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2016年06月17日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
南欧出身の母を持ち、南欧風の名を持つ主人公が、美しい友人に対する憧憬や少女に対する恋を抱いたまま、成長し、文筆家として名をなした後、二人に再会するという物語である。再会といっても、幸福そうにダンスをする二人を垣間見るだけなのであるが。
主人公の名前はトニオ。憧れる友人はハンス、少女はインゲボルグ。そして、ハンスもインゲボルグも金髪と青い瞳の持ち主である。
日本人にも縄文系とか弥生系とかいう容姿の差はあるが、目や髪の色が異なるということはない。けれども、ヨーロッパではけっこうそうした容姿の差が自意識の形成や人間関係に影響を与えることもあるのかもしれない。こういうのは想像力を刺激するのか、日本の少女漫画にもでてくる。「トーマの心臓」も「風と木の詩」も、南欧風の容姿を持つ少年が主人公になっている。それに、描き方はごく控えめであるが、トニオのハンスに対する憧れを描いた部分はBLを思わせる。物語は文学の世界と俗な世界を対比させた自伝的小品なのだが、今日読むと、作者の意図を離れて、少女マンガの耽美的な世界に与えた影響を考えてしまう。





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最終更新日  2016年06月17日 07時27分44秒
コメント(8) | コメントを書く


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Re:トニオ・クレエゲル(06/17)  
私も、小学校から大学時代まで暮らした中野地区、35年通い続けた豊洲地区、等を昔を偲んで。トニオ・クレーゲル的徘徊をしてみましたが、東京では変化が激しく、往時を思い起こすのに苦労します。 (2016年06月17日 09時08分36秒)

Re:トニオ・クレエゲル(06/17)  
・曙光 さん
「トニオクレイゲル」ですか。多くの人がわが青春小説の記念碑的小説としてあげる世界の誰からも愛された小説ですね。
「トニオクレイゲル」と聞くと日本のトニオ第一人者高橋義孝とわが青春時代の親友A氏を思い出します。
多くの優れたエッセイを今日まで読んできたが、若き時読んだ高橋義孝の酒,演劇他に纏わるエッセイ程心和まされたものはなった。
又、A氏は「トニオクレイゲル」そしてその後「二ーチェ」に傾倒し早稲田独文科へと進んだ。私は彼の影響で中高時代「ニーチェ」は読んだが、「トニオクレイゲル」は前半で何故か止めてしまった。手にしたのが、高一の頃だったので、なぜ止めたのか忘れてしまったが、おそらく受験勉強等に紛れての事だと思う。
若き時に当然の事として読んでおくべき本で、読み落としている名著もいくらかある。トニオは私にとってそんな本の筆頭と思う。今、改めて読んでみたいと思う。
(2016年06月17日 11時18分12秒)

Re[1]:トニオ・クレエゲル(06/17)  
七詩  さん
カーク船長4761さん
正直、素通りのような読み方で、たぶん若い頃に読んでいたらもっと印象的だったのではないかと思います。「トーマの心臓」や「風と木の詩」の作者も、もしかしたら読んでいて影響をうけたのではないのかなあ。
豊洲は息子が住んでいたため、3年ほど前まではよく行きました。工場跡地にショッピングモールができ、若い夫婦の多い活気あふれる街になっていました。子供の姿もずいぶんみかけました。街で子供が遊んでいる…なんてのはちょっと前までは当たり前の光景だったのですけどね。 (2016年06月17日 21時24分56秒)

Re[1]:トニオ・クレエゲル(06/17)  
七詩  さん
・曙光さん
若い頃に読めば印象深かったのかもしれませんけど、今の年齢では残念ながら素通りでした。芸術と俗なるものの対比というのがどうもぴんとこなかったのもあります。階級が画然と区分されていた社会では貴族の芸術、民衆の大衆文化という対比があったのかもしれないけど、いまそんな区分があるのでしょうか。純文学と大衆文学の線引きだって不明ですし。 (2016年06月17日 21時28分46秒)

Re:トニオ・クレエゲル(06/17)  
maki5417  さん
>ハンスもインゲボルグも金髪と青い瞳の持ち主である。

映画「ベニスに死す」のビョルン・アンドレセン(ストックホルム出身)演じるタジオを想起しました。母親役のシルヴァーナ・マンガーノも魅力的でした。
若いとき劇場で見てとても感動して、翌日はお休みしたのを覚えています。
貴族階級出身で共産主義者のルキノ・ヴィスコンティが描く世界は、まだ世界を知らない私にとっては圧巻でした。
主題曲のマーラーを聴くとラストの海辺のシーンが浮かんできます。

ベネチアには2回行きましたが、ロケ地のリド島ホテルデバンには行けませんでした。 (2016年06月17日 23時33分19秒)

Re[1]:トニオ・クレエゲル(06/17)  
七詩  さん
maki5417さん
イタリアには行ったことはありませんが、海外旅行を何度も行った人に聞くと一番よかったと言いますね。
欧米人でも、金髪碧い眼に対する憧れってあるのでしょうか。そのあたりの感覚は日本人にはよくわからないところです。 (2016年06月18日 11時08分06秒)

Re[2]:トニオ・クレエゲル(06/17)  
maki5417  さん
七詩さん
>maki5417さん
>イタリアには行ったことはありませんが、海外旅行を何度も行った人に聞くと一番よかったと言いますね。

イタリアに行かれたことがないとは残念ですね。
といっても、私も30代後半から英国、フランス、イタリア、スペイン、ポルトガル、ドイツ、オランダ、ベルギー、スェーデン、モナコ、スイス、オーストリア、チェコと仕事や休暇で行ったくらいです。

ルネサンス発祥の地、カトリックの総本山バチカンを有するイタリアは日本でいえばヨーロッパの京都みたいなところですから見どころも多く、料理やワインも素晴らしいです。
映画「眺めのよい部屋」などでも描かれているように、修学旅行さながらヨーロッパ各地から一度は訪れるところでもあります。

ローマをはじめミラノ、ベネチア、ピサ、フィレンツェ、ナポリ、ポンペイ、カプリ、ソレントと訪れた都市は、どれも思い出深いです。
ミラノ出張では、ホテルでカバンを盗まれました。

家内が好きなのは、ドイツ、スイス、オーストリアといったドイツ圏です。清潔できっちりしているところがいいそうです。
ドイツは太った人が多いですね。

わが夫婦のおすすめは1回しか行ったことがありませんが、ポルトガルです。
日本とも関係が深く、懐かしい感じのする国です。
親切でゆったりしている感じもいいです。
ヨーロッパの田舎と言われていますが、日本もいずれアジアの田舎といわれてしまうかもしれませんね。
ヨーロッパ大陸、いやユーラシア大陸の西のはずれロカ岬には
詩人カモンエスの大航海時代を描いた大叙事詩「オス・ルシアダス」の一節「ここに地果て、海始まる」という碑が建っています。

脱線してしまい失礼しました。

脱線ついでに、いや本題かな。
ルキノ・ヴィスコンティ監督作品の常連で、秘蔵っ子と言えば、ヘルムートバーガーです。
『地獄に堕ちた勇者ども』の女装シーンでの歌と踊りは圧巻でした。「魔性の美貌」ですね。 (2016年06月18日 15時53分44秒)

Re[3]:トニオ・クレエゲル(06/17)  
七詩  さん
maki5417さん
ポルトガルはヨーロッパの繁栄の先駆けとなり、いまでは小国としてつつましくしていますね。まあ、国民にとっては、対外派兵にあけくれる大国よりもよほどよいかもしれない。日本も将来は案外ああいった感じの国になって、1980年代にはオレ達の製品が世界を席巻したんだぞとか、アジア唯一の先進国で明治維新は世界史の奇跡といわれたんだぞとか、過去をなつかしんでいるかもしれません。 (2016年06月21日 20時25分45秒)

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