのかな?アドレナリンが体中を駆け巡るひととき!なかなかこんな舞台には出会えないので、無理して並んでよかった。割引チケやお土産付きチケが氾濫している演劇界。短い期間だということもあるけれど、これだけ満員御礼になる舞台は最近では珍しいのでは。必ず実現するだろう再演を心待ちにしています!
February 17, 2013
コメント(0)
2/9(土)17:00@シアターオーブ インディゴバージョン モーツァルト山本耕史 サリエリ中川晃教ネタバレあり↑パンフレット2500円とトートバッグ1300円を購入すると付いてくるポスターモーツァルトプレビュー行ってきました。やっぱり初日って特別で楽しいね。カテコでのスタンディングオベーションは私も感動。仕事でちょっと関わったので思い入れもあり。きっともっとよくなるね。 短期間の公演なのがもったいない。再演もぜひ(気が早い?)第一声のパパの歌(と芝居)に少々がっかりしたけど、ほかはとくにストレスもなし。 ウェーバーの奥さん・緑子さんが場を和ませる。東宝M!とは違って、そんなにヒドイ一家ではなかった。流れがM!と同じなので、どうしても比較してしまい、今回はちょっと軽い印象になるのも否めない。 各人物の掘り下げ方が浅いから。でもM!も初めて観たときは退屈だった覚えが。←アッキー歌以外 今回は音楽と衣装と歌とダンスを理屈抜きで楽しめばいいのではないかな。とにかく衣装や美術がステキ。衣装観ているだけでも楽しい。センスが光るね。有村さんは東宝M!でも衣装を担当。だからこそ敢えて変えてきたのかも。演出家の指示もあるだろうけど。耕史ヴォルフはただただ美しい。 光り輝いていた。 結婚式のレースが綺麗すぎて似合いすぎてる(笑) あれ、アッキーも同じなのかな。髪型もチラシと違っていてgood。 1幕最後は音下げてたよね。ヴォルフの歌はキーが高くて大変そう。 でも、彼の声は大好きです。アッキーとは違う魅力的な声。ただセリフ回しがいわゆるミュージカル調で、若作り?していたのに違和感も少しあった。 クライマックスのヴォルフ&サリエリの歌は、逆バージョンでもアッキーが高音? 気になる。 アッキーサリエリは、(アッキーといえばヴォルフしか考えられないだけに)思った以上によかった。 あのクサイセリフ回しは予想内だったし、彼の表情の作り方は好みです。ただ、1幕で全然歌わないから欲求不満に。 2幕は歌ってくれて助かった〜♪ (私の精神安定のために)拍手も沸き起こる。来週のアッキーバージョンが待ち遠しい。こっちのほうがやっぱりしっくりきそう。嫉妬に苛まれる、美しきサリエリも楽しみ。そしてもう一度耕史バージョンも観たい。 そしてアッキー…(エンドレス)でも我慢です。
February 10, 2013
コメント(0)
ブログ更新を怠っていましたが、12月もNoismやイキウメ、モダンスイマーズなど素敵な作品を堪能していました。もちろん、楽しみにしていた五右衛門ロックZIPANG PUNKも。今年は少しペースを落としながらも、素晴らしい舞台に出あえますように…そして観劇初めは13日のゴエロク♪これはお祭りなので、盛り上がったが勝ち。気分を上げて臨みます!その後はかなり評判のいい「百万回生きたねこ」。未來くんの猫っぷりを楽しんできたいと思います。
January 11, 2013
コメント(0)
10/20(土)13:00@新国立劇場 中劇場14列(4列目)下手側「リチャード三世」3回目。前楽にして見納めです。8日、11日、20日と3回観たわけだが、やはり見るたびに役者の演技も奥深くなり、油をさしたように潤滑に芝居が進むようになっています。私自身は11日が一番しっくり、感動できたのですが。舞台美術がとてもシンプルなのに反して、照明がかなり凝っています。リチャードが通る道がまるでレッドカーペットがくるくると敷かれるように伸びたり、国旗のように交差したり。今日は下手側だったので、前回の上手側とはまた違う景色が見えるのが面白い。下手には錆びた王座(ヘンリー六世とマーガレットの椅子)、ヘンリー六世の遺体、ヘイスティングス卿の首が置かれています。そこを通るたびに驚いたり顔をしかめたり。上手席からは見えない表情をついつい目で追ってしまった。見るたびに魅了されるのはバッキンガム公。あんな腹心の部下を切るなんて、リチャードも焦ってしまったのね~。忠義の固まりだったのにバッサリと見放されたバッキンガム公の恨みはとても強かった(呪いの場面)。上から覆いかぶさるように呪っていた。バッキンガムが処刑される前の場面はとても見応えがあるのですが、ついつい後ろから登場する、まだ照明が当たっていないリッチモンドに目が行ってしまいます。実は浦井リッチモンドの一番の見せ場は、この登場シーンだと思っています。新しい時代の登場を、一瞬で見せる。その姿に説得力がある。ただ、その後の訓示の長台詞は感情たっぷりに話すものの、台詞が劇場の緊張感あふれる空気に負けてしまって、スコーンと客席に届かない。←私見ですそこが少々残念でした。ラストの王冠に白バラと紅バラをクロスする演出はとても美しく詩的。(たくさんの血が流れた故の結末だけれど)この「リチャード三世」は、3年前の「ヘンリー六世三部作」(2009年10月)があってこその作品。だから観ていない私には気づかない箇所がたくさんあると思います。こんなに観なかったことを後悔する作品もない…ま、そのときは浦井くんのファンではなかったし、3部作の長さにおののいたことも原因の1つ。長さに負けず観に行こうと決めても、きっとそれは蜷川版「ヘンリー六世」だったでしょう(2010年3月)。仕方ないですね(^_^;)岡本リチャードは以前観た、市村さんや古田さんのような極悪で重厚な役作り(古田さんは重厚ではなかったけど)とは違い、どこか夢みがちで駄々っ子のよう。華奢な体格のせいもあるかもしれないが、他の演出とは違う憐みのようなものを感じるリチャードでした。シェイクスピア作品は一般の演劇作品とは違い、ストーリーのネタバレとかは気にせず事前に本を読んだり調べたりするようにしています。今回は小田島先生の講座に参加したり、原作はもちろん、英国史などもざっと読んでから観劇に臨みました。解釈や演出を比較するのが、シェイクスピア作品観劇の楽しみの1つなんですよね。☆ロビーに置かれていた美術模型。黒VS赤ヘンリー六世リチャード三世
October 20, 2012
コメント(0)
10/8(月・祝)@新国立劇場・中劇場作:W.シェイクスピア翻訳:小田島雄志演出:鵜山仁出演:岡本健一 中嶋朋子 浦井健治 勝部演之 倉野章子 木下浩之 今井朋彦 吉村直 青木和宣 那須佐代子 立川三貴 小長谷勝彦 森万紀ほか 芝居を観るためにこんなに予習をしたのは初めてかも(^_^;)今年6月にロンドンを旅して、ますますシェイクスピアへの関心が深まる今日この頃。3年前の「ヘンリー六世」の続編ともいうべき今回の「リチャード三世」です。(でも「ヘンリー六世」は観ていないという痛恨のミス)ネタバレ含みますヨ。今日は2階最後列(前から3列目のセンター)。舞台は一面赤茶色の砂漠のよう。砂が敷き詰めてある。役者が歩くたびに砂に足跡が付いていくのが上から見ていて面白い。そして、足音がギュッギュっと耳に残る。各人が生きた証明のように足跡と足音が心に響く。また、照明が美しく凝っている。これは2階ならではの楽しみ♪途中ユニオンジャックの形になったり。思わず乗り出してしまった。前方の客席をつぶしているため、かなり舞台が広い。しかも円形にせり出している。新国立劇場ならではです。そして、真ん中には盆。八百屋になっていて、しかも足元は砂地。役者は歩きにくいでしょうね~グロスター公リチャードを前作に続き岡本健一が、ヘンリー六世の妻・マーガレットを中嶋朋子が演じる。岡本くんの芝居は、ロッキーホラーショー以来2回目。独特の雰囲気を持っている。鵜山さんも、彼だから(ロマンチスト?)今回のような「リチャード三世」になったと言っていた。以前観たリチャード三世は、市村さん、古田さんなど。強く醜く愚かな王をダイナミックに演じていた。でも岡本くんのリチャードは、彼の持ち味プラス演出のせいで、どこか切ない。それは最期の場面の演出で顕著に表現される。私が観た舞台と比べると、ちょっと肩すかしをくらった感じも。うう~(泣)。でもそれがまた岡本リチャードに似合っている。音楽もよいのだ…ヘンリー六世を演じた浦井健治は、ヘンリーにこの子は将来王となると言われたリッチモンド役。かなり遅い登場です(ラスト40分くらい?上演時間は約3時間35分・休憩含む)。しかもバッキンガム公の素晴らしい台詞の途中で登場するから、そっちに気を取られ、登場シーンを見逃してしまった。でもその登場シーンが美しくて♪立っているだけで、透きとおるような印象を残す存在感は貴重。もう少し台詞を一つ一つ立たせることができたら、もっとよくなりそう(兵士たちへの訓示の場面)。リチャードとの対比も面白い。王冠にも注目!さて、11日にまた観に行きます。今回は1階のかなり前方。見え方が違うから、印象も変わるかも。
October 9, 2012
コメント(0)
9/17(月)@東京芸術劇場・プレイハウス作・演出:野田秀樹音楽:椎名林檎キャスト: 妻夫木聡、深津絵里、仲村トオル、秋山菜津子、大倉孝二、藤井隆、野田秀樹ほかhttp://www.nodamap.com/productions/egg/NODA・MAPは昨年の「南へ」以来。あれは、富士山噴火の地震がベースになっていたけれど(震災の前日に観劇)、今回は…過去の事実と現在の事情が絡まり合って、ぞわぞわっとします。ネタバレができるほど、まだ咀嚼できていませんが、タイトル「エッグ」が意味するところをあれこれ考えるだけでも心がザワザワしてくる。短いタイトルなのに、強烈な印象。劇場リニューアルを絡めてくるところも、「今」を実感できてよかった。寺山修司の名前が出てくるとニヤリとしてしまう。ほかにも、知ってる名前も(ネタバレになるかも。伏せます)。若い世代は聞いたことがない人もいるかもしれないですね。後半にもチケット取っていたのだけれど、都合が悪くなり手放したのが悔やまれます。なんとかしてもう一度行きたい~
September 21, 2012
コメント(0)
9/17(月)18:00@朝日カルチャーセンター新宿講師 小田島雄志 浦井健治(リッチモンド伯ヘンリー)2年半前、ここ朝日カルチャーセンターで開催された扇田さんの講義「演劇とミュージカルの楽しみ」でも浦井くんがゲストだった。まさか、これほどのファンになっているとはその当時は思いもしなかった。人生何が起こるかわかりませんね(^_^;)あのときはハイテンションで喋りまくっていて驚いたけれど、今回は落ち着いた口調で、でも作品に対する熱い想いを込めて語っていました。まず最初の30分は小田島先生の講義。初心者向けです、と断ってスタート。手書きのプリントに沿って「リチャード三世」についてわかりやすく説明していきます。「ヘンリー六世」三部作、「リチャード三世」などは歴史劇に分類される10作品。同じイングランドの王は歴史劇ではなく、悲劇。ストーリーとしては「ヘンリー四世」が面白いとのこと。破天荒な遊び人である皇太子が、やがてイングランドの英雄と呼ばれるヘンリー五世として称えられる(現在の皇太子などかわいいものだそう)。系図を使って、関係を説明。先月、子どものためのシェイクスピア「ヘンリー六世・3部」と「リチャード三世」を観たばかりなので大まかな流れは頭に入っている。登場人物の名前が同じだったり関係性が分かり辛いのだが、そのときの役者さんの顔が思い浮かぶので助かっています。来月はこれが、岡本さんや中島さん、浦井くんの顔に変わってくるんだろうな。先生の講義が終わると、2人とも立ち上がって「リチャード三世」の魅力について語り合います。先生が促して立ってくれて、大変ありがたかった。私の席からは座っている浦井くんが前の席に座っている人の頭と頭の間からチラチラ見える程度だったから。(以下は順不同。思い出せる範囲の内容です)浦井くんは、・お稽古場では8時間のうち6時間は見学。でも見ているだけでも惹きこまれる (つまり、出番は遅いということね)・リチャード三世とハムレットはお喋り・ヘンリー6世からのリンクを感じる・鵜山さんからは「色を変えろ」「音を変えろ」と指示される。役者を操るのがうまいなど、饒舌に語る語る。ときには先生の言葉を遮ってまで最後まで喋る(笑)演出のネタバレでは?と思う箇所も。本番で確かめよう!書き込んだ台本を私たちのほうに見せて「汚くて、シェイクスピアに謝れと共演者に言われるほど」。愛情たっぷり思い入れたっぷり、ちょっと自慢げにも見えましたね。小田島先生はシェイクスピア研究の第一人者であり、さらにかなりの観劇ツウ。浦井くんがヘンリー六世をやると聞いたとき、当初はシンプルすぎるのではないかと思ったそう。(きっと細かな心のうちまで芝居で見せられるか心配だったのでしょうね。私も当時そう思っていました。だから3部作という長時間の芝居というのもあり、観なかった(>_
September 18, 2012
コメント(2)
ホテル街というロケーションが会場内の熱い空気をもっと熱くしていた。今回のヘドウィグにぴったりのライブハウスでしたね。9/8(土)17:00@shibuya O-east 山本耕史ヘドウィグは2007年と08年計3回観ている。耕史くんのヘドウィグは切なく、ちょっと哀れで美しい。でもその世界に私自身がどっぷりと入り込めたかというと、ちょっと違う。熱心なファンがいる作品だから、逆に冷めた目で見てしまっていたのかも。←あまのじゃくだから(笑)で、今回の未來くんのヘドウィグ。設定が日本の近未来になっていたり、ベルリンの壁が福島第一原発から20km圏内を囲む壁になっていたり。その設定は胸が痛くなる。目をそむけたくなる。でも、話が進むにつれ、そのこと自体は気にならなくなり、森山未來ならではのヘドウィグの世界にひきこまれていく。日本語で歌っていることも、敷居が高かった作品を(私にとって)少し身近に感じた理由かもしれない。とにかく、今回は森山未來の魅力にノックアウト。一回しか観られなかったので、深く反芻することも難しいけれども、久々に胸の奥までガツーンときた作品だった。歌も動きも未來くんでしか見られないパフォーマンス。ああ、また観たい!日替わりらしい即興セッションも楽しかった。こういうやりとりが、客席をも巻き込むライブ感をさらに盛り上がるものにしているのかも。私が観た回は「暗い森を迷い歩く。お腹も空いて喉も乾いて。やっと明かりが見えた。近づくと原住民が祭をしている。そして生贄に?」のような流れ。声出して笑ってしまったよね。(指定席1階5列目 一段上がった列でとても見やすかった)
September 13, 2012
コメント(0)
8/23(木)13:00@さいたま芸術劇場感想まとめようと思いつつ1週間も経ってしまった。さい芸が遠いのは承知ですが、夏の酷暑をあなどっていた…たった10分たらずの劇場への道。ギラギラ太陽に照らされて劇場に着いたときは息も絶えだえ。ああ、情けない。夏のさい芸作品は夜公演が限る!今回はオールメール初の悲劇ということですが、終わった後は??っという印象。なんとなくモヤモヤ~でも、あとでじわじわ~なんのこっちゃという感じですが、とにかくはっきりと悲劇だとは言い切れないストーリーなのです。(この作品は問題劇 Problem plays)とも言われるそう。幕が開くと、そこは一面のヒマワリ畑。熱い暑い空気が流れてきます。「じゃじゃ馬馴らし」で、その美しいビジュアルに驚いた山本裕典。今回さらにそのビジュアルに磨きがかかっています!前回より台詞が膨大になっている。主役だから。それはそれで苦労しているでしょうね。やっぱりベテラン陣とは醸し出す空気が違う。今回は狂言回しの役の2人。たかお鷹さんと小野武彦さん。自由自在な芝居はよくわからないストーリーをストンと観客に伝えてくれる。冒頭部分、兵士たちの紹介のような場面があるんだけど、横田さんのところで思わず拍手喝采したくなったのは私だけではないはず。やっぱり横田さんステキ♪ ヘクトルが見られてだけでも遠路はるばる出かけた甲斐があるというもの。今回は裸の場面が多いので、若手兵士の皆さんはみんな鍛えているようですね♪よく知らない若手イケメン役者たちはどんなもんだろう、と懸念していたけど、蜷川さんの若手の使い方はさすが。見た目もよく血気盛ん。声が持つかな?と心配になる役者さんもいたけど…内田さんのカサンドラは不気味な美しさで目が離せない。綺麗だった~綺麗といえば、女役鉄板の月川くん。安定の美しさと口跡の良さ。ドレスが脱げたハプニングにも動じない。あそこで、山本トロイラスがフォローできたら素晴らしかったのに。自分のことでいっぱいでした(^_^;)そのほか印象的だったのは、アキレウスとパトロクロスのコンビ。裸体にヒマワリも強烈!アキレウスの星さんの声にも痺れました。今後もチェックしなくては。さいたまは9/2まで。その後は大阪、鳥栖(佐賀)、愛知へ。
August 30, 2012
コメント(4)
8/14(火)最近よく見かける「期間中チケットを買ったら抽選で製作発表にご招待」。まんまと乗ってチケット購入し申し込むも、案の定ハズレ。が、友人が当選し誘ってくれましたヽ(^o^)丿主演の森山未來と満島ひかりのお2人がまず絵本を朗読(後半部分を抜粋)。ぶっつけ本番だったのか、そんなに素敵な朗読でもなかったかな(^_^;)この絵本は愛読者が多く、よく知られているけれど、私はその世代ではないのでとくに愛着はない。ちょっとブラックな面も持つ味わい深い絵本なんですね。イスラエルから演出・振付家が来日していて、既に2回ほどワークショップも行われたらしい。まだまだスタートラインに立ったばかりのようで、内容も具体的には話は出ませんでした。猫の手がグーかパーかとかそんなことを話していたという未來くん。未來くんはすっぽりと帽子をかぶり、満島さんは髪を二つ小さくお団子にして小猫風味。ワンピースも可愛くてとても似合っていました。映像で観るよりずっと好感が持てる女優さんでした。(TBSやホリプロのおえらいさんが話している間も、ちゃんと笑顔で反応していたし)2人の演出・振付家の過去の作品が映像で流れましたが、たぶん私好みです。ダンスがメインのようで、これは大貫くんほかダンサー陣の出番も多そうな予感。会見後は、猫のヒゲをつけたオーディエンスと一緒にマスコミの撮影。はい、私も頑張って声出してきました♪映っているかな?
August 14, 2012
コメント(2)
songs for a new world-新しい世界の扉を開ける14の物語-8/1(水)ソワレ、8/2(木)マチネ、8/5(日)マチネ、8/6(月)ソワレ私のsongs祭(浦井祭ともいう)は終わってしまいました。夏が終わってしまったような気がする。キャスト:浦井健治man1、濱田めぐみwoman2、昆夏美woman1、米倉利紀man2作詞・作曲:ジェイソン・ロバート・ブラウン 演出:田尾下 哲ステージング:小野寺修二今回は事前にオリジナルCDも購入し、曲を頭にいれてからの観劇だったのですんなり初日から世界に入り込めた(と思ったが、本当のところはどうでしょう)ミュージカルと銘打っていても、台詞はなく、男女4人による現在や過去、現実と虚構を織り交ぜた実に個性的な作品でした。まず感動したのは、この作品のために随分前からボイトレなどの準備をしてきたという浦井くんの声!ポーンと高い音が綺麗に出ているし、表情も豊か。こんな歌い方ができるのか~これまでのミュージカル作品で聴けない歌い方をしている彼を見ながら胸を熱くする私(笑)でも好きな場面は、ハイトーンではなくw、2曲目の「On The Deck Of A Spanish Sailing Ship、1492」の落ち着いた深みのあるソロ。目を瞑ってずっと聴いていたくなる。あのあたりの音域が気持ちいい。どの曲も難曲ばかり。うっかり鼻歌も歌えない。さすがなのは濱田さん。歌いだすとパッと世界が見えてくる。独特の世界を自由自在に操っている印象。数を重ねるごとにますます鮮やかに意のままに歌っていた。歌もさながら、印象的だったのは、照明やシンプルな美術。そして小野寺さんが創り出す動き。ステージングというのがどのあたりまでを指すのかがよくわからないのですが、斜めや上下の動きを効果的に使っているところが小野寺さんの特徴なんでしょうか。今月末、KAATで上演される「ゲーム」を観に行く予定なので、そのへんもチェックしてみたい。ちょっと実験的ともいえる作品。幕が下りたとき、客席の戸惑いも感じた。それぞれの曲に作者のメッセージも込められているが、それにとらわれすぎない想像力を観客に委ねている作品だと思う。わかりやすいストーリー構成に慣れることなく、観る側も自由に受け止める力を持ちたいなと痛感。←今後も観劇を続けるために、私も感受性を豊かにしていきたいものです
August 7, 2012
コメント(2)
最近、「子どものため」と銘打った演劇を2つ続けて観る機会があった。1つは子どものためのシェイクスピアシリーズ「ヘンリー六世III」と「リチャード三世」@あうるすぽっとこのシリーズは以前から評判を聞いていて、気になっていたもの。秋に新国立劇場で「リチャード三世」を観ることになっているのだが、その前編ともいうべき「ヘンリー六世」を観ていないので予習のために。「リチャード三世」は、これまでに蜷川版(市村さん主演)といのうえ版(古田さん主演)を観ている。が、今回「ヘンリー六世」の3章部分から見ることができて、エドワード四世とクラレンス公ジョージ、リチャードの兄弟の関係やマーガレット、アンの背景などがやっとつかめた。うん、これで秋への準備も万全。芝居が始まる前に、パフォーマンスが繰り広げられるのですんなり芝居に入り込める(でも実はこれは遅刻防止のために始まったことらしいbyトークショー)。また、芝居中もクラップや「チッチッ」と口で表現することで、リズミカルに話が進む。もう1つはこどもとおとなのための芝居「暗いところからやってくる」@KAAT芸術劇場こちらは作・前川知大(イキウメ)、演出・小川絵梨子という興味をそそる制作陣。目に見えないものは怖い。でもコミューニケーションをとれば、それはもう未知の怖いものではない。KAATの中スタジオでの上演。この中スタジオが持っている空気がとてもいい。中央に舞台があり、三方を座席が囲む。ベンチシートだから、ちょっと腰に負担がかかるけれど普通の劇場とは違う一体感が役者と観客との間に生まれるのがなんとも魅力的。小学生低学年の子たちも、引きこまれている様子がわかる。すっかり大人になってしまった私も、そのストーリーの展開に魅了される。どちらも決して子どもだましではない。上質な芝居は子どもも大人も関係なく、その世界に誘い込まれ、観終わった後の充実感に満たされる。親子で同じものをみて、感想を共有できるなんてとても素敵♪
July 27, 2012
コメント(0)
7/19(木)18:30@帝国劇場キャストルドルフ 井上芳雄マリー・ヴェッツェラ 和音美桜ステファニー 吉沢梨絵ターフェ 坂元健児ラリッシュ 一路真輝フランツ・ヨーゼフ 村井國夫 ほか演出 デヴィッド・ルヴォー音楽フランク・ワイルドホーン今月は思いのほか、観劇数が増えてしまい、ブログを記録しないままうっかり1週間以上も経ってしまった。もう4年前になるのか…「ルドルフ」初演。なんとなくまとまりない気がしたけど、曲は良く頭の中をぐるぐる回っていたのを覚えている。今回は演出家が替わるという珍しい形での再演。タイトルも「ルドルフ ザ・ラスト・キス」に。深い赤色がテーマで、とても上品な美術に目を奪われる。シンプルなので、帝劇ファンにはちょっと物足りないのかもしれない。客席にも赤が目立っていた(-.-)芳雄くんは、随分大人の雰囲気で、やっぱり真ん中に立つ存在感を醸し出していた。マリーの和音さんは初めて拝見。強いマリーを演じていた。声も綺麗でしたね。初演を詳しく覚えていないので、あまり比較できないのですが、狂言回しのファイファーがいないことで、却って話がスッキリわかりやすくなっていた感(^_^;)ま、しょうがないかな。ルヴォー作品に浦井くんがいつか出演してくれることを夢見て…。(A席上手ブロック)
July 23, 2012
コメント(0)
7/19(月・祝)12:00@銀河劇場今年3月、アトリエフォンテーヌで、田代×新納で観て、その楽曲の良さとストーリーの緻密さに感動した「スリルミー」が銀河劇場で再々演。ステージサイド席は、通常見られない役者の表情が見られる。ただし、前方に置かれた柱が邪魔!すっぽり見えない場面もあった。「彼」がイライラを募らせ、ガンっ!と蹴飛ばすために立っている柱…イラナイ…未見の若者コンビ、松下洸平×柿澤勇人。役者が変わるだけで、こんなに印象が変わるのかという感想。松下「私」はとにかく、まっすぐに「彼」を愛している。田代「私」は策略感に溢れていた。回転が速いから、こういう結果になるのかという印象。支配力のバランスが絶妙。今回は、とにかく「彼」を自分のものにするにはこうするしかなかった。これ以外には考えられない。対して「彼」は、まんまとその罠にひっかかる。以前から気になっていた柿澤くんは、台詞も歌もクセがなく素直で今後も楽しみ。にいろくんの「彼」は、大人の魅力たっぷり(すぎ)だったけど、柿澤くんはやはり若く青い「彼」で、“若さゆえ”の行動だと納得がいく。来週は、新ペア良知×小西を観る予定。役者によって、色が変わる濃密な舞台。今後もいろんな役者で観てみたいが、あんまり安売りもしないでね、主催者さん。
July 16, 2012
コメント(0)
千秋楽 7/2(月)@青山劇場4月から始まったこの作品(89回でしたっけ、長丁場!←修正 69回でした。さらに20回もあったら…死ぬわね(^_^;) )東京公演を3回観たが、完成度が高く、様式美にこだわった舞台装置は(ほんの)少しだけ朧の森~を思わせた(朧は別格だけどね)主演の藤原竜也は、これまでとは勝手の違う舞台。彼の周りに、アウェイな空気がヒューっと吹いているのが私には見えた(笑)でも、いのうえさんの当て書いてくれたラギのいう役は、竜也さんをより魅力的に見せてくれたし新しいファンを獲得できたのでは、と思えた。真ん中に立つオーラも改めて思い知ったヽ(^o^)丿さて、この舞台を経て、次の「日の浦姫物語」ではどう演じてくれるんだろう。こちらは蜷川演出だし、シアターコクーンというホーム。新感線の芝居で掴んだものをぜひ新しい舞台で、大竹しのぶさんとともに見せてもらいたい。そして、いつかまた新感線の舞台に立つとしたら、大人の色気を振りまく、どこが憂いのある浪人とかを演じて欲しいな♪
July 3, 2012
コメント(2)
6/4(月)さて、最終日。朝、近くのハイドバークをちょっとだけ散歩。ホテルから見えるマーブルアーチ泊まったホテルの外観朝9時30分にバスでホテルを出発。大好きなロンドンにさよならです(T_T)みっちり濃い4日間でしたが、ロンドンを堪能するにはやっぱり短すぎた。今から考えれば、シンベリン初日も観たかったなあ。オペラ座の怪人、マチルダ・ザ・ミュージカル、War Horseも観たかった。ミュージアムショップ巡りは夢のまた夢だった・・・ロンドン塔、ウエストミンスター寺院、ビッグベン、テムズ川、キューガーデン、ヴィクトリア&アルバートミュージアム…近いうちにリベンジする!(どれだけ市内観光してないのかって話)
June 18, 2012
コメント(0)
6/16(土)エリザベート@帝国劇場今期初のエリザベートです。浦井くんも出ないし、もう観なくてもいいかと思っていたのに、気が付くと今回を含め2回観に行くことに。結論は…山口さんが居てくれてよかった(^_^;) 以上!本日のキャストは次はマテトートと春野シシィ、古川ルドルフ。さて、どうなることやら。
June 18, 2012
コメント(0)
6/3(日)Stratford-upon-Avon&ウィンザー城本日は、テムズ川でのエリザベス女王の水上パレードで盛り上がるロンドンを抜け出し、Stratford-upon-Avonとウィンザー城のバスツアー。とにかく寒い。しかも雨。オシャレなど構っていられず、持ってきた上着やショールを総動員してできるだけ暖かくして出発!シェイクスピアの出身地、ストラトフォード・アポン・エイヴォン。たぶん、今回で3回目。初めて来たかのようにすべてが新鮮。でもここでしか売っていない版画のハガキが家にあったので、初めてではないのです。右は「お気に召すまま」の道化の像。「お気に召すまま」で小栗くんが演じたオーランドーは素敵だったな。一瞬ファンになりかけたことを思い出しながら、シェイクスピアゆかりの町を歩く。道化といえば、「シンベリン」の大石さんのピザーニオは素晴らしかった。クロートンもそうだけれど、芝居をきっちり締める大事な役どころ。蜷川芝居に欠かせない役者さんの一人ですよね。左上は、バービカン劇場に次いで行きたかったRSC(ロイヤルシェイクスピアカンパニー)。ちゃんと舞台を観るためには、一日泊まりで行かなくてはね。現実にはさ~っと通り過ぎるだけでした。ANJINに出演していた英国の役者さんたちもこの劇場で芝居をしているのだろう。ここもいずれリベンジしたい。シェイクスピアの生家を見学した後は、ちょっとだけショッピング。そしてランチタイムです。↑マーロウという古いレストラン。歩くとミシミシ音がします。古すぎて修復もできないという…バスに乗って、次に目指すはウィンザー城。想像以上に広かった。しかも、入場したのは閉城時間ギリギリ。日本語のイヤホンガイドを聞きながら、早足で見学。雨も結構降っていました。女王陛下のイベント中のせいか、観光客も少なかったです。とりあえず駆け足の小旅行でしたが、印象深い時間を過ごせました。とにかく、もっとシェイクスピア作品について知りたい!勉強せねば、と改めて心に決める。今年は「トロイラスとクレシダ」「リチャード3世」を観る予定。いつもはやらない予習もしようかな。今はどっぷりとシェイクスピアに浸りたい気分なのです。ウィンザー城近くの店で、夜食べるパンを購入。←こんな食事ばっかり。バスでロンドンへ戻ります。
June 13, 2012
コメント(0)
6/2(土)続き「シンベリン」@Barbican Theatreさて、ちょっと横になって体力復活。(我ながら元気。普段は疲れやすく、歩くのも嫌なのに。何かに憑りつかれたようにあちこち動き回っていた私)ボンドストリートまでぶらぶら歩き、地下鉄へ。乗った地下鉄が途中で折り返し運転になったり、美女に降りる駅を聞かれたりとなんやかんやありつつ、バービカンに着く。寒くて曇っているのもあり、バービカン近辺は思っていたよりも寂しい印象。雨も降りそう。駅から5、6分。少し迷いながらたどり着きました。↑憧れのバービカンセンター♪2003年、ハムレットを観て、雷に打たれたような衝撃を受けて以来、応援している藤原竜也が舞台デビューした場所。そして、今、自分でもよくわからないうちにファンになってしまった浦井健治が蜷川演出の芝居でこの舞台に立っている。勝手に縁を感じて感動(笑)日本で予約しておいたチケットを引き換え、パンフレットを購入。チケット予約の際トラブルがあり、国際電話でなんとか押さえてもらったチケットを手にして感慨もひとしお。キャンセル待ちの列もできている。開演まで40分くらいしかなかったので、カフェに行くのは諦め売店でパンとコーヒーを買って腹ごしらえ。さすがにロビーは日本人でいっぱいです。なんとここでカメラの充電切れ(T_T)ま、外観やポスターはなんとか撮れたのでよかったが、これも撮影できていなかったら一生悔やむところ。やや放心状態で、劇場内に入ると、あらもう幕が開いてます。楽屋のことをすっかり忘れてた。しかもオペラは持ってきていないので細かなところは見えませんでした。バービカンシアターは、縦の通路はなく、上手から下手まで座席は切れ目なく繋がっています。1列ごとに左右に1つ扉があり、そこからしか自分の席に行くことはできない。どうしてこんな構造なんだろう。「シンベリン」に通路を使った演出がなかったのは、バービカンありきの作品だったからでしょうね。席はJ列上手側。傾斜がきついので、前の人が邪魔になりません。そのため、客席はそそり立つ崖のよう。振り返って後ろを見ると、かなり圧迫感があります。この景色を舞台から見て、竜也さんは、浦井くんはどう思ったんだろうなんて考えていたら、ちょっと感極まってしまいましたね。舞台は四角ではなく、なぜか凸のように客席側の両端が少し切れています。役者さんが後ずさりなどすると、落ちるのではないかとハラハラ。舞台は、千秋楽という特別な空気で包まれていながらも、上滑りすることもなくきっちりと進んでいきます。埼玉と比べて一番変わったなと思ったのは大竹さんのイノジェンかな。前半のお姫様が一段と凛としていて、これから物語を大きく動かしていく女性をプライド高く演じていました。クロートンはやはり英国でもうけてた(笑)出てくるだけで、なにか面白いことが起こるぞ~という期待を持たせてくれるのは日本と同じ。任せて安心、勝村さん&鋼太郎さん♪窪塚ヤーキモーも何故か笑いをとってました。浦井ギデリアスは、多少大仰にも思える台詞回しが力強くて印象的。心情がはっきりくっきり届いてくる。蜷川さんに鍛えられ、演技力もぐんとupしたのではないでしょうか。秋の「リチャード3世」でその成果を見せてほしい。そして、また蜷川さん演出の作品で彼の芝居を観たいものです。以前はオールメールがいいかもと思っていたのですが、今は断然悲劇で見たい。できれば主役で…カーテンコールでは、大竹さんが下手袖にひっこみ蜷川さんを連れてきました。(誰が蜷川さんを連れてくるのかが千秋楽の楽しみでもある)帰りはホテルへの送迎バスに乗るつもりが集合場所がわからず。仕方なく、雨の中地下鉄で帰りました。さよなら、Barbican
June 11, 2012
コメント(2)
6/2(土)3日目寝不足の日が続きますが、さて、この日はまた朝早く出かけます。行き先はハリーポッターのスタジオツアー!3月末にオープンしたばかりのワーナーのスタジオ。予約制なのですが、気づいたときは希望時間は満席だったため、ロンドンからのバスツアーを利用することにしました。これも人気のようで、すぐ満席になっていました。ビクトリア駅近くがバス集合場所。この日はとても寒くて(15度くらい?)、到着してもバスの中から出たくないほどでした。出来立てだから、とても綺麗。でも周りには何にもない。ただスタジオがぽつんとあるだけ。商売っ気ないなあ。ハリーポッターの映画ファンでなければ、つまんないかも(^_^;)アトラクションがあるわけではないので。でもそんな人は最初から来ないでしょうね。ハリポタファン好きなら、めちゃくちゃワクワクするはず!隅から隅までぜーんぶ見ても飽きないはず。私は付け焼刃ファンだったのでまあまあ楽しめたかなというところです。10時からの予約だったので、ドアが開くまで待ってました。広いロビー。ここまではチケットなしでも入れます。隣のカフェ(スタバ)も。ハリーの恰好した子どもをたくさん見かけました。帰りはみんなクイディッチ用の箒を買ってもらってにこにこ♪バタービールも飲んだよ(^_^)/2時間弱で見て回ったので、カフェでのんびり。バス出発まで時間をつぶしました。(ここでサラダをこぼすなどの失態。しゃんと頭が回らないくらい疲れていたようです)1時間くらいでロンドンに到着。ベイカーストリートでバスを降り、地下鉄でホテルに一旦戻ります。ちょっと横になって休憩せねば。そう、これからこの旅の一番の目的、蜷川演出「シンベリン」大千秋楽を観に行くのです!
June 10, 2012
コメント(0)
6/1(金)2日目続きさて、一休みして14時頃街へ繰り出す♪この日が一番天気がよく、どこも人でごった返していました。ホテル前のオックスフォードストリート沿いをぶらぶら。創業100年以上経つデパート、セルフリッジもすぐそばでした。中はとても広く、食器や雑貨などが充実。キャスキッドソンも入ってましたよ。雑貨コーナーでは、ほぐすと熱を持つ温湿布を売ろうと店員さんが話しかけてくる。私は逃げたけど、後から来た友人はつかまったそう(^_^;)女王陛下即位記念グッズもここには高級品がそろっていました。リージェントストリートを右折すると見えてくる「リバティー」。上階から順に見てまわった。リバティープリントの歴史などが写真とともに掲載されている美しい本が売っていたけれど高価だったので断念。重かったし。でも、やっぱり買ってくればよかった。こういう迷いが多く(ケチともいう)、お土産購入に失敗した今回の旅でもありました。Shakespeare's Head人気のパブ。でも素通り。MUJIエロスの像あたりで結構クタクタに。でもフォートナム&メイソン目指してテクテク歩きます。途中迷っていたら、ある店からお兄さんが出てきて片言日本語で道を教えてくれた。oh!thank you!ここでアフタヌーンティーを楽しむ予定。4時過ぎくらいに着いたところ満席だったので、予約をしてお土産購入をしながら時間つぶし。4階のレストランです。キュウリのサンドイッチがおいしかった。サンドイッチ→スコーンと口にするうちに満腹に。ケーキはほんの一口しか食べられませんでした。ピアノ演奏を聴きながらのお茶は、優雅な気分に♪42ポンド+サービス料さて、ここからが本日の本番!待望の本場「レ・ミゼラブル」を観にQueens Theaterへ。10分ほどで到着です。19:30開演以下は観劇後、ツイートしたものから抜粋+追加。(ネタバレ注意)☆いわゆるこれが新演出?ネタバレになるかも。→ 前回の日本版と流れはほとんど変わらず。二幕冒頭のアンジョルラスソロがなくなったバージョンとほぼ同じ。盆は戻っているし、バリケードもちゃんとあるっ!☆ただし、ガブローシュの最後の歌は元に戻っていた。こっちのほうが断然いい!盆が回り、バリケード堕ちのアンジョルラス最期の姿もあり。ちょっとぶら下がり方が違うけど。☆マリウスがこんなにヘタレなのはロンドン仕様?いちいちかっこ悪い(^_^;) 見た目もいまいち。よわっちキャラです。アンジョに休めと言われたあとの「過ぎた日に乾杯♪」の場面。マリウス、腕伸ばしてアクビしてたよ(゚o゚;;二枚目ポジションはアンジョラスに任せた風でしたね。☆ジャベール華ありすぎ。バルジャンより随分大きい。腕力は負ける設定にムリあり(^_^;) アンジョルラスはラテン系?小粒だけどピリリと辛い。結婚式での、優男風の控え目な動きが微笑ましい。本場ロンドンでも誰かさんの幻が見えてしまう。アンジョ目線で追ってしまう哀しいサガ(T_T)☆過ぎた日に乾杯♪の場面、突然アンジョに抱きつくグランテール。とっさの行動に固まるアンジョと私。じーんときました(T ^ T)ファンティーヌは綺麗だけど、歌はあんまり好みじゃないかなあ。コゼットも同じく。☆バルジャンは、演技派?ところどころ別所さん風味(^_^;) 最期の場面が素晴らしかった。これまであの場面では味わったことのない共感と感動。ファンティーヌが伸ばした手が、コゼットの登場とともに引っ込められ、コゼットの手に替わる演出に涙。日本もそうやってるんだろうけど、いつもそのへんは集中途切れタイムなので…☆劇場入口に掲げてあったキャスト表らしきものを撮影したけど、キャスト名がないので誰が誰やら。帰国したら検索しなくちゃ。↓検索してみました。キャスト名がないだけでなく、主役順ってわけでもないみたい。ジャンバルジャン DAVID SHANNONジャベールファンテーヌ CAROLINE SHEENテナルディエ CAMERON BLAKELYマダムテナルディエ KATY SECOMBEエポニーヌ ALEXIA KHADIMEコゼット LISA-ANNE WOODアンジョルラス LIAM TAMNEマリウス CRAIG MATHER※ジャベールがわかりませんっ(>_
June 9, 2012
コメント(2)
6/1(金) 2日目2時間半しか眠れなかった。寝つきはいいのだけれど、すぐ目が覚めてしまうのです。これは旅行中ずっと続きました。気分が高揚しているので、日中は眠くならない。寝不足のわりには元気だったから気にしないようにしました。さて、ロンドン初めての朝を迎えました。お楽しみのイングリッシュブレックファースト。味は普通~唯一おいしかったのは、シェフが実演してくれるオムレツ(最終日にやっと食べた)↑トマトやマッシュルームなどを刻んだのに、チーズをたっぷりかけて焼いてくれました。野菜メニューが少なかったので、これは嬉しかった♪ビュッフェメニューにフルーツはあるけれど、生野菜がないのです。3日目は朝から遠出をする予定なので、ホテルのレストランは間に合わない。というわけで、食後、翌日の朝食買いだしに近所のMarks & Spencer へ。ロンドンで働いていたことがある行きつけの美容師さんに、グルメ事情を事前に教えてもらっていたのですが、実際行けたのはココだけ。(中華料理、ベルギー料理、韓国料理、スペイン料理やパブなど。ヒデご愛用という店も教えてもらってたのにぃ~次回はリベンジするっ)Marks & Spencer のスコーンがおいしい♪らしい。実際、とってもおいしくて(フォートナム&メイソンでのアフテヌーンティーのスコーンよりおいしかったくらい)強く印象に残りました。買って帰ればよかった~(旅行中の食事事情は大変貧しく、帰国後、体重が落ちていたほど)ランチはホテル内で済ませて、町に繰り出します。長くなったので、一旦終わります。
June 8, 2012
コメント(0)
5/31~6/5までの4泊6日でロンドンへ行ってきました。何が私を駆り立てたかというと、「バービカンシアター」へ行きたい!という強い気持ち。いつかは行ってみたいと思っていても、なかなか実現できるものではないですよね。しかし、今回は蜷川さんの「シンベリン」がロンドンで上演される(ワールド シェイクスピア フェスティバルに招聘)。しかも浦井くんが出演している♪さらになんとか休みももらえそう。ぐずぐずしていたらまたチャンスは遠のく。いろいろ言い訳を並べて、えいっとツアーに申し込むことに。何事も思い切りが肝心です。というわけで、20数年ぶり3回目のロンドン旅行が実現(^_^)/5/31(木)12時間飛んで(ヴァージンアトランティック航空)現地時間16時頃到着。そこから送迎バスに乗り、ホテルへ。マーブルアーチ駅近くのシスル・マーブル・アーチです。かなり古い建物ですが、部屋は広く清潔。毎日2、3日しか眠れなかったのですがそれほど疲れなかったのはベッドのおかげ。柔らかすぎず、硬すぎず、とても体になじむのです。最初の夜は「ビリー・エリオット」観劇。18時20分ころホテルに到着して、すぐに身支度してタクシーに乗り込み19時20分にはもう劇場前に!子どもたちが大活躍のこの舞台。子役の層の厚さに驚かされます。う~ん、日本でやるという噂もかつて聞いたことがあるけれど、実現は難しそう。ダンスがとびきりうまくて、可愛くて、歌も歌える11、2歳の男の子たちはいずこに?社会背景もしっかり描かれています。当日のビリーはHarrison Dowzellくん。すっごく愛らしい。映画「リトルダンサー」より、コメディー要素満載。初日から大満足♪Michal役の男の子もとても重要な役。しかも歌とダンスで、Billyを引っ張っていく場面もある難しい役なのです。この子も可愛かったなあ。舞台度胸も満点♪ホテルに着いたのは23時過ぎ。なにも食べてないことに気づき、ホテル周辺をうろうろするが空いてない…入りやすいケンタッキーでチキンを買い、部屋でぱくつく。ソワレ観劇は帰宅が遅くなるので、食べておくか、何か食糧調達しておいたほうがいいですね。次に行くときは、カップヌードルを持っていこうと心に決めた夜でした。
June 7, 2012
コメント(0)
シレンとラギ 5/24(木)18:00@青山劇場日常がわたわたしていて、感想を書きそびれてしまった。大阪公演3週間を経て、待ちに待った東京公演です。開演前に渋谷のヒカリエに寄ってみたが、案の定混雑していてゆっくり見て回るのは難しかった。レストラン街のハーブ料理店で食事をして劇場へ。ヒカリエ2階がJRとの連絡通路になっているので、そこを通れば信号もひっかからずにとても便利です。劇場が少し近くなった印象。さてさて、念願の新感線主演。贔屓が出ていると、うまく馴染んでいるか(しかも今回は外部劇団へのゲストだし)、劇団ファンからどう思われるのか、などとイラヌことに気がいってしまい純粋に芝居を楽しめなくなりがち。(蜷川芝居に出演した浦井くんも然り)まあそれも含めてワクワク楽しんできましたけど。<藤原竜也ラギ感想まとめ>マイクを通した声がクリアで新鮮で素敵。衣装が似合っていて、真ん中のオーラが半端ない。(改めて華を実感!)割と珍しい濃厚ラブシーンもなんなく(?)こなしている。ストーリーに関してはどうやってもネタばれになりますが「身毒丸」のいくつかの場面が頭に浮かんできました。いのうえさんも意識しているのでは、と思うくらい。1幕の最後と2幕の最初が巻き戻しのようになる転換場面には感動。この大仰なポーズが絵になる~。美しくて、ホントに絵にしてとっておきたくなるほど。最後、幕が下りる前も切なくも美しい。永作さんの芝居は初めて拝見しましたが、清潔感あふれるところが竜也さんと似ていてだからこその配役なのかも。主役以外では、新感線、オールスター揃い踏み!それだけでも十分満足満足。三宅さんや高橋さん、ユッキーもゆらぎない演技力で締める。(ミサギ役だけが残念だった。あそこに実力派を持って来れれば…)話の顛末を知ってもう一度観る楽しみも♪次は、6月下旬です。
May 27, 2012
コメント(0)
5/11(金)19:00@世田谷パブリックシアター出演:小池栄子、浦井健治、段田安則(キャストは日替わり)マリンバ(シロフォン?)の演奏で始まる。この幻想的な響きだけが唯一の効果音で、あとはシンプルな舞台美術と照明。3人がひとつの物語(よだかの星や注文の多い料理店)や、短い詩を朗読する。キャストの組み合わせは日によって異なりますが、作品は同じだそう。これは力量が如実に表れますね(^_^;)チャリティー公演といえど、役者さんにとっては緊張を強いられる手ごわい舞台かも。段田さんはさすが。言葉を発すると、そこに世界が見えてきます。小池さんのまっすぐ落ち着いた声がいい。あまり個性を出さないで淡々と読んでいました。浦井くんは冒頭かなり緊張していたようで、語尾がはっきりしないところもあったなあ。でも、時間が経つにつれ徐々に宮沢賢治の世界に溶け込んでいった様子。「雨ニモマケズ」はとても良かった。響いてきました。いくつの組み合わせを見比べてみると面白いだろうと思う。宮沢りえちゃん、白石加代子さんが気になる♪山本耕史くんのナレーションの声も好きなので朗読もよさそう。←声の仕事が多い印象もちろんチケットが入るなら、堤さんのもぜひ聴いてみたい。1時間という短い時間だけれども、仕事帰りでも疲れが癒やされるひとときを過ごせました。
May 11, 2012
コメント(0)
5/6(日)14:00@クレイドホールCAST 中島周 蔡暁強 吉本真悟 大野幸人 風間無限 宮垣祐也 TETSUHARU 新上裕也GW唯一の観劇はダンス公演。青山ベルコモンズの9階ホールで行われた楽しく贅沢なダンスパフォーマンスです。3方向に客席が設けられ、私の席はセンターでした。小さなダンス公演にありがちな足元見えない、段差なし、体育座りもしくは足ブラブラ、ということもなく椅子は硬かったけど、見やすく工夫されていました。椅子に置いてあったチラシには、タイトル、出演者、振付者の名前まで書いてある。ちゃんと観客のことを考えているのがわかります。↑これ大事デスお目当ては、中島さん、大野幸人くん、そして裕也さん。吉本さん、風間さんもちゃんと顔と技を確認しました。技術はもちろん、ひとりひとりチャーミングで魅力的。職人系のダンスもいいけど、エンタメ系ダンスも大好きなのです!観終わってスカっとするのがいい。ロミジュリの死のダンサーでは小さく見えた中島さんも、このメンバーだと大きく見える。大野くんは背が伸びたのかと思うくらい。皆さん小柄です。腕の筋肉が美しい~ひとつひとつのダンスの繋ぎがスムーズではない場面もあったけれど、次第に気にならなくなる。できれば、裕也さんと中島さんがガッツリ絡むダンスが観たかったなあ。11月23・24日に再演決定です。チケット取りづらそう!
May 6, 2012
コメント(0)
4月21日(土)13:00@さいたま芸術劇場役者たちもさらに芝居がこなれ、台詞もスピードアップ。3時間半近くの時間があっという間に過ぎてしまいました。笑う台詞、切ない台詞、すべてが心に刻まれ、温かな気持ちに。好きな場面はたくさんあるけれど・一列に並んだ幕開け(誇らしげに見える役者さんたち。ロンドンでの反応が楽しみ。あの場面の浦井くんの衣装はホントに素敵♪)・冒頭ドンドンドドン!という勇ましい音楽にあわせて、主な登場人物がはけていくところ。物語が始まる期待感に胸が高鳴る・イノジェンが愛しいポスティマスのことを思い、口にする言葉すべて(それなのにポスティマスのやつめ!)・賭けの場面のヤーキモーの気障なポーズいろいろ(くぼづかさんならでは)・ずっとニコニコしている楽士の歌い手さん♪・不安げに振り返るイノジェン・兄弟王子の身支度場面。紐をくわえて着替えるところ(笑)・クロートンの剣の投げっぷり・スローモーションになる戦いの場面・最後のホリゾントに向かって走っていくみんな・カテコでドレスの裾を翻す王妃本当に奇跡が起こったらいいのに。「許す」の一言ですべての人が幸せになれたらいいのに。そんなことを思いながら劇場を後にしました。作品はこれから北九州、大阪、ロンドンへ。ますます進化しながら観客にメッセージを残していくのでしょう。D列下手(8600)
April 23, 2012
コメント(0)
全467件 (467件中 1-50件目)