青い空 と 風が吹く場所

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2007.09.06
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 ホルブロックのモーテルで朝6時に起床。今回の旅で一番睡眠をとった。だいぶ疲れていたんだと実感していた。朝のシャワーを浴びて、今日の目的地セドナを地図で確認する。距離は近い2時間もあれば十分に着くことを確認し、モーテルをチェックアウトする。
7時に外に出ると太陽が昇っている。朝日が清々しい。ルート40のハイウェーを80マイルぐらいで走行し、フラッグスタッフという街まで1時間ほどで到着する。ハイウエージャンクションでルート89Aへ進路をとる。7時になると道路にもかなりの車の量があり、ジャンクションも少し込み合っていた。森林を抜けるようなルート89Aをゆっくりと緑を楽しみながらセドナへ向けて進んでいく。セドナに向けての道は途中から急に曲がりくねり、箱根の峠を思い出させた。アメリカでこんなにクネクネと峠を下りながら走るとは思わなかった。渓谷をかなり下ると、スライドロック州立公園に到着する。朝が早いからだろう人もまばらである。何人かトレッキングしている人にはすれ違った。川が流れ、遊歩道沿いにはりんごの果樹園があり、オークの香り・深緑の香り・りんごの香りが清々しく公園に満ちていた。アメリカで川のせせらぎに耳を傾けるのは初めての経験だ。日本での旅では良くある川沿いの光景だが、アメリカ西部の荒々しく赤茶色の岩のと川のコラボレーションは、新鮮で癒されるものであった。 何よりも香りが素晴らしい。緑の香りが清々しく感じるのは砂漠の景色に馴染んでしまっていたからだろう。
 スライドロック州立公園を越えて、ミッジーリ橋という渓谷にかかる大きな橋を渡る。峠道をクネクネと下りながら、アップダウンセドナというセドナの中心の街に到着する。車が多く、丘の上に出来たリゾート地のようだ。道路沿いの駐車スペースに車を停めて、少し街を歩く。朝の9時にもなると人もだいぶ街を歩いている。レッドジープツアーと書かれた看板があり、見ると街のいたる所にツアーデスクがある。マックはモスグリーンで街の景観に気を使っている。丘から景色を見下ろせるカフェを見つけ朝食をとることにした。コーヒーをマフィンを購入しカフェテラスから景色を見ながら食べる。 リゾート地なだけあって、いろんな国の人々を見かける。セレブなイメージで見てしまうのは何故だろう。心地よい風を感じながら、暖かいコーヒーが体の中にしみ込んで行くのと、緑の香りが体にエネルギーを与えてくれる感じをじっくりと味わう。 充実したモーニングタイムを味わい、車を丘のまちにすべらせる。
目指すはレッドロック・クロッシング。今日はそこでトレッキングに挑戦する予定だった。
クレッセントムーン・ランチとも呼ばれるセドナでも人気の高い公園は、何処から行けばよいのかよく分からず、ビジターセンターと間違えハイスクールに入ってしまった。何とか公園に着くと、人が殆どいない。人気のスポットで、ツアーも沢山組まれているようだから、人が多いのではないかと心配したが、一組の家族連れしか見当たらなかった。駐車場に車を停めて、トレッキングに出る。公園から川沿いの林の中を進む、本当にオークの香りが素晴らしい。川原で瞑想している人たちがいた。ボーテックスと呼ばれるパワースポットなのだろうかと思いながら、自然が人に力を与えてくれることを実感する。川原には賽の河原のように石を積み上げてある光景も見られた。川が流れ、ビュートがそびえる丘を見上げる。林から少しづつ、岩山に入っていく。1時間ぐらい歩くと山々を見渡せるキャシードラル・ロックの中腹に辿り着く。サボテンもあり、鳥達も多い。緑は本当に美しく、空は本当に青く澄んでいた。岩場に腰掛けて風が戯れてくるのを感じる。本当に僕らを包み込むように風が吹き、視覚できないが手のひらで風が踊っている様な感覚を味わう。いつまでも風に包み込まれていたいと感じた。始めて見る景色、しかし、ここも本当の場所だ、アナタと二人並んで見たい場所だと、心に強く感じた。ヒーリングスポットとしての力を本当に感じることが出来た。2時間半ほどでトレッキングを切り上げる。時計は12時を回っていた。公園に戻ると、家族連れや瞑想をしているサークルのような団体が沢山いた。この街では、ヒーリングの為の学校があるらしい。
渓谷にそびえる街と森林・川・山・空が本当に素晴らしいバランスを保っている街だった。
もう一度、ここには着たいな・・・ゆっくりとこの街を堪能してみたい気持があった。
 しかし、まだまだ旅は続く、今日は夕暮れ時のグランドキャニオンを見る予定だ。いろは坂のような峠・ルート89Aを戻りながら、車のサンルーフを開けて緑の香りを車充満させる。セドナ 緑豊かなオークの香りのする街。小川が流れ、人々を癒す街。いつかまた来ることを誓う。 車に残してあるV8を飲み干し、フラッグスタッフまでの道程を赤いGT6は進み始めた。

 フラッグスタッフからウイリアムズという町を目指す。80マイルで進むと1時間もかからない。ウイリアムズからグランドキャニオン・サウスリムを目指す。ウイリアムズに訪れたのは4回目であった為、道は迷うことも無い。相棒に運転を任せて、サウスリムに向かう麓の町へ。町にはモーテルとファーストフードが多く立ち並ぶ。夕方になるとモーテルは埋まってしまうので、早めにチェックインを済まそうと、直線の道をゆったりと進む。何度来ても、ウイリアムズからグランドキャニオン・サウスリムへの直線は感慨深いものがある。始めて来た時よりも街が少しづつ発展していることに助手席から感動を覚える。ほんの少し建物が増えただけだが、感動してしまう。町にはいると、マックの向かいにあるモーテルにチェックインする。女性主人が日本人客を快く迎えてくれる。部屋の洗面台に氷を入れてビールを冷やし、グランドキャニオンに向かう。グランドキャニオン・サウスリムのゲートをパスを使って入場する。しかし、目的地はグランドキャニオンのビューポイントではない。サウスリムの中に走るルート64を使い、グランドキャニオン内をスルーする。昨年、出会ったナバホ族のおばちゃんがいるスネークヘッドというポイントに向かう。16時半になるとだいぶ西日が眩しく、昨年の光景を思い出しながら道を進む。ルート64からルート89に入ると下り坂が続く、その途中にスネークヘッドのビューポイントがある。その場所にはナバホの人たちがテントと工芸品の店を出している。しかし、今年、スネークヘッドに着くと、地殻変動でもあったのか、昨年とまったく風景が違う。ナバホのテントも無い。車が何台か停まっているが、観光客のものだ。何があったのか考えながら、蛇のように蛇行するコロラド川を見渡せる大地の裂け目を見に行く。崖の淵は、去年あった柵の名残はあるが、廃墟のような感じを受ける。悠久の大地に人の暮しの儚さを思いつつ、ナバホのおばあちゃんに会えなかった事を心残りに、グランドキャニオンに戻ることにした。
 ルート64から再びサウスリムのゲートをくぐり、塔があるデザートビューに向かう。相棒はお土産を買いに行き、僕は日が沈み始めたグランドキャニオンの風景を目に焼き付ける。デザートビューからのサンセットは以前見たことがあるため、別のポイントで夕日を見ることにした。今回はナバホビューポイントからサンセットを見ることにした。大地の裂け目と地平線に飲み込まれる太陽を見る。何億年も繰り返された風景・・・ 夕日が作り出す空のグラデーションと雲が作り出す二度と見る事の出来ない同じ景色。少し霞が出ていたが、帰って幻想的な光景に見えた。全ての終わりを告げるかのような黄昏時を目に焼きつける。空からグランドキャニオンを見るだけでなく、大地を踏みしめながら、この光景を見て欲しい。アナタにも見せたい。 黄昏時を十分に堪能し、暗くなったサウスリムの道をモーテルに向けて戻る。
 今日の晩御飯はウエンディーズでナゲットのみ購入し、モーテルでビールとナゲットを堪能する。今日の旅の終了を神に感謝する。モーテルの部屋に大きな写真があった。レッドロック・クロッシングの写真だった。出来すぎだな・・・





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Last updated  2007.09.30 22:11:23 コメント(1) | コメントを書く
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