「Life」を求めて

「Life」を求めて

PR

×
2006.02.24
XML
カテゴリ: 仕事について
今日は信念を学んだ。


今日は、明日の窓口出願の為の準備に一日追われた。
入試の郵送の締めきりは今日。明日はそれに間に合わなかった受験生が沢山やってくるのだ。

この準備のメンバーは
・チーフ:元「代ゼミのNO.2職員」の男、I田さん。(代ゼミのNO.1と喧嘩して辞めて、うちに来たらしい)
・オレ
・いつもナイススマイルなバイト君

窓口出願は毎年やってるし、出願の締めきり前にはいつもやっていることだ。
でも今日は全面的に掲示やら、会場の設定、など細かいところをI田さんの指示で徹底的に見直しながらやりました。



なぜだかオレとバイト君は課長に怒鳴られた。
「こんな半日で終わるような準備にどれだけ時間かけてんだ」
と。

これはかなり理不尽で頭の悪い怒鳴りかたでした。

1、まず、それなら責任者であるチーフがいるところで一緒に怒鳴ってくれ。ということ。
2、そして、自分達は頭を使いながら、どうすれば受験生に対して、わかりやすく、親切なのかを考え、工夫しながら仕事していた。
けして遊んでいて一日かかったわけではないということ。

今日は課長はなぜだかずっとイライラしていました。
受験生への電話対応はぶっきらぼうに聞こえたし、窓口出願を一日間違えてきた受験生の願書を受け付けずに「窓口出願は明日しか受け付けない」と追い返してしまうし。
受験生は我々にとっては大切なお客様と変わらないはずなのに。。。管理職にあるのに酷い仕事振りだなとつくづく思いました。

バイト君とやりきれない苛立ちを抱えながら仕事を終えました。

カフェで事情を話したら、やはりI田さんはそんなこと知らなかったと言う。
「君らに怒鳴ってもどうしようもないのになあ。
何も考えずにただ単に処理するだけならあんな仕事は半日もかからないよ」

そして「私はかつて代ゼミ時代には、新人達にはこう言って教育していたんだよ」と、こうゆう話をしてくれた。

「仕事とは、ただ単に受身で処理をすることとは違う。



創造的なことなんだ。

考えながら仕事ができるということは、どういうことか。

それは、頭の中でこれからやる仕事を組み立てられるかどうかということだ。

どこまで明確な「絵」が頭の中で描けるかということだ。

これをやったら、次はこうなるという因果関係を把握することだ。
いつまでも、「やってみないとどうなるかわからない」というような行き当たりばったりの仕事をしているようじゃ、仕事になっていかない。

「絵」の描けない人間には柔軟な仕事はできない。
その「絵」が描けるようになると、例え失敗が起きても、次の手を即座に打つことができる。
つまり、柔軟な対応ができるようになる。

そして、もう一つ大事なのは、

どんな仕事にも必ず「目的」というものが与えられている、ということだ。
そのポイントをしっかり抑えておくということは、仕事の「絵」を描くことができるようになるためにも大切なことなんだ。

例えば私たち入試課の目的は、「受験生をがっちりとつかむこと」だ。
それには、
彼らがどんな意識をしているのか、
彼らにはうちの大学はどう見られているのか、
彼らにどのようにアピールすれば彼らをつかむことができるのか、

ということを考えなくちゃいけない。
それに対して初めて我々の仕事が成立するんだ。

広告や、広報誌の制作も、高校訪問も、オープンキャンパスの実施も、その目的に対しての仕事なんだ。
もちろん、今日の仕事もそうだ。
いつも通りただやっつけ仕事するのなら、あんなのは2時間で終わっているよ。

でも、本当に受験生のことを考えて仕事しているのなら、あんな掲示の作り方や、会場の作り方は考えられん。

掲示の貼り方一つとっても、大学へのイメージは変わってくるんだということを考えなきゃいけない。

少し曲がって貼られてしまった掲示や、文字の読みにくい不親切な掲示。
些細なことかもしれないが、受験生はそこに必ず違和感を覚えるはずなんだ。
そんなところの積み重ねが印象というものなんだよ。

目的というところから考えれば、我々の仕事は受験生に対するアプローチが全てと言っても過言では無い。
広告や、広報誌の制作も、高校訪問も、オープンキャンパスの実施etc.
そして、その中で最も受験生に対して強い印象を与えるのは、広告や広報誌ではなく、受験生と職員との一対一のコミュニケーションなんだ。どんなに建物が綺麗だろうと、広報誌が良くできていようと、そこでの職員の対応が悪ければ、受験生はその大学全体に対してどのようなイメージを受けるだろうか?。
それを考えれば、電話の応対一つにしても、入試相談にしても、良く「考え」て仕事しなきゃならなくなる。
我々は、プロなんだ。どんなに忙しくても、イライラしてても、ぶっきらぼうな電話応対や、不親切な窓口対応なんて問題外だよ。

だから、その仕事目的を知るということが、仕事の仕方がわかるということでもあるんだ。その仕事に対して、どのような「絵」を描けば良いのかがわかってくるんだ。
受験生を大事にできないということは、結局この仕事ができていないと言うことと同じことだよ。

受験生を大事にする、学生を大事にする、OBを大事にする、教員を大事にする、それが大学を守るということだし、我々職員自身を守るということでもあるんだ。
それが大学職員の使命なんだ。」


・・偉い教授がこんな話を授業でするのと、
さっきまで一緒に仕事していた現場の人間に言われるのとは、
その説得力が段違いだ。

こうして日記には書いてみたが、このI田という人の本当の凄味がわかるのはこの入試課では、自分とバイト君だけだろう。
でも、本当に伝わるものがあったんだ。

その事実だけは報告しておきたい。

仕事とは何か?とか、どうすれば良い仕事ができるのか?ということに対する概要的な、そこらの使い捨てのハウツー本に書いてあるような情報に心を動かされるのではない。
情報以上に仕事そのものに対する信念がとても伝わってきたんだ。


自分は今、本当に貴重な経験をしているのだと思う。

それは、この入試課という場所にいるからではなく、
この人と共に仕事をしているということがとても貴重な経験になっている。
言葉で語り尽くせないものを沢山受け取っている。

もう間もなく、この人と共に仕事ができなくなるということが残念でならない。
でも、この人から受け取った信念は絶対次の職場で活かしてやろう。


今日学んだ信念のおかげで次の新たな職場での仕事が楽しみになってきた。
絶対にこの大学を良くしてやろうと思う。そう思い続けながら仕事をやってやろうと思う。

また、そうすることは、
目的が明確である仕事というものに対し、
逆に目的の与えられてない、まったく不可解なこの人生について、
何らかの理解が得られるような予感があるんだ。

今日は、心からお礼が言えた。

ありがとうございました。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006.02.25 01:11:06
コメント(7) | コメントを書く
[仕事について] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


そうですよね  
maru.  さん
なんか最近いそがしくって思い道理に行かなくなって・・・
エイジさんの今日の日記を読んだら少し元気がでました。
”ありがとう” (2006.02.25 10:45:32)

三本の線引き  
瓦割り  さん
そのチーフは仕事の意義を、広い目線で見る力があるんですね。

まず自分満足ラインがあって、
次に自社満足ラインがあって、
そしてお客様満足ラインがありますよね。

企業としては、後者どちらも必要ですよね。

お客様満足100%だと、エイジ@さんの担当のメンバーを増やして、行き届いたケアをするでしょう。
でもそれをやっちゃうと、労務費がバカ高くなりますよね。
そこで、コスト意識の高い人も必要になってくるんですよねぇ。

自社満足ライン意識がないと、内部から崩れる。
お客様満足ライン意識がないと、外部から崩れる。
だから、ある意味、コスト意識ばっかりの人も必要な人材、お客様満足を追求するエイジ@さんやチーフも必要な人材です。
でも今回は課長、自社っぽい視点のようで、実は少し自分満足ラインに偏っていたようですね。
自分満足ラインだと、内外から同時に崩れますから、要注意ですね。

おお、生意気な口ぶり!
偉そうなこと言ってすいません。 (2006.02.26 10:57:24)

コメントありがとうございます^^  
エイジ@  さん
>まる☆さん
自分も最近うまく行かない感が強いですよ。
少しだけでも元気得られていただいてよかったっす^^
元気を得る方法ってなかなか見つからないものですよね。
生活の中で、その方法が確立できればいいんですけどね。

(2006.02.26 23:02:11)

コメントありがとうございます^2^    
エイジ@  さん
>瓦割りさん
お久しぶりです^^
今回もタメになるお話ありがとうございます。
3本のラインを意識して仕事できるようになれればバランスの良い仕事のしかたができるんだろうとおもいます。

コスト意識の話が出ましたね。
でも大学職員にはその意識の低い人が多いです。
そこの辺りが、大学職員って、公務員的だなあと思う所なんです。教育と一緒にお金の話をすることに拒絶感を持つ人も少なく無いです。。。

私立大学は今後少子化で経営難の時代を迎えることは目に見えてます。
ですから私立大学にとって経営理念と、教育理念とは今後ますます一致するようでなければいけないと思うんです。

この仕事

数字で考えてみれば、
受験生一人につき、受験料¥35,000(最高で約¥13,0000)
さらに入学してもらえれば、4年間で¥4,000,000弱の収入があるわけです。

学生個人に視点をおいて考えてみれば、
それだけのお金を頂き、人生でタメになる時間・経験の場所をいかに与えられるかが大学教育の役割なわけです。

そして、社会に視点をおいて考えてみれば、
4年間で社会に対していかに価値のある人間を排出することができるか、学生の社会での可能性を拡大できるかが、大学の社会に対する役割なわけです。

受験生を確保し、学生の可能性を広げる教育をする、そしてそれがそのまま社会貢献となっていかなければならない。
社会貢献をするということは、社会的知名度も高まるということでもありますし、その知名度が直に学生の受験機会に繋がるわけです。

そして質の高い教育をするにはお金が必要になってくるわけで、、、
(2006.02.26 23:03:46)

コメントありがとうございます^3^  
エイジ@  さん
なんか話がくどくなってきましたが、
入試課の仕事は、顧客一人の満足が最も直接に¥4,000,000の収入に関わってくるような部署です。だから顧客満足が直に自社満足になる部署のはずなんですよ。いかに受験生を満足させられるか、いかに慎重に受験生に接しなければいけないかは、その事実が自ずと示していると思うのです。
でも、そんな自覚を持って仕事してる人は少ないんです。。。

仕事をするということは、その仕事の理念を理解していくこと、さらには、社会を理解していく、人間を理解していくことだと最近思います。
そしてその理解が仕事の生産性に直接に関わってくるんだと思うんですが、、、
まあ、こんなの若造の戯れ言かもしれないですけど^^; (2006.02.26 23:04:12)

Re:コメントありがとうございます^3^(02/24)  
瓦割り  さん
エイジ@さん

なるほど。課長とエイジ@さんたちとの、受験生に対する思いが全然違うんですねぇ。

>顧客満足が直に自社満足

この認識を課長とすり合わせるのがいいのですかねぇ。
書けば書くほど長い話になりそうですね。
また鳥安で飲みながら話しましょう。(と、近所の人のように言ってみる) (2006.02.27 20:03:16)

お、いいっすね^^  
エイジ@  さん
じゃあまた鳥安で語らいましょう。(と、近所の人のように言ってみる^^)
そうですね、課長も課長なりに仕事に対する想いはあるんだと思います。
ただ、やはりどんな理想や信念を抱くにしても、現場を離れたカフェや、居酒屋で語られるその想いが、いかに現場で顕在化させることができるのか、ということが大切なことだと思います。
プロならば、部下にならまだしも、お客様(受験生)に対して感情的な対応をしてしまってはどうしようもないと思うんです。それはナシだろうって思うんです。
たとえどんな立派な理念を抱いてても、それを居酒屋で語ろうとも、それが現場で徹底できてないようじゃ。。。
あとは、現場の意志統一ってのもやっぱり管理職者の仕事で、自分の立場ではいかんともともし難いものがあります・・^^:
チーフのI田さんは、よく課長と部長に対して、「我々の理念とするところをよく上で話し合ってください。そして具体的な理念を下(現場)に渡してくれなきゃ私達は自分のする仕事に自信が持てないです。」って上に対して説教してます。もちろんチーフは仕事のプロですから、上司をたてるところではしっかりとたてます。そんなチーフは上の人たちにも一目置かれている人なので説得力があります。
が、やはり上の人たちはその手の話になると頑(かたく)なで、うまいことすり合わせられないジレンマがあるようです。
それを見ていると、厳しい一般企業で鍛え抜かれた感性と、かつての受験戦争という苦労無しにお客様がやって来る殿様商売時代を過ごしていた、ぬるい大学職員の感性の違いをまざまざと見せ付けられます。
・・って昨日っからずっと職場の愚痴みたいでスミマセンです^^;
ま、同じ職場に居る以上、やってることも目的も同じはずだし、自分達の想いにそれほど大きな違いは無いのかな、とも思えます。
現場に接しながら、手応えを確認しながら、経験を積んでいきたいと思います。 (2006.02.28 00:48:30)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: