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2016年06月01日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
統計の見方の初歩として相関関係と因果関係を混同するなというものがある。
毎朝体操をやっている高齢者は健康であるということが統計的に確認できたとして、じゃあ、ジョギングをやれば健康になるということになるのだろうか。一部そうした面もあるのだろうが、統計の見方としてはこれは因果関係が逆であろう。健康な老人だからこそ毎朝体操をやっているというのが真相であろう。
これはあるサプリメントを常用している人が一般に比べ健康だということについてもいえる。
だいたい高価なサプリメントを常用できる人は経済的にも恵まれ健康にも関心のある場合が多い。そういう人がそうでない人に比べて健康なのは当然ではないか。体操同様にサプリにも効果のあることは否定しないけど、統計全体としては因果関係が逆である。
このように因果関係を逆に読む以外に、よくあるのは、真の原因は別のところにあるという場合である。例えば、アイスキャンデーの売れる日には缶ビールも売れる。だからといってアイスキャンデーを食べるとビールが飲みたくなるという因果関係もないし、その逆の因果関係もない。気温という第三の要因が作用した結果にすぎないのだから。
現政権は少子化対策の一環として三世代同居の促進を政策としてかかげているという。
少子化云々の議論はさておき、三世代同居と出生率の関係も大いに疑問ではないか。
たしかに統計でみると、三世代同居世帯ほど出生率は高い。
しかしだからといって三世代同居が出生率を高めるとはいえないのではないか。祖父母と同居しているから子供を産むというよりも、子供が生まれたから祖父母を頼るという場合も多いのではないか。因果関係が逆である。そしてその場合、祖父母を頼るのが親にとっても、祖父母にとっても望まないものであったとしたら、保育園不足の問題を三世代同居で解消しようとするのは政策としては問題ではないか。保育士が足りないので祖父母が子供の世話をすればよいという発想である。

さして住宅が広いわけでもない都市部で、保育園が足りないから、三世代同居を促進しよう…というのはなんか政策の方向としてちょっと違うように思う。





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最終更新日  2016年06月01日 09時22分58秒
コメント(6) | コメントを書く


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Re:三世代世帯同居と出生率との関係(06/01)  
maki5417  さん
三世代住宅に対する補助という政策もありましたね。
少子化対策に便乗して、省益拡大です。

少子増税先送りによる財源不足から、予算の無駄を洗い出すそうです。どんどんやってほしいですね。 (2016年06月01日 14時22分19秒)

因果関係が必要だと誰が言った  
鳩ポッポ9098 さん
>統計の見方の初歩として相関関係と因果関係を混同するなというものがある。

まあ、まったくもってそのとおりなんだけど、今回のエントリ、まさにその言葉をそっくり返すべきかしら。だって、あなたがやっているのは、「健康→体操」「高所得→健康」という可能性の言及にすぎないのですから。それを決めつけて言っている時点で、あなたも同じ穴のムジナだと知るべきです。

相関関係と因果関係は確かに違う。でも、施策を取る上で相関関係が同一の事象に起因して発生するのであれば、2つの事象に因果関係がなかったとしても、あくまでも施策としては確からしいと言える。

例えばだ、ビールの売上とアイスクリームの売上に相関関係があるのならば、ビールの売れている地域・時期に、アイスクリームを売るという戦略は妥当なわけでしょ。ビールとアイスクリームとの間の因果関係なんて、アイスクリームを売るという施策の前には全く無価値なわけ。施策の上で価値があるのは「気温」という共通の原因だけ。

そう考えると親子が同居することは、何がメリットなのか整理して、それが少子化の解消にとってメリットであるならば、その施策は採る価値がありますよね。
じゃあ、メリット考えますか。

1.家計負担の共有化で、家計のコストカットに役立つ。
2.業務の共有化が達成できれば、業務の円滑性が向上する。
3.大家族化は信用の向上に資する場合が多い。
4.同居することで、主に親世代から子世代に対して精神的圧力をかけられる。

まあざっとこんな所かな。1・2・3については、あくまでも一般論で、ロクデナシやボケ老人に足を引っ張られる蓋然性がないとも言い切れない点だけは留意しておく必要があるけれど、一般的には少子化を抑制する手段としては妥当。そしてボクが最も重視するのは4で、現代の非婚化・少子化が「結婚しない自由」や「子供を作らない自由」に最大の原因であるとするならば、その自由を奪い、圧力をかけて無理やりガキを生産させる事こそが最も政策的に有効。姑にグチグチ毎日石女だなんだと文句言われて精神攻撃されりゃ、ガキを作りたくなくても作らざるを得ないだろって話だ(笑)

>しかしだからといって三世代同居が出生率を高めるとはいえないのではないか。祖父母と同居しているから子供を産むというよりも、子供が生まれたから祖父母を頼るという場合も多いのではないか。因果関係が逆である。

可能性ならなんとでも言えるっての。逆に子供が生まれたから独立するという可能性だってありますよね。可能性の問題で言えばね。親が子と孫の家庭の為に家を建ててやるなんつーのも相続増税を機にして増えているじゃない。可能性の問題をもって原因と結果が逆だなんて言い切る根拠は何なのですか?

>そしてその場合、祖父母を頼るのが親にとっても、祖父母にとっても望まないものであったとしたら、保育園不足の問題を三世代同居で解消しようとするのは政策としては問題ではないか。

まず、政策の是非の問題と、統計学的関連性の問題とは全く次元の違う話だ。今、あなたは統計学的関連性の話をしているのだから、政策の是非の問題を持ち込むのは全く妥当性を欠いている。

そしてまた、政策の是非の観点から見ても何が問題なの?同居の是非を決めるのは当事者の判断であって、政府の奨励がその契機になったとして、それのどこが問題なの?政府が同居を強制したわけでもなし、任意に政府の方針に従ってくれる人が増えた結果、政府の負担も軽くなる、何が問題なわけよ?

>さして住宅が広いわけでもない都市部で、保育園が足りないから、三世代同居を促進しよう…というのはなんか政策の方向としてちょっと違うように思う。

だから過密する都市部の連中を田舎の実家へぶち込む事で、都市の過密化問題の緩和にもなるし、実家で収容してしまえばその文化の中で生きていかざるを得なくなるのだから、一石二鳥。親子揃って都市住まいのケースだけに議論を限定する必要がどこにあるんですか。 (2016年06月02日 03時11分32秒)

Re[1]:三世代世帯同居と出生率との関係(06/01)  
七詩  さん
maki5417さん
そもそも少子化の是非、日本における適正人口という議論がないのが不思議です。社会を本当に変えるのは少子化よりも未婚化でしょう。特に、貧困層や不満層の未婚者の増大が社会の不安定要因になっていくと思いますよ。保育園が十分でない時代、専業主婦が普通と考えられていた時代には保育には親を頼るのは普通でした。三世代同居という発想はそんな時代への逆行をめざしているとしか思えない。 (2016年06月02日 07時20分18秒)

Re:因果関係が必要だと誰が言った(06/01)  
七詩  さん
鳩ポッポ9098さん
そんなに遠くない昔、多くの人は老人は「子や孫に囲まれて住むのが幸福」と信じており、一人暮らしは「不幸な老人」とされていました。でも、今ではそんなふうに思う人は少ないですし、「嫁と姑の対立」なんてのも昔話でしょう。むしろ今不幸なのは自立できずに家にいる子供と同居する老人、まあ、普通に勤めている独身ならライフスタイルの一つですが、無職だったりすれば問題です。三世代同居も今時では、子供世代に経済力がなく、親の家に転がり込むと言うパターンが多いのではないでしょうか。そういう選択を支援するという政策は否定しませんけど、基本的に嫁姑や婿舅は他人ですし、広くもない、農作業など共通の基盤があるわけでもないという中での暮らしは軋轢を生むばかりのように思います。 (2016年06月03日 06時37分35秒)

軋轢こそが圧力である  
鳩ポッポ9098 さん
>今不幸なのは自立できずに家にいる子供と同居する老人、まあ、普通に勤めている独身ならライフスタイルの一つですが、無職だったりすれば問題です。

今は三世代同居の話でしょ。自立できずにいる奴らはそもそも三世代同居もできないじゃないか。強いて言えばガキを連れて実家へ帰っている女ぐらいなもんでしょう。

>三世代同居も今時では、子供世代に経済力がなく、親の家に転がり込むと言うパターンが多いのではないでしょうか。

経済力があっても、というか個人的な収支で言えば家に帰ることによって、マイナスになる人でも実家へ帰る人はいるでしょ。家業を継がなければならない、キャリアを守るためには保育園選びなどくだらない事に時間をかけていられない、カネ以外の部分でスケールメリットが大きい、様々な立場かあるに決まっているじゃないか。その一方で、子供ができたから、しっかりと自立して親の干渉を避けて子育てをするために実家を出る人もいる。そんな可能性の問題は、データに基づいて議論しないと意味がないでしょう。

>基本的に嫁姑や婿舅は他人ですし、広くもない、農作業など共通の基盤があるわけでもないという中での暮らしは軋轢を生むばかりのように思います。

うん?仕事のカバー範囲が被るから喧嘩が起きるんでしょ。献立一つ、台所の使い方一つで嫁と姑が喧嘩するんでしょ。分業化が進めば対立する要素はむしろ減るだろうね。そしてまた、その軋轢とか柵とか、煩わしいことがなくなったから、結婚も出産もしなくなってるわけなんで、そういう軋轢はむしろ、少子化にとっては圧力になる。姑の精神攻撃は、実に良い圧力になるだろう(笑) (2016年06月03日 23時12分49秒)

Re:軋轢こそが圧力である(06/01)  
七詩  さん
鳩ポッポ9098さん
かつては老親との同居というと、元気な息子が老親を扶養している、少なくとも子世代の持ち出しになっているという例が多かったと思います。農業なども家業でも老親よりも子世代の働きが多く、そうやって家業は承継されていく。
でも、昨今では、老親世代の方が多く負担する同居って多いですよ。どうしようもない子供は大人になっても扶養される、まあまあの子は家を下宿がわりにするか別居して働く、その次は結婚するが、子供が生まれれば広い住居が必要になる、経済的負担が増えるで三世代同居を考える。どうも三世代同居といってもこのパターンが多いように思います。保育園問題もあれば、さらにこういう同居が増えるのでしょうね。
ただ嫁姑はもともと他人ですし、経済的力関係の不均衡は軋轢を生む。そんなめんどうなことしてまで結婚し、子供を育てたくないと言う人もいるでしょう。
結婚数は減少、合計特殊出生率は増…と言うのをどう分析するのでしょう。多く子供を持つ人がいる一方で未婚者もふえているということなのかもしれません。 (2016年06月04日 08時36分51秒)

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