詩と映画と日記

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宇宙戦争

『宇宙戦争』

 原作 

H.G.ウエルズ
監督
スティーブン・スピルバーグ
キャスト
レイ     トム・クルーズ
レイチェル  ダコタ・ファニング
ロビー    ジャスティン・チャツトウィン
マリー・アン ミランダ・オットー 
オグルビー  ティム・ロビンス 




ある日突然に宇宙からの来訪者は
強大で冷酷で容赦なく襲ってきます
見た事もない怖ろしい映像が息つく暇もなく
ものすごい迫力で見せつけられます

現実ではないと知りつつも
思わず声が出てしまう怖ろしさです

アメリカの911のテロとイラク戦争を連想し
テロと戦争のむごたらしさを思わずには居られませんでした

この映画の主題は
思いあがった人間の無力さを省み
平和を切望する熱いメッセージだと感じています

自分の国が今は平和で有ること
独立していることを
心底ありがたく思いました

恐怖と混乱の中で同時進行するのは
結婚に破れた夫婦とその子供の物語です

男は自分勝手で夫にも父にもなり切れず
夫婦としては破綻をきたしてしまっのでしょうが
まだお互いに愛を消し去れぬままに
妻はこどもを連れて再婚しています

主人公のレイは怖ろしい危機の中で
こどもに対する切ない愛に目覚め
父親らしくなっていきます

果たして人類の叡知と科学と武器で
この未曾有の危難を逃れることが出来たでしょうか?

新作映画なので
それは話さずにおくことにしますが
なにしろ怖い映画です

トム・クルーズは、さすがに貫禄ですが
私としては、まだ何度も脱皮の可能性が
あるのではと思いました

別れた妻を演じたミランダ・オットーは
『ロード・オブ・ザ・リング』で演じた
エオウィンにも見えるように
少ない登場場面で大きな存在感を示しています
メリル・ストリープを思わせる、たおやかさをもち
憂いを含んで女の愛らしさを見せています

レイチェルを演じたダコタ・ファニングは
ひと目見て分かりました
『アイ・アム・サム』のあの美少女でした
張りつめた極限の表情と見開いた目の力は
まったく天才です
まだほんの子供ですが疑いも無く
美しく賢く素晴らしい女優です

昔みた『宇宙戦争』と同じ原作ですが
全然ちがっていました
エキサイティングなスケールの大きさでは
比べ物にならない凄さです
時間を忘れてみていましたが
見終わって悪夢から覚めた嬉しさを感じました
平凡な普通の一日をありがたく思います



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