愛 こ と ば・心 の 散 歩 路

愛 こ と ば・心 の 散 歩 路

2008/05/20
XML




阿武「そうですねぇ……しかし

   かなりの連中が先に

   昇進しますからね。

   先にいった連中のどこが

   会社から買われたのかを

   いちいち考えるのが面倒

   でね……とても理解できない事も多かったしね……」


速生「ああ……一応はそういう風には考えられたんですね」


阿武「でも、よく分からないし、考えても複雑だし……、

   割り切って『自分が、皆とどこが違うか』だけを

   考えてましたよ」


速生「……自分の、特徴みたいなもんですか?」

朱里3

阿武「そうです……。そして、その特徴の部分を自分で

   好きだったし気にいってましたし、大事な面だとも

   思ってましたからね………。逆に…………正直言って、

   会社って変な所だなぁって……感じてましたよ」


速生「特徴って……トコトン納得する仕事の仕方ですか……?」


阿武「それもありますが、その他、……色々とね。

   おかしい事はおかしいと主張するタイプですから、

   前例を盲信する職場環境では馴染みませんでしたね……」


速生「……でも、そんな人事処遇をされて、自暴自棄になったり

   やる気がなくなったりしませんでしたか?

   ……仕事以外の事に走るとか……なかったんですか?」


阿武「えっ……?どうしてそうなるんです……?

   自分自身の人生とか、自分の戦いとは、関係ないじゃ

   ないですか……」
朱里1


速生「でも、会社の処遇って毎日の人生じゃないですか」


阿武「それじゃー、自分が何に強い興味を持って生活している

   かって……言い直した方が良いですかね。

   ……あくまでも、当時の自分が対象にし、目的としてた

   のは『仕事そのもの』だったわけです。

   会社の枠を越えて仕事では業界第一人者になりたいと

   頑張ってました。

   家が、代々大工の家系ですから、職人肌みたいなものも

   あったかもしれませんが……。

   そして……興味の的は、

   人の和と、創造性の発揚だったから…………。

   勝った負けたの昇進レースなんて、

   あまり、興味なかったんですよ。

   ………自分には」


速生「チームワークと、創意工夫……!……ですか?」


阿武「ええ、これに満ち溢れた集団は、ホント心地良いです

   からね……」


速生「心地よい…?………会社が………」

朱里2

阿武「それに、人事という、元々、他人が決める事にですね、

   いちいち反応して一喜一憂していてもねぇ………。

   ロスですよ……時間の……」


速生「うーん……他人が決める事……ですか…。しかし、

   給料にも響いてくるし……」


阿武「給料ねぇ……。まぁ多いにこした事はありませんが、

   それも、生涯給与で考えたら、たいした差なんて

   ないんじゃないですか。一部の人を除いてね………。

   2倍、3倍になるわけじゃなし……」


速生「うーん……」


阿武「大袈裟に考えてませんか?ははははっ………ねっ」


速生「……阿武さん、実は、ある親しくしている後輩の事

   なんですがね……。

   身近な職場の現実だけを見てもですよ、

   3人の年下の連中に追い越されているわけです。

   同期の者も、数人が先に管理職になってるわけですよ」


阿武「あるでしょうね。そんな事……当然」


朱里4


速生「ええ、でも本人にしてみればですよ。本人にしてみれば、

   追い越していった連中との間では、何ら劣る所も無いと

   思ってるし、むしろ、職場経験の豊富さから、

   仕事振りの幅は、自分の方が広いと自負しているわけ

   ですよ。

   確かに、今居る職場の経験は……、

   ……それは若干浅いんですがね……」


阿武「ははははっ、管理職に先発した皆と能力が変わらないって

   言ってるんですか?……その後輩殿……」


速生「いや……むしろ上とさえ思っているようです」


阿武「うーん……、それはいかん。

   企業と個人の雇用契約を前提とした上での『人事措置』

   というものを、その彼は根本的に勘違いしてますね。

   ……勘違いというよりも情緒的に捉えすぎていると

   言った方が適切かもしれないないなぁ……」

琉球1


速生「情緒……デスか?……感情的って事……?」


阿武「速生さん『人事』は、人の事と書きますが、個人の

   気持ちや願望とは全く異質のものですよ。

   決める方側にいる人間が、そっちの物差しで

   決めるものです。要は、自分がその物差しを、

   認識・理解し、それに合わせる努力をするか……、

   ……しないかですよ」


速生「………それは、そうでしょうが…」


阿武「まっ、私は、会社側の物差しに無理をして迄、合わせた

   事は一度もありませんね……。

   自分で自覚している自分の絶対的な色々な価値とは

   無縁の『競り市』のようなものだから…………。

   買う方が決める基準による評価ですからね……。

   もちろん、世の中は大半が常識の範囲で動いてますから、

   評価基準の7~8割は、互いに食い違ってはないと

   思いますが…………。

   とにかく若い頃から、人事には興味がなかったですねぇ」


速生「ということは、会社にとって、阿武さんって、

   扱いにくい存在だったんでしょうね……」


阿武「ははははっ……その逆ですよ。『上司が決めるもの』って

   割り切っているわけですから……。

   ……文句ひとつ言わずに……。こんに扱い易い社員は、

   どこにもいませんよ。ははははっ……(^。^)」


           <続>






8897.jpg

===========================================================================
◆◆ホームページランキング(暮らし・生活⇒ライフスタイル)に参加しています。

  一票お願いします。ランキング表を見に来て下さ~い
◆◆クリックして~~ ( ^-^)
順位グラフ1位





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008/05/25 04:45:35 PM
コメント(64) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Category

カテゴリ未分類

(3321)

あか・あお・きいろ

(93)

私を支えたことば達

(552)

先輩・後輩が居酒屋で……

(151)

ほっ……と したい

(124)

こころざし

(7)

ご縁

(6)

ちょっと一言

(146)

意志(思考)を強くしよう

(8)

営業感覚

(24)

上司と部下の関係

(59)

実践ビジネス力

(192)

軽妙なやり取り

(145)

新聞を読まない人

(21)

給料とは何か!分かって働こう

(9)

桃太郎は教科書

(12)

昇進・昇格のドラマ

(4)

『信じる』とは何か?

(21)

じいちゃんの思い出

(7)

恋と愛の・心の仕様

(14)

人生の開き直り

(8)

友情の使者

(33)

自分の考えを自分で操る

(12)

人を8時間待った話

(8)

話の切り出し方

(13)

ストレスとの付き合い

(5)

自分らしい生き方

(19)

愛犬パズーの思い出

(20)

人を育てる

(58)

JRにまつわるほのぼの話

(61)

麗しき日本

(51)

大切な言葉

(44)

ほのぼの とした 話

(42)

成長に資する糧

(86)

和の心

(29)

反  省

(4)

ちょっと一服

(45)

ITが苦手な社長への話

(8)

考えさせられる話

(96)

いたずら辞書

(66)

しみじみと…………

(25)

取り留めのない話

(10)

GNP(元気で・長生き・ポックリコ)談義

(39)

グッときた話

(11)

幸福について

(15)

思い出

(116)

学び

(17)

幸運(^-^)

(6)

笑える話し (^。^)

(5)

高齢化社会

(242)

ロータリークラブ

(29)

自分の心を操って人生を楽しく歩こう

(47)

フーテンの寅さん

(28)

私の根幹を支えて頂いた11人の恩人

(0)

生活の言葉に『手』が多い

(16)

回文

(10)

(7)

干支の周期と人生

(11)

友情

(11)

面白きかな・人それぞれの考え方

(1)

転職の本質を考える

(4)

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: