花*花 きままな時間

花*花 きままな時間

2006年05月08日
XML
カテゴリ: 家族
食卓に並ぶスペースもこじんまりとしたものなので、手帳のひとつやふたつなどちっとも邪魔にならない。というのは言い訳で、要するに片づけるのが面倒なのだ手帳愚か、薬だの、手紙だのいろいろ置いてあり見苦しいのが現状なのだけど。
それから、ひとつ余った椅子の上にはその日の新聞が置いてあることが多いのだ。

 私たち家族は夕食後、テレビのクイズ番組を見ることが多い。この日も、いつもと同じように3人でテレビを見て、息子は悪戦苦闘しながら、ああでもない、こうでもない、と問題を解き始め、主人は答えがわかるとニヤニヤして息子の顔を見るのだ。私もいつもと同じように、テーブルに置いてあるボールペンを片手に握りしめ、となりの椅子から新聞を取り、テーブルに広げるのだ。そして、いつもするようにクイズの答えのキーワードとなりそうな文字などを、新聞の四隅の空白に書き始めるのだ。そこまでは、別段不思議はないのだが、新聞の四隅に文字を書いているうちに、新聞すべての空白を文字で埋め尽くしたくなるのだ。最初はクイズに参加して、クイズの答えの導き方や、解答を書いているのだが、いつの間にかクイズの参加を放棄して、テレビから入って来る会話の一部を書いたり、新聞記事の見出しや広告のキャッチコピーなどなど…新聞の余白は私の全く統一性のない文字や文章で埋め尽くされてしまうのだ。それも、テレビ欄から出発して、1面まで。縦の余白は縦書きで、横の余白は横書きで。
それでもまだ足りない私は、折り込みチラシへと移り、裏になにも書かれていないチラシを見つけると、今度は不気味な絵を描き始めるのだ。そこに描き出される絵は、たいてい人の顔だったり、二本足で立つあり得ない動物など。人の顔も、毎回毎回頭に浮かぶパーツが異なり、自分で言うのもなんなのだが、とてもかわいい少年少女に仕上がることもあれば、ホラー映画に出てきそうな恐ろしいものまで色々だ。ここまで来ると、もう自分の世界に入っているらしい。我が家の目撃者が証言している。

 そんな光景は珍しいことではなかったのだが、ある日主人がそんな私を見て話をかけてきた。
私は書きながら、主人の話を聞いていた。

私の手元の新聞の余白には、私の文字で『そこら中が文字で埋め尽くされる』と書かれている…。
さらに主人の言葉が続き
「でさぁ、それは脳か神経か忘れたけど、何かの病気で起こるんだって!」とさらに私の様子をまじまじと見つめる主人。
私の手は『脳か神経の病気』と書きながら、嫌な予感がした。主人はどうやら、私もその病気ではないのかと疑いの眼差しでみているのだ。 勿論冗談でだが
 近くにいた息子は、ちょっと心配そうに私を見るのだが、私は常日頃、カキカキしているわけではないので、
「お母さんは、書くのは好きだけど、カキカキ病ではないから大丈夫」と息子に言うと、安心したようだ。

 それからも、この光景は我が家でも定番なのであるが、そんな私を見て
「お父さん、またお母さんのカキカキ病が始まるよ!」とニヤニヤ笑って言うのである。

ことわざに「我が面白の人泣かせ」という言葉があるが、それに似たものなのだろうか?

うぅーん、ちょっとこれには当てはまらないかなぁ…









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006年05月08日 14時27分16秒 コメント(2) | コメントを書く
[家族] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: