詩と映画と日記

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哀愁

監督 
マービン・ルロイ  

キャスト
ヴィヴィアン・リー  
ロバート・テイラー





「哀愁」 


原題はかなしい想い出の橋の
Waterloo bridge
なっています

時は第一次世界大戦の最中

空襲警報が鳴り響くロンドンの
ウォータルー・ブリッジの上で

これが誉れ高いフリージア連隊の
ロイ・クローニンと
バレリーナのマイラの出逢いでした

恋をしたふたりは結婚を誓いますが

急な事で式を挙げられないままに
心を残してロイは出撃していきます

ふたりの最後の夜は
おしゃれなキャンドルクラブでした

ここでが有名な場面です

夜の12時になると
楽師たちが燭台のローソクを
一本ずつ消してゆき

「別れのワルツ(ホタルの光)」が奏でられ
闇になります


キャンドルの灯りのもとで
別れを惜しんで抱き合い踊るふたりが
とてもロマンチックです


劇団もやめ、病気をして、
困窮しながらロイを待っていた
マイラが見たものは

ロイ・クローニン戦死の報でした

打ちのめされ、生活に困り果て
望みのないマイラは夜の街に立ちました

堕ちた生活に慣れ濃い化粧をしたマイラが
客を探している駅へ

ローイ・クローニンが
元気で帰還してきます

嬉しくも残酷な再会です


「風と共に去りぬ」で一躍名をなした
ヴィヴィアン・リーは

恋人のシェークスピア俳優
ローレンス・オリヴィエを得て

気品高い美しさがひかり輝いていた時期で
この美しさに敵う女優は古今東西いないでしょう

ロバート・テーラーの美男ぶりは
演技がたいして意味をなさない程です

美男美女が哀しく演じて見せて
誰もが認める恋愛映画の
最高傑作だと思います

まだの方は是非おすすめします
ハンカチを用意して下さいね





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